9/14【船窪小屋(長野・2450m)】一歩一歩踏みしめ七倉尾根
- GPS
- 08:29
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 1,505m
- 下り
- 1,531m
コースタイム
- 山行
- 6:09
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 6:41
天候 | 14日(月)晴れときどき曇 15日(火)晴れときどき曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・駐車場 50台/無料/24時間出入り可 ・標高1058m ・トイレあり ・登山ポストあり(ハイシーズンは登山指導所開設) ・冬季閉鎖あり ・マップコード:691 252 819*84 ・緯度経度:36°29′38″/137°43′30″ |
コース状況/ 危険箇所等 |
七倉尾根(船窪新道・七倉登山口〜船窪小屋〜七倉岳) ・全体的に木の根が多く、急登であるため、雨天時は特に注意が必要 ・刈払いなど登山道は整備されている ・船窪小屋までの標高差はおよそ1400mで140m上がるごとに標識が設けられている 登山口~3/10 最初の急登 3/10~4/10 平たんとなり唐沢のぞき、いったん鞍部に出て登り 4/10~5/10 登りが続き、途中岩小舎がある 5/10~6/10 緩急の登り、樹林帯の中、七鞍の森 6/10~7/10 鼻付八丁、木の根が多く足運びは慎重に 7/10~8/10 森林の中の登り 8/10~9/10 森林限界の過ぎ景色が開ける、途中天狗の庭 9/10~10/10 景色が開けた登り、上部はお花畑 |
その他周辺情報 | 新型コロナウイルス感染予防のため直帰 七倉山荘あたりに行きたかった |
予約できる山小屋 |
七倉山荘
|
写真
感想
<最後になるかも知れない>
6月に交通事故に遭い負傷した頸部が良くならず精密検査の結果後遺症が見つかり、今後の経過の見通しは不透明。
「登れるうちに船窪小屋へ行きたい」
今が「登れる」か分からないけど、ここ数日安定して「登れそう」な状態だ。少なくとも20回は足を運んだ七倉尾根を、ゆっくり目のペースで無理をせず、不調が出てきたら七鞍の森なら引き返し、天狗の庭までなら岩小舎あたりでビバークも視野に入れて行くことにした。
<一歩一歩噛みしめながら歩く、熊鈴鳴らず>
七倉登山口駐車場へ向かう途中、小屋に電話。
「8時に登山口を出発します。順調に行ってコースタイム通りの14時、17時くらいになるかも知れないし、引き返すかも」
と塩ちゃんに伝える。雨降りかと思いきや、秋晴れで良い思い出の山行になりそうだ。
七倉登山口からスタート。小石までは分からないけど、どこに何があるかは勝手知った道で足運びは迷うことない。とは言え「1秒1歩」でゆっくりしずしずと歩く。あまりにも静かに歩くので、熊鈴が鳴らない。あちこち付ける場所を変えても鳴らないので、結局ストックにつけることにする。
道しるべの会の落ち葉かきをはじめ、人と行き会った場所、そのときの思い出に浸り、その場所の光景を目に焼き付けながら歩いていく。
暑くて、額から汗が滴り落ちるが、ザックはウエストベルトを少ししっかりと締めたので、腰で荷物を持つ感じになり、肩や頸部にはなにも負担を感じなかった。2、3分間ほど、唐沢のぞき、岩小舎で水分補給したほかは七鞍の森までずーっと歩いた。七鞍の森で、シャリバテ気味なので、太巻きを1つ、2つ頬張り、プロテイン飲料を飲み鼻付八丁へ臨んだ。
鼻付八丁も、見上げることなく、足元か手元を見てしずしずと登り切る。その後、森林の中の登り、やがて森林が切れると8/10。北葛側のガスが出てきている一方で、高瀬側のガスが切れて視界が開けてくると少し気分も良い。シャリバテ気味で数回立ち止まりながらお花畑。
「あれ?まだお昼前」
船窪小屋へはお昼ごろ、思っていたよりも早くすんなりと着いた。そういえば、途中、Tベンチ(2.5合目・女性4人組・小屋泊まり)付近と森林限界(8合目・男性1人・テント泊)で2組追い抜いていたんだった。テラスで残りの太巻きを頬張りお昼として、しばしのんびりと佇む。しばらくすると、2組も順次到着された。
夕食までの間、七倉岳山頂や、小屋の周りを散策した。何度も目にしている景色だが、今回は少し違った気持ちで見ていた。
夕食は、小屋前のテラスで宿泊者とスタッフと共にとった。内容は「簡素になった」とホームページに掲載していたが、ちょうど良かった。この日の泊まりは自分を入れて5人、数年前では考えられない。その分、早々に後片付けを済ませて、小屋番の塩ちゃん、りょうこさんと、囲炉裏をかこんでしばし座談会。思い出話に花を咲かせ、楽しいひとときを過ごした。
夜は珍しく早く寝つき、夜中目が覚めるとキレイな星空。「ああ、来て良かった」と改めて思っているといつの間にか再び眠りに落ちた。
<2日目>
「カチッ、カチッ」石油ストーブを点けるチャッカマンの音で目が覚めた。窓に目をやると雲一つない空。良い日だ。
気温は5度。つい先週まで39度とかあったのだから、ことさら寒く感じる。
6時の朝食までの間、ご来光を拝もうと小屋裏の展望ポイントへ。じわーと昇っていく太陽。言葉も出なかった。大天井ヒュッテの窓が太陽の光に反射しているのがはっきりと分かった。赤牛岳がとても赤く見える。雲はやや高くて富士山は見えなかったが、素晴らしい景色だ。
朝食をとり、ラジオ体操。テント泊の人も朝食に小屋に来ていた。テントを乾かすのにガスを使い切ってしまったらしい。百名山、二百名山と完歩し、三百名山は残すところ1座だけらしい。それにしても、装備がとてもコンパクト。夕食以外の食材は小屋で調達したそうだが、下手な日帰り登山のような感じ。パッケージはコンパクトながら、長年の積み重なった知恵が詰まっているのだろう。
ラジオ体操が終わりしばらくして下山。もう少しいたかったが、「もう少し」では済まなくなるし、調子の良いうちに。
「いってらっしゃーい」
鐘の音と共に2人に見送られる。「行ってきます」にしたいなと思いながら、小屋を後にした。
下りは特に慎重に足運び。ただ、雨降りがなかったのが幸い、難儀するようなところはなかった。ゆっくりゆっくり歩いたつもりだが、ほぼいつものペースで下山できた。
またいつか行きたい。
コメント
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船窪小屋へ行けてよかったですね
しかもいいお天気になって
お帰りなさい!って感じです
ゆっくり歩いたと言っても、私と比べたら全然早いですよ〜
shirayamaさんの頸部の状態がとっても心配です
後遺症が大したことがなければいいのですが。。。
順調に回復することをお祈りしています
そして、きっとどこかのお山でまたお会いできる日が来ますように
hamahakoさん、こんにちは😃
体調、天候など諸々の偶然の重なりで行くことができました。
何回も訪れている中でもとても良いご来光を拝むことができました
hamahakoさんとは、いつも偶然の重なりでお会いしますよね
また、きっとどこかのお山で驚きの再会を果たしましょう^_^
その300名山を目指すおじいさんです!ビックリしました
雨なかのシェルターは雨漏りします床上浸水でした乾かすにガスストーブを焚いたのはまずかったとおもいました?
貴殿?記録みせて頂きました アクティブに活躍してますね
〈最後になるかも知れない〉とはほどとういように思えます!
熊伏は300ですよね頑張ってください。
追伸
舟窪小屋ウエルカムドリンクさいこうにおいしかったです!
小屋番りょう子さんヤマレコしてますよね?
toshi0120さん、おはようございます
300名山まで踏破目前に比べたら全然です
それにしても3日間のテント泊にもかかわらず、コンパクトな荷物にビックリしました
現地で調達するものと持っていくものの区分がしっかりされているからですし、経験がモノを言うのかなと感じました
りょうこさんは、今年初めて船窪小屋にいらしたそうですが、明るくて気がきく方だなと思いました。
とても良い山行になりました。
ありがとうございました。
早速 返信して頂き有難うございます
七倉尾根20回も通われているんですね
すごいですね。一言です!
船窪小屋お気に入りに登録しなくては!
ザックが小さいのは水ですね小屋で4L
調達しました4Kg増えたら登れません
助かりました
縦走予定でしたが針の木小屋が閉鎖では
水を何L用意すればよいか想像がつきません
コロナ収束すればもう一度トライしたいです?
またお会いいたしましたら宜しくお願いします
以上
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