黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳 ー 三俣でのんびりテント3泊
- GPS
- 32:29
- 距離
- 65.3km
- 登り
- 4,849m
- 下り
- 4,827m
コースタイム
- 山行
- 7:58
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 9:14
- 山行
- 6:18
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 7:49
- 山行
- 6:56
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 8:47
- 山行
- 5:27
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 6:38
天候 | 1、2日目:晴れ 3日目:晴れ時々曇 4日目:雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特に無し |
写真
装備
MYアイテム |
VOL7
重量:-kg
|
---|---|
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
テント
シュラフ
|
感想
毎年計画だけはしているものの、休みと天候の折り合いが悪く3年ぶりにして漸く雲ノ平周辺に行くことが出来ました。前回は小屋泊の3泊4日でしたが、今回はテント泊で3泊4日。縦走ではなく、三俣山荘のテン場に居を構えての山行としました。もう一泊出来ればと考えていましたが、4日目から天候が荒れる予報だったため、荒れる前に下山することにしました。縦走であれば軽量化を考えた持ち物にするところですが、今回は定着型なので快適性を取ったため、荷物の重量は25kgと重めです。ザックも雨天撤収の際に適当に詰めこむことができるように85Lをチョイスしました。
前回小屋泊時は初日に三俣山荘まで意外と楽に上がることができたので今回も同様の計画でスタートしましたが、荷物の重量が思いのほか効いたせいで、初日は休憩を含めほぼコースタイムを費やす羽目になりました。とりあえず自分の体力では縦走時は15kgくらいに抑えないとダメだというのが分かったのが収穫でした。
月曜の朝6時前に新穂高に到着。平日にも関わらず9割方埋まっていて相変わらずの混雑ぶり。登山届をポストに提出して出発します。最初は上高地から横尾ほどではないですが、長い林道歩きでウォーミングアップ。林道を歩いている際はザックの重量はそれほど感じませんでしたが、登山道の登りに差し掛かると途端にペースダウン。弓折分岐の先の稜線まではひたすら登りなのを考えると気が滅入ります。休み休みなんとか鏡平まで登り、小屋で昼食を頂く。丁度小屋の工事をしており、ヘリが資材を上げるため何度も飛んでいました。休憩後もう一登りで漸く稜線まで上がるとやっと見たかった景色が目の前に広がります。この稜線上で登山道脇にじっとしているライチョウに出会えました。双六小屋で小休止し、巻道を歩いて16時前にやっと三俣山荘に到着。ここのテン場は以前見て以来ずっとテント泊してみたいと思っていた場所です。小屋からもそれほど離れておらず、美味しい湧水が豊富で、程よくテン場がばらけていてプライベート感もあります。地面は砂地でペグは効きます。ただし、快適な場所はそれほど多くは無いため、休日などは昼前には着きたいところです。今回は平日なので16時でも平坦な場所に張る事ができました。それでも想像していたより多くのテントが張られていて驚きました。
翌日は未踏の黒部五郎岳を目指します。巻道で向かいますが、思ったより遠い。ただしサブザックと少量の荷物なので前日とは違い快適です。三俣蓮華と巻道との分岐の先でこの日もライチョウと遭遇。快適な稜線歩きを終え、一気に下ると黒部五郎小舎の裏手にでます。小屋から1分ほどのところにテン場があり、絶好の笠ヶ岳展望スポットになっています。小屋からはいよいよ黒部五郎への登りが始まります。メインの登山道はカール内に付けられており、小川が流れる別天地のような世界が広がっています。お花の時期はさぞ綺麗なお花畑が広がっているんだろうなと想像しながら歩きました。カール最奥の湧水地点あたりからカール壁を一気にのぼると15分ほどで山頂に到着。山頂は目の前に笠ヶ岳や遠く白山、黒部最深部の山々が見渡せる展望台です。下山はカールの湧水が飲みたかったため、稜線コースではなく、来た道を戻りました。山と高原地図上には3カ所ほど水場マークがありますが、そこかしこに水が流れていてどこの事だかわかりません。しかも湧水地点近くじゃない水をそのまま飲む気が起きないので、一番奥まで行って飲みましたが美味かったです。その後小屋に戻って親子丼を注文。山で親子丼が食べられるとはと思わず選びましたが、美味しかったです。その後は三俣蓮華岳まで行ってテン場へ戻りました。
3日目は鷲羽岳と水晶岳を登り、雲ノ平山荘でランチを食べる計画。テン場から400mを一気に登って鷲羽岳へ、そこからワリモ岳を経由して水晶岳へ。水晶岳からは後立山連峰、八ヶ岳、常念山脈、槍・穂高連峰、南アルプス、乗鞍、御嶽山、白山、立山連峰がぐるりと見渡せました。水晶岳を後にし、ワリモ分岐まで戻り、祖父岳経由で雲ノ平まで3時間ほどです。3年ぶりに訪れた雲ノ平は変わらない姿で私を迎え入れてくれました。時が止まったかのようなこの地はいつ来ても素晴らしい場所です。雲ノ平山荘でカレーを食べてコーヒーを頂いて至福の時を過ごしました。テン場へは黒部源流を経由して戻りました。翌日から天候が荒れる予報だったためか、この日のテン場はかなり人が減っていました。夜は時折雨がテントを叩く音を聞きながら眠りにつきました。
4日目は下山日です。朝から雨が降り、視界の悪い生憎の天気の中テントを片付けて下山開始。登りよりマシとはいえ荷物は20kg以上あるので早くは歩けません。来た時と同じく双六岳を巻いていきますが、巻道といいつつもアップダウンがあり実はそんなに楽な道じゃありません。双六小屋で行動食を取り出発。花見平まで来た所で4羽のライチョウと遭遇。雨だったのでカメラをザックにしまっていたため、慌てて取り出して暫く撮影に興じました。雨の中歩くのはあまり楽しくありませんが、ライチョウに会えたことで元気が出ました。弓折分岐から先はひたすら下り、2000mを下回ったあたりで雲を抜けたので雨具を脱ぎ、無心で下ってわさび平小屋へ。小屋で食べたラーメンが美味かったです。あとは1時間ほど林道を歩いて登山口で下山届を提出して無事生還しました。一つ誤算だったのが、下山口にある日帰り温泉が定休日だったこと。この日は平湯の定宿に泊まる予定だったので3日ぶりのお風呂に入れたのはこの後30分後でした。
3年ぶりに雲ノ平周辺に訪れましたが、下山日以外は天候に恵まれた最高の山行でした。三俣のテン場も快適で、お気に入りのテン場になりました。今回は時間の関係で高天原温泉を見送りましたが、次来るときは温泉に入れる様計画したいです。
最後に今回私はいつものトレランシューズで歩きましたが、20kg以上の荷物での上り下りでも足元の不安は一切感じませんでした。もう靴は冬靴とトレランシューズ以外不要という考えが固まりつつあります。最近はトレランシューズの登山者も多く見かけるようになりましたし、雰囲気を出せる以外にトレッキングシューズに価値を見出せそうにありません。
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