美ヶ原
- GPS
- 04:29
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 348m
- 下り
- 329m
コースタイム
- 山行
- 3:13
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 4:17
天候 | 曇り後晴れ 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所等は特になし。道標も整備されていて分かり易い。アルプス展望コースは眺望良し。ハイカー観光客共に多く、比率は場所にもよるが、観光客が7割ほどか。 |
写真
感想
2週間前に武尊山で不注意から怪我をしてその直りが悪く、先週の山行は諦めざるを得なかった。今週もまだ完璧にはほど遠かったが、4連休だし天気も良さそうなので、20年以上前に一度訪問したきりでほぼ記憶のなかった美ヶ原を訪問した。ここならほぼ平坦地歩きで体への負担が小さく、今の状態でも何とかなるだろうとの読みだったが、実際にそのとおりだった。想像以上に良かったのは展望で、天気も途中からは回復し、体調は完全ではなかったが、なかなか楽しい息抜きができた。以下に詳細。
美ヶ原自然センターの駐車場には8:50頃に到着。途中の道路は狭いところが多くくねくねで、運転は疲れた。しかも途中はガスがかかっているところが多くて見通しも悪かった。標高を上げれば雲の上に出るかと思ったが、そんな甘い話はなくて、駐車場についてもガス。気温も13℃と低くてジャケットなどを取り出して着た。それでも寒くて、レインパンツも履く。食事は下界の道の駅で取ってきたので、準備だけして9:03に歩き出す。美ヶ原は20年以上前に一度訪問したきりで、その時どこをどう回ったかは全く覚えていない。持参した地図と現地の案内版を見、まず最高点の王ヶ頭を目指すことに。出発が9時過ぎと遅くなったのは、そのほうが天候が回復するとの予報を信じてのことだったし、この日はおおよそそのとおりになった。駐車場は風が通って寒かったが、歩き始めると樹林帯というか山陰に入り風はなくなった。まだ9月なのでさすがに歩き出すと暑く感じるように。今日は怪我の直り具合を確かめるのが目的の1つなので、ザックの中身は厳選して軽くしたし、ペースも上げすぎないようにする。歩き始めて30分も経たずに王ヶ頭付近へ到着。アンテナ工事をしていて、まるで下界のようだった。とりあえず最高点付近で写真を撮り先に進む。今度は名前が似ている王ヶ鼻へ。一旦下ってから緩く登る。怪我が治りきっていない身だが、ほぼ林道歩きなのでさすがに問題はない。ここが歩けないようなら、仕事で職場に電車で通うのだって無理だ。王ヶ頭はほぼ無人だったが、王ヶ鼻は先客がいた。ここからは北アルプスが眺められたが、その多くは雲がかかっていて、辛うじて槍穂の周辺が見えたくらいだった。朝のガスガスの天気よりは十分回復したが、やはり雲一つない快晴の空にはならなかったようだ。ここは岩が露出していて休憩適地だったので、しばし座って休む。駐車場から履いていたレインパンツはここで脱いでザックにしまう。風は吹いていたが、歩き始めからレインジャケットを着ていたので、寒さはあまり感じず。
王ヶ頭と王ヶ鼻の2箇所を回りその先はどうするか相談したが、とりあえず来た道を戻りつつ「アルプス展望コース」という良い名前の付いたコースを歩いてみることに。自分が持参した15年ほど前の登山地図には記載がなく、先行きが少し不安であったが、見た限りフラットなコースだし、何より展望が良さそうなので、いざとなったら引き返せば良いと考えて進むことに。このコースが思いの外良かった。肝心のアルプスは雲のためほとんど見えなかったが、草原のトレイルは風も吹いていて気持ちよく、歩いている人も少なくて、今日の自分のようなリハビリハイカーにとってはベストと言っても良いルートだった。正直なところ、ここに来るまでは美ヶ原なんて初心者向けというか、観光地でしょ、というのが本音だったし、その気持ちがあったので、再訪まで20年以上の間隔が空いたのだが、その気持ちは誤りであったと気付かされた。今回は体調の都合で台地の上をさらっと歩いただけだったが、下の方から登り上げるコースも楽しそうだ。烏帽子岩や百曲の下降地点を過ぎると牧場エリアに入ってくる。牧場エリアというよりは、観光客のエリアと言うべきか。牧場には牛が多くいて、みなのんびりしているように見えた。日々今日のような天気とは限らないとは思うが、今日のような穏やかな天気なら、牛もストレスはないだろう。美しの塔を過ぎると更に観光客が増えてくるが、今日は牛伏山まで行くことにして先に進む。このあたりまで来るともうほぼ観光地で、トレッキングの出で立ちはちょっと浮いた存在にも写っただろうが、いちいち気にもしていられないのでそのまま進む。11:54に牛伏山に到着。王ヶ頭のアンテナ群や、王ヶ頭ホテル、牧場がよく見える。お隣とも言うべき、蓼科山や八ヶ岳も雲に邪魔されてはいたが見えた。天気も良いし、気温も暑くも寒くもなくちょうどいい感じ。時期的に花はほぼなくて、紅葉にもまだ早かったが、天気がいいのでそれらを帳消しにするくらいに快適な歩行だった。
牛伏山からはひたすら元来た道を戻る。両側が牧場のダートの林道を歩き、帰りはさすがにアルプス展望コースは通らずに、林道をそのまま歩いて王ヶ頭ホテルへ向かう。ここは一度天気の良い日に泊まってみたい。ホテルから駐車場へ向けて下り始めると、朝と同様にあたりがガスに包まれるようになってきた。地形的なものか、時間的なものなのかは分からないが、駐車場から王ヶ頭への往復は、結局どちらもガスの中だった。眺望のないままで歩き13:25に駐車場到着。結構長時間歩いた気がしたが、わずかに4.5時間ほどだったし、歩行距離も13km超。標高差に至っては気にするのがナンセンスと思うほどだったが、今日に限ってはリハビリのつもりだったし、何よりも、美ヶ原が良いところだと認識できたので、満足度は高かった。花の季節か、冬の積雪のある時期に再訪してみたい。そして何より早く怪我を治さねば。
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