花いっぱいの白毛門〜谷川岳馬蹄型縦走→田尻尾根を下山
- GPS
- 27:15
- 距離
- 22.9km
- 登り
- 2,563m
- 下り
- 2,484m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2004年08月の天気図 |
---|---|
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
7月の リベンジで台風15号を見送って決行したが20日は強風止まず展望悪し。でも朝日岳から茂倉岳までの花いっぱいの稜線歩きに大満足。蛇紋岩の岩質や湯檜曽谷からの吹き上げによる風衝植生で森林限界が低いのだろう。深夜の満天の星空は月明なく夏の大三角形が西に傾きアルデバランが昇ってくる。「道に迷ったらポラリスを探すんだ」とか。ただ、蓬峠手前の厚い笹原と西黒尾根の下りはつらい。2日間で沿面23.8km、登り2780m、歩行16時間は流石にきつかったね。 |
写真
感想
花いっぱいの白毛門〜谷川岳馬蹄型縦走 040820清水峠泊 ●日程2004年8月19日(金)から20日(土)
●ルート/白毛門〜清水峠(泊)〜谷川岳を単独で23.3km,登り累計2660m
19日<小雨のち晴れ・強風>土合橋・白毛門・朝日岳から清水峠まで沿面9.5km,登り累計1500m
20日<快晴>清水峠から武能・茂倉・谷川西黒尾根を土合RW駅まで沿面距離13.8km,の登り累計1160m
●コースタイム
19日赤羽7:31,土合橋10:20松木沢ノ頭12:20 白毛門13:00~15 笠が岳14:10 朝日岳15:30 清水峠避難小屋17:10(泊)
20日小屋4:35 七つ小屋山5:45 蓬峠6:45~7:00武能岳7:50 茂倉岳9:30 一ノ倉岳9:50 谷川岳オキの耳11:00~25 厳剛分岐12:00 <西黒尾根>土合RW駅13:30
【バス便】関越交通http://www.kan-etsu.net/ 参照(水上→土合橋\620.RW駅→水上\650)
●コース(ルート)状況/七つ小屋山〜蓬峠まで笹薮が厚い
●資料等・地形図1/25000「水上」「茂倉岳」
7月25日に雷のため白毛門手前で撤退したリベンジである。この前日に栃木・帝釈山と大天井岳で落雷死亡事故があり、この当日も雷雨で駒ケ岳RWや上越線が雷による豪雨で不通になり、地表の加熱と上空の寒気流入でひどい天気であった。爺が岳でも落雷事故があった。
※7月25日・土合橋10:20 爺婆岩過ぎ(13:15)で雷雲接近のため撤退・土合駅14:40 直後に雷雨、豪雨。撤退の判断はドンピシャリ。上越線運休、水上まで代替タクシー、代替バスで沼田→高崎
さて、そのリベンジとして、8月18日に台風15号が東に去るのを見送って19日(金)から20日(土)の予定で土合〜白毛門・清水峠から谷川岳を回ることとした。
赤羽7:31の特急は三号車喫煙席で客は10人ほど、4460円で水上9:41着。9:59のバスに乗って土合橋10:13着。沼田あたりまで快晴だったがだんだん霞んできて、東に変な雲があるなぁ。
曇りくらいが暑くなくってむしろいいかも、なんて思っていたけど登るに従って風が強くなり、稜線は西からの吹上げが激しい。雲だか霧だかがばしばし衝突してくる感じ。寒冷刺激で沁みだした鼻水と涙が風に飛んでいく。白毛門を過ぎると雨も止み、時折、雲が切れると下界がきらきら光っている。
白毛門までは単調な登りだが笠が岳の登りからは見晴らしの良い草原の稜線歩きで爽快である。ただ、この日は霧が出て、あまり展望は効かない。
おっ、カマボコ型の笠が岳避難小屋があるぞ。のぞいてみると夫婦連れ二人が「疲れたからここで寝る」って、おいおいまだ二時過ぎだぜ。朝日岳を過ぎるといわゆる湿原、ここも霞んで霧雨っぽいので花を観察する余裕もなく通過。
だんだん標高を下げるにつれ青空も見え、大烏帽子へのJPを過ぎれば花も目につくようになる。
おおっ、三角屋根のすばらしい小屋があるぞぉ、って、近づいたらこれはJRの施設で、避難小屋は左右二段で上2人、下4人で収容は12人くらいの小さいものだが清潔に維持されている。JRさんありがとう。帰りも特急使うからね。
先着は新潟方面から上がってきた三人が左側に。私は右をもらう。シュラフを忘れたので18時頃もう誰も来ないよねって、トレックライズを中に張らせてもらう。裏のテント場に1張、JP付近でナイフ・フォークなどのセットを拾ったので尋ねたらこのアベックの落し物だった。水場は10分ほど先にあり、「枯れることはない」と紹介されているが水量は少なく、苔が付いた岩をちょろちょろ流れ落ちる程度、生では飲みたくないな。
0時半に起きて星を見る。東西には山があるが南北は開けた峠だからポラリスや、夏の大三角形は西にかかり、東からはアルデバランや昴、御者座のカペラも大きい。月はなく満天の星空に大満足である。
二日目は良い天気だよ。谷川岳までの稜線歩きは樹木がないのがすばらしい。森林限界が1500m程度なんてありえねぇって感じ。これは多分、湯檜曽谷からの強い吹き上げのためにできた風衝植生ですよね。それと谷川岳は蛇紋岩のせいで植物の生育が悪いという話もある。
ただ、七つ小屋を過ぎて蓬峠までの笹薮には閉口しましたね。胸以上あるし下りは足元が見えないので慎重に。蓬峠の小屋番さんが「草刈りの人に会いましたか?」なんて聞いてきたけど、早く刈ってもらいたいものだ。
アップダウンはあるがたくさんの花を眺めながら武能岳、茂倉岳、一の倉岳まで快晴の稜線歩きが楽しめた。白毛門〜朝日岳や平標山への稜線が美しい。
でも流石に疲れたか、最後の西黒尾根の下半分の下りはつらかった。次に来る時は軟弱に天神平からロープウェイを使おうかしら、などと少し泣きが入ったもんだった。
【逆コースは】西黒尾根より白毛門の下りは土があって楽。一気に天神平に上がってしまえばもっと楽。一の倉から泊まりの清水峠小屋が見えるので気が楽。でも二日目がちょっと楽すぎるかな。
【見た花】ハクサンフウロ、カラマツソウ、シモツケソウ、イブキジャコウソウ、ミヤマキンバイ、シシウド、ウスユキソウ、コウリンカ、オトギリソウ、ヒメシャジン、シオガマ、イワギキョウ、ヒメコゴメグサ、ヤマホトトギス、ウツボグサ、ホソバヒメウスユキソウ、ミヤマトリカブト。
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