また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 2634504
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

甲斐駒ヶ岳〜塩見岳〜赤石岳〜聖岳〜茶臼岳【南アルプス縦走】

2020年10月03日(土) 〜 2020年10月09日(金)
 - 拍手
体力度
10
2〜3泊以上が適当
GPS
136:31
距離
129km
登り
12,270m
下り
12,116m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
1:50
休憩
0:52
合計
2:42
16:20
69
17:29
18:14
36
18:50
18:57
5
2日目
山行
8:44
休憩
0:56
合計
9:40
4:48
4:48
95
6:23
6:25
41
7:06
7:07
77
8:24
8:29
68
9:37
9:44
74
10:58
11:31
8
11:39
11:39
36
12:15
12:19
49
13:08
13:12
7
13:19
3日目
山行
11:39
休憩
0:43
合計
12:22
6:36
6
6:42
6:49
5
6:54
6:54
31
7:25
7:25
15
7:40
7:41
19
8:00
8:01
89
9:30
9:30
50
10:20
10:22
12
10:34
10:34
105
12:19
12:31
33
13:04
13:04
34
13:38
13:40
17
13:57
14:02
49
14:51
14:56
29
15:25
15:31
69
16:40
16:40
118
18:38
18:40
18
4日目
山行
8:47
休憩
0:46
合計
9:33
5:54
20
6:14
6:18
36
6:54
6:54
40
7:34
7:34
85
8:59
9:00
3
9:03
9:14
41
9:55
10:06
60
11:06
11:06
33
11:39
11:39
8
11:47
11:58
31
12:29
12:29
28
12:57
12:57
25
13:22
13:22
4
13:26
13:32
1
13:33
13:35
51
14:26
14:26
32
14:58
14:58
29
5日目
山行
11:23
休憩
1:05
合計
12:28
4:08
4:12
91
5:43
5:43
9
5:52
5:52
3
5:55
5:55
43
6:38
6:53
41
7:34
7:46
2
7:48
7:48
41
8:29
8:35
74
9:49
9:49
22
10:11
10:13
3
10:16
10:21
77
11:38
11:50
52
12:42
12:42
29
13:11
13:13
33
13:46
13:46
3
13:49
13:52
81
15:13
15:16
25
15:41
15:42
41
16:23
6日目
山行
4:13
休憩
0:32
合計
4:45
9:23
16
9:39
9:43
53
10:36
10:36
21
10:57
10:57
7
11:04
11:06
3
11:09
11:09
54
12:03
12:05
16
12:21
12:29
51
13:20
13:36
32
7日目
山行
2:26
休憩
0:03
合計
2:29
7:02
7:02
16
7:18
7:18
29
7:47
7:47
15
8:02
8:03
44
8:47
8:49
1
8:50
ゴール地点
農鳥分岐手前から熊の平小屋手前までGPSの電池切れに気付かずログなし
天候 感想欄に記載
過去天気図(気象庁) 2020年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
スタートはJR長坂駅
ゴールは赤石温泉白樺荘 バスでJR静岡駅まで
コース状況/
危険箇所等
ルート上の山小屋は七丈小屋以外は全てクローズ中
予約できる山小屋
馬の背ヒュッテ
北沢峠 こもれび山荘
七丈小屋
【1日目】スタートの長坂駅
2020年10月03日 16:17撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
4
10/3 16:17
【1日目】スタートの長坂駅
白州道の駅から甲斐駒ヶ岳方向
2020年10月03日 17:29撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
10/3 17:29
白州道の駅から甲斐駒ヶ岳方向
キャンプ場でツェルト泊
2020年10月03日 19:16撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
3
10/3 19:16
キャンプ場でツェルト泊
【2日目】神社の先が登山道
2020年10月04日 03:40撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
10/4 3:40
【2日目】神社の先が登山道
ずいぶん登った
2020年10月04日 05:44撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
10/4 5:44
ずいぶん登った
七丈小屋を通過
2020年10月04日 07:06撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
10/4 7:06
七丈小屋を通過
雲海
2020年10月04日 07:43撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
10/4 7:43
雲海
甲斐駒ヶ岳山頂
写していただきました!
2020年10月04日 08:24撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
11
10/4 8:24
甲斐駒ヶ岳山頂
写していただきました!
雲が幻想的
2020年10月04日 08:29撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
10/4 8:29
雲が幻想的
ライチョウをたくさん見た
2020年10月04日 08:45撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
7
10/4 8:45
ライチョウをたくさん見た
北沢峠は誰もいない
2020年10月04日 10:58撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
10/4 10:58
北沢峠は誰もいない
沢沿いを登る
2020年10月04日 12:44撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
10/4 12:44
沢沿いを登る
今日は藪沢小屋で宿泊
2020年10月04日 13:18撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
10/4 13:18
今日は藪沢小屋で宿泊
【3日目】仙丈ケ岳はガス
2020年10月05日 07:41撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
5
10/5 7:41
【3日目】仙丈ケ岳はガス
ガスの森は良い雰囲気だった
2020年10月05日 09:17撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
10/5 9:17
ガスの森は良い雰囲気だった
北岳方向を見上げる
2020年10月05日 11:54撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
10/5 11:54
北岳方向を見上げる
三峰岳
2020年10月05日 11:55撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
10/5 11:55
三峰岳
三峰岳山頂
2020年10月05日 12:23撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
10/5 12:23
三峰岳山頂
北岳山荘が眼下に見える
2020年10月05日 13:40撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
10/5 13:40
北岳山荘が眼下に見える
北岳山頂
2020年10月05日 14:50撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
12
10/5 14:50
北岳山頂
仙丈ヶ岳方向
2020年10月05日 14:50撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
4
10/5 14:50
仙丈ヶ岳方向
甲斐駒ヶ岳が近い
2020年10月05日 14:56撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
9
10/5 14:56
甲斐駒ヶ岳が近い
振り返って北岳
2020年10月05日 16:11撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
4
10/5 16:11
振り返って北岳
農鳥岳と眼下に小屋
2020年10月05日 17:05撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
4
10/5 17:05
農鳥岳と眼下に小屋
夕日が沈む
2020年10月05日 17:33撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
10/5 17:33
夕日が沈む
【4日目】お世話になりました
2020年10月06日 05:40撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
10/6 5:40
【4日目】お世話になりました
塩見岳が遠くに見える
2020年10月06日 06:07撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
10/6 6:07
塩見岳が遠くに見える
塩見岳がずいぶん近づいた
2020年10月06日 07:57撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
6
10/6 7:57
塩見岳がずいぶん近づいた
塩見岳山頂から荒川岳方向だと思う
2020年10月06日 08:58撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
3
10/6 8:58
塩見岳山頂から荒川岳方向だと思う
これまでに歩いてきた方向
2020年10月06日 09:00撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
3
10/6 9:00
これまでに歩いてきた方向
西峰で記念撮影してみた
2020年10月06日 09:04撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
12
10/6 9:04
西峰で記念撮影してみた
西峰から東峰方向
2020年10月06日 09:06撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
3
10/6 9:06
西峰から東峰方向
塩見岳からずいぶん下りて来た
2020年10月06日 10:50撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
10/6 10:50
塩見岳からずいぶん下りて来た
三伏峠にも立ち寄ってみた
誰もいない
2020年10月06日 11:47撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
10/6 11:47
三伏峠にも立ち寄ってみた
誰もいない
甲斐駒ヶ岳と塩見岳の間に見えているのは間ノ岳のような気がする
2020年10月06日 12:31撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
6
10/6 12:31
甲斐駒ヶ岳と塩見岳の間に見えているのは間ノ岳のような気がする
小河内岳の避難小屋がポツンと見える
2020年10月06日 12:56撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
3
10/6 12:56
小河内岳の避難小屋がポツンと見える
中央アルプスもずっと見えていた
2020年10月06日 12:57撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
10/6 12:57
中央アルプスもずっと見えていた
高山裏避難小屋の入り口は2階
ちょい恐怖
2020年10月06日 15:26撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
6
10/6 15:26
高山裏避難小屋の入り口は2階
ちょい恐怖
【5日目】荒川岳に太陽が昇る
2020年10月07日 05:51撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
14
10/7 5:51
【5日目】荒川岳に太陽が昇る
荒川東岳から塩見岳方向
2020年10月07日 06:51撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
6
10/7 6:51
荒川東岳から塩見岳方向
正面に赤石岳を見ながらの素晴らしいルート
2020年10月07日 07:57撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
10
10/7 7:57
正面に赤石岳を見ながらの素晴らしいルート
赤石岳山頂で自撮り
2020年10月07日 10:11撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
11
10/7 10:11
赤石岳山頂で自撮り
今登ってきたルート
2020年10月07日 10:12撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
6
10/7 10:12
今登ってきたルート
富士山もずっと雲の上に顔を出していた
2020年10月07日 10:12撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
6
10/7 10:12
富士山もずっと雲の上に顔を出していた
避難小屋を見下ろす
2020年10月07日 10:13撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
10/7 10:13
避難小屋を見下ろす
百間洞山の家はかなり谷底にあるのね
2020年10月07日 11:38撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
10/7 11:38
百間洞山の家はかなり谷底にあるのね
兎岳から聖岳へ続く稜線
2020年10月07日 12:43撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
10/7 12:43
兎岳から聖岳へ続く稜線
雲が湧いてくる
2020年10月07日 13:46撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
10/7 13:46
雲が湧いてくる
聖岳へ続く稜線
2020年10月07日 13:47撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
4
10/7 13:47
聖岳へ続く稜線
聖岳山頂
寒いので通過するだけ
2020年10月07日 15:13撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
6
10/7 15:13
聖岳山頂
寒いので通過するだけ
聖平小屋
2020年10月07日 16:22撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
10/7 16:22
聖平小屋
【6日目】雨
2020年10月08日 09:38撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
10/8 9:38
【6日目】雨
天気は悪いけどそこそこ視界はある
2020年10月08日 10:13撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
10/8 10:13
天気は悪いけどそこそこ視界はある
上河内岳は真っ白
2020年10月08日 11:04撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
3
10/8 11:04
上河内岳は真っ白
雨でも風景を楽しめた
2020年10月08日 11:10撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
10/8 11:10
雨でも風景を楽しめた
茶臼岳の山頂は強風
2020年10月08日 12:04撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
5
10/8 12:04
茶臼岳の山頂は強風
茶臼小屋
雨でカメラも霞む
2020年10月08日 12:26撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
10/8 12:26
茶臼小屋
雨でカメラも霞む
この標識を取り付けた当時はGPSは無かったのだろう
誤差約60m
2020年10月08日 13:12撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
10/8 13:12
この標識を取り付けた当時はGPSは無かったのだろう
誤差約60m
ウソッコ沢小屋
老朽化しているが必要十分
2020年10月08日 14:17撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
10/8 14:17
ウソッコ沢小屋
老朽化しているが必要十分
【7日目】うまく作ってある
2020年10月09日 06:43撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
10/9 6:43
【7日目】うまく作ってある
吊り橋を渡れば下界
2020年10月09日 07:17撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
3
10/9 7:17
吊り橋を渡れば下界
人の気配
2020年10月09日 07:48撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
10/9 7:48
人の気配
大きなダム
2020年10月09日 08:02撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
10/9 8:02
大きなダム
白樺荘がゴール
2020年10月09日 08:51撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
6
10/9 8:51
白樺荘がゴール

感想

今年の南アルプスはアレの影響で山小屋はほぼ営業していない。静かな山を楽しむには絶好のチャンスだ。というかこんなチャンスは二度と無いかもしれない。ぜひ歩いてみよう。ということで南アルプスを縦走してみることにした。

【1日目】 曇り
朝一のフライトで札幌から東京まで移動。新宿でOD缶を調達後、あずさ号、普通電車と乗り継いでJR長坂駅で下車。ようやく今回の登山のスタート地点まで到着。遠いよ。

駅から白州道の駅までテクテク歩いていく。道の駅横のスーパーで夜メシと翌日分の行動食を追加で調達。水も汲んでおく。この日は道の駅からもう少し歩いて甲斐駒ヶ岳の登山口のキャンプ場でツェルト泊した。

【2日目】 曇り一時雨
甲斐駒ヶ岳へ向けて暗闇の登山道を登っていく。良く整備された超歩きやすい道だった。軽量化したとはいえ縦走用ザックが少々重い。こんな時期なのに暑くて汗だくとなった。

稜線まで登ると風が強かった。小雨も降ってきて今度は寒くなってくる。七丈小屋のテン場にはテントが多数あった。登るにつれ大きな岩の通過が増えてくる。ガシガシ登る。山頂が近づくにつれスライドする方が増えてくる。さすが人気のコースだね。

甲斐駒ヶ岳の山頂に到着したときはガスで真っ白だった。残念。風も強くて寒い。写真だけ撮ってすぐに下山を開始した。北沢峠まで急な尾根を下る。少し下るとガスが抜けて絶景が広がる。北沢峠は誰もいなくて静かな雰囲気だった。

北沢峠からは沢沿いのルートを薮沢小屋まで登る。これまでの道に比べると少し荒れ気味だった。薮沢小屋は毛布もあって想像より快適だった。

【3日目】 雨のち晴れ
昨夜遅くからポツポツと雨の音。朝起きて外を見ると濃厚なガスだった。天気予報を確認すると午後までには回復するとのこと。少し遅めに出発。

ガスの中を進む。稜線に出ると暴風雨だった。キツい。仙丈ヶ岳と大仙丈ヶ岳は通過するだけ。樹林帯に入るとようやく風地獄から開放される。ガスで霞む森は幻想的だった。徐々に天気は回復してくる。

三峰岳まで登る頃には雨も上がってガスも抜ける。絶景の風景が広がっていた。感動。相変わらずの強風だけどおかげで涼しくて快適だった。北岳は小屋にザックをデポして往復。農鳥岳は時間がないのでパスした。

間ノ岳からは遠回りして巻道経由で熊の平小屋まで進む。途中で日没になってしまい暗闇で夏道をロスト。夏道に復帰するのにちょい難儀した。今夜は熊の平冬季小屋で宿泊。貸し切りだった。

【4日目】 晴れ
朝から快晴。今日も稜線は強風のおかげで前日同様に涼しくて快適。ひたすら絶景を見ながらの稜線歩きだった。感動。正面には塩見岳や後ろには昨日から歩いてきた山々も良く見える。素晴らしい景色に登りのキツさも忘れる。

塩見岳を過ぎると数名の方とスライドするようになる。塩見小屋手前でスライドしたおじさんは話し好きで長話しとなった。三伏峠までの間にも数名の方とスライド。ここも人気のコースのようだ。

三伏峠からは正面に荒川岳の稜線を見ながら進む。高山裏避難小屋に到着後は小屋に荷物をデポして水を汲みに行く。水場まではそこそこ遠かった。小屋は僕を入れて最終的に3組4名となった。珍しく大人数?だった。

【5日目】 晴れのち雨
今日は午後から天気が悪化するとの予報。高山裏避難小屋は暗いうちに出発した。稜線まで登ると荒川岳がドーンと見えてくる。結構遠くに見えて悲しくなった。荒川岳を往復するのが面倒に感じてしまい行くかどうか悩んだ。しかし結局は行くことにした。分岐から荒川岳を往復。

分岐まで戻ったら次に荒川小屋方向へ進んでいく。今度は正面に赤石岳の勇姿がドーン。赤石岳への登山道もくっきり見えた。百間洞山の家を過ぎた辺りから雨がポツポツと降ってくる。風がないのが幸いだった。兎岳手前辺りまで来た頃には本格的な雨となる。登るにつれ風が出てくる。聖岳山頂辺りだけは強風だった。寒くて辛い登りとなる。体に霜が張り付いていたのでマイナス気温だったのかもしれない。聖岳を過ぎて少し標高が下がると風は治まる。

泊まりは聖平冬季小屋。貸し切りだった。気温6度。濡れた体が冷えて超寒かった。火で暖まりたい気分だけどガスも残り少なくて食事以外には使えない。着干しできる気温でもなかったので下山後に着る予定だった服に着替えた。乾いた服は暖かい。雨はずっと降り続く。夜中は寒かったのでツェルトやザックまで総動員して包まった。

【6日目】 雨
朝から大雨だった。寒いし雨が酷いしですごーく行きたくない気分だけど明日以降も雨予報だ。このままここに停滞していても状況は変わらないと思われる。少しでも進んでおきたい。雨の中を出発することにした。悩み過ぎてかなり遅い出発となってしまった。乾いた服はキープしておきたかったので前日の濡れた服に着替えた。不快。

雨は強くなったり弱くなったりを繰り返す。ただ風も弱いし視界も良い。薄っすらと遠くの稜線まで見えた。天気が良ければ素晴らしい稜線歩きだったのだろう。上河内岳を過ぎると徐々に風が出てくる。茶臼岳へ近づくにつれさらに風が強まってくる。この気温でこの風は辛い。茶臼岳の山頂は強風で超寒かった。光岳まで行く予定としていたがこの環境ではしんどい。中止とした。

茶臼小屋で雨宿り後、畑薙湖方向へ下っていく。下山中も雨は弱まることはなかった。全身びしょ濡れ。稜線は酷い環境だったこともあって早く下山しておこうと思っていた。でも少し下ると風もなくなり暖かくなってくる。寒くなければ全身びしょ濡れでもOKだ。このまま下山してしまうとこれで山旅も終わりかと思うと寂しい気分になる。もう少し山に居たくなった。日程にもまだ余裕があるので今夜はウソッコ沢避難小屋に泊まって明日下りることにしよう。ということで今日はウソッコ沢避難小屋で宿泊。今日も貸し切りだった。避難小屋泊は快適だ。その後も雨は降り続く。

【7日目】 雨
朝になってもやっぱり雨。明るくなってから下山を開始。雨の登山道を下っていく。畑薙湖が見えたときは少し感動した。車道をトボトボ歩いていると白樺荘が見えてくる。まだ営業時間前だけど入れてくれるとのことだった。時刻表を確認するとここからバスで静岡駅まで戻れる。井川駅まで行こうと思っていたが雨でこれ以上車道を歩く気にもならずここを今回のゴールとした。

【まとめ】
甲斐駒ヶ岳より先は人も少なくて静かな山歩きを楽しむことができた。合計10人ぐらいしかスライドしなかったと思う。台風が近づいていたためか雨の時間も多かったけどそれほど荒れなかったのもラッキーだった。雨の登山も嫌いではない。避難小屋泊や冬季小屋泊は居心地が良すぎてマジ快適。つい長居してしまうのが欠点か。農鳥岳をパスしたことと光岳に行かなかったことだけが心残りである。

【自分用メモ】
ザックの荷物(約6.5kg) + 食料(約3.5kg) + 水(約2.7kg) = 約12.7kg
サコッシュへスマホ x2台(自分用、会社用) + カメラ、両手にストック

・ザックの荷物 約6.5kg
ザック48L、ツェルト、寝袋(650FP ダウン400g)、エアマット(90cm)、Escape Bivvy(カバー・防寒兼用)、ダウンジャケット、長袖ソフトシェル、レインウェア、クッカーとガス110缶、ヘッドライト(メイン+予備)と予備電池(単4 x4本)、etrex 30xと電池(単3 x4本)、モバイルバッテリー、8インチタブレット、救急セット、衛生用品、地図、下山後の服

・食料 約3.5kg
6日分の食料(パッケージは全て開封しジップロックへ詰め替え)
朝夜はカレーメシ系に15gの乾燥野菜と100gの早茹でパスタでかさ増しした物がメイン。パスタでかさ増しはあまり旨くはないのでもうやらないかも。粉末のマッシュポテトは旨かったのでリピ決定。アルファ米は持って行かなかった。行動食は甘系(チョコバー、ようかん、フルグラ等)としょっぱ系(柿の種梅しそ味、カルパス、チータラ等)を半々。お茶やコーヒーはなし。水のみ。

・水 約2.7kg
折りたたみ水筒 1500cc、ペットボトル600cc x 2本
(水場ごとに水筒は満タンにしておいた)

この時期の一週間の山行としては軽量化できた方だと思う。食料はあと200gは無くても良かったし、ペットボトルも600cc一本で良かった。タブレット端末はそもそも必要なかった。色々合わせるともう1kgは軽量化可能だったと思う。

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コメント

素晴らしい縦走
素晴らしい縦走でしたね。
自分が歩いてるかのように、楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。
2020/10/10 23:21
Re: 素晴らしい縦走
コメントありがとうございます!
雨で辛いときもありましたが、それも含めて山歩きを楽しむことが出来ました。
この山域も色々なルートで歩いてみたいと思っています。
2020/10/11 7:55
Amazing!
いやー、すごすぎますね。10月になってから南アルプス縦走とは驚きです。今年はコロナで山小屋が休業と聞いていたので、南アルプスはあきらめていましたが、挑戦していた方がおられたのですね。来年の参考になりました。ありがとう。
2020/10/17 16:56
Re: Amazing!
こんにちは。参考にしていただき幸いです。
夏より荷物は増えますが、この時期の方が涼しくて山を歩くにはちょうど良い感じでした。(雨が降ると寒いですが…)
僕は山小屋が営業していないと知って「チャンスだ」と思いました。どうせなら人が居ない山の方がいいですよね。来年は例年通りの営業スタイルになることを期待しています。
2020/10/17 22:37
お伺いします
ロングの縦走、素晴らしいですね。
情報が少ないこの時期、参考にさせていただきました。ありがとうございます。
山の水情報ついて詳しく教えていただけますか?。
聖平で泊まっていらっしゃいましたが、水は充分に汲むことできましたか?。
今週末、訪問しようと計画しているのですが、状況を確認できましたら幸いです。
よろしくお願い致します。
2020/10/21 21:09
Re: お伺いします
taromiiさん、こんにちは
聖平小屋では雨が酷かったので水を汲みに行きませんでした。水は百間洞山の家と翌日のウソッコ沢で汲みました。寒くて水の消費が少なかったのでそれで足りました。参考にならなくて申し訳ないです…。
2020/10/21 22:01
Re[2]: お伺いします
aofukurohさん、
早速に返信を下さり、ありがとうございました。
状況を伺い、レコ中で「乾いた服は温かかった」との一節があったのを思いだしました。いろいろな状況あってのロング縦走、改めて過酷な中、達成なさったaofukurohさんは凄いと思いました。
様子を聞かせていただき、ありがとうございました。
2020/10/22 0:36
すごすぎる!
2021/8/3 23:08
プロフィール画像
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