記録ID: 2640132
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無雪期ピークハント／縦走
甲信越
裏越後三山 周回 越後駒ヶ岳〜中ノ岳〜荒沢岳
2020年10月10日(土) 〜
2020年10月11日(日)
えっちゃん
- GPS
- 22:44
- 距離
- 30.4km
- 登り
- 3,032m
- 下り
- 3,048m
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標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 9:48
- 休憩
- 0:44
- 合計
- 10:32
2日目
- 山行
- 10:25
- 休憩
- 1:47
- 合計
- 12:12
| 天候 | 1日目 雨→曇り 2日目 曇り→晴れ→曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2020年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
駐車可能台数 10台程 敷地内水洗トイレ有り |
| コース状況／ 危険箇所等 |
反時計回りです。 雨後ということもあり全ルート泥濘多数。ゲイター 必須です。 荒沢岳登山口〜エチコマ 今回のルートで最も歩きやすく、雨予報でも人が多かったです。最初の1時間、夜明け前のヘッデンでも危険と感じる箇所はありませんでした。 道行山〜は数百段あろうかという木製階段が続きます。 エチコマ〜中ノ岳 極端に人がいなくなり、トレイルも細く足場が悪くなってきます。 片側切れて傾斜のあるトラバースが多く、特に檜廊下前後は痩尾根だったり岩や木の根を大きく降りたり越える所もお助けロープなどはありません。周りの枝や草を掴み、足の置き場も少し考えながらで、身長低いと不利だなと思う所が数箇所ありました。 雨上がり後で岩と木の根が滑り、神経使う所が多く、距離の割に時間がかかります。 中ノ岳〜兎岳 この区間のみ今年は刈り払いされていません。 朝露と泥濘で予定より1.3倍位時間かかりました。 兎岳〜荒沢岳 こちらは刈り払いされており快適です。 特に兎岳〜巻倉山までは開放的ななだらかなトレイルでサクサク進めます。 荒沢岳〜前山 前グラ〜前グラ下までは鎖場数箇所あり。 岩が濡れて滑りやすく、鎖をしっかり掴んで通過しました。 警告板にある前山手前のスズメバチは見かけませんでした。 確認した水場(レコ記載あり) ・駒ノ小屋（小屋前のみ） ・陽の水 ・荒沢岳登山口近く |
| その他周辺情報 | 日帰り温泉 白銀の湯 650円 内風呂・露天各1 荒沢岳登山口車で2〜3分。 小規模ですが、清潔感あり。 日曜日でも空いてました。 |
写真
スタートから1時間。
明るくなってきました。
初日は雨予報ですがこの時間はまだ曇り空。
明るくなってきました。
初日は雨予報ですがこの時間はまだ曇り空。
道行山山頂。雨が降ってきたのでザックカバーをつける。
その時ツアーの団体さんが続々と登頂されてきました。
その数20人以上、プラス別のツアーもいたようで10名位？
一気に賑わいました^^
2
10/10 6:11
道行山山頂。
雨が降ってきたのでザックカバーをつける。
その時ツアーの団体さんが続々と登頂されてきました。
その数20人以上、プラス別のツアーもいたようで10名位？
一気に賑わいました^^
雨が降ってきたのでザックカバーをつける。
その時ツアーの団体さんが続々と登頂されてきました。
その数20人以上、プラス別のツアーもいたようで10名位？
一気に賑わいました^^
これから向かう越後駒ヶ岳。
ツアーの団体さん以外にもピストンの方が何人かいらっしゃいました。
さすが紅葉時期の百名山。
ツアーの団体さん以外にもピストンの方が何人かいらっしゃいました。
さすが紅葉時期の百名山。
エチコマまでずーっと木製階段が続きます。下から平成23年〜25年と順に設置されたようでプレートが付いてました。
まだ新しくてキレイ。
10/10 7:43
エチコマまでずーっと木製階段が続きます。
下から平成23年〜25年と順に設置されたようでプレートが付いてました。
まだ新しくてキレイ。
下から平成23年〜25年と順に設置されたようでプレートが付いてました。
まだ新しくてキレイ。
雨降って強風です。
前回に引き続きまたもや忍耐の登山とは・・・
前回に引き続きまたもや忍耐の登山とは・・・
振り返ったらさっき気づかなかった百草の池が。
「ひゃくそう」ではなく、
「もぐさ」と読むそうです。
「ひゃくそう」ではなく、
「もぐさ」と読むそうです。
駒ノ小屋到着！
こういった天気の日は山小屋が本当にありがたい。
小屋前の水はホースからジャンジャン出てました。
こういった天気の日は山小屋が本当にありがたい。
小屋前の水はホースからジャンジャン出てました。
小屋内はこじんまりとしてとてもきれい。
管理人さんらしき方がいらっしゃって登山者名簿に記入を勧められました。
管理人さんらしき方がいらっしゃって登山者名簿に記入を勧められました。
裏越後三山1座目、
越後駒ケ岳山頂2003m
雨も止んできました
越後駒ケ岳山頂2003m
雨も止んできました
山頂にはツアーの方々をはじめ、一般の方も続々と到着。
ガイドの方の説明を盗み聞きしたいが強風で聞こえにくい(^^;
ガイドの方の説明を盗み聞きしたいが強風で聞こえにくい(^^;
八海山のギザギザ稜線の向こうに火打・妙高らしい
（byガイドさん）
（byガイドさん）
翌日の荒沢岳。
無事に辿り着けるだろうか・・・2日目が今から不安
無事に辿り着けるだろうか・・・2日目が今から不安
賑やかな山頂を後にして中ノ岳へ向かいます。
皆さんピストン、ここから先は一人貸し切り縦走路。やった！
皆さんピストン、ここから先は一人貸し切り縦走路。やった！
そろそろかなぁ
あのピーク中ノ岳かなぁ
だんだん疲れてきたころ・・・
あのピーク中ノ岳かなぁ
だんだん疲れてきたころ・・・
このころは正面のピークを越えればきっと中ノ岳の小屋が見えると期待して急登を頑張るのだけれど・・・
登り詰めるとまた正面に次のピークが見える
ガックリ・・・
ここを越えれば小屋が、、ということをたぶん3回繰り返し、、
ガックリ・・・
ここを越えれば小屋が、、ということをたぶん3回繰り返し、、
振り返ってもエチコマからあまり距離は歩いた感がない中ノ岳までは予想以上に時間がかかった
（気がしただけで、実際は1時間20分程予定より早く着いていた）
1
10/10 14:17
振り返ってもエチコマからあまり距離は歩いた感がない
中ノ岳までは予想以上に時間がかかった
（気がしただけで、実際は1時間20分程予定より早く着いていた）
中ノ岳までは予想以上に時間がかかった
（気がしただけで、実際は1時間20分程予定より早く着いていた）
着いたよ〜
中ノ岳避難小屋
荷揚げされたものがいくつか置かれてました。
中ノ岳避難小屋
荷揚げされたものがいくつか置かれてました。
このお天気で当然誰もいません。外はかなりの強風だったのでこの中にテント張らせてもらいました。
（誰もいないけどテント内のが落ち着くので）
1
10/10 14:33
このお天気で当然誰もいません。
外はかなりの強風だったのでこの中にテント張らせてもらいました。
（誰もいないけどテント内のが落ち着くので）
外はかなりの強風だったのでこの中にテント張らせてもらいました。
（誰もいないけどテント内のが落ち着くので）
いきなり2日目。日の出前4：30小屋スタート。
すぐに中ノ岳山頂。
白いのはガスってたから。
撮りなおしても白くなってしまうのです。
（心霊写真じゃありません）
10/11 4:43
いきなり2日目。
日の出前4：30小屋スタート。
すぐに中ノ岳山頂。
白いのはガスってたから。
撮りなおしても白くなってしまうのです。
（心霊写真じゃありません）
日の出前4：30小屋スタート。
すぐに中ノ岳山頂。
白いのはガスってたから。
撮りなおしても白くなってしまうのです。
（心霊写真じゃありません）
暗闇の山頂って初めてかも。ほんとはここでご来光といきたいところだけど、先の行程長いので。
裏越後三山の2座目は画像撮ってさっさと通過。
2
10/11 4:44
暗闇の山頂って初めてかも。
ほんとはここでご来光といきたいところだけど、先の行程長いので。
裏越後三山の2座目は画像撮ってさっさと通過。
ほんとはここでご来光といきたいところだけど、先の行程長いので。
裏越後三山の2座目は画像撮ってさっさと通過。
5：12
明るくなってきました。
暗闇の稜線歩きで少し緊張がほぐれる瞬間
明るくなってきました。
暗闇の稜線歩きで少し緊張がほぐれる瞬間
ここから笹薮地獄のはじまり〜
朝露であっという間にウエアがびっしょり
泥濘も多く早く歩けない（汗）
朝露であっという間にウエアがびっしょり
泥濘も多く早く歩けない（汗）
そろそろ来るかなーと気にしながら
景色見たくて顔上げるとすぐ滑ります。。
景色見たくて顔上げるとすぐ滑ります。。
右の兎岳〜この日歩いく巻倉山・源蔵山・灰ノ又山・灰吹山、そして一番左が荒沢岳
兎岳〜南側の丹後山方面
（避難小屋に今年は丹後山方面も刈払いは行ってませんとお知らせがありました）
（避難小屋に今年は丹後山方面も刈払いは行ってませんとお知らせがありました）
笹薮は場所により頭の上まで。
朝露で昨日の雨より濡れる。
靴の防水も効かず靴の中は水たまり状態。。
歩くたびに不快な音が。。
朝露で昨日の雨より濡れる。
靴の防水も効かず靴の中は水たまり状態。。
歩くたびに不快な音が。。
やっと兎岳山頂。
この時点で予定より30分遅れ。
ちょっと焦る。
藪漕ぎがこたえました。
この時点で予定より30分遅れ。
ちょっと焦る。
藪漕ぎがこたえました。
ところがこの先は天国！
なにこれってくらい超快適！
小走りでも滑らない幸せ♪
なにこれってくらい超快適！
小走りでも滑らない幸せ♪
兎岳〜巻倉山まではなだらかで解放感あるトレイルでした。
ここで藪漕ぎの時間オーバーをほぼ挽回♪
ここで藪漕ぎの時間オーバーをほぼ挽回♪
矢印に従って少し行くと右手に下りていく道があります。（その手前にちょっとした広場みたいな所がありますが、そこは通り過ぎて右手です）
10/11 9:16
矢印に従って少し行くと右手に下りていく道があります。
（その手前にちょっとした広場みたいな所がありますが、そこは通り過ぎて右手です）
（その手前にちょっとした広場みたいな所がありますが、そこは通り過ぎて右手です）
下りきると左手にこの案内札とロープがあります。
「水場へは60m」
「水場へは60m」
沢音が大きくなり水がしっかり流れています。
画像だとわかりにくいですがペットボトルですぐにいっぱいになる水量でした。
画像だとわかりにくいですがペットボトルですぐにいっぱいになる水量でした。
で、しばらく進むとすぐに源蔵山。
どこも山頂標識のみ。
あまり休憩に適したベンチや岩などはありません。
どこも山頂標識のみ。
あまり休憩に適したベンチや岩などはありません。
灰ノ又山
このあたりは似たような雰囲気です。
しっかり刈払われていて歩きやすいトレイル。
このあたりは似たような雰囲気です。
しっかり刈払われていて歩きやすいトレイル。
灰ノ又山〜灰吹山の間にビバークできそうなスペースが2か所ありました。
この場所なら陽の水のテント場に行くかな、、、
この場所なら陽の水のテント場に行くかな、、、
私にとってはエチコマよりも存在が格上の荒沢岳。
なんでここでガスるの・・・
なんでここでガスるの・・・
最後の（？）穏やかな風景を眺めながら急登を一歩一歩
（この先は無事ゴールすることだけに集中）
（この先は無事ゴールすることだけに集中）
駐車場の近くの奥只見湖があんなに近くなってる
（けど歩くと遠かった・・・）
（けど歩くと遠かった・・・）
前グラ手前の鎖場。この先予想通り鎖場、ロープ、はしご続きで掴んだグローブは泥で真っ黒。
既に靴底の溝が完全に泥で埋まっており、濡れた岩ではツルツル滑る。
鎖場はほとんど腕力まかせで下りてきました。
2
10/11 14:19
前グラ手前の鎖場。
この先予想通り鎖場、ロープ、はしご続きで掴んだグローブは泥で真っ黒。
既に靴底の溝が完全に泥で埋まっており、濡れた岩ではツルツル滑る。
鎖場はほとんど腕力まかせで下りてきました。
この先予想通り鎖場、ロープ、はしご続きで掴んだグローブは泥で真っ黒。
既に靴底の溝が完全に泥で埋まっており、濡れた岩ではツルツル滑る。
鎖場はほとんど腕力まかせで下りてきました。
前グラから先の鎖場で体力限界値に近くなり写真撮る余裕も無くなった。。
前山の三角点で地べたに座り最後の休憩。
前山の三角点で地べたに座り最後の休憩。
登山口すぐ近くの水場
蛇口からそのままがぶ飲み
美味しかったです
蛇口からそのままがぶ飲み
美味しかったです
駐車場の登山口にある警告板
ここはやっぱり前半の体力あるうちに通過したかった
ここはやっぱり前半の体力あるうちに通過したかった
そして他の方のレコでも気になっていたキイロスズメバチ気を付けていましたが見当たりませんでした。
他の虫もほとんど見ないし、今年はもういなくなったのかも。
10/11 16:49
そして他の方のレコでも気になっていたキイロスズメバチ
気を付けていましたが見当たりませんでした。
他の虫もほとんど見ないし、今年はもういなくなったのかも。
気を付けていましたが見当たりませんでした。
他の虫もほとんど見ないし、今年はもういなくなったのかも。
感想
昨年八海山から見えた荒沢岳が気になり、この秋には必ず行こうと決めていました。
調べてみたら荒沢岳を含めた「裏」越後三山があるではないですか。
ならば三山回らなくてはもったいない。
【なぜ反時計回り？】
この周回は荒沢岳〜中ノ岳〜エチコマと時計回りが多いのですが、今回時間と天気の都合で反時計回りにしました。
コースタイムを調べたら凡人には一泊でも結構キツイ。。。
（レコでは日帰りで行く強者もチラホラ見られますが・・）
まずテント張れる位置が周回の真ん中よりズレてるんですね。
中間地点は兎岳ですが、テントを張れる場所がありません。
となると中ノ岳避難小屋か、テントスペースのある陽の水どちらか。
その間、自分の脚だと4時間以上かかるので、どちらかの日は多く歩かなければならなくなる。
ヤマレコの山行計画で時計回りより反時計回りの方が多少負担が少ないようでした。
あとは1日目雨予報だったので、時計回りだと荒沢岳の鎖場で本降りに当たると厳しすぎるなとの判断で。（でも最後の最後であの鎖場もキツイけど・・）
中ノ岳〜兎岳への藪漕ぎはほとんど下りになるので泥濘がやっかいでしたが（下りのが滑りやすい）そこだけ除けば結果反時計周りで正解でした。
【刈払いのボランティアの方】
荒沢岳山頂手前で刈払いの方にお会いしました。
作業は既に終わったので道具の回収をされに来たそうです。
2日目は誰にも会わないと思っていたのでちょっとびっくりしてしまいました。
その後下山した駐車場でもちょうど下りて来られて少しお話ししました。
今年はコロナと長雨で予定通りに作業が出来ず、9月にようやく終えられたとのこと。おひとりで中ノ岳〜兎岳間と、エチコマ手前の道行山周辺の刈払いまでも。しかもボランティアで。
この距離を道具を持ってあの笹薮を刈ることがどれほど大変か。
実際に自分で歩いてご本人にお会いして改めて驚きました。
ボランティアだからこそ、尚更頭が下がります。
ご本人曰く、「自分もいつまでやれるかわからないからねぇ」と、後継者募集とのことです。
ちなみに確か長岡市から1時間半かけて来られているそうです。
う〜ん、自分もゆくゆくは何らかの形で山に恩返し出来ることってないかな？と考えました。
そんなボランティアのおじ様との貴重な出会いでした。
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