西穂高→南岳 槍までの完全周回ならず
- GPS
- 19:24
- 距離
- 31.2km
- 登り
- 3,567m
- 下り
- 3,559m
コースタイム
- 山行
- 16:21
- 休憩
- 3:02
- 合計
- 19:23
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ボッカ道は藪こぎなし、一部ロープあり。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
ヘッドランプ
予備電池
GPS
常備薬
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
ポール
ヘルメット
|
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感想
登山仲間のvonさんと数年前から計画していた西穂〜槍(実際は南岳まで)の縦走に行ってきました。
中々日程と天気が合わず先送りになっていたところ、ようやく実現。
今年はボッカ道の笹が刈り取られ整備されたことを知り、去年以前よりは難易度が下がってるのではとの期待も込めて。
夜中に出発し稜線で日の出を迎えれれば最高だなとの思いと午前中に高難度の場所をクリアーしておきたいとの理由で反時計回りで行くことにしました。
この時の認識は”西穂→奥穂”のほうが”涸沢岳→南岳”より難易度が高いと思っている。
個人的な感覚として今回の山行では涸沢岳の下りが一番高難度だと感じたのだが。
登山前に指導センターにて登山届を提出。
そして登山センター横の小道から鍋平に向けてスタートします。
暫くするとしらかば平に到着。足湯もあり帰りであれば間違いなくつかるのだろうけど今回は湯加減だけ確認し先を急ぐ。丁度良い湯加減だっただけに心残りではあるが。。。
ボッカ道入口までは車が通れるような林道を歩く。
ボッカ道はよくある登山道といった感じ、藪漕ぎなど無く今後ロープウェイなしで西穂まで目指すメインルートになりえるのでは?
ただ僕の場合は、今年から履いている靴がどうもしっくりせず歩き辛い。
かかとが擦れる感じとやたら滑る。いろいろと紐の調整をするがしっくりこない。
すれて皮がむけるよりは良いと思いすこし足が動くまで緩めて歩く。
登りは気にならなくなったが下りで親指が当たって痛い。
濡れた根っ子を踏むとかなりの確率で滑り安心感の無い靴だ。
西穂山荘に着くと満天の星空がお出迎え。月が出ているのに冬の大三角が綺麗に見えた。
小屋は静まり返っていたが、登山準備をしているテン拍の方もおられ、ゆっくりテン拍もいいなぁと。
少しずつ明るくなっていく中、稜線を歩く。想像していたよりも風が無く登りやすい。
先週の寒さから防寒着を多めに持ってきたが必要なかった。
ピラミッドピークでレア星のカノープスが見えた。何年ぶりだろう?
見えると思ってなかったので嬉しさも倍増、良い1日になる予感。
P1でついに日の出を迎える。
不思議なもので、太陽の光を浴びただけで体力が回復するのが分かった。
その後、だんだんとガスが下の方に広がり、あっという間に雲海が広がった。
雲海に移る山のシルエットもまた幻想的であった。
ふと目を凝らすと薄っすらではあるがブロッケン現象が起きていた。人影までは確認できなかったが初めてのことだったので嬉しかった。
歩き進むと一緒についてくることも初めて知れた。
天狗岳の辺りだったと思うが初めて人とすれ違った。2人組で西穂へ行かれるとのこと。その後ジャンダルムまでは2〜3人の方とすれ違ったが女性の方が多かった。
ジャンダルム山頂では数名の方がおられたがすぐに貸切状態になり、雄大な景色を堪能できた。ただ、今から目指す槍ははるか向こう。。。遠。
この時点で”もう帰ってもいいかな”と思えるほどの満足感は十二分に得られたのだが先へ進む。
奥穂まで来るとさらに人は増え、山頂到着時は10名ほどいただろうか。
貸切状態にはなりそうもないので長居せず小屋まで移動。
奥穂高山荘ではお昼には少し早く、まだ準備の最中。
北穂高小屋でお昼にしようと先を急ぐことに。
そしてここからはまだ足を踏み入れたことが無いエリア。
楽しみである。
涸沢岳からの下り。
自分の想像をはるかに超える絶壁であり鎖の連続。
あれ、ここがキレットなのか?と勘違いしてしまうほどに。
又、この絶壁が名もないことにも驚いた。
これだけのエリアなのだから何か名称でもついてるのかなと思いその場で地図を確認したのだが特に何も無い。
もっとアピールしても良いのでは?
その後も含め、今日一番の難所だと感じた。
12時ごろ、ようやく北穂小屋に到着。お昼にはちょうど良い時間ではあったが
13時までにはキレットを通過していたいと思っていたので随分と遅くなってしまった。
これまで大したものを口にしてこなかったのでここでキーマカレーを注文。
雄大な景色の中食べるものは何でも旨いのだろうけど、ここでのキーマカレーは特に旨かった。このカレーを食べるだけに次来てもいいかなと思うほど。
さー!いよいよキレットに突入!確かに落差はあるが怖さは涸沢岳の下りに及ばず。
1ヶ所危ないなと思ったところが”飛騨なき”であった。
その後、長谷川ピークも気付かないうちに通り過ぎており、最低部に到着。
このころにはガスがどんどん吹き上がってきてしまい山頂は確認できず。
かろうじて南岳への梯子直登ルートが見える程度。
この直登ルートはなかなか楽しかった。
南岳小屋に到着時はもう何も見えないくらいにガスが出てきていた。
13時までに来れればと思ったが、今の自分の体力ではこれ以上の速さでの到着は無理であった。
ガスが出ていたがとりあえず南岳山頂を目指す。
残念ながら、南岳山頂からは槍ヶ岳は確認できず。
行きたい気もするが安全を考慮、槍はあきらめ南岳新道での下山に変更。
南岳新道の下りは、これはこれできつかった。なかなか槍平小屋に着かず。
地面も濡れていたので良く滑るし何より歩き辛かった。
滝谷避難小屋の辺りからはヘッドライトを装着。
一部迂回ルートになっていたが、暗くても迷うことは無い。
19時半過ぎようやく戻ってこれた。
今回、槍までの完全周回が出来なく残念であったが、とにかく疲れた。
ガスがでてきたおかげでエスケープし何とか帰ってこれたが、槍まで行っていたら
2〜3時間はプラス歩く必要があったと思う。
そう思うと自分の体力レベルにあった山行であったのかなと思う。
同行してくれたvonさんだけであれば楽勝で槍まで行って帰ってこれたであろうが僕のペースに合してくれて有難うございました。
vonさん、そして山の神様に感謝。
驚異的なスピードです。頭下がります!
shadomanさん
コメントありがとうございます。
想定時間をオーバーしてたのでまだまだです。
とは言え、訓練してもこれ以上早く歩ける気がしない。。。
隊長!こちらこそありがとうございました!
夜空の解説、山の解説、そして道案内や運転まで、kohimo隊長のお陰で心に刻まれる”天空の山遊び”になりました。隊長には感謝しかありません。ありがとうございました。
あんなにキツかったのに、苦しい思い出が美化されて、また行きたくなるから不思議ですね。
次回、忘れ物の槍を獲りに行きましょう!
vonさん
コメントありがとうございます。
足を引っ張ってしまい申し訳なかったですね。
エネルギー補給の方法など、今後の参考にさせて頂きます。
vonさんのレコ楽しみにしています。
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