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記録ID: 266842
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ハイキング
磐梯・吾妻・安達太良

磐梯山(八方台〜磐梯山〜銅沼〜五色沼)

1973年08月06日(月) [日帰り]
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Junjapa その他30人
GPS
--:--
距離
12.9km
登り
658m
下り
1,042m
天候 晴れ
アクセス
利用交通機関:
バス

感想

 中学3年のときの夏のキャンプ。猪苗代湖のキャンプ場からいくつかのグループに分かれ、周辺の山や沼に出かけることになった。
 一年前は、たしか植物群落で有名な「赤井谷地」をへて強清水まで行って帰ってきた。そのときは湖畔のロードで、首のうしろが焼けてひりひりで痛かった。
 中学3年は、湖や山や沼に分散してでかけることになっていた。変に大人ぶって「面倒くせーや」といった奴らは、雄国沼などに出かけて行った。自分はなぜか山に惹かれ、磐梯山の列に並んだ。三林や関本も一緒だった。石川先生が「山にのぼらなきゃ、オトコじぁないぞ」と言っていた。磐梯山の列は少し少なかったのだ。

 八方台までバスで行って登り始める。八方台は広く、トイレなども整備されていた。登山届の箱を右にみながら登り始めた。地図も何ももっていないのだから、前のヤツの進む方向についていけば自動的に山頂につれていってもらえるのだろう位にしか思っていなかった。何だか知らないけれど、とても苦しかった。しばらくすると路傍に休む生徒もではじめる。最初はボクもガマンして登っていたが、あまりに苦しいので、「おい、三林、休まないか?」と行ったら、「いやこのまま頂上まで行く」と強硬に言うので、それではと自分も仕方なくついていくことにした。あの時の苦しさはいまでも覚えている。

 実はこのキャンプに来るにあたって水筒が家になく、フタのあるタッパーのコップ一個をもっていっただけだった。山にもこのコップ一個を持っていっただけで、当然のことながら、その水もすぐに飲んでしまい、なくなってしまった。山では水は貴重なので、水をくれとも言えずガマンしていたので関本が「水やるよ」と分けてくれたのがとても嬉しかった。
 帰りは銅沼経由で下った。せっせせっせと下り、この銅沼を見たときの印象も忘れられないものとなった。本当に絵具を流したような鉄サビ色をしていたからだ。
 ボクは自然の素晴らしさに感動した。
 そこから見た大火口壁にもものすごさに打たれていた。銅沼の前の説明板には何やら難しいことが書いてあった。
 化学部の関根というやつが、酸化第二鉄だとかナンとか言ってよろこんでいた。
 そこからスキー場を下っていった。
 桜井クンにここは冬は雪に埋まってスキーができるんだと聞かされたが、スキーをやったことがなくって、ピンと来なかった。
 えらく暑くて、歩きにくい道を下りレストハウスまでがずいぶんと遠かった。下のレストハウスで値段が高いジュースを飲んで一服したあと、五色沼へと向かった。五色沼もいろいろな沼があり色もそれぞれ違うので興味が湧いたけれど、全部は時間の関係で回ることができなかった。
 そこからまたバスで湖畔のキャンプ場まで戻った。
 ちなみにこのキャンプでは食中毒を出したようで弘法清水小屋での買い食いも厳に禁止されていたが、その禁を犯した生徒がいて、先生にこっぴどく怒られていた。

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訪問者数:1069人

コメント

素晴らしい。タイムスリップ
junjapaさん
脚色無く記憶に忠実に書かれているのだと思いますが、情景が浮かびます。個人個人の様が浮かびます。そんな記録に強く強く懐かしさを感じました。
「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね」の世界観が浮かびました。
タイムスリップ万歳。若かりし頃万歳。
2020/4/21 12:41
タイムスリップですね〜
一番最初の山の記録にコメントを戴くなんて、これまた嬉しく思いますね〜。有難うございます。もう中学生のときの話なのでほとんど覚えていないのですが、記録を当時残しておいて良かったと思っています。登り方も休憩の仕方も何も知らなかった時代。でもあそこに山の原点があったのかも知れません。三つ子の魂百まで。15の春はそのまま85の春と言えるような山登りを続けていけたらと思います。
2020/4/21 22:29
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