【自転車注意!!】金比羅尾根〜日ノ出山〜御岳山〜海沢
BLACKTIGER
- GPS
- 00:37
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 1,192m
- 下り
- 1,044m
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| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2012年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
復路：奥多摩駅 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
全線整備された良い路です。 ○薬師堂〜金比羅神社 車道と整備された参道 ○金比羅神社〜タルクボノ頭分岐 緩やかな路 ○タルクボノ頭分岐〜日ノ出山 少しづつ登るが山頂手前はそれなりの坂 ○日ノ出山〜御岳山 幅の広いハイキングコース ○御岳山〜大楢峠 緩やかな路 ○大楢峠〜上坂(海沢) 急に下るが路は良い |
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感想
当初の予定は数馬都民の森から入って御前山→鋸山への縦走。4月に鶴峠へのバスをアテにして上野原駅に行ったら運行開始前で、その日の終点であった手前の飯尾から歩いたため、三頭山は越えたものの、時間切れで御前山へ行くのはあきらめて数馬に下った。今回はその続きをやるつもりだった。
都民の森直通のバスが8：22に出ると調べ、8時前に武蔵五日市駅に着く。駅を出てバス停に行くとなにやら張り紙が・・・12月から2月は都民の森へは冬期運休。またやってしまった。バスの時刻表は欄外の小さな表記に要注意・・・
もともと全コース踏破はギリギリ日没に間に合うくらいの設定だった。数馬まで行ったとしても、入山は当初より遅く、、かつ距離は長くなり、かなり無理のある日程であるため、今回も断念。地図を広げて代わりのコースを物色し、五日市から直接山に入れる金比羅尾根コースから御岳山を越えて奥多摩駅に向かうコースが時間的にも手ごろで、起伏も少なく楽そうなので、決定。
8:15駅を出て西に歩き、旧五日市町役場を目標に脇道に入る。市街地で入り組んでいたので一回だけ携帯で地図を調べた。ほどなく登山道標を発見し、坂道を登っていく。8:40登山道入口を確認し、すぐ先の薬師堂に詣でる。江戸時代創建の市文化財との看板があった。
登山口に戻り、軽トラ一台幅のセメント舗装の急坂を北に登っていく。尾根に出て西に折り返し、杉林を抜けると植栽された低木が現れ、公園の中のようだ。分岐で舗装路と別れ、左のまき道と称するほうに進む。左側に市街地が見下ろせるようになってきた。とても寒い日だったが、やはり坂道では汗が出る。巻き道から折り返しを数度登ると、人為的な土壁の下に出た。壁に上る道が2本とさらに左前に進むまき道、ここはまき道を進むと、やがて尾根に出て、右に進路を取ると金比羅山園地に到着した。トイレと休憩舎があり、琴平神社はその奥になる。
ここから山路になる。しかし、ほとんど平坦で段差もない、快適すぎるコースだ。すぐに一台の自転車とすれ違う。自転車でも問題ないコースと見え、このあとも何台もの自転車とすれ違うことになる。金比羅山最高点と思われる峰に寄り道し、再び本道に戻る。まもなく両側から上ってきた林道を橋で渡る。トレイルランナーに抜かれ、時々自転車とすれ違い、そのたびに路を空けたり、空けられたり。徒歩の人と行き交うのとは感覚がと違い、どうにも落ち着かない。
平坦な路が続く。下りもあるが、全体としては少しずつ登っていく感じだ。基本的にピークは踏まず左右どちらかに巻いて行く。三角点のあるタルクボの頭は本道から外れているが、ここも寄り道していく。日鉄鉱業の立入禁止札があり尾根上に柵が続いている。北東に大きく下ってわずかに上り返したところが三角点。ここも山頂の3/4は柵の向こう側だ。再度先に進む。まもなく作業中危険、迂回路へという看板が現れ、尾根左側に登りながら巻いていく。巻き終わりの場所は右側が伐採跡で大きく開けていた。
両側が笹に覆われた場所、吹き続ける強風で笹がザワザワと鳴っていた。しかし、風のザワメキとは明らかに違う、ゴーゴーという大音響が突如目の前から近づいてきた。クマ？いや、猛スピードで突進してくる自転車が笹をかきわける音だったのだ。死角から突然現れた物体に、月並みな表現だが心臓が止まるかと思うほど驚かされた。外国人4人組が、"Hiker!"と叫ぶと隊列は止まった。こちらは動転して固まってしまっていたが、なんとか気を取り直し、路をよける。「スイマセン」と連呼しながら彼らは通り抜けていった。
麻生山にも登ろうと思っていたが、いつしか本道のまま左から巻く路に入ってしまった。上り勾配がきつめのところ、岩陰の向こうで気配がある。狭い路の向こう側で自転車が止まって待っているようだ。ゆっくり進み「こんにちは」と声をかけて通り抜けたところ、背後から「無視ですかぁ」と大声で罵倒されてまたびっくり。こちらの声が聞こえなかったのか？上りで息があがっているときに、そんなに大声は出せない。相手からすれば、路を空けてやったのに、礼もしないの、ってことなのだろうか。しかし、山では大声で威嚇するような人はまずいない。ここは違う人種も来るところと思うしかないが、忘れられない出来事であった。ただ、この日会った自転車乗りのほとんどは、丁寧に挨拶し、登山者には路を空けて待ってくれる人達だったことは、付記しておきたい。
※ネットで調べたところ、このコースは、御岳のケーブルカーに自転車を分解せずに載せられ、あとは下りメインで楽なため、「山サイ」（山サイクリスト？MTBで山路を走ること？)業界の人の間では有名な定番コースなのだそうだ。他にもお勧めコースリストのようなものもあり、首都圏近郊のなだらかなハイキングコースが軒並みリストアップされている。普通の登山者にはなだらかで快適そうに見えるコースが、かえって安心できない、お勧めでない、場合にっては不快なコースということになりかねない。特に家族連れ、子連れ、初心者の登山は要注意だ。山の中で自転車に引かれたなんて笑い話、勘弁して欲しい。
リフレッシュするための山行なのに、心臓に悪いことが続き、寒さもあって疲れが出てきたが、日ノ出山に向けて上りに入る。最後は階段の連発で、かなり絞られた。眺めのいい山頂で、双眼鏡で見渡せば、スカイツリーや東京タワー、横浜ランドマーク、その向こうに三浦や房総の山まで確認できた。反対側を見ると御岳の集落が中に浮かぶ天空の街のようだ。カップうどんを作ろうと思ったが、強風で体はすぐ冷えるし、居心地のいい場所も少なく、あきらめて、御岳へ向かう。
日ノ出山からは人通りが多くなった。大きく下ってから上り返すと御岳の集落の一角に入る。山上なのに畑まであるのには驚いた。ここで見知った御岳の参道に出て、石段をゆっくりゆっくりと上り本殿にお参りした。石段を下り、さらにケーブル駅のほうに急坂を下り、鳩ノ巣路の道標で左に折れると、御岳の賑やかさがうそのような、静寂の山路となった。
北斜面を巻きながら行く路なので凍結も心配したが、問題なかった。落ち葉をかき分けて進むが、勾配もあまりなく、石組みで路を造っているところもあり、古くから使われた路であることがよくわかった。、何度かほとんど水のない沢を渡り、尾根を越えてを繰り返す。右が植林地で左が自然林の境界線を行くようになり、最後に下り勾配になると、左から林道が上がってきている大楢峠である。今まで南西の山陰で遮られていた寒風が吹き抜けて、すぐに体が冷やされる。長居できないので、すぐに出発、北へ尾根路を進む。やがて尾根を左に離れ、やや急な坂道をどんどんと下り、右に大きく折れ、谷筋を越えて左に折れると、集落が近づいてきた。御岳からここまでで、すれ違ったのは歩行者1隊4名だけ、追いついたり、追いつかれたりもなかった。
車道に出たところは奥多摩霊園の取り付け道路に当たるところのようだ。ここから、車道をくだり、建設中のトンネルを右に見る。もえぎの湯までは多摩川本流の対岸のほうが近そうに見えたが、もえぎの湯を示す道標に従い海沢大橋は渡らず、右岸(南岸)の都道を行く。さらに道標に従いつり橋を渡り、東に少し戻ると、もえぎの湯に到着。思ったよりも狭く、12月というのに案外混んでいたが、冷え切った体に、温泉がよく利いた。
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