また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 2683797
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

鳳凰山と高嶺(三段紅葉の北岳を眺めて来ただけ,のつもりが…)

2020年10月26日(月) 〜 2020年10月27日(火)
 - 拍手
体力度
7
1〜2泊以上が適当
GPS
18:24
距離
32.9km
登り
3,010m
下り
3,253m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:53
休憩
0:55
合計
5:48
9:24
106
11:10
11:24
28
11:52
12:00
64
13:04
13:24
26
13:50
13:57
69
15:06
15:12
0
15:12
2日目
山行
9:24
休憩
2:54
合計
12:18
4:53
67
6:00
6:33
54
7:27
8:30
104
10:14
10:24
53
11:17
11:20
31
11:51
12:12
30
12:42
12:59
35
13:34
13:45
100
15:25
15:31
46
16:17
16:21
44
17:05
17:11
0
17:11
ゴール地点
2日目,高嶺から赤抜沢の頭に戻る途中でカメラのC-PLフィルターを落とし,捜索のために鞍部付近に荷物を置いて高嶺との間を三往復した.この間GPS記録計は荷物と一緒にデポされていたので,行跡に記録されていない.
天候 10月26日快晴後晴
10月27日晴後曇
過去天気図(気象庁) 2020年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
青木鉱泉への道路は一部未舗装(砂利道)がある.二輪車の場合はオフロードタイプのほうが良い.また,工事個所もあり幅員狭小.準中型以上は通行止め.幅の広い車は不利.
コース状況/
危険箇所等
 青木鉱泉の近く,登山口付近では大型建設機械を用いて工事が行われているので交通事故に注意.また中道登山口〜青木鉱泉の間には工事用の道路もあり,迷わないように注意(私は下山時に間違えてしまいました)
 ドンドコ沢は数カ所で崩壊地の迂回があり,道が細くなっていたり,ロープが渡してあったりする場所がある.2019年の台風災害の爪痕らしい.入山者が少ないせいか,まれに林中の道が落ち葉に覆われて他と見分けがつきにくいことがある.赤塗料またはピンクテープのマーカを参照して判断すること.
 鳳凰小屋は必予約となっていた.間隔をかなり開けて布団が割り振られた.野営場は利用できない.入館時は手洗い(水場にて石鹸あり),館内マスク必要.シュラフカバーも要持参.窓を開けるため寒いと聞いていたのでついでに寝袋も持参した.上下ダウンを着込み,寝袋を布団でサンドイッチにして寝ると快適だった.購入したビールなどの空き缶は持帰り(少し大きめのリュックにしておいてよかった).
 以上のようにかなり利用方法が変わっており,持参を要する物も増えている.予約時に注意点を教えてくれるので,準備時にきちんとメモしておいたほうが良い.また,登山道の状況も含め,鳳凰小屋のブログにきちんとした説明がある.
 水場は鳳凰小屋の水場を利用(とても美味しい!).高低差が大きいので,秋でも水の消費が激しかった.多めに持って行く方が良いと思う.
その他周辺情報 青木鉱泉は閉まっていました.そろそろシーズン終わりなので,各種施設の営業情報を調べたほうが良いです.
青木鉱泉に向かう途中の林道から小武川渓谷.絶好の天気です.
2020年10月29日 17:59撮影
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10/29 17:59
青木鉱泉に向かう途中の林道から小武川渓谷.絶好の天気です.
青木鉱泉は今季の営業は終わってしまったのか,閉まっている模様でした.
2020年10月29日 17:59撮影
10/29 17:59
青木鉱泉は今季の営業は終わってしまったのか,閉まっている模様でした.
登山口付近の護岸工事.はたらくじどうしゃが活躍中でした.
2020年10月29日 18:00撮影
10/29 18:00
登山口付近の護岸工事.はたらくじどうしゃが活躍中でした.
工事現場を通過したら,砂防ダム前に掛かる仮設橋を画面左から右へ渡り,砂防ダム横の階段を上って登山道に入ります.
2020年10月29日 18:00撮影
10/29 18:00
工事現場を通過したら,砂防ダム前に掛かる仮設橋を画面左から右へ渡り,砂防ダム横の階段を上って登山道に入ります.
この日は登り始めて直ぐの広葉樹林が,紅葉の盛りでした.
2020年10月29日 18:00撮影
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10/29 18:00
この日は登り始めて直ぐの広葉樹林が,紅葉の盛りでした.
「日本アルプス」では紅葉はとうに終わりと思っていたので,嬉しいサプライズ.
2020年10月29日 18:00撮影
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10/29 18:00
「日本アルプス」では紅葉はとうに終わりと思っていたので,嬉しいサプライズ.
南精進の滝と思ったら,枝沢にある滝でした.滝の前を渡渉します.支流にもこんなに立派な滝.鳳凰山恐るべし.
2020年10月29日 18:00撮影
10/29 18:00
南精進の滝と思ったら,枝沢にある滝でした.滝の前を渡渉します.支流にもこんなに立派な滝.鳳凰山恐るべし.
茸.岩陰や倒木の陰には様々な茸が生えていました.
2020年10月29日 18:00撮影
10/29 18:00
茸.岩陰や倒木の陰には様々な茸が生えていました.
今度こそ南精進ヶ滝.思っていたより凄く立派です.超広角レンズと三脚があれば…と思いました.今回は軽量化のために置いてきてしまった…
2020年10月29日 18:01撮影
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10/29 18:01
今度こそ南精進ヶ滝.思っていたより凄く立派です.超広角レンズと三脚があれば…と思いました.今回は軽量化のために置いてきてしまった…
空はますます青く,唐松はますます黄色く…
2020年10月29日 18:01撮影
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10/29 18:01
空はますます青く,唐松はますます黄色く…
鳳凰滝だそうです.
2020年10月29日 18:01撮影
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10/29 18:01
鳳凰滝だそうです.
白糸ノ滝と思われます.滝をひとつ越える度に,道は急速に登ります.
2020年10月29日 18:01撮影
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10/29 18:01
白糸ノ滝と思われます.滝をひとつ越える度に,道は急速に登ります.
滝の観望点から振り返る.唐松が金色になって,青空に良く映えていました.
2020年10月29日 18:01撮影
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10/29 18:01
滝の観望点から振り返る.唐松が金色になって,青空に良く映えていました.
五色ノ滝.今回見た滝の中でもっとも大きいように思われました.
2020年10月29日 18:02撮影
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10/29 18:02
五色ノ滝.今回見た滝の中でもっとも大きいように思われました.
恐らく台風の爪痕.このように道が崩れている場所がいくつかありました.慎重に通過します.
2020年10月29日 18:02撮影
10/29 18:02
恐らく台風の爪痕.このように道が崩れている場所がいくつかありました.慎重に通過します.
大きな瘤のある木.人間で言うところの腫瘍…なのでしょうか.
2020年10月29日 18:02撮影
10/29 18:02
大きな瘤のある木.人間で言うところの腫瘍…なのでしょうか.
滝地帯を越えると,登山道は河原を進むようになります.ここから西日を浴びる地蔵ヶ岳がきれいでした.
2020年10月29日 18:02撮影
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10/29 18:02
滝地帯を越えると,登山道は河原を進むようになります.ここから西日を浴びる地蔵ヶ岳がきれいでした.
登山道が河原から上がると,小屋までまもなく.
2020年10月29日 18:03撮影
10/29 18:03
登山道が河原から上がると,小屋までまもなく.
鳳凰小屋着.こんな情勢下でも開いていて,ありがたい限りです.
2020年10月29日 18:03撮影
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10/29 18:03
鳳凰小屋着.こんな情勢下でも開いていて,ありがたい限りです.
テラスは塗料塗り立てのため立入禁止の模様
2020年10月29日 18:03撮影
10/29 18:03
テラスは塗料塗り立てのため立入禁止の模様
この夜は半月ながら月が明るい夜でした.
2020年10月29日 18:04撮影
10/29 18:04
この夜は半月ながら月が明るい夜でした.
夜明け前に地蔵ヶ岳の山頂へ出発します.ヘッドライトの明かりでマーカーを確認しながら登ります.
2020年10月29日 18:04撮影
10/29 18:04
夜明け前に地蔵ヶ岳の山頂へ出発します.ヘッドライトの明かりでマーカーを確認しながら登ります.
森林限界を超えた直後.空が明るくなってきました.太陽と競争です.
2020年10月29日 18:04撮影
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10/29 18:04
森林限界を超えた直後.空が明るくなってきました.太陽と競争です.
賽の河原が紅に染まり始めます.
2020年10月29日 18:04撮影
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10/29 18:04
賽の河原が紅に染まり始めます.
日の出前にお地蔵様の前に到着.お詣りしてから急いで赤抜沢ノ頭へ.
2020年10月29日 18:05撮影
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10/29 18:05
日の出前にお地蔵様の前に到着.お詣りしてから急いで赤抜沢ノ頭へ.
日の出.何とか日の出前にたどり着けました.この後まさか日没時にも太陽と競争になるとは…
2020年10月29日 18:05撮影
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10/29 18:05
日の出.何とか日の出前にたどり着けました.この後まさか日没時にも太陽と競争になるとは…
北岳の朝焼け.3000m峰はすでに雪をかぶっていました.雲が若干かかっているのが残念.
2020年10月29日 18:05撮影
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10/29 18:05
北岳の朝焼け.3000m峰はすでに雪をかぶっていました.雲が若干かかっているのが残念.
山頂と夜明け.
2020年10月29日 18:05撮影
10/29 18:05
山頂と夜明け.
地蔵ヶ岳の朝焼け.有名な「オベリスク」が赤く染まります.
2020年10月29日 18:06撮影
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10/29 18:06
地蔵ヶ岳の朝焼け.有名な「オベリスク」が赤く染まります.
青空と共に白根三山の朝焼けを撮りたいと色々工夫してみますが,雲が退いてくれません.
2020年10月29日 18:06撮影
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10/29 18:06
青空と共に白根三山の朝焼けを撮りたいと色々工夫してみますが,雲が退いてくれません.
白砂の道を高嶺へ.地図を見ると高嶺からは北岳の大樺沢がよく見えそうなので,行ってみることにします.
2020年10月29日 18:06撮影
10/29 18:06
白砂の道を高嶺へ.地図を見ると高嶺からは北岳の大樺沢がよく見えそうなので,行ってみることにします.
高嶺山頂.鳳凰山とは地質が違い,こちらはチャートと思われる岩でできています.雲が晴れるのを,朝食を摂りながら待ちます.
2020年10月29日 18:06撮影
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10/29 18:06
高嶺山頂.鳳凰山とは地質が違い,こちらはチャートと思われる岩でできています.雲が晴れるのを,朝食を摂りながら待ちます.
広河原付近の工事.昨秋の台風の復旧工事でしょうか.
2020年10月29日 18:07撮影
10/29 18:07
広河原付近の工事.昨秋の台風の復旧工事でしょうか.
稜線より富士山.このほかに飛騨山脈や八ヶ岳,奥秩父山塊など名山目白押しでした.
2020年10月29日 18:07撮影
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10/29 18:07
稜線より富士山.このほかに飛騨山脈や八ヶ岳,奥秩父山塊など名山目白押しでした.
雲が晴れてきました.今回の目的のひとつだった北岳の三段紅葉を見ることができました.
2020年10月29日 18:07撮影
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10/29 18:07
雲が晴れてきました.今回の目的のひとつだった北岳の三段紅葉を見ることができました.
アサヨ峰と甲斐駒ヶ岳.
2020年10月29日 18:07撮影
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10/29 18:07
アサヨ峰と甲斐駒ヶ岳.
八ヶ岳と麓の街々.こうして眺めると,八ヶ岳の裾野の広さは見事ですね.
2020年10月29日 18:19撮影
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10/29 18:19
八ヶ岳と麓の街々.こうして眺めると,八ヶ岳の裾野の広さは見事ですね.
先々週の残雪と仙丈ヶ岳,甲斐駒ヶ岳方面.この直後にフィルターを紛失…
2020年10月29日 18:19撮影
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10/29 18:19
先々週の残雪と仙丈ヶ岳,甲斐駒ヶ岳方面.この直後にフィルターを紛失…
高嶺を三往復して白砂の道をとぼとぼ戻る…
2020年10月29日 18:19撮影
10/29 18:19
高嶺を三往復して白砂の道をとぼとぼ戻る…
赤抜沢ノ頭まで戻ると,朝焼けだった地蔵ヶ岳がすっかり昼の装いになっていました.
2020年10月29日 18:19撮影
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10/29 18:19
赤抜沢ノ頭まで戻ると,朝焼けだった地蔵ヶ岳がすっかり昼の装いになっていました.
観音ヶ岳へ向かいます.稜線上には変わった形の唐松の木が所々に生えています.風雪の盆栽ですね.
2020年10月29日 18:19撮影
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10/29 18:19
観音ヶ岳へ向かいます.稜線上には変わった形の唐松の木が所々に生えています.風雪の盆栽ですね.
観音ヶ岳頂上.高嶺三往復のせいで,計画の1時間半遅れ.急いではいますが,ここで昼食.
2020年10月29日 18:19撮影
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10/29 18:19
観音ヶ岳頂上.高嶺三往復のせいで,計画の1時間半遅れ.急いではいますが,ここで昼食.
昼食を食べたら直ぐ薬師ヶ岳へ.雲がどんどん湧いてきました.
2020年10月29日 18:19撮影
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10/29 18:19
昼食を食べたら直ぐ薬師ヶ岳へ.雲がどんどん湧いてきました.
雲間に浮かぶ,白砂の道.
2020年10月29日 18:20撮影
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10/29 18:20
雲間に浮かぶ,白砂の道.
雲に包まれる北岳.この日の見納めでした.
2020年10月29日 18:20撮影
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10/29 18:20
雲に包まれる北岳.この日の見納めでした.
無人の薬師ヶ岳頂上.すでに雲に包まれて展望はありません.
2020年10月29日 18:20撮影
10/29 18:20
無人の薬師ヶ岳頂上.すでに雲に包まれて展望はありません.
岩の穴に氷があります.山頂はすでに冬の気配.
2020年10月29日 18:20撮影
10/29 18:20
岩の穴に氷があります.山頂はすでに冬の気配.
中道を下り始めます.予想では日没ぎりぎりに到着の模様.昨夜から今朝にかけてヘッドライトを使ったので,夜に備えてリュックの中でヘッドライトを充電しておきます.
2020年10月29日 18:20撮影
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10/29 18:20
中道を下り始めます.予想では日没ぎりぎりに到着の模様.昨夜から今朝にかけてヘッドライトを使ったので,夜に備えてリュックの中でヘッドライトを充電しておきます.
標高2400m付近の御座石.ここで最後の大休憩をしました.
2020年10月29日 18:20撮影
10/29 18:20
標高2400m付近の御座石.ここで最後の大休憩をしました.
2000mまで降りてきました.林床が笹原となり,傾斜が緩くなります.
2020年10月29日 18:20撮影
10/29 18:20
2000mまで降りてきました.林床が笹原となり,傾斜が緩くなります.
1700m付近.紅葉の唐松林の中を黙々と歩きます.夕日を浴びてとてもきれいですが,さすがに歩き疲れてきました.
2020年10月29日 18:20撮影
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10/29 18:20
1700m付近.紅葉の唐松林の中を黙々と歩きます.夕日を浴びてとてもきれいですが,さすがに歩き疲れてきました.
誰が残したのか,落ち葉の顔.少し元気を貰いました.
2020年10月29日 18:20撮影
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10/29 18:20
誰が残したのか,落ち葉の顔.少し元気を貰いました.
標高1570m付近の林道合流点.林道にはロープが渡してあり,通行できない模様でした.登山道を更に下ります.
2020年10月29日 18:21撮影
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10/29 18:21
標高1570m付近の林道合流点.林道にはロープが渡してあり,通行できない模様でした.登山道を更に下ります.
標高1280m付近,中道の登り口の壊れた小屋へ下山.ぎりぎりヘッドライトを点けずに下りてきました.結局,青木鉱泉の駐車場直前でライトを点灯しました.
2020年10月29日 18:21撮影
10/29 18:21
標高1280m付近,中道の登り口の壊れた小屋へ下山.ぎりぎりヘッドライトを点けずに下りてきました.結局,青木鉱泉の駐車場直前でライトを点灯しました.

装備

個人装備
ハードシェル上下 長袖シャツ Tシャツ タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 ゲイター 日よけ帽子 着替え ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 調理器具 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト ストック ナイフ カメラ 寝袋 ヘルメット チェーンスパイク バラクラバ 手指消毒剤 ウエットティッシュ サージカルマスク
備考 先々週の雪はほぼ融けてピッケル,アイゼンは不要でしたが(山小屋に事前確認してて持参せず),また雪が降れば必要になっても不思議ではないと思われます.

感想

 今年は「コロナ禍」のため自由に登山ができず,山のこともいろいろと分からなくなっていた.秋から本格的に再開するにあたって,泊まり登山がどう変わったのか現状を知りたく,また昨秋の台風以来事実上入山不可能になっている広河原周辺がどうなっているのかを知りたいと思い,鳳凰山を選択した.
 山小屋の利用方法も前述のように変わっていたが,困難な状況下でも小屋を開けて下さったお陰で無事登山することができた.稜線上では登山道整備も行われていた.今年は登山者が少ないので,整備しなければハイマツが伸びて踏み跡を消してしまうらしい.山小屋関係者の方々の御努力に頭が下がった.
 鳳凰山は滝あり,白砂青松の稜線あり,山並みありで素晴らしい山だった.山頂から北岳を見れば,頂は雪をかぶり,ふもとは紅葉,空は青空で見事だった.ただ仔細に眺めると高嶺の山頂からも大樺沢や野呂川の斜面には大規模な土砂崩れがいくつも認められ,昨秋の台風災害の深刻さを改めて知った.
 登山の技術的なところでは反省点が多かった.半年以上の自粛と日帰り登山ばかりだったせいで,一日の累積登降2000mは滅茶苦茶にきつかった.加えて小さな事件を発端に後々の行程に大影響を受けてしまった.まず,1日目に滝の前でカメラレンズのフィルターを落として僅かに枠が歪みねじの締まりが甘くなった.些細な事として気にも留めなかったが,2日目,フィルターが自然落下してしまい,捜索のために高嶺を3往復して時間と体力を浪費することになった.日の出前に赤抜沢ノ頭へ登って朝日を拝み,鳳凰山でのんびり食事,ゆったりとした心持ちで下る計画はこうして崩壊し,日没と競い歩く羽目になった.些細な事故が災難を招く典型のようなことになり,登山中のダメージコントロール技術が鈍っているように思われた.
 反省点も多かったが,念願の北岳を眺めることができ,またようやく山中泊を再開できたことが感慨深い登山だった.

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体力レベル
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