鳳凰山と高嶺(三段紅葉の北岳を眺めて来ただけ,のつもりが…)
- GPS
- 18:24
- 距離
- 32.9km
- 登り
- 3,010m
- 下り
- 3,253m
コースタイム
- 山行
- 4:53
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 5:48
- 山行
- 9:24
- 休憩
- 2:54
- 合計
- 12:18
天候 | 10月26日快晴後晴 10月27日晴後曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
青木鉱泉の近く,登山口付近では大型建設機械を用いて工事が行われているので交通事故に注意.また中道登山口〜青木鉱泉の間には工事用の道路もあり,迷わないように注意(私は下山時に間違えてしまいました) ドンドコ沢は数カ所で崩壊地の迂回があり,道が細くなっていたり,ロープが渡してあったりする場所がある.2019年の台風災害の爪痕らしい.入山者が少ないせいか,まれに林中の道が落ち葉に覆われて他と見分けがつきにくいことがある.赤塗料またはピンクテープのマーカを参照して判断すること. 鳳凰小屋は必予約となっていた.間隔をかなり開けて布団が割り振られた.野営場は利用できない.入館時は手洗い(水場にて石鹸あり),館内マスク必要.シュラフカバーも要持参.窓を開けるため寒いと聞いていたのでついでに寝袋も持参した.上下ダウンを着込み,寝袋を布団でサンドイッチにして寝ると快適だった.購入したビールなどの空き缶は持帰り(少し大きめのリュックにしておいてよかった). 以上のようにかなり利用方法が変わっており,持参を要する物も増えている.予約時に注意点を教えてくれるので,準備時にきちんとメモしておいたほうが良い.また,登山道の状況も含め,鳳凰小屋のブログにきちんとした説明がある. 水場は鳳凰小屋の水場を利用(とても美味しい!).高低差が大きいので,秋でも水の消費が激しかった.多めに持って行く方が良いと思う. |
その他周辺情報 | 青木鉱泉は閉まっていました.そろそろシーズン終わりなので,各種施設の営業情報を調べたほうが良いです. |
写真
装備
個人装備 |
ハードシェル上下
長袖シャツ
Tシャツ
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
寝袋
ヘルメット
チェーンスパイク
バラクラバ
手指消毒剤
ウエットティッシュ
サージカルマスク
|
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備考 | 先々週の雪はほぼ融けてピッケル,アイゼンは不要でしたが(山小屋に事前確認してて持参せず),また雪が降れば必要になっても不思議ではないと思われます. |
感想
今年は「コロナ禍」のため自由に登山ができず,山のこともいろいろと分からなくなっていた.秋から本格的に再開するにあたって,泊まり登山がどう変わったのか現状を知りたく,また昨秋の台風以来事実上入山不可能になっている広河原周辺がどうなっているのかを知りたいと思い,鳳凰山を選択した.
山小屋の利用方法も前述のように変わっていたが,困難な状況下でも小屋を開けて下さったお陰で無事登山することができた.稜線上では登山道整備も行われていた.今年は登山者が少ないので,整備しなければハイマツが伸びて踏み跡を消してしまうらしい.山小屋関係者の方々の御努力に頭が下がった.
鳳凰山は滝あり,白砂青松の稜線あり,山並みありで素晴らしい山だった.山頂から北岳を見れば,頂は雪をかぶり,ふもとは紅葉,空は青空で見事だった.ただ仔細に眺めると高嶺の山頂からも大樺沢や野呂川の斜面には大規模な土砂崩れがいくつも認められ,昨秋の台風災害の深刻さを改めて知った.
登山の技術的なところでは反省点が多かった.半年以上の自粛と日帰り登山ばかりだったせいで,一日の累積登降2000mは滅茶苦茶にきつかった.加えて小さな事件を発端に後々の行程に大影響を受けてしまった.まず,1日目に滝の前でカメラレンズのフィルターを落として僅かに枠が歪みねじの締まりが甘くなった.些細な事として気にも留めなかったが,2日目,フィルターが自然落下してしまい,捜索のために高嶺を3往復して時間と体力を浪費することになった.日の出前に赤抜沢ノ頭へ登って朝日を拝み,鳳凰山でのんびり食事,ゆったりとした心持ちで下る計画はこうして崩壊し,日没と競い歩く羽目になった.些細な事故が災難を招く典型のようなことになり,登山中のダメージコントロール技術が鈍っているように思われた.
反省点も多かったが,念願の北岳を眺めることができ,またようやく山中泊を再開できたことが感慨深い登山だった.
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