岩手秋田県境コース縦走 (滝ノ上温泉〜乳頭山〜曲崎山〜大深分岐〜三ツ石山〜滝ノ上温泉)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 37.0km
- 登り
- 2,438m
- 下り
- 2,425m
過去天気図(気象庁) | 2008年10月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
10月12日(1日目)
3連休の後半2日を利用して、岩手秋田県境コースを1泊2日で縦走してきました。
普通であれば2泊3日コースなので、かなりボリュームたっぷりの山行になりました。
5時に待ち合わせをして、登山口の滝ノ上温泉を目指します。
途中の紅葉を楽しみながらも、予定よりも早く到着しました。
空模様は天気予報に反して曇り空で、今にも雨が降り出しそうな感じです。
登山口にできたさわやかトイレの休憩室で朝食を取り準備をしているうちに、外は小雨模様になってきました。
6時をほんの少し回ったところで、まずは乳頭山を目指して出発です。
林に入れば小雨も気にならないだろうと、カッパも着ないで登山開始です。
稜線に出るまでは強風も気にならないだろうと思っていましたが、当てが外れ、時折冷たい風が吹き付けてきます。
白沼を過ぎ、まむし坂を登っている途中に太陽の日差しが差し込んだのですが、湿原にたどり着く頃には再び曇り空となりました。
水場を過ぎ、最後のひと登りで小乳頭の肩に取り付きます。
さすがに風が気になり、みんなでウエアを1枚着込んで、先に進みます。
時折身体を揺らすほどの強風でしたが、朝ほどの冷たさは感じません。
乳頭山頂上手前の秋田駒への分岐付近で、再び太陽の日差しが差し始めました。
これはと思いシャッターを切ります。
頂上までひと登りして、360度の大展望を楽しみますが、風が強くとても腰をおろして、という感じではありません。
そそくさと田代平の避難小屋まで下りました。
誰もいない避難小屋で小休止を取り、先に進みます。
孫六温泉への分岐を過ぎ、田代平の木道に差し掛かると、正面に大白森が飛び込んできました。
しかし、ほどなく木道も終わり、紅葉が終わった樹林帯に入ります。
蟹場への分岐を過ぎ、鶴の湯分岐(旧蟹場分岐)を目指します。
空は知らないうちに晴れ渡り、日差しも感じられかなり暖かくなり、汗ばむようになってきたので、上着を1枚脱ぎました。
結局小さなアップダウンをいくつか越え、鶴の湯分岐に到着しました。
ここで小休止を取り、先に進みます。
小白森をひと登りし、大白森を目指します。
登山道のあちこちが泥でぬかっており、靴はあっという間に泥だらけです。
やっと頂上湿原の木道にたどり着くと、大展望の頂上です。
ゆっくりと大展望を楽しみたいところですが、風が冷たくてそんな感じにはなりません。
この先もまだ長いので、大白森山荘に下りて大休止をとりました。
2泊3日であればここで1泊となるのですが、今回はこの先の八瀬森まで入ります。
大休止ながらもそんなゆっくりできないので、この先を目指します。
大沢森まではダラダラとした登りが続きます。
これが思いのほか長く、いい加減飽きたころに頂上に到着です。
ここで小休止を取り、曲崎山を目指して、今度はダラダラと下り始めます。
途中、丸い曲崎山が姿を現します。
登り口の水場で喉を潤し、急な登りに取り付きます。
登山道は笹で覆われており、まさしくヤブ漕ぎ状態のなか、斜度が緩くなると間もなく頂上に到着です。
小休止後、八瀬森を目指します。
頂上付近は展望が無いのですが、下り始めたところで大きな展望が望めます。
すこしばかり展望を楽しみ、先を急ぎます。
八瀬森の上りはたいしたこと無いのですが、かなり足取りが重くなっています。
だらっとした八瀬森のピークに到着したのが16時56分。
もう辺りはかなり暗くなってきました。
八瀬森山荘までの下りを急ぎますが、登山道に倒木があり、迂回したり乗り越えたりと障害物競走のようです。
結局17時11分に小屋に到着となりました。
あ〜、疲れた・・・。
10月13日(2日目)
翌日は5時起床、7時出発の予定でしたが、全員寝坊の6時起床となりました。
朝食は各自それぞれ取り、そそくさと準備をしましたが、ひとり自分の準備が遅れました。
なんとか支度を整え、予定より15分遅れの7時15分に八瀬森山荘を出発しました。
まずは湿原を越え、林に入り、関東森を目指します。
今日は大深の分岐まで、なだらかながらもずーっと登りが続きます。
関東森も登りの途中みたいな感じのところなので、標識がなければ気が付かないまま通り過ぎてしまうところです。
関東森を過ぎると、倒木が目立ち始めます。
一昨年、風が強い日があったので、そのときの倒木かなと思います。
倒木が登山道に倒れ登山道をふさいでいるため、倒木を乗り越えたり、迂回したりと大忙しです。
テープで印をつけているところが多いのですが、それでもどうしたらいいのかわからないところもありました。
また、倒木が他の木に倒れ掛かり、その下をくぐるのが、身体の大きい自分にはとても苦手な状況でしたが、倒木があるのも1283m地点までです。
小屋を出てから1時間20分、林を抜け湿原が広がる1283m地点に出たところで小休止です。
ここで八瀬森山荘と大深分岐のちょうど半分と言ったところでしょうか。
雲が無い快晴で、ここからは八幡平方面を望むことができました。
長居は無用と、大深分岐を目指して出発です。
出発して間もなく、稜線際に出ると大展望が広がりました。
秋田駒ケ岳から乳頭山、三ツ石から小畚までの稜線を一望できます。
はるか彼方には鳥海山の頂上付近も望むことができました。
岩手山も稜線の向こう側に頂上付近のみ望むことができました。
ここでしばし景色に見とれなが進むと、稜線際を離れ、湿原地帯にはいります。
正面左手にはなだらかな大深岳のピークが望めるのですが、あまり近くなる感じがありません。
ただ正面に右手に見える小畚と岩手山の位置関係が変わってきたのでそれなりに歩いているんだなと思っていたら、登山道正面に大深分岐の標識が視界に入ってきました。
出発から2時間40分、やっと大深分岐に到着し、小休止を取りました。
ここからの展望もすばらしく、岩手山から秋田駒ケ岳まで一望できます。
余談ですが、岩手山と姫神山と姫神山を同一方向に一望できるのが大深岳だけだとか。
ここ大深分岐では、姫神山の右の裾野は岩手山に隠れていましたが、姫神山と早池峰山のピークを望むことができました。
いよいよ今日の最後の登り、小畚を目指します。
大深分岐から下り始めると、去年登山道が整備されたようで、新しい階段ができていました。
鞍部から少し登り返し、少し平らなところを進んでいると、ちょうど風の通り道なのか、風の冷たさが気になりました。
少しガレた小畚を登りきると、数人の登山者が休憩していました。
こちらの大きなザックにビックリしながら、どこから来たのか声を掛けられました。
ここでも小休止を取った形になりましたが、ゆっくりと三ツ石を目指します。
さすがにここまで来ると他の登山客の姿も多くなり、三ツ石に近づいてみると、三ツ石の頂上も登山客でごった返していました。
少し風が強いものの暖かな日差しの下で大休止を取ろうと考えていたのですが、あまりの人の多さで休む場所がありません。
仕方が無く、小屋まで下りることにしたのですが、小屋までの登山道も登山客で数珠繋ぎ状態です。
やっと小屋までたどり着いたものの、小屋の中も外も人・人・人です。
こりゃいかんと、水場までエスケープしたところ、ここには人がいないと、水場で大休止を取りました。
当初水が出ていないと言う情報がありましたが、水も出ており、皆でがぶ飲みです。
ここでかなりゆっくりしましたが、いよいよ滝ノ上温泉を目指して出発です。
なだらかな林を抜け、岩場の大展望台からの展望を楽しみ、いよいよ樹林帯に入っていきます。
奥産道に通じる分岐を過ぎると登山道は一変し、落ち葉の絨毯の上を歩くことになります。
途中水場を過ぎどんどん降りていくと、林道に出ます。
林道を渡り、再び登山道を降りていきます。
ここから下りは幾分急になります。
また、ちょっとしたアップダウンがあり、たいした登りではないのですが、ここまできての登りに脚が止まりそうになります。
なんとか無事登山口に戻ったのは14時45分、出発から7時間30分でした。
前日からの通算で18時間30分の大縦走となりました。
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