羅臼岳 〜敗退 羅臼側から最短尾根を行く〜
- GPS
- 04:22
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 755m
- 下り
- 756m
コースタイム
7:10 知床大橋
7:50 C356
9:15 撤退箇所 森林限界(C840)
10:40 C356
11:05 知床大橋
11:20 熊の湯ゲート
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
週末、そろそろテン泊山行しようと、ニペを計画。
金曜から食料を買い込み、準備万端。
しかし、土曜の朝起きてみると、結構雪が降っている。
たしかに雪予報であったが、しとしとと止まない様子で降っていて、お空は暗い感じ。
おまけに日曜の予報をみると、かなりの強風。
今晩から明日にかけて、平地でも風速10m/sほど。
悩むまでもなく、登らずして敗退。(最近、このパターン多いな)
せっかく買った食料がもったいないので、どこか低山でもと思い、
知床岳を思い出す。
女満別を出発するのがかなり遅くなってしまったが、一日目はそんなに標高を上げるつもりはないし、ちょうど良いかなと思い、知床へ向け車を走らせる。
斜里、海別は天気が悪くて、まったく見えないが、根北峠を越えると、尖峰、武佐岳が山頂まで見える。
さすが太平洋側、悪天知らずだなと思い、羅臼へ車を向ける。
羅臼のコンビニで今日のお昼ご飯を買い、いざ、知床岳へと車を走らせるも、グサッとくる看板が。。。
なんと、北浜〜相泊間が雪崩の恐れありということで通行止めになっているではないか。
(羅臼のビジターセンターの方の話では、3月いっぱいは通行止めが続くのではとのこと)
どうしようもないので、温泉でも入って帰ろうかと、蜂の湯に伺い、ゆっくりと温泉を楽しむ。
と、湯船でいろいろ考えことしてたら、羅臼岳のことを思い出す。
先日、地形図見て、ルートを考えてたら、良いルートがあったんだった。
そこを行ってみようと思い、俄然やる気がわいてきた。
一泊装備を背負って登るのはもう遅いので、知床峠通行止めゲートまで行き、
そのお隣にあるキャンプ場でテントを張った。
(本当は、熊の湯側に張りたかったのだが、夜遅くまで、温泉客が来そうな気配だったので、やめた。)
夕方になって、楽しみだった晩御飯。
今日は、アルミ容器に入ったちゃんこ鍋!
バーナーに火をつけたあと、何か違和感が。
ジュジュッという音。
なんだろうなとよく見てみると、アルミ容器の底に穴が開き、スープが漏れ出しているのではないか!
急いで、バーナーごと鍋をテントの外へ出す。
テント内へ零れたスープをふき取り、穴の空いた鍋でちゃんこを楽しむ。
体半分、外へ乗り出して鍋を楽しんだので、少々寒かったが、おいしかった。
体が温まったのか、冷えたのかは謎。。。
歯磨きを済ませて、就寝。
寝袋はナンガのオーロラ450+モンベルの#3をダブルで使ったのだが、
最初、寒かったので、寝袋に顔を突っ込み、思いっきり顔の部分を絞ると快適に。
そのまま安眠かと思ったのだが、夜、風が強くなってきて、風音が気になる。
山の奥からごぉぉぉぉーーーーっという音が聞こえて、だんだん近くになり、ばっさーーーーとテントに吹き付ける。
気になって眠れなくなりそうなので、耳栓をして眠る。
その後、朝まで熟睡。
寝袋に顔を突っ込んでいたせいで、朝が来たのかどうかもわからず、ちょっと寝坊。
起きてみると、まだまだ風は強い。
とりあえず、途中で引き返してもよいかなと思い、準備をする。
車に戻って、準備をしていると、NHKの撮影隊がいらっしゃった。
翔雲橋付近の撮影をするそうで、その付近に足跡を付けられたくないとのことだったので、知床大橋から尾根に取り付くという話をすると、問題ないそう。
そして、砂防ダムを渡って取り付くと良いという情報を教えていただいた。
7時、熊の湯の前のゲートを出発する。
知床大橋手前の覆道で工事をやっていて、そこまでは除雪されており、意外と楽に進む。
情報通り、知床大橋を渡ってから、砂防ダムに向かう。
砂防ダムは水嵩はないものの流れている。
靴を濡らしたくないので、少し上流へ行き、スノーブリッジを探し、ブリッジ上を渡った。
尾根への取り付きは、急傾斜かと思っていたのだが、意外と楽に上がれた。
樹林帯をC400ラインまで歩き、まずは第一関門となるC400ラインの先の急登へ。
この急登、雪がウィンドパックされていた。
アイゼンに履き替えるか迷ったが、この先の雪質わからないし、スノーシューで登れないこともないので、
スノーシューの前爪効かせて登る。
堅雪は体力的には楽できる。
難なく、第一関門クリア。
そして、お次は、第2関門となるC700ラインからの急登。
ここも先ほどと同様に堅雪。
風が強かったが、難なくクリア。
急登の上は、台地上になっていて、森林限界を超えた。
ここからの風は暴風並。
岩陰に隠れて、例によって、防寒着とバラクラバを装着。
羅臼岳方面を見るが、残念ながら、雲の中。
これから天候が良くなってくるという予報だったが、この風の中、何時間も歩いてられないので、ここで撤退を決めた。
堅雪の下りをスノーシューで歩くのは怖いので、アイゼンに履き替えてから下山。
下山は行きと同じルートを辿った。
最後の下りだけ、知床大橋の覆道側に降りれるように下った。
こちら側にもスノーブリッジがあり、それを利用して、橋に至る。
いつものことだが、下山すると、とても澄んだ青空が広がっていた。
山行記録のはずが、ほとんどが平地の記録になってしまって、申し訳ないです。
お疲れ様でした。
コメント
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厳冬期に北海道にやってきて名峰を落としていく、0v0さんの昨年の羅臼の記録を見て、行ってみたいとは思いましたが、私の実力では無理だと思ってました。比較してみたらルートが違うのですね。しかし、今年の知床は何処もカチンカチンみたいですね。今月南西ルンゼでアイゼンピッケルの刺さりが悪く滑落した記録を見たような・・・。再戦でも注意が必要かもしれません。
しかし、写真を見る限りハイマツの頭出てますね。滑りは厳しいコースでしょうか?どっちにしろ今年の雪では無理でしょうが。
お鍋持ってどちらへ参られたかと思っていたら、
知床ですか〜〜 なぜそんな簡単に知床に行ってしまうのか。。。
オホーツク海側と太平洋側ではそんなに天気が違うんですね。
覚えておきます
同じ北海道と言えど、別世界な気がします。
サクッとテン泊してしまうの羨ましい。
テント設営練習(部屋の中)しなくちゃ(笑
かもめコラボ ナイスです!
おそらく、羅臼側の夏道ルートは、急斜面のトラバースがありそうで難しいのかと思うのですが、
このルートは、急登以外に危険な箇所はないのではと思います。
自分が撤退した地点までは、比較的、木々の密度が薄く、急傾斜さえ対応できれば、スキー楽しめるのではないかと思います。ハイマツが出始めるのも、自分が撤退した場所からです。
撤退箇所の先はどうなっているのか想像つきませんが、
最後の急登、岩を避けて、西寄りにルートを登っていけば、頂上までたどり着けるのでは?と考えてます。
滑落、怖いですね。
再戦は、来年になるかと思いますが、気を付けて取り掛かりたいと思います。
そうなのです。
道東は、太平洋側とオホーツク海側でまったく天気異なるのです。
個人的なイメージですが、藻琴山〜斜里岳〜海別岳〜知床のラインがオホーツクの山で、
そのライン以南の阿寒の山、津別の山、摩周、標津の山は太平洋側の山といった感じです。
オホーツク側の山が天気悪くて、太平洋側の山は天気良いということが多いのですが、
その逆はほぼないです。。。
部屋の中でテント設営とはさすがですね。
ついでに鍋もいかがでしょうか?
羅臼岳のルート情報ありがとうございました。いつか天気があえば・・・。厳冬期羅臼岳、憧れの景色ですね。
ところで鍋ですが、昔私の職場で山スキーに行くと鍋焼きうどんが恒例になってました。セイコーマートの卵入り天ぷら鍋焼きうどんが、水を必要とせず愛用してました(最近は面倒なのでテルモス湯とカップヌードルですが)。
やはりアルミホイル鍋はスキーでコケたりするとザック内で潰れて穴が開くことがありました。そこで鍋焼きガードを開発したのですが、一番コンパクトで軽かったのは百円ショップのミカンを入れるような藤の籠でした。実際に鍋を入れてサイズ確認が必要ですが、鍋底さえ守れれば結構大丈夫です。機会があったら試してみてください。
選択肢の少ないワタクシですが、
そういうイメージでいいのですね。
雌阿寒がダメだったら十勝(晴れ)しかない。
っていうことがありました。秋ですけど。
テント立ててみました。
鍋の食べ方はこう(体半分外へ)ですよね?
腰が痛いです。
引き出しが多いですね。
サングラスネタに引き続き、鍋のネタまで。
お鍋ガード、さっそく、百均に行って、買ってきたいと思います。
お鍋をザックに、
今期中になんとか、一泊山行したいものです。
お鍋は、そんな感じです。
腰が痛いのはトレーニングでカバー願います。。。
アドバイスを申しますと、
体だけ寄せると、足元冷えちゃいますので、マットも一緒に寄せるのをお忘れなく。
しかし、さっそく部屋テンとは行動が早いですね。
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