笹谷峠〜二口峠 県境尾根縦走
- GPS
- 10:18
- 距離
- 28.1km
- 登り
- 1,571m
- 下り
- 1,889m
コースタイム
天候 | 曇、雪、雨。微風。5-10℃。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
山形駅前バス停8:17発(平日ダイヤ) 山形交通バス「関沢行」 野尻町北バス停19:12発(平日ダイヤ) 仙台市営バス「白沢車庫行」 |
コース状況/ 危険箇所等 |
この区間はckckcさんのレコが参考になります。 http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-133965.html http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-222685.html 鎌沢に関してはこちら。 http://yama-sone.at.webry.info/200807/article_3.html 二口街道に関してはこちら。 http://www42.tok2.com/home/kaidoumiyagi/hutakuti%20html.htm |
写真
感想
笹谷から二口まで歩いてみました。当初は面白山高原駅までの予定でしたが、条件が揃わずのエスケープです。
二ヶ月ぶりの笹谷。「どうなってんだべ?」と思いながら、峠道を上ります。一部地面が露出する中をツボ足で進むと、途中で駐車場の車(一台だけ)の主と思われる人とすれ違いました。「えらい早いピストンだこと」と思いながら、登山道にぶら下がったペットボトルの忘れ物などを横目に登り進めると、アッサリ笹谷峠へ。笹谷は日当たりが良いためか、かなり雪が融けています。笹がしっかり目立って、登山道は地面が露出しているので、ほとんど夏道と変わらないところもあり、「春めいてきたなや」と感じました。
「うやむや」と呟きながら、軽アイゼンを投入して大関山へ。ハマグリ山までは半分くらい地面が露出しています。トンガリ山を境に雪が残っている印象で、1200m以下はツボ足で行けそうでした。天気は微妙でときどきガスが出ましたが、風はあまりなく紫外線も強くなく、寝不足で足取りは重いものの踏み抜きも4-5回程度で、山形神室までは順調な山行です。
しかし、ココでポカをやらかします。清水峠&仙台神室の分岐を越えて、「まず、ねえべさ」と思っていた(山スキーの)トレースがあったため、何も考えずにコレに従ってしまいました。気がつくと、急激な傾斜のV字谷が目の前に。縦走路にしては過激なので「ありゃりゃ、なんか違うんでねべか?」と思ったのも後の祭り。気が抜けていたのか、ちょっと疲れ気味だったのか、25読図をサボったツケが出て、気がつくと瀬ノ原山の手前まで来ていました。谷に降りて流れが早く水量の多い沢(高瀬川の支流である鎌沢)を徒渉し、高沢(高野)へと続く旧道を反対に登れば、清水峠まで行けそうですが、安全な下降ポイントは見つかりませんでした。
仕方なく1272ピークまで引き返して、100mほど下がって鎌沢の水源に近いコルに降りてから、登り直して1239ピークへと尾根を変えます。二口から1239ピークまで来た場合には選択の余地なく「向こうの尾根に渡ればエエんだな」となりますが、笹谷から二口へと向かう場合にはこのアップダウンがキモになるので、覚えておいて損はないかと。雪のあるときに夏道を辿るのは難しいので、割り切って適当に進みやすいところを横切りましょう。
さて、雪庇を見ながら北上し、清水峠を経て二口ゲート到着が15:20過ぎ。道間違いのため、予定よりも大幅に遅れてしまいました。天気も崩れてきて展望も期待できず、いまいちモチヴェーションが上がりません。糸岳方面は諦めて、「んじゃ、山寺に降りっか」と思い歩を進めてみたのですが、二口林道の山形側には大量の残雪が急傾斜を作っており、断崖絶壁から滑落するリスクを考慮すると、とても行けたものではありませんでした。そこで、安全を考慮して距離は長いですが基本的には下りだけなので二口温泉に降りることにします。途中、ワイルドアニマルに遭遇し、尻セードで林道をショートカットし、雪が雨に変わり、雪崩と崩落の跡を見ながらも、日暮れ前に秋保ビジターセンターまで辿り着くことができました。
二口温泉は、土日はバス便が不便ですが、平日だと野尻町北まで30分ほど歩けば、16:20、17:59、19:12、19:59などの市営バスがあるのでエスケープ地として成立します(土曜日限定の20:03もあることはある)。秋保大滝まで歩いてミヤコーバスを使うのが一般的なようですが、仙台市営バスだと「並木〜二口温泉」はフリー乗降区間でバスを逃すことはないので、二口街道を東へ歩くことにしました。約1時間半歩き、結果的に深野でバスに乗ることになりましたが、バス停をもう1つぶん歩いて上の原まで行けたら、休日でも19:52があります。休日なら18時前に、平日と土曜日なら19時半前に秋保ビジターセンターにいれば、なんとかなるようです。
振り返ってですが、このルートでは様々な角度から仙台神室の姿を見られるので、仙台神室を堪能するにはオススメです。途中、仙台神室に登っても、夏道であれば日帰りが可能っぽいです。晴れていれば山形神室付近で山形市内の展望も期待できますが、清水峠に向かう途中からブナ林に入るので展望はあまり期待できないように思います。
ということで、糸岳・南面白山方面はまたの機会ということで。
コメント
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こんばんは、derakkumaさん。
また、M度を上げましたね(「宮城と山形の県境はすべて歩くことになっている」で+15ですね) 。
まさか、写真17で熊が隠れたのはkumaさんの気に恐れをなした?(もう+15ですか)
仙台神室がオームですか。うーん、なるほど・・・・なんか気分が悪くなってきました。
フカイの森の瘴気(杉花粉)に咽ぶodaxデシタ
PS kumaさんの配慮のおかげで無事「自覚症状なしM」に降格できました(これでプロフィールに書かなくて済みます)
今回はM-15相当かと思います。強風にさらされる区間も短そうですし、脱線しないで二口温泉や野尻町北からバスに乗れれば、距離的にもそれほど難儀ではないかと。
県境尾根は、今のところ全部歩く予定はないですよ。行けるところは行ってみようか、くらいです(笑)
リアルクマさんは、70-80mくらい離れていたと思うのですが、勘と耳が良いのでしょうね、存在を先に察知されたのが悔しいです。マスターodaxなら、ダース・ベイダーばりの圧力でそもそもクマさん達を視界に入れさせないことでしょう。いやはや、まだまだ修行が足りないなぅと思う今日この頃です(ヽ゜ω゜)ノ
derakkumaさんとodaxさんの掛け合いに誘われてまた来ちゃいました。
撒き餌?(笑)
日帰りロング歩きお疲れ様でした。
M15ですか〜?
トレースに誘われて結果ながーく歩いてしまったのは
己を追い込むMのサガなのかと思いました(・∀・)
お二人が居酒屋さんで飲んだくれながら山談義したらとーっても盛り上がりそうですね
お邪魔しました
日が長くなってきたせいか、走破距離も延びている気がしますが 夏道になったら、ドンだけ延びるのでしょうか? 確実にパワーアップしています。それから熊に遭遇したらしいですが、くれぐれも仲間にならないように気をつけてください。自分はキャンプ中に熊に遭遇して、テントの匂いを嗅いで熊が去って行った経験が有ります 心臓が50cm程飛び出ました。
週末にkumaさんの真似は出来ないので、栗駒山をのんびり登ろうと思ってます
コメントありがとうございます。鳴子からの稜線歩き、羨ましいです。くー、天気の良い冬山は童心に戻れて幸せですよねぇ。
それにしても、遅出早駆のwaqueさんに疑問符を付けられるとなると、やはりM-20くらいに修正しようかという気になりますね(笑) それとも、今後はMハンデキャッパーをwaqueさんに一任しましょうか?
言い訳だと自分でも分かってて敢えて言いますが、長く歩いてしまうのは、Mだからではなくて、ダイエットのためなんです、モトモトは。うっかりすると体重が三桁に乗る遺伝子を背負っているので、特に太りやすい冬場は長く歩かねば、という使命があるのですね(ヽ゜ω゜)ノ
でも、かつて祖父は、「船形山は定義からが一番カンタンで、吉岡から歩くと平らなところが長くてシンドイ」と言っておりました(爆) 「いつの時代の話ですか?」とツッコムのは置いておくとして、一日30kmくらいの山歩きはフツーだったんではないかと。江戸時代だと、基本的には街道を一日十里(40km)くらい歩くのが相場だったようなので、「疲れた」と言うのも贅沢なような気がします。・・・って、これもMのサガですかね!?
マスターodaxと居酒屋に行ったら、間違いなく大変なことになると思います。「泉ヶ岳とトレードするなら塔ノ岳だ」とか、「南アルプスを仙台に移植しろ」だとか、あることないこと騒ぎ立てて、お店から追い出されることでしょう。
気がついたら、「山頂で飲むぞ〜」とか叫びながら、深夜の国分町から太白山を目指して歩いていそうで、怖いです・・・(;´Д`)
コメントありがとうございます。栗駒山は、天気さえ良ければ山スキー天国みたいですね。
ということで、アッシの夏道の基本は30kmくらいです。でも、縦走に選ぶ稜線は大抵アップダウンが少ないところですし、歩きやすい林道とか車道も含めるので、そんなにたいしたことはないです。今は、久しぶりに山に戻ってきた反動と、雪山という異次元空間の魅力とで、楽しくて仕方が無いのですが。
最近、熊谷達也さんのマタギ小説を読んでいたのですが、リアルクマさんにも個体差があって、臆病なのも図々しいのもイロイロいるみたいですね。mommutさんがキャンプ中で遭遇したクマさんも、ひょっとしたらかつて同じキャンプ場で人間の食べ残しとかを食べた経験のあるクマさんだったかもしれないですね。とりあえず、人間の食べ物をツキノワグマに与えないことが肝腎みたいです。
尾根の向こう側に消えていったクマさんを追い掛けたくなったのですが、「オオカミ少年」とか「オオカミ少女」は聞いたことあるけど、「クマ中年」は聞いたことがないので自粛せざるを得ませんでした・・・(ヽ゜ω゜)ノ
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