古賀志山中尾根+東稜・アカヤシオ・ハイク
- GPS
- 07:34
- 距離
- 35.0km
- 登り
- 789m
- 下り
- 770m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
自転車
|
写真
感想
冬山用の装備にお金がかかり、その後節約のために近場ばかりを歩いていたが、春たけなわとなり、アカヤシオが早く咲く古賀志山まで足を伸ばしてみることに。
この時期にアカヤシオが咲くのは、かなり早めの感じ。日光連山の一部にはまだか成り行きが残っているのに、太平洋側の古賀志山では早くもアカヤシオ、新宿始発の山手線から赤羽乗換えで宇都宮線に乗り、景色を眺めていると、どこまでも続く平地。関東平野の存在というものを実感する。その平野からポツンと浮かんだような山が古賀志山だ。暖流の影響なのか、暖かく花も速めに開花するのだろう。同じ県でも内陸の奥日光とはえらい違いだ。
古賀志山は低山ながら岩場が多く、クライミングのゲレンデとなる場所も多いそうだ。100以上のコースがあるといわれるが、どこから上って下るか、いろいろ調べたが、とりあえず行ってみた。アクセスは宇都宮からバス輪行で、最初、大谷観音を散策、撮影。時間が早すぎ、観音様はまだあいておらず残念、大谷公園を散策すればよかったが、古賀志山の道が良くわからず、時間が掛かりそうだったので、入口から撮影するだけにとどめ、地震で閉鎖中の資料館前(まもなく再開するらしい)を通って、森林公園駐車場に向かう。
結構な登りでまずはヒルクライム。アップダウンの多い森林公園通りを進んで、駐車場に到着、MTBをデポして出発。ハイカーの姿が見える。古賀志山・細川ダム分岐があり、まずは中尾根を目指し、細川ダムに向かう。しかし中尾根をどこから登るかー下の道は北コースに向かうがその途中から岩場を登って中尾根の軍艦岩付近に出るコースもあるようだ。下の道に下りて進んでみる。カタクリの小群落がある。その先に右側に踏み跡がいくつかあり、明瞭な踏み跡に入ってみる。道は上のほうまで続いており、岩場が出てきる。ここでも踏み跡はいくつかに分岐し、どこに入ってよいかわからない。どこでも上に出られるとは思うが、岩登りのゲレンデかも知れず、行き詰るのを怖れ、今回は引き返す。初めてなので無理は禁物。
引き返すと巻き道のようなゆるい下りがある。これを追って進む。すると再び分岐があり、ここにも登ってみるが、やはり岩場のほうに向かっている。上り口の傾斜はゆるく、稜線まで直線距離で100mほどなので、いけるとは思うが、ここも自重。さらに下ってみる。道は北コースに戻ると思いきや、分岐があり、上のほうにハイカーが見えた。しめしめ、ここは中尾根入口の一つらしいーー。
ハイカーの後を追う。稜線に出てすぐ、切り立った岩場、ロープや鎖が下がっている。稜線の鞍部の先にも北側から上ってくる道があり、また東側にも尾根末端から登ってくる道がある。ハイカーらと話をして道を確認。岩場を登り始める。取付きでいきなりロープが右に揺られ、集中して慎重に足場、ホールドを確認しながら、ロープにあまり頼らないよう登り始める。足場が細かいので、慎重に進む。いくつか急な岩場を越えて進む。前にいたハイカーと話をする。ベテラン風でこの山域には詳しいようなのでいろいろ尋ねてみる。地元の人がほとんどのようだ。岩登りの練習場も多く、北アルプスなどに行くトレーニングの場にもなっているとハイカー氏。アカヤシオも次々に出てくる。撮影しながら進む。軍艦岩に出ると、ハイカー氏は正面から取付いてするすると上まで登る。クライミングをしているのかとたずねると、人から上り方を教わったという。初めてなので脇からやさしいコースを上がる。鞍掛山など北側が一望できる。
その先でカタクリの小群落。ここにも北側からの道の分岐がある。コースは分岐だらけだ。アカヤシオははじめはXZ1で撮影し、次にPEN+マクロレンズで撮影、やがて遠目のアカヤシオ撮影のために望遠レンズをつけて撮影。三脚がないのでカメラが揺れて撮影は難しいーー。
559mピークの少し手前で女性ハイカーが二人が何やらツツジのような花をさして、何の花かわかるかたずねられる。小さな花でツツジではない。わからないので、帰宅して調べてみると、クロモジに似ている。あるいはクロモジ科の何かか??
あちこちの分岐からハイカーが現れ、多方面から地元ハイカーが登ってきている。アカヤシオの色がすばらしいと口々に褒めているのが聞こえるーー。
富士見峠・559mピークへの道標があり、その先で古賀志山との分岐。とりあえず559mピークに行ってみる。稜線から日光連山がうっすらと見える。男体山、奥白根、女峰山などーー。アカヤシオのピークに出る。北側から次々とハイカーが登ってくる。最初は559Pとはわからず、その先まで進むと、正面や横からハイカーが登ってくる。いろいろなコースから次々と現れる。アカヤシオも南側はかなり花が痛み出し、今は北側が良いという。ヒカゲツツジの群落もあるという。コースによってはカタクリの大群落があるらしい。繰り返しさまざまなコースを歩く地元ハイカーしかわからないさまざまな植物群落、古賀志山はそんな山のようだ。
分岐に戻って、古賀志山方面に向かう。景観のためか伐採されているピークを越えると、富士見峠に出る。このあたりの周囲の山の斜面はアカヤシオに彩られている。少し先で東稜見晴台分岐、ここに行ってみる。ハイカーがアカヤシオや展望を楽しみながら昼食中。ピークの先を見下ろすと立派な道がついている。かなり歩かれている様子で、休憩中のハイカーに尋ねてみると、そんなに厳しいコースでもない、数箇所の鎖場以外は普通の道だそうだ。そういわれるとここから下ろうかと思う。荷物を置いた分岐に戻り、古賀志山山頂に出る。ここで昼食を食べながら、山頂のハイカーとコースに関して話を聞く。東稜に関して詳しいハイカーはいなかったが、古賀志山山頂からも下るコースが見えている。駐車場方面に出られるという。ここから東稜に合流する道もあるようだが、よくわからない。荷物を置いて御岳方面の様子を見に行く。急な岩場、鎖場が続く。12時を過ぎ、次の予定もあり、時間が気になる。上のハイカーが岩場で苦労し時間を取られている様子。様子がわかったので、先を急ぐことにして古賀志山山頂に戻る。ザックを引き取り、東稜に向かう。古賀志山から下る道は、よくわからないので見晴台に戻り、ここから下山開始。
鎖場がいくつか続き、スタンスやホールドも細かいので、慎重に足場を確かめながら下る。思ったほどは厳しくない。いくつか鎖場を過ぎると、傾斜が緩み、怖い場所はほとんどなくなる。花や北側の中尾根を眺めながら下る。標高差も距離も小さいので、急げば一時間とはかかるまいと思われる。登りに使った中尾根は覆うのピークを越えるので時間がかかるが、東稜はほぼ下る(登る)一方だ。何組か遅く登ってきたハイカーとすれ違う。
30分もかからず、芝山林道に出る。ここで南側に下ることもできるが、まだ足が大丈夫そうなので、尾根を登り返す。すると少し太ももが攣りそうになる。準備運動不足だったか、あまり休まずに歩いた報いかーー。少しペースを落とし、ピークを一回下ると、再び分岐。再び登り返し、大岩に出る、名前は知らないが多分名前がありそう。二回ほど上り返すと尾根突端の最後の下りになる。道は左右に分岐、どちらでもよさそうだが、北側に下れば北コース、南側に下れば芝山林道に合流しそう。北の道を進む。踏み跡は明瞭だが急下降だ。10分くらいで北コースの入口に出た。最初の上り始めの場所に戻った感じ。
来た道を戻り、赤川ダム貯水池の遊歩道の満開の桜やアカヤシオを眺めながら駐車場に戻る。まだ1時半過ぎだ。とりあえず新鹿沼駅に向かう。平坦地と思いきや、ややゆるい登りだった。足の痙攣が気になる。休み休み登る。ヒト登りすると今度はやや下り、古賀志山が北側に見える。いくつか川を渡り、武子川の橋から赤岩山・古賀志山の稜線を見たのを最後に、一気に新鹿沼まで走る。まだ2時過ぎだ。駅で時刻表を見ると、2時38分、浅草行き区間快速、51分に特急がある。どうするか迷うが、いずれにせよ当初予定のみかも公園(ミカモ山)に行くには、区間快速で新大平下駅まで行き、各駅に乗り換えて次の静和で下車し、MTBで再び5kmくらい走らねばならない。めんどうなのと、足の痙攣が不安、カタクリも終わっているので、無理せず今回はあきらめる。また区間快速は、新大平下以降は板倉東洋大前、東武動物公園、春日部、北千住と特急並みだ。特急に乗り換える必要もなく、これで北千住経由で帰宅することにした。車窓からミカモ山を眺める。関東平野の端にそびえる小山だ。栃木県民は多くが車を持つことからバスの便はない。来るまでない人はタクシーか徒歩とHPには出ている。自転車という選択肢は書かれていないー。
北千住では多摩急行に乗れ、おかげで想定より安く、楽に帰宅できた。
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