富良野岳〜上ホロカメットク山
- GPS
- 09:26
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,074m
- 下り
- 1,068m
コースタイム
9/11 十勝岳温泉6:50−7:20安政火口−7:45上ホロ分岐−(途中10分休憩)−9:25富良野岳肩分岐−10:05富良野岳10:25−10:50肩分岐11:00
−(途中25分休憩)−12:40三峰山−13:35上富良野岳13:45−14:05上ホロカメットク山14:20−15:45上ホロ分岐−16:35十勝岳温泉
《21:30頃 札幌着》
所要時間 十勝岳温泉-富良野岳 3時間5分 富良野岳-三峰山 1時間35分 三峰山-上富良野岳 55分
上富良野岳-上ホロ 20分 上ホロ-登山口 2時間20分
登り5時間55分 下り2時間20分
総合タイム 8時間15分 休憩1時間35分
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年09月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険な箇所は特に思い当たらず。全体的に登山道は緩やかでとても歩きやすかった。 しかし上ホロからの下りに結構急な階段が続きとても歩きにくく、その先には岩場も登場。 安政火口付近から富良野岳方面へぬける道がちょっとわかりにくかったが、 岩場にペンキで印が書かれているので迷わずにすんだ。 前日は吹上温泉白銀荘。12人1部屋の2段ベッド 1泊2600円 下山後は十勝岳温泉凌雲閣 800円? 夕食は富良野駅付近の「樹海」とぉっても怪しい店構え。出てきた料理も怪しかった・・・(汗)そして私も怪しい女です(笑) |
写真
感想
昨年、十勝岳に登った際、溶岩やザレの登山道に鍛えられて歩くこと数時間・・・
そこから見える富良野岳は本当に美しく、緑がまぶしくて
十勝岳を目指しているにもかかわらず
「富良野岳に登りたい・・・」と強く願い早1年、moranと登る事ができた。
(十勝岳もすばらしかったのは言うまでもないんだけど、
足場が悪くて慣れていないせいもあったので^_^;)
初めの計画では富良野岳のピストンを考えていたが、
二人、金富士でお酒を飲みながら山談義に花を咲かせていたときに、
「富良野岳から上ホロカメットクまでって縦走できるよねぇ」
(!!)お互いひそかに計画していたことがわかり、
登山歴2年目にして初の縦走が叶うことになった。
前日、富良野に入り、白銀荘にて宿泊。チェックインの際、
「お荷物持ちましょうか」との問いに
「いえ、大丈夫です」と答えると、
「お若いですから大丈夫ですよね」と言われ
(・・・若くもないんだけどなぁ)と心の中で思いながら黙っていると、
もう一人の係りの方がなぜか私の心の声を代弁。
「それほど若くもないですよね〜(笑)」
「・・・(ー_ー)!!」
人に言われるとなんかカチンとくるなぁ〜
これも若くない証拠なのかも・・・^_^;
星空を見ながらつかる露天風呂も気持ちよく、いつになくのんびりつかった。
お風呂を出たのは消灯の30分前。
ビールを飲む時間がなくなってしまうヽ(゜o゜)丿!
あわてて富良野限定版のサッポロクラシックを飲み、眠りについた。
当日、雲ひとつない快晴。
さわやかな秋晴れの空気の中にも時折日差しが強く、ヒリリっと紫外線が肌を突き刺し、まだ夏を感じさせられる。
富良野岳は本当に美しくおもわずため息が出てしまうほど。
他の山々の緑もまぶしくて、十勝連邦に抱かれながらのトレッキングは
ちょっと大げさかもしれないけれど、生きている事を五感で実感させられるものだった。
富良野岳の頂上で、
「今シーズン4度目にしてようやく晴れた〜」という女性に出会った。
初めて登って、この天気。なんだか笑いがこみ上げてくる。
稜線上からは日高山脈、阿寒の山まで見えた。
コース自体は、時間はかかるものの全体的にゆるやかな登りだった。
登山口付近で会った老夫婦は
「上ホロ〜富良野岳のほうが登りが少ないから楽なんですよ」
と言い、上ホロから富良野岳へ向かっていたが、実際、登った感じでは
富良野岳〜上ホロの登りのほうが緩やかで階段も少なく楽なような気がした。
どの道を歩いても見える景色は美しかった。
富良野岳へ向かう時に見えた道南方面(と思われる)もすばらしかったし、
十勝岳から大雪山系の力強い風景も忘れがたいけれど、
特に印象的だったのは三峰山から上富良野岳への登山道からの景色である。
草木で覆われた山の遠くには日高山脈の山並みが幾重にも重なって見える。
moranが
「この景色はもう二度と見られないんだよね〜」としみじみ言った。
そうだよね、またいつか来ることがあって、そのときに同じように晴れたとしても
この景色が見られるとは限らないものね・・・。
写真に撮ってもこの風景は写らないだろうね〜
と話しながら今見えているこの光景を目に焼き付けた。
そして二人
「この感動、伝えたいっ(笑)」
「誰に!?(笑)」
と何度か言い返しながら下山した。
moranとふたり、嬉しくって楽しくって仕方がない忘れられないトレッキングとなった。
登山口に近づくにつれ、ず〜っと楽しみだった遠足が終わってしまったときのようなせつなさを感じつつ・・・。
次回は、花の時期にまた訪れたいと思った。
さて、次の山行はどこにしようかなぁ〜
◇9/10(水)晴れ
週明けから好天が続き、いよいよ待ちに待った富良野遠征!
札幌から高速を使わなくても3時間半くらいで富良野に着けるというsaffronの情報を基に、
ゆっくりお昼過ぎに出発。車は国道12号線から三笠を経由して国道452号線に入り、いざ富良野方面へ。
この日の宿がある吹上温泉へは上富良野から入って行けばいいのだが、
ちょっと足を伸ばして美瑛へ向かう(美瑛からも白金温泉経由で行けるので)。
丘のまち・美瑛は私の大好きな街だ。お気に入りのスポット、お店がいくつもある。
久々に訪れる美瑛に心もうき立つが、今回は丘めぐりドライブはガマン。
夕食にと思っていたお店に電話を入れると、
「本日は(材料がなくなったので)既に終了しました〜」
がーん。。予定変更して、これまたお気に入りの美馬牛のレストランへ向かうことに。
しかしもたもたしているうちにどんどん時間が遅くなり、
結局お目当てのお店「ラ・マルタ」に着いたのは営業時間終了ギリギリ。
それにも関わらず、マスターと奥さんが快く迎えてくれて“非常感謝”であった。
私達が注文したのは「ハンバーグカレー」と「カレーオープンサンド」だったのだが、どちらもとにかく凄いボリューム!
(写真を撮っておかなかったのが悔やまれる。。。)
目もお腹も大満足でお店を後にし、白銀荘へ。
露天にのんびりつかりながらも気持ちは既に山の上(!?)
はやる気持ちを抑えながら早めの床についた。
◇9/11(木)快晴
予報がドンピシャリ当たり、文字通りの快晴!!
絶好の登山日和となった。
バナナと野菜ジュースで軽く朝食を済ませ、宿泊した吹上温泉から登山口のある十勝岳温泉へと移動。
広々とした駐車場にはまだそれほど車はいなかったものの、既に登り始めている人の姿も見える。
入念にストレッチをし、いざトレッキング開始!
最初のポイント・安政火口を過ぎてからはしばらく他に登山者の姿もなく、静かな歩きが続く。
十勝岳はもちろん、その向こうに大雪山系もくっきりと見えている。
とにかく360度どこを見ても素晴らしい景色で、何度も何度も「うわぁ・・・」と感嘆の声をあげながら登っていった。
日射しはかなり強かったものの、カラッとした空気と時折吹き渡る秋風が心地よく、ほとんど汗はかかなかった。
花の季節はほとんど終わっていたが、ところどころイワギキョウが涼しげに咲いていた。
また斜面にはチングルマの綿毛がこれでもか!っというくらい一面に広がっていて、そよそよと揺れている。
これがお花の時期だったら、もうさぞかし素晴らしい景観だろうなぁ・・・。
富良野岳の頂上までは予想していたよりも快調なペースで進むことができた。
山頂からの景色を存分に堪能、でもお楽しみはまだまだこの後も続くのだ!
ここから先は上ホロカメットクまで、楽しい楽しい稜線歩き♪ついつい顔がニヤけてしまう。
上の欄にアップされているsaffronが嬉しそうにジャンプしている写真、
あの1枚にこそ楽しくて仕方がなかった今回の山行の全てが集約されているような気もする(大げさ?)。
当初は富良野岳に登ることしか考えてなかったけど、もし富良野岳のみですぐ下山していたら物足りなかっただろうなあ、
とミニ縦走を終えた今では強く思う。
それだけこの稜線歩きは素晴らしかった。
saffronが呟いた「いやぁ、人間ってちっぽけだよね〜」の言葉に強く共感。
この雄大な自然の中では、自分は本当に取るに足りない小さな存在で、
でも今確かにここにこうしているんだ・・なんて事を柄にもなくしみじみと思い、有難い気持ちでいっぱいになった。
そんな稜線歩きを堪能した後は、名残惜しいながらもとうとう下山の時となった。
下りが特に苦手な私にとって、登り以上に気の抜けない時間が続く。
歩きにくい階段道に四苦八苦しつつ、転ばないように気をつけながら下りていった。
傾きかけた日射しが正面から照りつけ、顔がヒリヒリ焼けていくのを感じながら。。。
やはり下りで時間がかかってしまい、当初希望していた時間を30分も過ぎてしまった(対不起〜)。
下山後は「凌雲閣」で軽くひと風呂あびることができた。
露天からはこの日歩いたコースが一望でき、素晴らしい一日の締めくくりにふさわしいひとときであった。
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