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鳳凰山(夜叉神峠−御座石温泉)小僧編 (ハイキング / 甲斐駒・北岳)

日程:
1992年07月25日 〜 1992年07月26日
メンバー:
metabo bokutou その他メンバー1人
天候:
両日とも晴れた


地図:     ルート図 / 2万5000分の1地形図 標高グラフ:
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コースタイム:
   1日 4:00甲府発バス−7:00夜叉神峠−8:35杖立峠−
     −10:55南御室小屋12:15−14:00薬師岳小屋
     −17:00夕食後散策
2日目 5:45薬師岳小屋−6:20観音岳6:35−8:15鳳凰小屋
     −11:30御座石温泉

コース状況/その他周辺情報:
   初めての南アルプスでした。
甲府から未明にバスに乗り夜叉神峠から登りました。
聖−光縦走のトレーニングの目的もあったと思います。
夜叉神峠から稜線までの長い道をよく飽きずに登ったと思います。
正直、南御室小屋あたりでかなりつかれたのですが、稜線にでたあとは
疲れが吹き飛びました。
薬師岳小屋に泊まり、夕方薬師岳山頂付近で白根三山を背景に弟と遊んだ
記憶があります。
翌日観音岳からは、甲斐駒ケ岳が真正面に見えたはずですが、あまり印象に
残っていません。
オベリスクからの鳳凰小屋への急な下りは印象に残っています。
また御座石温泉までは、下りが長くてきついと思いました。
温泉に入り、バスで韮崎まで揺られていきました。
道脇に緑茂るダートの林道をゆくバスの中からの景色は
なんとなく記憶に残っています。

写真: この山行の写真をスライドショーで見る

オベリスク。
ちなみに下の日付は間違っています。
  
感想/記録:(by metabo)
   初めての南アルプス。
そして常念岳以来の日本アルプスでした。
父から若い頃赤石悪沢を縦走したときの話をよく聞かされていて、
かなりきつい山だと覚悟していきました。
薬師岳周辺で弟と遊び、一緒に日の入とともに水墨画のように
次第に影をおとしていく間ノ岳北岳の雄大な景色は、
私の印象に強く残りました。
その後青二才のとき仙丈まで縦走。
そして昨年ドンドコ沢ルートで再訪しています。

            以下小僧の記憶文

鈍行で甲府まで行く。バスの発車までどうやって時間をつぶしたのか
記憶はないが、バス停には多くの人が並んでいた。
まだ暗いうちに満員に近いバスに乗る。
着くまで寝るが、父は弟の頭がバスが揺れるたびに自分に当たるのが気になり、
眠れなかったらしい。
登山口につき、夜叉神峠に向けて登り出す。
寝起きにはきつい登りをこなしていくと、突然目の前が開け白根三山が聳え立っていた。
その山波は遥かに高く、小僧ゆえこんな山に人は登れないのではと思った。
峠からしばらくして、父が「とても眠い。我慢できないから寝る」といって
道脇でいびきをかいて寝だした。
私と弟は赤面しながら、他の登山者が横を通るのを待った。
30分ほどたっただろうか、父が起きた。
再び歩き始める。
傾斜はゆるいがとにかく長い。小僧ゆえ南アルプス的なツガ林の風景にも特に興味も趣も感じず、
精神的にきつかった。
苺平というおいしそうな地名をすぎる。
小僧ゆえ苺がいっぱいあると思ったが、そこにあるのはツガ林と苔。
がっかりしながら南御室小屋に下る。
南御室小屋は、まさにオアシスのようだった。
小屋脇にあるおいしい水をたらふく飲んで幸せだった。
今日はこれで終わりだと思ったら、父が「薬師岳小屋まで行く」という。
不平のひとつでも言ってびんたでも食らったであろう後に登り出す。
ツガの林の中を黙々と登る。次第に林が薄く低くなり、稜線に飛び出した。
白砂の道。ところどころにある、こっけいな形の岩。
見たこともない光景が広がっていた。
薬師岳小屋に着きそのあと弟と周辺で遊ぶ。
真向かいに一段と高く聳える白根三山の稜線を見ながら、時間をすごした。
夕焼けときは光線の関係で三山が真っ赤になったとは考えにくい。
だが、三山の奥に日が沈んだであろう後次第に北岳がその影を濃くしていく光景は
今も強く印象に残っている。
小屋の食事は小僧には微妙に足りなかった記憶がある。
だが、ここに小屋がなかったらこれだけのすばらしい景色は見れなかったと思う。

翌日薬師岳を越え観音岳に向かって歩き出す。
これだけ標高の高い場所を縦走したのは初めての経験だった。
観音岳から、甲斐駒ケ岳が見えていたはずだが手前のオベリスクに興味がいったのか、あまり印象に残っていない。
ゆえに、学生時代小淵沢近辺から甲斐駒ケ岳を仰ぎ見るまでその存在を忘れてしまう。
いったん下り赤沢の頭までいったと思う。
そしてオベリスクの近くまで行き、鳳凰小屋への砂の急な下りになった。
このときまで、下りがきついと感じたと思ったことはなかった。
ようやく鳳凰小屋につき、一息入れて御座石温泉に下る。
ながい下りだったと思うが、おそらく省エネモードになっていたのであまり記憶がない。
しかし、下りの長さが未経験のものだったのは覚えている。
御座石温泉に下り、フロに入った。
それはバスの待ち時間の関係だったのか、フロに入るとバスの割引でも受けられたのかはわからない。
おそらくバスは韮崎に向かったと思う。
その後、例によって鈍行で帰ったと思う。

以下父の記録より

鳳凰山は南アルプス入門の山という意識を持ちながらも、
最初の南アルプスは「荒川赤石」。
100名山訪山の目標を立て、北アや南アに足を運んだ結果、
南で残ったのは、北端の鳳凰山と南端の光岳。
鳳凰について、父は「いつでも行けそうな山」と印象を
持っていたようだ。
梅雨が明け父が母に山に行かないかと誘ったが、振られた。
そうなると母にくっつきがちな弟の動向がきになったが、
弟も「一緒に行く」という。
このとき弟が来なければ、2007年の再訪のときは勿論
だが、私の鳳凰の印象もだいぶ変わっていたと思う。

新宿発の夜行列車で甲府まで行く。
時間は午前2時半。小僧には、あり得ない時間である。
父は我々に気を遣いすぎ、電車でもほとんど寝れなかったようだ。
駅前は独特の雰囲気になっていた。3時の始発を見送り、
4時のバスに乗る。
夜叉神峠入口で降りたのは、ほかに2,3人。
夜叉神峠までの400M登る。
峠の広場で朝飯を食べる。
父は20年前に一度来たことがあったようだが、我々が白根三山を
目の当たりにするのは初めてだった。

樹相がしらびに代わる頃、父は眠気に襲われ15分ほど仮眠した。
起きた後も調子が悪かったようで、むしろ我々の方が元気だったようだ。
樹林の中の山歩きは涼しいが単調だった。
辻山手前でガスがかかり、白根三山が見えなくなる。
千頭星への分岐をわけ、ゆるく下り南御室小屋に着いた。
豊かな水場をみて、我々は大喜びだったようだ。
ここで昼飯を食べた。
父は時間に余裕があること、自身の体調も回復したこともあり、
1時間先の薬師岳小屋まで歩くことを主張。
我々はここが気に入ったのか猛反対し、薬師岳小屋への登りで
ずっと文句をいっていたようだが、大人に勝てるはずもない。
父は翌朝景色がいいことと、翌日が楽になると説明した。

樹林の中、ゴゼンタチバナを眺めながら登ると視界が開けて
森林限界。砂と岩の間を砂払岳まで登る。
うす曇りだったが、白根三山の姿も見えた。
小屋につき宿泊の手続きをしたあと、3時間ほど仮眠した。
我々もおそらくそうしたと思う。
目を覚まし夕食を食べたあと、外に遊びに行った。
天気は思いのほかよく、砂払岳の奥に富士山が高く、
白根三山の横には荒川、悪沢、笊が並び、観音岳の向こうに
わずかに甲斐駒が頭をみせ、野呂側奥の仙丈岳も雄大だったようだ。
遠く上河内岳まで見えたようだ。
18時半ころ小屋に戻った。
小屋は満員にならず、19時過ぎ毛布にくるまりながら寝た。

アルプスの山に泊まった朝は晴れてほしいのは、山に来る者の
強い願いである、という父の言葉に強く共感する。
我々を起こしご来光を楽しみに薬師岳山頂まで歩いて行く。
前日より展望はよく、八ヶ岳、奥秩父、浅間、茅が岳、
大菩薩などが見えたらしい。
日の出のモルゲンロートはいまいちだったようだが、
群馬の山の展望しか知らない私にとって、この展望は
感動的だったと思う。
富士や白根、悪沢、仙丈、わずかに赤石岳が頭を覗かしていた。

小屋に戻り朝飯を食べたあと、花崗岩の道を登ること30分
で観音岳につく。
甲斐駒が目の前に大きく、また中央アルプスや北アルプスの
山並みも見えたようだが、私はこのあたりでついに「飽きてしまった」
のか、あまり記憶がない。
小屋で買ったビールとジュースで乾杯した。
北に向かい下る。
父はオベリスクに登ることなど最初から考えていなかったようで、
赤抜沢の頭に登り返しみかんを食べたあと、賽の河原まで行き、
ザレ場を鳳凰小屋に向けて一気に下った。
下る分には下り易いが、登ったら大変だなと思った。

鳳凰小屋から御座石温泉に向かう。
途中ガレ場や急なくだりもあったようだが、我々が苦労した旨の
記録はない。
針葉樹から広葉樹に気づくと変わっていて、一気に下ると
下から犬の鳴き声がきこえ、御座石温泉の庭に着いた。
現在はどうかわからないが、宿のマイクロバス利用だと
子連れ3人で一万円かかったため、どうやら温泉に入り
定期バスの運行を待ったようだ。
帰りは小海線経由で車窓から南アルプスや八ヶ岳、金峰山
を眺めながら帰った。

父は弟がこの山行に思った以上に興味を示したことが、
うれしかったようだ。
その後白馬岳、白山に弟を連れていくことになったのも、
この鳳凰の件があったと思う。





関連する山:※関係ない山が表示される場合もあります。
   鳳凰山 [2840m] / 甲斐駒・北岳

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- 2005年11月26日:鳳凰山(甲斐駒・北岳) 情報量の目安:C - カモの会
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