富士山滑降と言ってイイかしら(^_^;)
- GPS
- 10:46
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,537m
- 下り
- 1,549m
コースタイム
五合目P.5:06−泉が滝5:27−6:00六合目6:10−6:56六合目半7:06
−7:36七合目下スキーデポ地点でスキー回収アイゼン装着8:00−8:55七合三勺8:59
−9:48須走口登山道合流地点でスキーデポ10:04−10:45八合半10:52
−11:52富士山頂上浅間大社奥宮12:26−13:13スキー回収13:27
−13:36八合目下でスキー装着13:57−14:15六合上でスキーをザックへ14:27
−15:32泉が滝−15:52五合目P
天候 | 快晴、でも風が強い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
飛行機
5/16 旅籠屋富士吉田店→スバルライン5合目−七合目まで高所順応−五合目→旅籠屋 5/17 旅籠屋→スバルライン五合目−富士山頂上−五合目→旅籠屋 5/18 旅籠屋→羽田空港14:05⇒15:40新千歳空港 |
コース状況/ 危険箇所等 |
八合目から上はクラストと新雪が交互に現れる状況 ダブルストックで行けなくもないがピッケルが安全です |
写真
感想
山登りを趣味にしている人間にとって、一度は登っておきたい山です。
でも、夏のあの喧噪のなかを登る気にはならず、悩ましい山でした。
去年、屋久島を案内してくれたガイドさんが、富士山滑降ツアーやりますので
是非行きましょうと誘ってくれたので、山友のKT子さんを誘い行くことにします。
何年か前に、ノマドが、同じような時期にツアー催行しています。
知り合いがこの時に参加していて、ザラメの最高のコンディションを、
山頂から滑り降りています。その時の話も聞いているので、条件さえよければ楽勝らしい。
高所なので、すべてはお天気次第と言うことですね。
3泊4日のツアーです。
2日目、高所順応を兼ねて7合目までスキーを背負って登ります。
5/16の記録に書いてますので、その時の様子はそちらへ。
16日は雲の多い、イマイチなお天気ですが17日の天気予報は快晴です。
ものすごく期待が高まりますが、16日夕方から雷雨です。この雷雨が山では
どんなことになっているのか。ガイドさんは、この雨で山頂は無理でしょうと言ってました(+_+)
私は下界の雨は山では雪になっているんじゃないですかと言ったのですが、
富士山はそんなに甘くはありません。風があればカリカリに凍るので
たぶん無理ですねだって!ふ〜〜〜ん、、登ってみてですね。
17日2時起床、3時前に宿を出発。すき屋で軽い朝食を取ってスバルラインへ進みます。
駐車場に着くと、前夜の雨が所々で凍っています。気温が上がるのを待つために
一時間ほど車の中で仮眠です。4時半過ぎに起きて支度します。快晴だけど(だから?)寒い。
でもハードシェルを着るほどでもない。
歩き出すと前夜の雷雨がこの辺では湿った雪だったらしく、それが凍りついています。
ガイドさんの言う通り、山はカリカリかなとちと不安。
カリカリになった地点で、登山は中止って言われてますし。。。
スキーを背負っていないせいもあるのか、高所順応が効いているのか
頭の後ろが痛くなることもなく、順調に登ります。
快晴ですが稜線上は風が強いらしく雪が舞っています、と言うことは
柔らかい雪の上を歩けるのかも。この日は雪のせいもあるのかトレランの人はいません。
人工物ダラケの登山道を登ります。富士山が文化遺産で、自然遺産にならない理由は
こんなとこにあるのかも。下から見ると登山道の土留め柵と山小屋が、
山肌に建つスラム街のようにも見えます。登り始めから森林限界を超えているので
今回は雪で白い所も夏は茶色の禿山ですものね。下界もはるか遠くで景色を楽しむ感じではないです。
一度登ればいい山。富士山は下から眺める山というのが、妙に納得です。
スキーデポ地点でスキーを回収。ザックに付け、アイゼンをここで装着。
ピッケルを出すほどでもなく、ダブルストックで登ります。
ガイドさんが柔らかな雪面を選んで登ってくれます。新雪に助けられますねって
言ってたけど、やっぱり山では雪だったでしょう!5〜10cmぐらいの新雪です。
ガイドさんにしてみると、一度も雪山を一緒に歩いていないゲストを連れて登るのは、
非常に不安だったろうなと思います。それなりに友人たちから足前を聞いていたとしてもね。
登る先の景色も変化がないですね。ただひたすら我慢の登りです。
所々クラストしていますが、アイゼンはしっかり効きます。でも、スキーで
滑り降りるのは不安な斜面かも。どこを滑るのかは説明なかったし。
8合目の手前、須走口登山道に合流したあたりで、斜度もきつくなるし固い斜面も増えてくるので
スキーをデポすることに。滑る楽しみは減るけど、スキーを背負わない気楽さにちょっとホッとします。
休憩の時が写真タイム。登っている途中で写真を撮りたかったのですが、
ガイドさんに怒られそうな雰囲気。両手をストックから離したら滑落するってね(^_^.)
この辺でガイドさんが、頂上に行ける宣言をしてくれました。
条件が少しでも悪ければ、頂上には行きませんと何度も言われていたので
とっても嬉しかったです。この一度の登山で富士山は終わりにできそう(^_-)
でも、ここからが正念場でした。高度の影響なのか、ゆっくりの歩みです。
最後の岩と雪と氷の急斜面で、KT子さんはガイドさんにアンザイレンされてガシガシ
引っ張られて登って行きましたわ。私はフリーなのを幸いに、
ゆっくり喘ぎながら、一歩ずつ足を上へあげていれば頂上に着くさと、、。
スキーを回収したりデポしたり、時間が掛かりましたが、とりあえず7時間弱で
登り切りました。風が強いので剣ヶ峰は無理ですね。本当は行きたかったけど。
あちこちウロウロしたかったのですが、足を休ませるために
腰をおろして休んでくださいと言われ、ウロウロできなかったのも残念です。
二度と来ない山だと思うので、もう少し柔軟に対処してくれてもいいんじゃないかな。
イマイチ食欲もないけど、とりあえずエネルギー補給。一休みの後、下山です。
下りはガイドさんが最後尾でアンザイレンして降ります。ガイドさんが後ろから
指示する通りに、柔らかな雪面を選んで下ります。危ない感じは全然しませんね。
なので、途中でアンザイレンをやめて、ガイドさんの後ろを降りることに。
所々で固い斜面もありますが、アイゼンがしっかり効くので問題なしです。
例年であれば、ザラメになっているらしいのですが、今年は雪が少なく
斜面が固いままなのだそうです。この日は新雪に助けられた感じですが
風の当たる斜面は固いままなので、山頂からの滑降は、よほどの達人でなければ
無理なんでしょうね。
スキーデポ地点からのスキー滑降は、やはり危険と言うことで、須走口コースから
吉田口コースまでスキーを背負いトラバース。このトラバースもアンザイレンでした。
吉田口コースでスキー装着です。やっと滑れます。
吉田大沢を見上げると、上から滑った綺麗なラインが見えます。
もう少しザラメになっていれば私達だって滑れた斜面ですね。
ガイドさんが華麗に滑った後をKT子さん、私と滑ります。
新雪がザラメになっていなく固い斜面があったりだけど、滑りやすい雪質です。
でも登りで使った足がヨレヨレで、華麗には滑れなかった。
8合目下から6合目上までの短い斜面の滑降でしたが、とりあえず富士山滑降だぜ!
今年の雪の少なさ、雪面の固さなど、条件には恵まれなかったけど、
ガイドさんのおかげで登頂と滑降ができました。あとはヘロヘロとスキーを
背負って降りるだけ。最後は兼用靴の中で足が泣きだし、アスファルトがでたところで
靴を脱いで靴下で車へ戻りました。この時期の富士山、私達ヘタレには
ガイドさんが必要不可欠だわ(^_^.)
ありがとうガイドさん!
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