山行記録: 上ホロ登攀(八つ手右&#8594;化け物右、正面壁中央クーロアール)

記録ID: 3012418

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アルパインクライミング

十勝連峰

上ホロ登攀(八つ手右→化け物右、正面壁中央クーロアール)

2021年03月19日(金) ～ 2021年03月20日(土)

Takenaka2017

Nakagawa2019

コースタイム

1日目:八つ手右→化け物右
十勝岳温泉(5:40)旧Z(6:40)八つ手取り付き(8:00-8:15)終了(10:30)旧Z(11:15-11:30)化け物取り付き(12:00-12:15)終了(14:30)十勝岳温泉(16:30)
真っ白で何も見えないが出発。風は無い。雪質的に雪崩の心配は無いので谷に降り、旧Zにシースノーシューデポし八つ手を目指して進む。視界50～100だが、八つ手西面からの沢型を確認し、さらに進んで安政火口からの右股を確認して南向きの八つ手尾根を登る。登攀中も基本視界50～100、気にならない風くらいで寒かった。
1p 40m 竹中取り付きにはリングボルトあった。正面のルンゼを10mほど直上して小ハングを右にトラバース気味にのっこす。小ハングのっこしは若干体勢悪いが手足信用できる。E赤岩ならⅢ程度。イボイボ＃1トライカムでビレイ。
2p 10m 竹中 3mほどの岩混じりの雪壁を登って左に曲がるとすぐ好abポイント発見。
ハイマツ掘り起こして40mab。一時スタックするもフリクションノットで全体重かけて強引に回収した。トレース辿り、いつもの露岩した尾根状登って化け物基部へ。
1p 30m中川除雪なし。ハングを上に見てトラバースを続ける。ハイマツでビレイ。
2p 40m 竹中雪田登って上部岩壁基部まで。
3p 40m 中川浅い凹角を登ってハングを右にかわす。その後は正面の広く浅い凹角ではなく、左のスラブっぽいのを登った。ザイルが屈曲して回収で苦労した。ハイマツ2でビレイ。
滞りなく2ps懸垂し、トレース辿って十勝岳温泉へ。

2日目:正面壁中央クーロアール
十勝岳温泉(6:00)正面壁中央CR取り付き(8:30-9:00)上ホロ頂上(12:30)十勝岳温泉(14:00)
なんだか昨日よりガス臭い。ラッセル無し視界∞で一瞬で新Zまで。正面壁の取り付き尾根は地味に登りしんどいし最後はちゃんとナイフだった。中央バンドを右にトラバースし、中央クーロアール取り付きで足場整地して登攀準備。登攀中も無風視界∞で快適登攀だった。最初の支点はハーケン2。岩が脆いしNP不可。
1p 40m 竹中 5mほどのベルグラF1を越え、雪壁登る。岩で中間取りにくく、この時期でも短いスクリュー2つはあると安心。アングル＃1トライカム青でビレイ。
2p 45m 竹中 F3(CS？)は右側を登り、見事なクーロアールをアックスバチ決めで駆け上がる。中間もNP良好。F4も登ってトライカム黒＃2＃4でビレイ。
3p 30m 竹中 F4から7mほどで核心とおぼしきスラブ壁の頭だけ2mくらい。アックス決めて、大開脚で突っ張るも右脚外れてヒヤリ。前後はNP良好。その後は傾斜緩まって雪壁登ると上ホロ頂上に飛び出る。アックス埋めてザイル張り気味に腰がらみ確保。
今回はやはりルート全体が11,12月より雪で埋まっていてF1～F5がそれほど顕著でなく、加えて氷化した雪にアックスがよく決まって登りやすい状態だった。
ピー写とり、完璧な青空のもと新DZ下山。来シーズンが楽しみだ。

天候	3/19 視界50～100気にならない風 3/20 快晴
過去天気図（気象庁）	2021年03月の天気図
アクセス	利用交通機関：自家用車