身延山

2021年04月09日(金) [日帰り]

• GPS: 04:40
• 距離: 13.4km
• 登り: 1,006m
• 下り: 989m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:19
• 休憩: 0:15
• 合計: 4:34

6:02 久遠寺三門
6:15 6:18 久遠寺本堂
6:23 6:27 身延山表参道（東コース）登山口
7:17 7:20 大光坊
7:57 7:58 法明坊
8:17 8:17 身延山ロープウエイ奥の院駅
8:24 8:25 奥の院恩親院
8:32 8:32 身延山
8:58 9:01 感井坊
10:30 10:30 久遠寺三門
10:36 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

町営駐車場（無料）を利用

コース状況／危険箇所等

東参道・裏参道のいずれも非常に高規格の整備で危険を感じる事はありませんでした。
大部分は舗装または整地された砂利道です。
車道と兼用の箇所では関係車両の通行に注意しましょう。
むしろ最も難所であり危険でもあるのは三門から久遠寺までの長大な石段です。
しかしここも別ルートでパスする事ができるので、多くの場合は問題にならないでしょう。

写真

4/9 5:57

おはようございます登山者Dです。
ここは身延町の町営駐車場です。
本日は身延山を目指してやって参りました。

4/9 6:02

身延山は日蓮宗総本山久遠寺があります。
この場所は三門と呼ばれる入り口に当たる場所。
この門は日本三大門に数えられています。

4/9 6:04

三門を通り入山。
実は駐車場はこの上にもあるのですが、有料である事とちゃんと正面から歩きたかたった事で下の駐車場を選択。

4/9 6:13

参道の両脇にはシャガが咲き誇っていました。
こう言う場所に本当に似合う花ですね。

4/9 6:07

二つ前の写真からすでに見えていましたが凄まじい石割が出現。
菩提梯と呼ばれる287段の石段で一気に104mも登ります。
今回のコースでは冗談抜きでここが一番の難所。
もし転倒したら恐ろしい事になりそう。

4/9 6:15

石段を登り切りました。
マジでキツかった。
ちなみにこの石段を迂回するスロープのルートもあります。

4/9 6:15

登り切った所にある五重塔。
何度か火事にあっては復元されてきた歴史があるそうです。

4/9 6:19

そして久遠寺本堂。
今年は日蓮聖人降誕800周年との事。

4/9 6:20

本堂に参拝し、山頂へ続く参道へ向かいます。
本堂の左側から進みましょう。
この先にはロープウェイ駅もあります。

4/9 6:22

この分岐を左の遊歩道へ入っていくとロープウェイ駅へ。
正面の坂道が参道の東コースとなります。

4/9 6:24

このコースは山頂まで何箇所か歴史的な建造物を見ながら登れるコースです。
展望は山頂付近までありませんが、身延山を知りながら登るには良いコースですね。

4/9 6:27

ルートは舗装路または整地された砂利道となります。
非常に高規格に整備されており危険を感じる箇所はありませんでした。

4/9 6:30

このルートは複数の寄り道があります。
まずは上の山八幡神社本殿。
こちらは神社なので久遠寺とは別になるのかな…？

4/9 6:32

八幡様は門の奥。
立ち入る事はできませんのでこの場で参拝しました。

4/9 6:35

少し進むと鬼子母神堂があるようです。
立ち寄ってみましょう。

4/9 6:38

こちらが鬼子母神堂。
別名羅刹堂とも呼ばれるそうです。

4/9 6:37

堂を囲む庭園には石楠花が咲き誇っていました。
今年は早いですね。

4/9 6:50

あまり山登りをしている気はしませんが、ここの山を歩いていると背筋が伸びるような気がします。
不思議。

4/9 6:52

こちらは丈六堂です。
釈迦如来像が安置されています。

4/9 6:53

こちらの釈迦如来像は5m58cmとなかなかの大きさ。
徳川家康の側室であるお万の方が寄進したそうです。

4/9 7:05

身延山はミツマタの多い山ですが流石にもう終わりの時期ですね。

4/9 7:01

今はヤマブキの季節。
鮮やかです。

4/9 7:18

大光坊。
日蓮聖人自作の大黒尊天が祀られています。

4/9 7:19

身延町指定文化財の釈尊像。

4/9 7:20

こちらは相輪塔というそうです。
お釈迦様の供養塔との事。

4/9 7:21

この場所は枝垂れ桃が咲き誇っていました。
美しいですね。

4/9 7:21

山頂へはこの看板の先へ行きます。

4/9 7:22

道は砂利道に変わりましたが、広く整地された砂利道ですので非常に歩きやすいです。

4/9 7:29

これはタチツボスミレかな？
スミレといえばタチツボというくらい山でよく見る気がします。

4/9 7:31

道中には◯◯丁という看板がよく出てきます。
この忙しい感じのフォントは31丁と読みます。

4/9 7:34

参道東コースは大部分が針葉樹林なのですが、上部が近づいてきた事もあり少し明るい森になってきました。

4/9 7:52

基本的に歩きやすい道ですが、所々に若干斜度が上がるポイントがあります。
特に難しいところや危険なところはありませんでした。

4/9 7:58

こちらは法明坊(水屋堂)。
日朗上人井戸があります。

4/9 8:10

法明坊を通過すればあとは山頂を目指すのみ。
相変わらず緩やかで歩きやすい道を進みます。

4/9 8:14

この辺りまでくるとだんだんと南側の見晴らしが良くなってきます。
身延山地は広義の南アルプスですが、基本的には南アルプスに含まない事が多いようです。

4/9 8:17

山頂の建造物エリアまで登りました。
左の建物はロープウェイ関連と思いますが、平日は始発が10時からなのでこの時間はまだ運行していないようです。
レストハウスも土日のみ営業との事。

4/9 8:18

奥之院思親閣。
ここが50丁になるらしいです。
日蓮聖人が両親や恩師を思って植えた杉があります。

4/9 8:19

こちらが御手植杉です。
画像中央両脇の2本がそうですが、大きくて画角に収まりません。
周囲にあと2本あり合計4本あります。

4/9 8:20

この時間ですと参拝者は誰もおらず無人で静かな思親閣でした。
自分の心も静まるような気がしました。

4/9 8:29

思親閣の裏手の小道から身延山北側展望台へ。
という事で身延山(1153m)登頂です。
山頂標識はここにありますが、最高点はちょうど思親閣の裏あたりになるかと思います。

4/9 8:29

北川展望台は南アルプスの大パノラマです。
中央左にはいつか登ってみたい笊ヶ岳が目立ちますね。

4/9 8:29

目線をさらに北側に向けると白峰三山も見えます。

4/9 8:29

左から農鳥岳・間ノ岳・北岳。
今年は行けるのでしょうか？
手前の山は富士見山という山です。

4/9 8:31

奥に見えるのは荒川三山ですね。
東海フォレスト管理の山小屋は今年も営業しないようです。
椹島へのバスも動かなそうなので、あちらは今年もおあずけかな…。

4/9 8:31

こちらは塩見岳です。
ここは伊那市側からアクセスすれば登れそう。
今夏の候補です。

4/9 8:30

遠くには八ヶ岳も見えています。
また行くからねー！

4/9 8:35

こちらは七面山。
身延山と同様に信仰の山です。
やはり日蓮宗が関わっていますね。

4/9 8:36

さて下山ですが、下山は裏参道を使って降りようと思います。

4/9 8:42

裏参道は山頂まで車道です。
登山道というか林道ですね。
東コースが歴史的建造物が多いのに対し、こちらは展望が良いです。

4/9 9:00

感井坊(かんせいぼう)の分岐まで来ました。
七面山方面との分岐点。
ここには日朗上人による帝釈天が祀られた帝釈天堂があります。

4/9 9:03

追分感井坊からは三門方面へ。
非常に明るくて気持ちの良い道です。
裏参道と言われますが裏っぽくない。

4/9 9:03

トウゴクミツバツツジ。
早くも終わりかけになっていたりもしました。
今年は早い。

4/9 9:12

千本杉と呼ばれる地点を通過。
山梨県の指定天然記念物です。
樹齢300年とも言われる杉が立ち並ぶ森はなかなかの迫力。

4/9 9:16

これはヤマザクラかな？
サクラの品種はよくわかりませんが綺麗だ。

4/9 9:33

参道は途中で車道から分岐します。
徒歩道は流石に車道ほどは広くないですし斜度もありますが牛馬道くらいの企画はありますね。

4/9 9:35

新緑が美しい。
この時期の山はデトックス効果がめちゃくちゃ高い気がします。

4/9 9:43

歩きやすい道をのんびり歩いて松樹庵へ。
天空の寺だそうです。
ここは非常に高展望なポイント。

4/9 9:44

久遠寺方面が見渡せます。
紅葉の時期にはそれはそれは美しい景観になるそうです。

4/9 10:01

さらに進みゲートを通過。
このゲートですが開閉スペースが狭く、地味に通りにくいゲートでした。

4/9 10:03

高座石と書いてあるポイントです。
ここは妙石坊というお寺の内部ですね。
日蓮聖人が最初に説法を行なった場所だそうです。

4/9 10:06

入口まで降りてきました。
この先は普通の車道を通って駐車場に戻りますが、途中でもう1箇所だけ寄り道します。

4/9 10:18

その寄り道ポイントがこちら。
日蓮聖人の廟墓である御廟所です。
こちらにお骨が納められているそうです。

4/9 10:24

御廟所では変わった色味の石楠花が咲き誇っていました。
赤いので西洋シャクナゲになるのかな？

撮影機器：

PENTAX K-70 ボディ ペンタックス

感想

登山者D

2021年4月8日

身延山へ登ってまいりました。
南アルプスの大パノラマをお手軽に望む事ができる山です。
ロープウェイも整備されていますので、登山をしない人でもその絶景を楽しむ事ができる山です。
コースも全体的に高企画な整備がなされており、登山始めたての方にもオススメできる山でした。

また身延山は日蓮宗の総本山でもあり、久遠寺に関連する多くの歴史的建造物を見る事ができる場所です。
私自身は特定の信仰は無いのですが、亡くなった祖母が熱心な日蓮宗だった事もあり気になっていた山でした。

今回の山行は登山というより観光に近く、そこそこの高低差を登っているのですがあまりにも歩きやすい道のため気がつくと登れてしまっていたという印象を受けました。
ですのであまり山登りをした感覚はありません。
しかしなんというか山全体がとても優しい山(易しいではなく優しい)だなという感じがし、包まれながらもどこか背筋が伸びるような感覚を得る不思議な山でした。