新雪と天の川の立山三山

2021年04月19日(月) 〜 2021年04月20日(火)

• GPS: 11:03
• 距離: 18.7km
• 登り: 1,679m
• 下り: 1,691m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:40
• 休憩: 0:36
• 合計: 4:16

13:38 室堂
14:23 14:36 一の越山荘
15:02 15:04 浄土山南峰
15:17 15:31 龍王岳
15:37 15:38 浄土山南峰
15:42 15:42 浄土山
16:41 16:42 国見岳
17:17 17:17 ホテル立山
17:23 17:27 みくりが池
17:27 17:28 みくりが池温泉
17:54 雷鳥荘

2日目

• 山行: 5:25
• 休憩: 1:21
• 合計: 6:46

7:18 雷鳥荘
7:25 7:28 雷鳥沢キャンプ場
7:30 7:31 浄土橋
8:35 8:46 剱御前小舎
8:56 8:56 剱御前山（最高点）
9:06 9:10 剱御前
9:20 9:21 剱御前山（最高点）
9:25 9:29 剱御前小舎
9:54 9:56 別山南峰
10:02 10:08 別山北峰
10:31 10:54 別山南峰
11:30 11:32 真砂岳
12:08 12:20 富士ノ折立
12:29 12:29 大汝休憩所
12:33 12:34 立山
12:52 13:00 雄山
13:29 13:30 一の越山荘
14:02 14:04 室堂
14:04 ゴール地点

天候

19日　雪のち快晴
20日　快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

立山駅の無料駐車場利用
立山駅から室堂への往復で6320円

立山駅ではビーコン・スコップ・ゾンデ棒など冬装備レンタルできます。
立山山岳サポートサービス
https://www.tateyama3015.net/snowseason

7：40始発ですが19日の朝まで雪降っていたので、11：20まで運転見合わせ。
扇沢からのルートは問題なく運行していたので、積雪直後は扇沢から立山向かった方が良いと思います。

コース状況／危険箇所等

当日の朝まで降雪ありましたが、トレースはほとんどのルートありました。
稜線は風速15mぐらいの西風で、地吹雪が結構痛いです。
全行程12本爪アイゼン使用。

2021.04.19の状況

●室堂〜一ノ越
13時過ぎに出発。
トレースしっかりあって歩きやすいです。
雪はトレース外れなければ、足首埋まるぐらい。
ただ風がないので非常に暑く、ハードシェル脱ぎました。

●一ノ越〜龍王岳
ここからはトレースなし。
雪はカチコチでアイゼン効かせて登って行きます。
風が強烈で、風に向かって寄りかかれるぐらいでした。
龍王岳直前に吹きだまりもあり、そこは膝上まで埋まりました。

●龍王岳〜国見岳
浄土山あたりまで来ると風落ち着いてきます。
雪は膝下埋まるぐらい。
浄土山直下は雪崩の巣なので、岩が露出しているところを選んで降りました。
浄土山から国見岳はスキーヤーのトレースがあります。
ただ雪が緩んで沈むので、ラッセルしながら進みました。

●国見岳〜雷鳥荘
室堂まではスキーヤーのトレース、雷鳥荘までは観光客も歩くのでかなりしっかりしたトレースあります。

2021.04.20の状況

●雷鳥荘〜剱御前小屋
7時過ぎに出発。
雷鳥坂（尾根筋）ルートで登っていきます。
朝方は雪締まっていて、トレースもあるので登りやすいです。
稜線に出ると一気に風強くなります。
雪のつぶても飛んできて結構痛いです。

●剱御前小屋〜剱御前〜剱御前小屋〜別山
剱御前山まではトレースありますが、そこから先はありませんでした。
風は相変わらず強いですが、そのおかげで新雪は積もらず、締まった雪だけの状態なので歩きやすいです。

●別山〜富士の折立〜大汝山〜雄山
先行者が1名いたのでトレースはありました。
雪はカチコチの所、吹きだまり色んな状態でした。
一番危ないと感じたところは雄山直下のトラバースする箇所です。
雪はカチカチで蹴り込んでも、刃があまり食い込みません。
もし滑ったら死ぬかもしれないような場所だったので、アイゼン・ピッケル思いっきり突き立てて通過しました。

●雄山〜一ノ越
雪はあまり着いておらず、岩雪ミックスの歩きにくい所でした。
下山時にはアイゼンの刃引っかけないように要注意です。

●一ノ越〜室堂
トレースは十分しっかりあります。
ただやはり風がないので、とても暑いです。

その他周辺情報

ゆ〜ランド　立山吉峰温泉
10：00〜21：00
大人（中学生以上）　　620円
清潔で景色も良いお風呂でした。
https://www.yoshimine.or.jp/?page_id=37

写真

4/19 7:20

立山駅
始発は7：40ですが朝方まで降っていた雪の影響で運転見合わせ中です。

4/19 9:17

続々と人が集まってくるので結構蜜です。
結局運行始まったのは11：20になりました。

4/19 12:58

バスの中から除雪車。

4/19 13:30

4月19日の山岳情報です。
登山届も記入して提出しました。

4/19 13:33

雷鳥のぬいぐるみ
遠目から見ると本物に見えます。

4/19 13:43

ホテル立山とシュプール
快晴の下で滑るのは気持ち良いだろうなぁ。

4/19 13:43

浄土山

4/19 13:43

立山三山

4/19 13:43

真砂岳と別山と剱御前山

4/19 13:43

奥大日岳

4/19 13:53

まずは一ノ越へ向かいます。

4/19 13:56

きれいなシュプールの跡。

4/19 14:31

一ノ越到着

4/19 14:32

トイレは完全に埋まっています。

4/19 14:33

龍王岳
これから向かいます。

4/19 14:36

室堂方面
ガスが少し出てきました。

4/19 15:12

浄土山南峰
エビのしっぽがびっしりです。

4/19 15:13

雄山を望む。

4/19 15:14

龍王岳を望む。

4/19 15:34

龍王岳頂上
看板埋まっていたので掘り返しました。

4/19 15:37

雄山方面

4/19 15:37

浄土山方面

4/19 15:37

下界方面

4/19 15:37

赤沢岳方面

4/19 15:57

浄土山山頂

4/19 15:59

大日岳と奥大日岳
陰影が出てきて何か良い感じです。

4/19 16:50

国見岳山頂
看板も三角点も何もありませんでした。

4/19 17:20

たった一日でこんなにシュプールが描かれています。

4/19 17:33

みくりが池
池は雪の下に埋もれています。

4/19 17:39

地獄谷
時折ガスが流れてきて、咳き込みます。

4/19 17:41

剱御前方面
雪が生クリームみたいに見えます。

4/19 17:41

噴煙の奥大日岳

4/19 18:17

雷鳥荘
館内は広く暖かく、温泉は朝7時まで入れるという。
良い宿でした。

4/19 18:18

アーベントロート雄山

4/19 18:18

アーベントロート別山

4/19 18:22

アーベントロート立山三山

4/19 18:22

大日岳に沈む夕日

4/19 18:25

夕日待つ撮影者たち
シルエットがかっこいいです。

4/19 18:31

日の入り

4/19 20:24

雷鳥荘内の薪の暖炉
こういう雰囲気も良いですね。

4/19 20:39

ここから夜間撮影
星空の立山三山

4/19 20:41

星空の剱御前山

4/19 20:41

星空の奥大日岳

4/19 21:30

立山三山を40分間撮影
人工衛星が飛んでるのが分かりますね。
天の川出てくるまで少し寝ます。

4/20 3:20

浄土山に架かる天の川
この写真が撮りたかったんです。
うれしい。

4/20 3:22

立山三山の上の天の川

4/20 3:28

真砂岳の上の天の川
真ん中映っているのは人工衛星です。

4/20 3:40

剱御前に架かる天の川
この撮影後に星流れました。

4/20 4:22

剱御前を40分間撮影
明るくなってきて、青白っぽくなってしまいました。

4/20 5:59

朝日照る奥大日岳
立山側から朝日が出るので、実際の日の出から40分ぐらい遅れて日が差します。

4/20 5:59

朝日待つ撮影者たち

4/20 6:32

朝日照る浄土山

4/20 6:34

雷鳥荘に日が差したのはちょうど朝食の時間6：30でした。

4/20 6:36

昨日は気づきませんでしたが、玄関近くにこんな木彫りの熊が。
かわいいです。

4/20 7:29

剱御前方面
ここから頂上にある剱御前小屋向かいます。
ルートは真ん中やや左の雷鳥坂（尾根筋）ルートで行きました。
絶対に沢筋に入ってはいけません。

4/20 7:34

雷鳥沢キャンプ場

4/20 7:40

今日も快晴です。

4/20 7:40

最低部から一気に頂上に向かいます。
標高差は約500m。
目標1時間20分で頑張ります。

4/20 8:30

途中小さなクラックが
午後になると危険かもしれない。

4/20 8:31

稜線に取り付く。
すごい地吹雪です。

4/20 8:32

奥大日岳
見る角度によってやはり形が違いますね。

4/20 8:32

雷鳥沢方面
人が続々と登ってきます。

4/20 8:32

立山三山
雪しわができてますね。

4/20 8:36

ナイフリッジと地吹雪
結構痛いです。

4/20 8:43

剱御前小屋
小屋は開いてませんがヘリで物資搬入してました。
雪の状態良かったので1時間で着きました。

4/20 8:44

風の通り道なのか強烈です。
風速15m以上あったかもしれません。

4/20 9:02

剱御前山頂上
ここから剱御前まで向かいます。

4/20 9:03

剱御前山と剱岳

4/20 9:03

別山
あちらもこの後行ってきます。

4/20 9:16

剱御前三角点と剱岳

4/20 9:17

剱御前から望む剱岳
まさに岩と雪の殿堂という感じです。

4/20 9:52

別山南峰より望む真砂岳と立山三山
ルートがしっかり見えますね。

4/20 10:03

別山南峰

4/20 10:11

別山北峰と剱岳

4/20 10:12

別山北峰から望む剱岳

4/20 10:32

別山南峰で休憩
誰かが掘った穴あったので少し拡張しました。
稜線上は絶えず強風なので、こうでもしないとご飯食べられません。

ただこの後掘った方が戻ってきたので、急いでご飯食べ終えてどきました。穴ありがとうございます、そしてすみませんでした。

4/20 11:40

真砂岳頂上

4/20 11:46

富士の折立方面
右から強烈な風吹いているのが、雪の取り付きで分かりますね。

4/20 12:24

富士の折立
あの岩稜にも登りましたが、何故かなげやりと書かれた看板しか見つかりませんでした。

4/20 12:42

大汝山頂上

4/20 12:56

雄山直下のトラバース
今回の山行での一番の危険箇所。
雪はカチカチで蹴り込んでも、刃があまり食い込みません。
もし滑ったら死ぬかもしれないような場所だったので、アイゼン・ピッケル思いっきり突き立てて通過しました。

雄山神社を直接上るルートのほうが安全かもしれません。

4/20 13:02

雄山神社

4/20 13:02

今回通ったルートをふり返る。

4/20 13:04

鳥居はほぼ埋まってました。

4/20 13:18

ここから一気に室堂まで降ります。

4/20 14:13

室堂到着
次の便は14：40なので雪の大谷行ってみます。

4/20 14:24

毎回登山した後思いますが、固くて平らな地面は素晴らしいなと思います。

4/20 14:28

青空と雪壁

4/20 14:30

スノーカレンダー
まるで地層のようです。

4/20 14:31

雪の大谷最高地点
比較する物がないとイマイチ分からないですね。

4/20 14:37

雪の大谷観光で登山終了です。
お疲れ様でした。

撮影機器：

PowerShot G7 X Mark II CANON

装備

個人装備

長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 ゲイター ネックウォーマー バラクラバ 毛帽子 着替え 靴 ザック ザックカバー アイゼン ピッケル ビーコン スコップ ゾンデ 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 水筒（保温性） ガスカートリッジ ライター 地図（地形図） コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト カメラ ヘルメット

感想

ksm2301

天の川架かる立山見たいと思い行ってきました。

初日はトラブル続発。
まずは立山駅へ向かって国道158号通っていると雪で立ち往生の車がいるから通行止め。
しばらくUターンしましたが、今から新潟高速ルートだと寝ずに登ることになるので、開通することを期待して戻りました。すると通行止めは解除され通れるようになって一安心。

次は立山駅の運転見合わせ。
除雪作業が終わっていないので、バスがまだ運行できないとのこと。
扇沢駅からのルートは運行しているので、扇沢駅に戻るか悩む。
ただ戻るとなると初日は登山できなくなるので、ここでも開通することを期待して待機。結局11：30に運行されるようになりました。

教訓として積雪後は国道158号は利用しないで新潟高速ルートを利用。
そしてそもそも室堂へ向かうときは扇沢駅から向かうことにします。

登山前から色々ありましたが、そこから先は降雪開けの快晴に恵まれました。
一番見たかった風景も見れて満足のいく山行となりました。

20210419　龍王岳頂上




20210419　浄土山の麓




20210420　剱御前頂上