また山に行きたくなる。山の記録を楽しく共有できる。

Yamareco

記録ID: 314990
全員に公開
ハイキング
奥武蔵

仙元尾根 - まさに秘境、グミの滝は遠かった。

2013年06月29日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
09:52
距離
19.6km
登り
1,683m
下り
1,689m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:29
休憩
3:14
合計
9:43
7:53
8:00
12
8:11
8:13
10
8:23
8:23
8
8:31
8:41
7
8:48
8:48
67
9:55
9:57
50
10:46
11:16
27
11:43
11:44
5
11:49
11:49
59
12:48
13:02
16
13:18
13:48
2
13:49
15:24
69
16:33
16:39
10
16:49
16:49
28
17:17
17:17
2
17:20
ゴール地点
※ 天目山林道ゲート(細久保橋)から浦山大日堂BSまでは自転車を利用しました。

07:27 浦山大日堂BS
07:52 60号鉄塔
08:12 59号鉄塔
08:32 58号鉄塔
08:49 57号鉄塔
09:10 広河原分岐付近の尾根
09:57 大樽
10:45 仙元峠(昼食)
12:11 グミの滝分岐
13:38 グミの滝落ち口
14:14 山葵作業小屋
14:37 グミの滝東
14:47 山葵作業小屋復帰
(進退窮まり徘徊1時間)
16:35 グミの滝登山道入口(天目山林道)
16:50 シゴー平
16:56 天目山林道ゲート(細久保橋)
17:20 浦山大日堂BS
天候 曇り、時々日差しあり。割と涼しかった。
過去天気図(気象庁) 2013年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 自転車
浦山大日堂BSそばの駐車スペースを利用しました。(数台、無料)
浦山大日堂BSにトイレあります。
自転車を天目山林道ゲート(細久保橋)に置き、下山後の下りで利用しました。
天目山林道ゲート(細久保橋)手前には、3台程度の駐車スペースがあります。
コース状況/
危険箇所等
※ グミの滝は見事(と言っても全景を見ていません)ですが、容易に近づける滝ではありませんでした。挑戦される方は、くれぐれも万全の態勢で挑んでください。(グミの滝登山道入口(天目山林道)から向かうのであれば、道迷い等のリスクは少ないでしょう。危険を感じたらすぐに戻れますし。)

<登山道入口 〜 仙元峠>
仙元尾根は長い登りですが険しくはありません。踏み跡も明瞭で道迷いの危険は無いでしょう。また私は、57号鉄塔を過ぎてからは登山道を外れ尾根上を歩きましたが、多少の歩きにくさはあるものの問題ありませんでした。

<仙元峠 〜 グミの滝分岐>
ほぼ尾根上を歩きましたが問題ありません。

<グミの滝分岐 〜 山葵作業小屋>
踏み跡不明瞭です。沢に出てからは更に道迷いの可能性が大きく、不用意に侵入することは非常に危険です。正確で詳細なルート図を持参し、高度な地図読み力、あるいはGPSが必要だと思います。

<山葵作業小屋 〜 グミの滝>
沢を遡るのは厳しそうだったので東側の尾根からの接近を試みましたが、踏み跡は当てにできないため、やはり高度な地図読み力、あるいはGPSが必要だと思います。また、グミの滝の下に下りるにはザイルが無いと危険だったので私は断念しました。

<山葵作業小屋 〜 グミの滝登山道入口(天目山林道)>
とにかく荒廃が激しく危険です。
数回、渡渉や沢越えをするので増水時は無理でしょう。万が一そんな状況になってしまったら、早めに長沢背稜まで戻る決断をしましょう。
最初の渡渉場所では、沢沿いに下って行く途中で案内板も無く、対岸に明瞭な踏み跡も見えなかったので、渡渉すべき場所かどうかの判断が難しいです。(右往左往した様子はGPSログから確認できます。)
また、その後も多くの崩落個所があり難儀します。橋が流された沢越えでは、ロープで5mほど下りそして上るのですが、ロープが細いうえコブもないので掴みにくいですし、ロープ自身で石を落としてしまうので注意が必要です。
繰り返しますが、この区間は、とにかく荒廃が激しく危険です。

<グミの滝登山道入口 〜 浦山大日堂BS>
天目山林道なので問題ありません。細久保橋にはゲートがあり、一般車はそこまでです。半分以上(?)は未舗装です。
浦山大日堂BSから少し下ったここから入ります。
2013年06月29日 07:30撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
6/29 7:30
浦山大日堂BSから少し下ったここから入ります。
仙元尾根への入口。石段を登る。
2013年06月29日 07:34撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
6/29 7:34
仙元尾根への入口。石段を登る。
主尾根までチョット急登。
2013年06月29日 07:37撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
6/29 7:37
主尾根までチョット急登。
60号鉄塔。
2013年06月29日 07:58撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 7:58
60号鉄塔。
59号鉄塔。
2013年06月29日 08:12撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 8:12
59号鉄塔。
思ったよりやさしい尾根です。
2013年06月29日 08:23撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
6/29 8:23
思ったよりやさしい尾根です。
58号鉄塔に到着。別に鉄塔マニアではありません。
2013年06月29日 08:30撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 8:30
58号鉄塔に到着。別に鉄塔マニアではありません。
57号鉄塔。写真は三ツドッケ方面なんですが・・・
2013年06月29日 08:49撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 8:49
57号鉄塔。写真は三ツドッケ方面なんですが・・・
登山道を離れ、尾根上を進みます。
2013年06月29日 09:02撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
6/29 9:02
登山道を離れ、尾根上を進みます。
2013年06月29日 09:06撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 9:06
P1004。
2013年06月29日 09:12撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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6/29 9:12
P1004。
2013年06月29日 09:24撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 9:24
2013年06月29日 09:38撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 9:38
一文字「山」って書いてあります。
2013年06月29日 09:49撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
6/29 9:49
一文字「山」って書いてあります。
大樽。ここで登山道に復帰します。
2013年06月29日 09:58撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
6/29 9:58
大樽。ここで登山道に復帰します。
ちょっと歩きにくい。
2013年06月29日 10:04撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 10:04
ちょっと歩きにくい。
有間峠から日向沢ノ峰への稜線かな。
2013年06月29日 10:09撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
6/29 10:09
有間峠から日向沢ノ峰への稜線かな。
あとちょっとで、
2013年06月29日 10:33撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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6/29 10:33
あとちょっとで、
予定より早く仙元峠着。標柱のタオルは私のではありません。
ここで昼食としました。
2013年06月29日 10:48撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
14
6/29 10:48
予定より早く仙元峠着。標柱のタオルは私のではありません。
ここで昼食としました。
三ツドッケ方面へも尾根上を歩きます。
2013年06月29日 11:28撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
6/29 11:28
三ツドッケ方面へも尾根上を歩きます。
霧が出てきましたが、幸いこれ以上に濃くなることはありませんでした。
2013年06月29日 11:39撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
6/29 11:39
霧が出てきましたが、幸いこれ以上に濃くなることはありませんでした。
棒坑ノ頭?
2013年06月29日 11:46撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 11:46
棒坑ノ頭?
2013年06月29日 12:00撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 12:00
グミの滝分岐。
2013年06月29日 12:11撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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6/29 12:11
グミの滝分岐。
踏み跡は不明瞭。
2013年06月29日 12:26撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 12:26
踏み跡は不明瞭。
方向だけ間違わないように。
2013年06月29日 12:31撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
6/29 12:31
方向だけ間違わないように。
こういう所は迷いようがない。
2013年06月29日 12:45撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 12:45
こういう所は迷いようがない。
苔むした沢に出ました。
2013年06月29日 12:53撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
6/29 12:53
苔むした沢に出ました。
わさび田(跡)の左を降りて踏み跡を見失いましたが、反対側に見つけて戻りました。
2013年06月29日 12:55撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 12:55
わさび田(跡)の左を降りて踏み跡を見失いましたが、反対側に見つけて戻りました。
踏み跡復帰。赤テープもあり一安心。
2013年06月29日 13:01撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 13:01
踏み跡復帰。赤テープもあり一安心。
苔。
2013年06月29日 13:02撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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6/29 13:02
苔。
道迷い。とりあえず降りてみると、
2013年06月29日 13:14撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 13:14
道迷い。とりあえず降りてみると、
どうやら、ここがグミの滝の落ち口のようです。
2013年06月29日 13:38撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6
6/29 13:38
どうやら、ここがグミの滝の落ち口のようです。
少し戻って沢の西側に渡ってみる。
2013年06月29日 13:41撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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6/29 13:41
少し戻って沢の西側に渡ってみる。
踏み跡復帰。一安心。
2013年06月29日 13:47撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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6/29 13:47
踏み跡復帰。一安心。
下る途中でグミの滝が見えましたが、木が邪魔です。
2013年06月29日 13:51撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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6/29 13:51
下る途中でグミの滝が見えましたが、木が邪魔です。
登山道崩落。向こうのロープを登ります。
2013年06月29日 14:03撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
6/29 14:03
登山道崩落。向こうのロープを登ります。
朽ちた橋のおかげで、渡渉することがわかります。
2013年06月29日 14:13撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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6/29 14:13
朽ちた橋のおかげで、渡渉することがわかります。
グミの滝の全景を見に、東側の尾根から挑むも道険し。
2013年06月29日 14:22撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 14:22
グミの滝の全景を見に、東側の尾根から挑むも道険し。
ここまでが精一杯でした。下は崖。
2013年06月29日 14:37撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 14:37
ここまでが精一杯でした。下は崖。
山葵作業小屋へショートカット。
2013年06月29日 14:43撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 14:43
山葵作業小屋へショートカット。
山葵作業小屋。
2013年06月29日 14:47撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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6/29 14:47
山葵作業小屋。
今日のイベントは終了。後は下山するだけ。
2013年06月29日 14:49撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 14:49
今日のイベントは終了。後は下山するだけ。
と思いきや、難所は続くらしい。
2013年06月29日 14:51撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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6/29 14:51
と思いきや、難所は続くらしい。
と思いきや、ここに来て進めそうな道無し。1kmほど戻って分岐を探したりしましたが手掛かりなし。これはマジでヤバいかも。
2013年06月29日 14:52撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
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6/29 14:52
と思いきや、ここに来て進めそうな道無し。1kmほど戻って分岐を探したりしましたが手掛かりなし。これはマジでヤバいかも。
戻ってみて気付いた山葵作業小屋そばの標柱。やはり、行き詰った場所までは正しいと確信。
2013年06月29日 15:09撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
6/29 15:09
戻ってみて気付いた山葵作業小屋そばの標柱。やはり、行き詰った場所までは正しいと確信。
良く見ると、踏み跡が沢で途切れている。もしかしたら、以前はここに橋が架かっていたのではないのか?
2013年06月29日 15:31撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
6/29 15:31
良く見ると、踏み跡が沢で途切れている。もしかしたら、以前はここに橋が架かっていたのではないのか?
向こうに踏み跡を見つけられなかったら、来た道を延々戻る覚悟で、ここを渡ることにしました。
2013年06月29日 15:40撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
5
6/29 15:40
向こうに踏み跡を見つけられなかったら、来た道を延々戻る覚悟で、ここを渡ることにしました。
おぉ、天は我を見放さなかった。なんとか危機を脱したようです。
2013年06月29日 15:42撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
6/29 15:42
おぉ、天は我を見放さなかった。なんとか危機を脱したようです。
相変わらずの荒廃道ですが、まぎれもなく道です。
2013年06月29日 15:49撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
6/29 15:49
相変わらずの荒廃道ですが、まぎれもなく道です。
下の道は崩落しているので、左から高巻きます。
2013年06月29日 15:51撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 15:51
下の道は崩落しているので、左から高巻きます。
この橋を慎重に渡ります。嘘です。
2013年06月29日 15:53撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
6/29 15:53
この橋を慎重に渡ります。嘘です。
ここを木に掴まって渡渉です。
2013年06月29日 15:54撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 15:54
ここを木に掴まって渡渉です。
またか・・・
2013年06月29日 15:59撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 15:59
またか・・・
ふー、何とか乗り切ったかな。
2013年06月29日 16:09撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 16:09
ふー、何とか乗り切ったかな。
この程度は、全く問題なし。ちょっとヘツルだけ。
2013年06月29日 16:16撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 16:16
この程度は、全く問題なし。ちょっとヘツルだけ。
うぉー、まだあるか。下に見えるロープで下りろってことらしい。
2013年06月29日 16:17撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
6/29 16:17
うぉー、まだあるか。下に見えるロープで下りろってことらしい。
細いし濡れている。が、ロープがあるだけマシか。
2013年06月29日 16:18撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
6/29 16:18
細いし濡れている。が、ロープがあるだけマシか。
で、ここを登ってきました。
2013年06月29日 16:25撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
6/29 16:25
で、ここを登ってきました。
人工物に安心感を覚える。
2013年06月29日 16:26撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
6/29 16:26
人工物に安心感を覚える。
ん?シゴー平は下?
2013年06月29日 16:28撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
6/29 16:28
ん?シゴー平は下?
んーーーっ。「この道は今はない」?
2013年06月29日 16:29撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
6/29 16:29
んーーーっ。「この道は今はない」?
下を見ると、確かに・・・もう十分リスクは楽しみました。ということで直進。
2013年06月29日 16:30撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
1
6/29 16:30
下を見ると、確かに・・・もう十分リスクは楽しみました。ということで直進。
めでたく林道に出ました。これほど林道を願ったことはありませんでした。
2013年06月29日 16:35撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
6/29 16:35
めでたく林道に出ました。これほど林道を願ったことはありませんでした。
カーブミラー下の標柱拡大。グミの滝は「熟達者向き」「悪路キケン」ですね。
2013年06月29日 16:36撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
6/29 16:36
カーブミラー下の標柱拡大。グミの滝は「熟達者向き」「悪路キケン」ですね。
林道わきの5mほどの崖。このくらいは降りられるように準備しておきたい。
2013年06月29日 16:41撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
2
6/29 16:41
林道わきの5mほどの崖。このくらいは降りられるように準備しておきたい。
通った時には気付きませんでしたが、ここがシゴー平だったらしい。砂利を積んだそばに祠が祀ってあったので、今日の幸運に感謝しました。
2013年06月29日 16:49撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
6/29 16:49
通った時には気付きませんでしたが、ここがシゴー平だったらしい。砂利を積んだそばに祠が祀ってあったので、今日の幸運に感謝しました。
林道ゲート到着。橋を渡った先に置いておいた自転車で林道を下り、長い長ーい山行は大事に至らず終了できました。
2013年06月29日 16:56撮影 by  COOLPIX S8000, NIKON
3
6/29 16:56
林道ゲート到着。橋を渡った先に置いておいた自転車で林道を下り、長い長ーい山行は大事に至らず終了できました。
撮影機器:

感想

いやはや、今日は次から次へとピンチの連続でした。

スタートから仙元尾根を登り、長沢背稜のグミの滝分岐までの5時間弱、ここまでは非常に快調でした。
天気は、雨が落ちてきてもおかしくないような曇天でしたが、気温は低めで最近にしては涼しかったと思います。仙元尾根に関しては、他の方のレコから大変そうな印象がありましたが、イメージが強すぎたせいか思ったより辛くなかったです。
仙元峠では誰もいなかったので少し早目の昼食を取り、「今日は半分が終わっちゃったし、後半はもっと楽しまなくちゃ」などと、余裕でグミの滝分岐に進みました。
と、非常に快調でした。ここまでは。ここまでは。

グミの滝分岐の標柱には、手書きで「道やや不明瞭」とありましたが、進んでみると「かなり不明瞭」でした。さすがにこの状況は慎重にならざるを得ません。赤テープを頼りに、登山ルートを外しては戻り外しては戻りし、わさび田跡(?)まで来ました。この辺に有名なバケツがあるらしいのですが、気付きませんでした。

そのわさび田(?)では、左を下ったため道を失い、戻ってから右の斜面の踏み跡に気付き、何とか復帰。その後も沢沿いを進み続け、グミの滝の落ち口らしき場所まで下ってしまい、引き返す始末です。単純な沢の横断と違って、沢沿いを下る途中での渡渉は、その判断が非常に難しいことを実感しました。

そんなことを繰り返しながらも、何とか山葵作業小屋近くのグミの滝入口に辿り着き、いざグミの滝を拝みに行こうと沢の上流を観察してみたところ、左右を崖に挟まれた沢のようで、私の装備で遡るのは厳しそうです。
途中、木の間から少しだけグミの滝を見ましたが、せっかくここまで来たのだから、なんとか下から全景を見たいと周りを調べると、上流に向かって左(東)側の斜面に向かっているような薄い踏み跡があったので、そちらから接近してみようと考えました。けっこう遠巻きする形でヤブ漕ぎもしながら近くの斜面まで行きましたが、ほぼ崖と言っても良いような急斜面を降りないと滝の下には行けません。これ以上の無理は禁物と、木の間からの姿で我慢し引き返しましたが、水量と瀑音から想像するに、さぞ見事な滝なんだろうなぁと思いました。
(注:私は沢沿いを遡ることを断念しましたが、後で他の方のレコを見てみると、沢沿いを行けたのかもしれません。もっと良く調べるんだった。(涙)

もう後は帰るだけ、という気分で山葵作業小屋の前を通過して行くと、忽然と道が無くなりました。明瞭な踏み跡が「沢を避けるように右に下りながらスーっと消えている」のです。消えた先は踏み跡はおろか、とても歩ける状況でもありません。今までもいろんなピンチを何とか切り抜けてきましたが、進める方向が無く進むべき方向もわからない、これはさすがにマズイと動悸が高鳴るのを感じました。

しばらく周辺を観察しましたが何の手掛かりも得られず、山葵作業小屋を過ぎ1Km近くを戻ってどこかに分岐らしいところが無いか探してみたものの、これもダメ。どうしたものかと再び山葵作業小屋近くまで来ると、なぜかそれまで気付かなかった標柱が目に付き見てみると、シゴー平はさっきの行き止まりの方向だと示しています。「やはり、少なくともあそこまではルートであることに違いないんだ。」と確信し、またまた行き止まりまで行き、さっき以上に観察していると、確かに踏み跡は、「沢を避けるように右に下りながらスーっと消えている」けれども、右に曲がっているのは、私と同じように一旦困った人の踏み跡で、本来の道は沢に向かっていたんじゃないのか、つまり元々ここには橋が架かっていたのではないのか、という可能性に至りました。そんな期待をもって沢の反対側を見ると、斜面の上の方に踏み跡と言えなくもないような線があるようにも見えます。

もう、考えるまでもありません。選択肢は2つだけ。沢を越えて踏み跡に巡り会うか、日没覚悟で来た道を戻るかです。沢を越え斜面を登ると・・・・・これは・・・まさしく踏み跡でした。おぉ神よ!

とまぁ、進退窮まってから脱出までの約1時間でした。
たぶん橋があったんだろうと思いますね。逆ルートであれば反対側の道が下に見えるので、全く悩む場所ではないのですが、方向が逆なだけでリスクはこんなにも違うことを再確認させられました。

この後も、これでもかというほどの荒れた道の連続で気が抜けませんでしたが、あれ以上の窮地に追い込まれることは無く、天目山林道に出た時には思わず大きな安堵の溜息が出ました。シゴー平にあった小ぶりの神社では、小銭を持っていなかったのが悔やまれますが、無事に帰してもらったお礼を言いました。

林道ゲート(細久保橋)に置いておいた自転車で浦山大日堂BSまでを下りながら、「今日は本当にギリギリのところで救われたなぁ」と、心から思いました。それとやっぱり、グミの滝、しっかり見たかったなぁとも。

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コメント

おつかれさまです
なんか、読んでいるこちらもハラハラしました。
こういう時に冷静な判断力が試されるんですかね

最近はkinoeさんの、地図に無いような道を行くシリーズが好きで
毎回楽しみにしていますが、キケンな思いをしているのを考えると、
楽しみとか言ったりしたらよくないですね。

何はともあれお疲れ様でした!
2013/7/1 23:58
ピンチの後に・・・もピンチ・・・
hiroumiさん、こんばんは。

今回こそは、ダメ(引き返す)かと本当に思いました。
が、なんとかギリギリのところで救われた感があります。

んーただ、この結果が今後の自分にとって、吉だったのか凶だったのか・・・この辺で引き返す経験をしておいた方が良かったのかも・・・と真面目に考えたりもします。

と思いきや、一方では、このギリギリ感が求めているものだったりもするので、困ったもんです。

あ、別にシリーズにしてないですからね。ハードル上げないでくださいね。
2013/7/2 0:54
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