鈴鹿 霊仙山・阿弥陀ヶ峰 最奥の花の園探訪

2021年05月09日(日) [日帰り]

• GPS: 09:59
• 距離: 13.9km
• 登り: 1,309m
• 下り: 1,308m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:46
• 休憩: 1:14
• 合計: 10:00

7:01 スタート地点
9:44 9:44 阿弥陀ヶ峰
9:44 9:51 阿弥陀ケ峰
9:58 10:16 阿弥陀ヶ峰
10:16 10:17 阿弥陀ケ峰
11:40 11:41 柏原道六合目
11:48 12:18 920ｍピーク
12:26 12:27 柏原道・旧七合目
12:30 12:31 ママコ穴
12:49 12:50 柏原道・新八合目・四丁横崖
13:11 13:12 霊仙山避難小屋
13:18 13:19 経塚山 九合目
13:35 13:36 霊仙山最高点
13:46 13:46 霊仙山三角点最高点分岐
13:51 14:00 霊仙山
14:03 14:04 霊仙山三角点最高点分岐
14:17 14:18 榑ヶ畑道八合目・お池
17:01 ゴール地点

天候

曇り時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

国道21号線・JR醒ケ井駅前から3kmほどの上丹生へ。集落の奥、旧谷山谷登山口手前にある浄水場を起点に周回登山。

コース状況／危険箇所等

柏原道の一部を除き完全なバリエーションルート（熟達者のみ）。藪はないですがルートファインディングを求められます。
花の群生地保護のため一部ログとジオタグを消しています。

●上丹生から阿弥陀ヶ峰
取付はかなりの急登。尾根に上がるとカレンフェルトと植林帯が交互に続き阿弥陀ヶ峰へ（山頂標識有り）。

●阿弥陀ヶ峰から柏原道6合目
尾根筋を間違えやすい箇所もあり。

●柏原道6合目から霊仙山
一般ルート。

●霊仙山から上丹生
急な尾根下り。尾根筋をまちがえないよう下る。下部は地図にある破線の道と関係なく尾根を忠実に行くのが正解。最後に林道を横切った後、落ちるように坂を下ると神明神社へ着地。

写真

【霊仙山の最奥地で】
驚くほどの数のこの花を見た1日でした。

【隠れた花園】
奥地に隠れた花園…霊仙山の山懐の深さを実感した今回。

【これはビックリ】
完全な八重咲きは初めて見ました。

【近づきがたい花たち】
ヤマビル、険しい尾根と谷、そして長いアプローチの3つの壁に守られた花の楽園でした。

5/9 6:57

朝7時、上丹生集落の奥、谷山谷の浄水場奥に車を置き、長い1日のスタート。

取付からいきなり、ちょっとありえない斜度の急登でスタート。

急坂を上がり切るとそこはカレンフェルトの尾根の上。

5/9 8:06

さっそく白い花が。
「ポコちゃん？」

5/9 8:06

いいえ、イブキシモツケの花でした。

誰もいない静かな尾根。

見つけるといつも思わず声をあげてしまいます。

5/9 8:28

歩きにくいカレンフェルト。

5/9 8:30

植林された木の倒木帯が目の前に。

5/9 8:32

霊仙山をバックに倒木帯を行く。

植林帯を幾度も横切る林道。

5/9 8:55

ミヤマハコベの花。

5/9 8:57

こんな場所に阿弥陀ヶ峰の道標。河内からの道があった頃のもの？

お…

5/9 9:06

待望の白い花が登場。

5/9 9:06

落ち花も蕾も見ない、絶好のタイミングのようです。

カワイイね。

5/9 9:10

尾根の上だけでなく急な山腹にも。案外、繁殖力がある花なのかも。

日が当たると開いてくる花。

5/9 9:17

阿弥陀ヶ峰の美しい尾根。

5/9 9:21

ワイングラス？

5/9 9:21

やっぱりボンボリかな。

5/9 9:26

埋もれた五輪塔。

5/9 9:43

大きな群落です。

5/9 9:46

ほとんどの花が開いている。

5/9 9:46

しかも綺麗で汚れてなく、落ち花もない。

5/9 9:46

緑の葉もきれい。見るのには一番良いタイミングだったかも。

5/9 9:58

阿弥陀ヶ峰山頂のプレート。

5/9 10:01

赤ちゃんマムシグサ。頭の形が変わっている。

5/9 10:38

あたり一面に咲き乱れる山奥の花園。パノラマで。

日向でも日陰でも咲くのが不思議。

5/9 11:15

花も良いが、緑もイイ。

5/9 11:36

長い尾根を歩き、飛び出した場所は柏原道の6合目（まだ6合目！）。

5/9 12:23

ここで、昼食。
行手に高い谷山。

5/9 12:29

尾根通し歩く。

5/9 12:35

実は一般登山道の近くにもこんなに咲いている。

5/9 12:44

8合目。

5/9 12:46

登ってきた阿弥陀ヶ峰を振り返り。

5/9 12:49

通行止めの谷山谷は鈴鹿有数のヒルの多い谷でした。

5/9 13:00

樹林が途切れいよいよ山頂平原部へ。

5/9 13:07

避難小屋前から山頂方面。アルプスのような景観。

5/9 13:11

苔が美しい。

5/9 13:13

経塚山目指して。

5/9 13:16

足元には咲き乱れるニリンソウ。

5/9 13:22

左最高点、右三角点ピーク。

5/9 13:24

まず最高点へ。

5/9 13:27

晴れて日差しが戻って来た。

5/9 13:36

霊仙山最高点。

5/9 13:38

奥の三角点ピークへ。

5/9 13:39

咲き出したばかりのニリンソウはピンクがかって可愛い。

5/9 13:49

三角点ピークは風で寒く早々に退散。期待したヒロハノアマナも見つからず、もう終わったかな？

5/9 14:11

山頂からは御池を目指してダイレクトに獣道を下りました。

5/9 14:17

お池。

5/9 14:36

ここから上丹生へダイレクトに落ちる北西尾根を降りました。

黄砂でうっすらの伊吹山を仰ぐ花たち。

5/9 14:40

新緑も素敵。

珍しい八重咲きを見つける。

5/9 15:21

フモトスミレ。

5/9 15:22

琵琶湖が見えるはずが…黄砂がひどく残念。

5/9 15:32

イブキハタザオ。

5/9 15:32

ムラサキケマン。

5/9 15:47

マムシグサ。

5/9 16:10

朝登った阿弥陀ヶ峰の急峻な山容。

5/9 16:11

霊仙山と谷山谷。
こうして見ると山の奥深さが際立ちます。

5/9 16:36

林道を横切ると…

5/9 16:43

最後の激下り。ハンパない急坂。木につかまりながらの下り。

5/9 16:46

着地点は神明神社。

5/9 16:48

無事下山を感謝して道路に出ました。

5/9 16:53

ヒメレンゲが綺麗に咲いてた川のほとり。

5/9 16:54

カキドオシの花。

5/9 16:57

フジの花と谷山谷の流れ。

5/9 16:58

浄水場へ戻ってきた時は午後5時近く、長い周回でした。

【この日出会えたエビちゃん】

まるで植えられたように整列していました。

【白ポコちゃん】
この先、梅雨の走りが近く雨が続きそうな予報。

雨の季節の前にもう一度見に行こう。まださいているかな？

撮影機器：

iPhone XS 64GB SIMフリー Apple

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 雨具 靴 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） GPS ファーストエイドキット 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル

感想

kenny

次々と現れる群生、今日見たヤマシャクヤクの白い花はゆうに1,000株を越えるはず。同じ石灰岩の山でも、隣の伊吹山や南に峰続きの山々よりも桁違いの規模なのはどうしてなのだろう。西日本にはこの花の群落がある山は他にもありますが、霊仙山は山のスケールがより大きく、深山に咲くこの花に出会えた喜びも倍です。
特に今回は北面の人が踏み入る事がなかなか難しい険しい尾根を登下降して大きな群生をいくつも見ることが出来た上に、開花した直後のとても良いタイミングだったようで多くの花がついていました。
2-3日で散ってしまう花ですが散り花をほとんど見ることなく、蕾の花もまだあるのでまだ先1週間は見ごろだと思われます。ただこの先天気予報は雨が続き、風雨に弱い花なので散ってしまう花もあるでしょうし、またヒルが出始める頃でもあるので、この奥深い領域に入るのは非常にハードルが高くなります。

霊仙山の奥深さが花の楽園を守っているのかもしれませんね。

コメント

inisie

見事な咲きっぷりとスケールの大きさにビックリです！
はじめまして。素晴らしい写真の数々に釘付けになりました。
それにしても地形が複雑で急峻、確実なルーファイ技術がないと
これだけの感動が得られないことを知らされました。
どうもありがとうございました！

kenny

Re: 見事な咲きっぷりとスケールの大きさにビックリです！
inisieさん
はじめまして。
御池岳と並んで霊仙はフィールドの広さと奥深さが素晴らしいですね。
コメント、うれしい限りです。