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Yamareco

記録ID: 317859
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ハイキング
槍・穂高・乗鞍

常念-蝶トライアングル日帰り-暴風に耐えて---

2013年07月06日(土) [日帰り]
 - 拍手
y-urano その他1人
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
11:41
距離
18.9km
登り
2,198m
下り
2,186m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

5:13三股登山口-8:10前常念岳-9:05常念岳9:10-10:13 2512mポイント-休憩-11:00 2512mポイント-11:55蝶槍12:18-12:40蝶ヶ岳ヒュッテ13:12-13:18蝶ヶ岳-14:51まめ打平15:10-16:15三股登山口
天候 曇り-時々雨、稜線暴風
過去天気図(気象庁) 2013年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
三股駐車場 5時前1/3程度
コース状況/
危険箇所等
三股登山口-前常念 最初から急峻な登山道が続きます、2150m位まで平坦なところはありません。 岩場になってからはペンキのマークを探しながら登ります.
前常念-常念 稜線沿いを進みますが、最初は大きな石を上を進むため歩きづらいです。
常念-蝶槍 下ってひとつめの山頂までは岩場歩き、そこから森林帯やお花畑、池 雪渓が少しあります。変化に富んだコースです。最後の蝶槍への登りはきついかも。
蝶槍-ヒュッテ 気持ちいい稜線歩き、見晴らしも最高なはず(今回は暴風で飛ばされそうになりながら這って進みました)        
予約できる山小屋
蝶ヶ岳ヒュッテ
平坦なところがほとんど無い急峻な登山道を登って2時間少し、ハシゴを登ると蝶ヶ岳から常念に伸びる稜線が見えました。
2013年07月07日 15:45撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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平坦なところがほとんど無い急峻な登山道を登って2時間少し、ハシゴを登ると蝶ヶ岳から常念に伸びる稜線が見えました。
前常念はあの頂か・・
2013年07月07日 15:45撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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前常念はあの頂か・・
3時間近くかかって前常念です、ここは手前の避難小屋、この先に雷鳥出没地帯があるはず。
2013年07月07日 15:45撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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3時間近くかかって前常念です、ここは手前の避難小屋、この先に雷鳥出没地帯があるはず。
稜線に出たとろに咲いていたチングルマ
2013年07月07日 15:45撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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稜線に出たとろに咲いていたチングルマ
雷鳥がいました、雛がいます。
この雷鳥、我々を敵と見なして威嚇してきました。母は強い!
2013年07月07日 15:45撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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雷鳥がいました、雛がいます。
この雷鳥、我々を敵と見なして威嚇してきました。母は強い!
雨が降ってきてカッパを着ます、ここから望む常念の山頂、まだまだ先です。
2013年07月07日 15:45撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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雨が降ってきてカッパを着ます、ここから望む常念の山頂、まだまだ先です。
常念山頂、誰もいません、風が強くなってきたので下ります。
2013年07月07日 15:45撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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常念山頂、誰もいません、風が強くなってきたので下ります。
目指すはこちら、しかし風が強く飛ばされそうです。
2013年07月07日 15:46撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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目指すはこちら、しかし風が強く飛ばされそうです。
常念山頂を半分下ったところにいた雷鳥です、雛はどこか違う場所にいるのでしょう。
2013年07月07日 15:46撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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常念山頂を半分下ったところにいた雷鳥です、雛はどこか違う場所にいるのでしょう。
ふた山越えて蝶槍ですね、あそこがとりあえずの目標です。
2013年07月07日 15:46撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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ふた山越えて蝶槍ですね、あそこがとりあえずの目標です。
ひと山めの山頂から常念を振り返ります。
2013年07月07日 15:46撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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ひと山めの山頂から常念を振り返ります。
ふた山めは森林地帯です、雪渓やお花畑があります。コバイケソウ近くに咲いていたハクサンチドリ。
2013年07月07日 15:46撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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ふた山めは森林地帯です、雪渓やお花畑があります。コバイケソウ近くに咲いていたハクサンチドリ。
コバイケソウのお花畑から蝶槍方面に向かいます。
さらにシナノキンバイのお花畑がつづきます。
2013年07月07日 15:46撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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コバイケソウのお花畑から蝶槍方面に向かいます。
さらにシナノキンバイのお花畑がつづきます。
一面コイワカガミの群落がありました。
2013年07月07日 15:46撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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一面コイワカガミの群落がありました。
これはオオバキスミレ? 葉がキバナスミレやキバナノコマツツメと違い細長いですね。
2013年07月07日 15:46撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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これはオオバキスミレ? 葉がキバナスミレやキバナノコマツツメと違い細長いですね。
キヌガサソウです。
2013年07月07日 15:46撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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キヌガサソウです。
蝶槍への最後の急登です、暴風のなか進みます。
2013年07月07日 15:46撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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蝶槍への最後の急登です、暴風のなか進みます。
イワベンケイが蝶槍近くでさいていましたが暴風でピントがあいません
2013年07月07日 15:46撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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イワベンケイが蝶槍近くでさいていましたが暴風でピントがあいません
蝶槍からが暴風が止みません、何度もしゃがんで待機してから進みます、やっと見えたヒュッテ、助かったという気分で一杯でした。
2013年07月07日 15:46撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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蝶槍からが暴風が止みません、何度もしゃがんで待機してから進みます、やっと見えたヒュッテ、助かったという気分で一杯でした。
蝶ヶ岳からの下りのお花畑でオオサクラソウが咲き出していました。
2013年07月07日 15:46撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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蝶ヶ岳からの下りのお花畑でオオサクラソウが咲き出していました。
下って日影にはオサバグサがたくさん咲いていました。
2013年07月07日 15:46撮影 by  PENTAX K-5, PENTAX
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下って日影にはオサバグサがたくさん咲いていました。

感想

先週の空木日帰りを終えて、そろそろ北アルプスに行きたいなと思っていました。
週末の天気予報では、北部は良くないようですが、松本付近が割合良さそうで、晴れ時々曇りとのことです。
それなら歩きがいのある三俣から常念岳-蝶が岳のトライアングルがいいかなと思いたち、先週の空木日帰りで同行した新人のN君を誘って日帰りに挑戦です。
もちろん無理ならヒュッテ泊と言うことで出発しました。

三俣の駐車場に来たときには、外側の駐車スペースはほぼ埋まっていました。
早速支度をして登山口に向かいます。登山届けと水を補給して5時過ぎに登山口を出発です。

登山口からしばらくは山の中をジグザグに上がっていきます。
どうやら足跡から先行者は2名でしょうか、思ったより少ないようです。

この時期は虫が沢山いて立ち止まると寄ってきます、そのためなかなゆっく休めません。
さらにこの登山道、ほとんど平坦なところがありません、800m程の高度差を一気に駆け上がります、これにはちょっとビックリでした。
2100mからやっとなだらかな登山道になりますが、昨日の雨で道はぬかるんでいます、結局休憩する場所も探せず前常念まで登りました。
ここで愛知からきたOさんと挨拶して先に行かせてもらいます。彼とはこの後先で一緒になりあと最後まで一緒に行動させていただきました。

前常念を少し行ったところで雷鳥さんと遭遇、雛を2羽確認しました。ヤマレコのみなさんの情報通りでした。
ここから雨が降ったり、強い風が吹いたりして天候はめまぐるしくなってきました、おかげでいくつか撮った花の写真も風でぶれまくりです。
前常念から1時間弱で常念岳に到着、ガスでほとんど見えません、それより風はどんどん強くなってきます。これから蝶槍までの稜線、この風が心配です。

常念から下りはじめますが、風が強くカッパのフードばばたばた言って前がよく見えません、気をつけないとメガネまでとばされそうです。
暴れるフードがメガネにあたって、ひどいめまいの様な状態になります、大丈夫かと不安がよぎります。N君はひどいところに連れてこられたと思っているだろうな・・
強烈な西風に吹き飛ばされないようかがみながら下ります。下って1つの頂を越えれば森林に入りますので、なんとかそこまでと頑張ります。

森林に入ると、嘘のように風が無くなり、やっとほっとして休憩します。ここで先ほどあった愛知のOさんが来ました。なんせあの風の中、流石に一人では心細いでしょう。ここから一緒に行動することになりました。森林地帯はお花畑や雪渓、池など変化に富んでここでは風のことなど忘れしまいました。

蝶槍まで行ってやれやれと安心していたら、今まで以上の暴風が襲ってきました、しばらく待ってもなかなか弱まりません。立って歩くのも大変です、歩いてもまっすぐ歩けません。その内に小石でも飛んできたらと心配になりました。

ここからヒュッテまで30分程、這いつくばって風が少し弱まって歩けそうになると、小走りで進み、強まるとそこで這いつくばります。普段なら快適で最高の稜線歩きが、暴風に恐れおののき、緊張の連続です。それでもなんとかやっとヒュッテにたどり着くことが出来ました。ヒュッテに入ったときは有り難くて拝みたいくらいでした。
ヒュッテの人に聞けば、風速は20m/秒以上だとの事、こんな状態が2日前から続いているようです。

ヒュッテでやっと生き返った我々は、小屋の存在に感謝しつつ、帰りは稜線歩きはないので下ることにしました。下りは風の影響は全くなく、あの暴風での稜線歩きは遠い昔のことのようで快適におりてくることが出来ました。

今回は常念-蝶のトライアングルを達成した満足感よりは、暴風から帰ってきた安堵感で一杯でした。11時間ほどの山歩きでしたが極度の緊張で肉体よりは精神的に疲れました。

いつか好天時に穂高連峰を眺めながら青空に生える稜線歩きを堪能できればいいなと思います。

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コメント

はじめまして。
y-uranoさん

暴風の中、お疲れさまでした。
鬼気迫るレコに思わずレスしてます。(笑)
去年の9月初の北アで燕〜常念を歩いた素晴らしい景観を思い出しました。その時も風強かったなぁ〜。
北アは、今年こそ槍穂高に行こうと思ってる次第ではありますが、
常念岳山頂から見えた蝶ヶ岳がすごく名残惜しかった記憶があります。
再度。槍穂高へのモチベーション上げることもできるし、来週の行先にしようかななんて思ってます。
もちろん天候次第だけど・・・、3連休だしちょっと本気で思ってきました。
雪渓の具合などはいかがでしたか?軽アイゼンとかは不要でしたでしょうか?
2013/7/7 19:08
こんばんは
こんばんは。昨日ご一緒させていただいたotsukiです。
昨日はありがとうございました
暴風で心細かったのでとても助かりました。そして山の話など聞かせてもらってとても楽しかったです
またお会いできたらなって思っています。
梅雨明けしたみたいなので週末はいい天気になるといいですね。よい山旅を
2013/7/7 22:30
ichigoodenさん
ichigoodenさん こんにちは
たくさんの山を歩かれているようですね。

梅雨も明けたようです。
いよいよ本格的な登山シーズン突入ですね。

常念-蝶の登山道の状況ですが、雪は森林帯の一部で登山道にあります。2、3箇所だったと思いますが、登山道を覆っている距離は短く、ストックがあれば問題ありません。軽アイゼン必要ないでしょう。


きっと今週末は素晴らしい山行が出来るのでは無いでしょうか。お花畑も最高だと思います。
駐車場も一杯になるでしょうね、早めに行動されたほうがベターです。
2013/7/8 8:31
s-otsukiさん
こんにちは、レコ見てくれたんですね。

先日は本当にお疲れ様でした。
ああいう厳しい条件の中で一緒に行動できたことは
いい思い出になります。

しょっちゅう信州に来られているようですので、
どこかでお会いできることと思います。

ますますのご活躍を!
2013/7/8 8:36
プロフィール画像
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