記録ID: 334194
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
双六岳・槍ヶ岳(新穂高温泉から周回)
2013年08月12日(月) 〜
2013年08月14日(水)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 35.4km
- 登り
- 2,845m
- 下り
- 2,844m
コースタイム
【1日目】
4:30 新穂高温泉 無料駐車場
5:35 笠新道分岐
5:49 わさび平小屋(6:00出発)
6:16 小池新道入口
6:59 秩父沢(7:10出発)
7:43 イタドリヶ原
8:20 シシウドヶ原
9:21 鏡平山荘(9:40出発)
10:34 弓折乗越(10:56出発)
12:07 双六小屋(幕営・昼食)
14:20 双六小屋
15:12 双六岳(15:40出発)
16:27 双六小屋
【2日目】
4:20 双六小屋
4:51 樅沢岳
7:30 千丈乗越
8:42 槍ヶ岳山荘(幕営)
9:33 槍ヶ岳山荘
10:00 槍ヶ岳
10:26 槍ヶ岳山荘
【3日目】
5:37 槍ヶ岳山荘
5:45 飛騨乗越
6:34 千丈分岐
7:49 槍平小屋(8:10出発)
8:57 滝谷避難小屋
10:06 白出沢出合(10:17出発)
11:50 新穂高温泉 無料駐車場
4:30 新穂高温泉 無料駐車場
5:35 笠新道分岐
5:49 わさび平小屋(6:00出発)
6:16 小池新道入口
6:59 秩父沢(7:10出発)
7:43 イタドリヶ原
8:20 シシウドヶ原
9:21 鏡平山荘(9:40出発)
10:34 弓折乗越(10:56出発)
12:07 双六小屋(幕営・昼食)
14:20 双六小屋
15:12 双六岳(15:40出発)
16:27 双六小屋
【2日目】
4:20 双六小屋
4:51 樅沢岳
7:30 千丈乗越
8:42 槍ヶ岳山荘(幕営)
9:33 槍ヶ岳山荘
10:00 槍ヶ岳
10:26 槍ヶ岳山荘
【3日目】
5:37 槍ヶ岳山荘
5:45 飛騨乗越
6:34 千丈分岐
7:49 槍平小屋(8:10出発)
8:57 滝谷避難小屋
10:06 白出沢出合(10:17出発)
11:50 新穂高温泉 無料駐車場
天候 | 1日目 8/12(月) : 快晴 2日目 8/13(火) : 晴れ時々霧 3日目 8/14(水) : 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
1.駐車場まで 新穂高ロープウェイの手前にある洞門(スノーシェード)に入ったら、左手側に注意して走行してください。洞門の途中から「深山荘」の看板がある車道が分岐しています。この道を降った先に登山者用の無料駐車場があります。(手前側は深山荘の専用駐車場なので注意) 無料駐車場は150台が駐車出来るかなり大きなものですが、それでもハイシーズンには満車になってしまうことがよくあります。新穂高温泉のバス停から橋を渡った先には、大きな有料駐車場もありますが、500円/6時間と駐車料金が少々高めです。山中で連泊する場合は、早めの到着を心掛けて無料駐車場を利用したいところです。今回利用した時は、前日の夕方5時到着で、無料駐車場は8割がた埋まっていました。お盆の時期は、当日早朝到着では厳しいかと思います。 無料駐車場にはトイレなどありませんが、新穂高温泉のバス停に綺麗な仮設トイレが設置されていました。 なお、上高地近辺にコンビニはありませんので、朝食などの購入は、ふもとのコンビニで早めに調達しておいた方が良いと思います。 2.登山道 【1日目】 新穂高温泉のバス停で車道が左右に分岐。笠・双六方面は左手の車道を進みます。蒲田川にかかる橋を渡った先に有料駐車場があり、そのまましばらく進むと車止めのゲート。ここには登山ポストもあります。ゲートから先、左俣林道はほとんどの部分が未舗装の歩きやすい車道。笠新道の登山口を過ぎて少し歩けばわさび平小屋に着きます。わさび平小屋には水場、トイレ(100円)もあります。 わさび平小屋を過ぎ、しばらく林道を歩いたところが小池新道の登山口。ここで車道を離れます。まずは岩のゴロゴロした河原を進み、そこから灌木帯の登りへ。このあたり、まだまだ傾斜も穏やかです。視界が少し開けてきたら秩父沢。 秩父沢には小さな木製の橋がかけられています。上部に残った雪渓から冷たい水が勢いよく流れており、涼しい風も吹き抜ける休憩適地。秩父沢の少し先に秩父小沢の流れもありますが、この二つの沢を過ぎると双六小屋まで水場はありません。 ここからは低木・灌木帯の登りが続きます。秩父沢までの登山道と比べて傾斜もキツくなってきます。少し視界が開けたところがシシウドヶ原。ここにはベンチもあります。焼岳や歩いてきた左俣沢の展望も良く絶好の休憩ポイントですが、日が射すと暑いです。 シシウドヶ原からは、尾根を回り込むような形で斜面を横切り、隣の沢筋を登ります。斜面を回りこむあたりは傾斜も緩く一息つけます。少し登ると登山道が木道に変わり、傾斜もほぼ平坦に。周囲には小さな池も現れ、さらに進むと、槍ヶ岳の姿を水面に映した有名な鏡池に到着。さらに先には、鏡平山荘。 鏡平山荘の前には木製のテラスとテーブル・ベンチもあってゆっくり休憩できます。山荘にはトイレあり。水も1L/100円で購入できます。他にも軽食・かき氷など販売しています。 鏡平からは草付きの斜面を斜上して稜線へ。弓折乗越までややきつい登りが続きます。晴れていれば、槍ヶ岳や穂高岳などの迫力ある風景が疲れを緩和してくれると思います。 稜線上は小さなアップダウンはありますが、傾斜もぐっと緩やかで歩きやすくなります。途中の雪田付近には高山植物のお花畑も広がっています。その先の小さなピークを越えると遠く双六小屋も視界内に。まだまだ距離が残っていますが双六小屋まではゆるやかな降り道。 双六小屋の水場の裏から双六岳方面への登山道がのびています。まずはハイマツの中の登り。急ですがわずかな登りで緩傾斜の小平地に出ます。ここからは、三俣蓮華の巻道ルートと、双六岳の山頂を巻く中道ルートも分岐しています。それらの道を右手に見送って直進。穏やかな山容からは想像もできない岩礫帯のキツイ登りとなります。ここを登り終えると、ようやく広くなだらかな稜線へ出ます。振り返れば、明るく開放的な稜線の先に槍ヶ岳。とても印象的な光景です。 双六岳の山頂からは遮るもののない360°の雄大な景色が楽しめます。槍や穂高方面の眺めも素晴らしいですが、薬師、黒部五郎、鷲羽、水晶といった北アルプス深部の山々も間近に望むことが出来ます。 【2日目】 西鎌尾根を辿って槍ヶ岳まで。なお、このルート上で水は得られません。日陰も無く、槍ヶ岳直下の急登もありますので、双六小屋では余裕をもって補充しておきたいところです。 双六小屋から樅沢岳までいきなりの急登。山頂までジグザグと登っていきます。山頂から槍ヶ岳山荘のある槍ノ肩までは、ほぼ同標高の稜線歩き。と言っても、実際にはアップダウンも多く、距離も長いため侮れません。ただ、さすがにに稜線上だけあって景色は素晴らしく、登山道脇には花も多いため、適宜休憩を入れれば楽しく歩けると思います。 左俣岳のピークを飛騨側に巻いて通過したら、やや急な降りとなります。降ったところから槍ヶ岳下部の千丈乗越までは、鎖場なども連続する、西鎌尾根の言わば核心部。2か所ある鎖場では、鎖に頼らなければならないほどの危険地帯ではありませんが、急傾斜の岩場が続き体力を削られます。鎖場とガレた細い尾根を過ぎたところが千丈乗越。ここには槍平方面からの登山道も合流しています。 千丈乗越から槍ノ肩までは、うんざりするほどの急登が続きます。岩場などの危険個所はありませんが、ザレた斜面をジグザグと登っていきます。下部から目的地の槍の肩は最後の最後まで見えませんので、ひたすら我慢の登りです。槍ノ肩には槍ヶ岳山荘が建っています。 槍ヶ岳山荘から槍の穂先は本当に目の前に見えます。見た目も急ですが、登ってみると見た目以上に高度感があります。登りと降りではルートが違いますので、白ペンキの矢印に従って下さい。鎖や鉄杭のつけられた岩場はかなりの急斜面で足を滑らすと大怪我必至です。槍ヶ岳は初級・中級に分類されている山なので、過剰に恐れる必要はないと思いますが、意外に高度感がありますので慎重に。数か所ある梯子もほぼ垂直です。また、特に気をつけたいのが落石です。ルート上には浮石も多くあります。登っている最中は頭上に注意を払い、また、落石をおこさないように注意してください。槍ヶ岳山荘では、この夏からヘルメットの貸出しを行っているようです。 槍ノ肩から山頂まではわずかな登りですし、ルートも険しい個所が連続しますので、山荘に荷物を置いて、なるべく軽装で登った方が楽だと思います。 槍ヶ岳山頂からは360°の雄大な景色を楽しめます。狭い山頂なので、混雑しているときはゆっくり滞在できないのがやや残念なところです。 【3日目】 槍ヶ岳山荘から南岳方面へ、わずかに降った所が飛騨乗越。ここから右手方向の斜面をジグザグと下ります。登山道はガレた急斜面。浮石などでのスリップ要注意です。下部までくると登山道の傾斜も緩やかになり、周りには高山植物も目立つようになります。右手に千丈乗越からの道が合流する地点が千丈分岐。やや広い空間で休憩適地です。また、ここには救急箱が設置してあり、医薬品や靴のソールを修理するビニールテープが入っています。 笠ヶ岳の稜線を正面に望みながら暫く下ると登山道は樹林帯へ。木々の間からは眼下に飛騨沢の流れが見えるようになります。といってもまだまだ遥か下ですが。大喰沢を過ぎたあたりから傾斜が緩やかになり、しばらく樹林帯を歩けば視界が開けて槍平の幕営地へ。その先に槍平小屋。槍平小屋にはトイレあり。また、水場もあり自由に使わせてもらえます。また、槍平小屋からは南岳方面への登り道(南岳新道)も分岐しています。 小屋からは沢に沿って下ります。まずは木道を暫く歩き、そこからは樹林帯の中の下り道となります。概ね緩やかな道ですが、倒木や大きな石の段差を踏み越えたりと、ややアップダウンのある道です。途中、小さなガレた沢を何度が横切ります。一際大きな沢が見えてきたら、そこが滝谷出会。沢の流れを木橋で渡った先の樹林帯には滝谷避難小屋が建っています。小屋内にトイレあり。 避難小屋からは再び樹林帯へ。登山道の様子は、槍平から滝谷までの間と同じような感じです。この区間も小さな涸れ沢をいくつか横切りますが、荒天時などは水量が増えて通行できなくなる場合があるようです。この場合は、槍平から奥丸山を越えてわさび平小屋へ向かう道がエスケープルートになります。再び大きな沢が見えてきたら白出沢出合。この付近の白出沢は伏流水になっていて流れはありませんでした。 ここからは未舗装の林道歩き。新穂高温泉へは約1時間半ほど。概ね平坦なうえ、樹木が覆って日陰になるので、意外と歩きやすい道です。 3.幕営地 【双六小屋】 幕営料は500円。水場は小屋の脇に流し台が設置してあり、蛇口を捻れば冷たい水が得られます。水量豊富。幕営張数は60張り。双六池の前の緩傾斜地がテントサイトです。小屋に併設してトイレあり。チップ制で利用料金は100円。幕営地は広く、幕営跡も綺麗にならされているので快適です。双六池に向かって少し傾斜がありますが、ほぼ平坦です。峠状地形のためか涼しい風が吹き抜けます。なかなか雰囲気の良い幕営地でした。 【槍ヶ岳山荘】 幕営料は700円。これにはトイレの利用料金も含まれています。水場はありませんが、小屋では200円/Lで販売しています。また、山荘内には飲料の自動販売機も設置されており、通常価格よりは高いですが、350mlのジュースや500mlのスポーツドリンクなども販売しています。水場はなくとも、飲料に困ることはなさそうです。 幕営張数は30張り「限定」です。小屋でテン泊の受付をすると、幕営場所が指定され、番号が書かれた木製の札を渡されます。この指定された番号の場所に設営することになります。テン泊受付は早いもの順。満員の場合は、少し下ったところに建つ殺生ヒュッテが幕営指定地となります。当日は午前9時の到着でしたが、このときはまだまだ余裕がありました。このあと、夕方3時くらいに確認したときには既に満員となっていました。 テントサイトは斜面に棚田状に仕切られていますが、一つ一つの区画は結構狭いのであまり余裕はありません。しかし、稜線上にあるだけあって眺めは最高です。迫力ある槍の穂先も真正面に望めます。幕営跡は綺麗にならされているので平坦で快適です。 小屋の外に男女別のトイレあり。洋式トイレもあり綺麗で快適。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
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この記録に関連する登山ルート
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍 [3日]
新穂高温泉から双六岳、三俣蓮華岳、鷲場岳、水晶岳、雲ノ平(2日間)。最終日は雲ノ平から新穂高まで。
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車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
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