槍ヶ岳〜鷲羽・水晶〜赤牛〜立山

2021年07月21日(水) 〜 2021年07月24日(土)

• GPS: 40:55
• 距離: 62.3km
• 登り: 6,713m
• 下り: 5,389m

コースタイム

1日目

• 山行: 8:01
• 休憩: 1:02
• 合計: 9:03

5:32 新穂高温泉駅
6:00 6:00 小鍋谷ゲート
6:47 6:48 穂高平小屋
7:27 7:27 白出沢出合
8:25 8:29 滝谷避難小屋
8:35 8:43 藤木レリーフ
9:46 9:56 槍平小屋
11:34 11:34 飛騨沢千丈乗越分岐
13:03 13:20 飛騨乗越
13:31 13:31 槍ヶ岳山荘
13:52 14:14 槍ヶ岳
14:26 14:27 槍ヶ岳山荘
14:46 殺生ヒュッテ

2日目

• 山行: 10:07
• 休憩: 1:15
• 合計: 11:22

14:46 殺生ヒュッテ
5:03 5:07 槍ヶ岳山荘
5:43 5:44 千丈乗越
6:55 6:56 左俣乗越
7:31 7:32 硫黄乗越
8:13 8:14 樅沢岳
8:31 8:36 双六小屋
8:53 8:59 双六岳巻道分岐
9:03 9:04 双六岳中道分岐
9:40 9:42 双六岳
9:55 9:56 中道分岐
10:16 10:17 丸山
10:35 10:36 三俣蓮華岳
10:44 10:44 三俣峠
11:11 11:44 三俣山荘
12:39 12:44 鷲羽岳
13:07 13:13 ワリモ岳
13:21 13:22 ワリモ北分岐
14:12 14:13 水晶小屋
14:46 14:59 水晶岳
16:00 宿泊地

3日目

• 山行: 11:15
• 休憩: 2:09
• 合計: 13:24

4:34 宿泊地
5:31 5:31 温泉沢ノ頭
7:18 7:19 南赤牛岳
8:07 8:26 赤牛岳
11:14 11:43 奥黒部ヒュッテ
13:14 14:19 平ノ渡場・仮設
14:30 14:35 平乃小屋
15:43 15:46 刈安峠
17:36 17:40 五色ヶ原キャンプ場
17:48 17:51 五色ヶ原山荘
17:59 五色ヶ原キャンプ場

4日目

• 山行: 5:52
• 休憩: 0:46
• 合計: 6:38

17:59 五色ヶ原キャンプ場
5:31 5:31 ザラ峠
6:33 6:35 獅子岳
7:12 7:13 鬼岳東面
7:49 7:52 龍王岳
8:02 8:17 浄土山南峰
8:36 8:50 一の越山荘
9:34 9:35 雄山
9:48 9:58 立山
10:13 10:13 雄山
10:46 10:47 一の越山荘
11:28 11:28 室堂
11:29 ゴール地点

天候

22日の夕立を除いて終始快晴

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

往路　京都発の夜行バス
ほとんど寝れませんでした。いつでもどこでも寝られる野太い神経がほし〜。
復路　ほぼ電車。

コース状況／危険箇所等

読売新道は長くて手強い。下部の樹林帯ではアスレチック的な攀じ登り降りが多く、登りの方が楽しめるような気がしました。
七倉から奥黒部ヒュッテに向かう針ノ木谷の横道は、数年前に崩壊？倒木？があって以来手入れがされておらず、藪漕ぎに近いようです。
室堂周辺の観光客がスニーカーでウロウロするようなところにも雪渓渡りが数カ所ありました。1日に1人くらい滑落しないのかな。

その他周辺情報

立山駅近くの千寿荘の入浴は今シーズン休止中とのこと。

写真

7/21 5:59

新穂高行き高速バスでほとんど眠れないまま、密かにテンションだけ上げて出発です。
写真は笠ヶ岳に続く山並みの一部でしょうか。

7/21 6:26

少しでも林道歩きを避けるため、穂高平への近道を選びます。ブナ林の快適な山道でした。

7/21 7:31

右端が笠ヶ岳ピーク。以前通った笠ヶ岳新道はそれほど険しく無かったです。

7/21 7:36

林道が終わり、快適なトレイル歩き。

7/21 7:41

7/21 8:27

ここが噂の滝谷避難小屋。何か写ってるかもと期待しましたが。一人で泊まる気にはなれません。

7/21 8:34

豊富な雪解け水。

7/21 9:56

槍平小屋。平日なので長閑な空気が流れてます。

7/21 9:58

槍平のテント場。

7/21 11:41

谷沿いを離れて、槍ヶ岳への登りは長くて急坂。睡眠不足もあって高山病の症状が・・・。頭いたーい。

7/21 11:41

振り返れば、笠ヶ岳が癒やしてくれます。左端で添え物みたいに控えてますが。

7/21 11:47

ハクサンフウロ。
大好きなフウロ族の親玉みたいなもんですね。

7/21 12:40

昼を過ぎて、飛騨側に雲が湧いてきました。

7/21 13:03

今夜テント泊予定の殺生ヒュッテは休業中か？不安になるほどひと気もテントもありません。（このあと20張りくらいは埋まりました）
槍ヶ岳山荘は平日でもそれなりに盛況で、この時間でテント場も半分くらい埋まっていました。

7/21 13:21

オダマキ。
この季節に北アルプスに来たことが無いので、初めて見かけました。

7/21 13:33

約1年ぶり二度目の槍ヶ岳。やっぱりまだ緊張します。

7/21 13:54

渋滞もなく、20分程で槍ヶ岳登頂です。穂高岳に続く山並みは相変わらず険しく恐ろしげ。大キレットはいつかやっつけないと。決心つかんけど。

7/21 13:57

槍ヶ岳登頂！
証拠写真。

7/22 4:31

翌朝も快晴！
遠くに富士山が。存在感すげー。

7/22 4:46

朝焼けに浮かぶ常念岳のシルエットがこれまた美しい。

7/22 5:08

早朝の槍ヶ岳。
山頂で日の出を迎えた方々がすでに下山中。

7/22 5:11

影槍ヶ岳。

7/22 5:12

西鎌尾根に双六、三俣蓮華、鷲羽、水晶。これから歩く山々が一望できました。

7/22 6:43

朝日照らされて、笠ヶ岳がクッキリ。

7/22 6:55

この山行で槍ヶ岳の写真を何枚撮ったことやら。

7/22 7:28

7/22 7:43

ハクサンフウロとシラネニンジン？

7/22 7:55

右端が鷲羽岳。
それにしても快晴！

7/22 8:11

樅沢岳山頂。

7/22 8:12

振り返ると槍ヶ岳と穂高山脈の威圧感！

7/22 8:12

笠ヶ岳と、穂高の奥に焼岳と乗鞍岳。

7/22 8:28

双六小屋。テント泊に予約が必要。この晩はギッシリ、だったんでしょうか。

7/22 8:38

ヘリの荷上げ荷下ろしに遭遇。
関係者の方々はおそろしく手際がいい。小屋前のお客さんをテント場に避難させてました。

7/22 9:29

北アルプスで一番好きな景色かも。
槍へと続く一本道が秀麗。

7/22 9:35

双六岳山頂。

7/22 9:38

7/22 9:40

この角度だと笠ヶ岳のピークが顕著。

7/22 9:41

黒部五郎と薬師岳。

7/22 10:32

三俣蓮華岳山頂。

7/22 10:57

三俣山荘に下る道は木のトンネル。

7/22 10:59

鷲羽岳の威容を背後に、三俣山荘がちょこんと。
絵になるなー。
鷲が羽を広げたようなとはどの角度のことなんでしょう？

7/22 11:19

三俣山荘の食堂でカレーをいただきました。

7/22 12:36

延々と登って、鷲羽岳山頂。トレランスタイルの人に抜かされまいと必死で登っているうちに到着してました。そりゃ印象薄いわけだわ。

7/22 12:36

山頂直下の鷲羽池。ここでもドラゴンアイは観れるのかな。池の端に降りる道もあるようですが、今回はパス。

7/22 13:22

遥か遠い水晶岳。

7/22 13:22

これは祖父岳への分岐。

7/22 13:53

鷲羽岳とワリモを振り返って。

7/22 14:23

水晶小屋から。
対岸に見える野口五郎岳もかっこいいなー。次はあっちかなー。
水晶小屋では水が500mlで400円。天水はありますが、宿泊者専用。

7/22 14:31

途中ちょっとした梯子があったりしますが、

7/22 14:41

危険箇所があるわけでもなく、

7/22 14:49

来し方。鷲羽岳方面。

7/22 14:49

行く方。赤牛岳方面。

7/22 14:57

水晶岳山頂到着！

7/22 15:02

水晶岳を超えたところで天候が急速に悪化し、ビバークすることに。土砂降りの中、僅かな平地に無理やりテントを張ってもぐり込みました。すぐ近くでカミナリが鳴った時には泣きそうになりました。

7/23 4:51

烏帽子やら鹿島槍やら。
毎朝日の出はあるけれど、じっくり眺めるのは山に居る時くらい。

7/23 4:52

今日もいい天気ー！

7/23 4:59

朝日に染まる薬師岳。

7/23 5:25

左に槍、右に笠を控える水晶岳。

7/23 5:28

朝靄に浮かぶ後立山連峰。

7/23 7:51

薬師岳がドーン！

7/23 7:58

赤牛岳山頂に到着！

7/23 8:02

赤牛岳山頂から北側、中央奥に剱、その前に立山、さらに手前の広大な平坦地は五色ヶ原。今日中にあんなところまで本当に行けるの？と、いつも思います。

7/23 8:05

山頂より東側、左のポッチが烏帽子なら、右奥のピークは餓鬼岳ですかね。

7/23 9:29

やがて樹林帯へ。初めはこぶし大のゴロ石ばかりの歩きにくい道。

7/23 9:31

チングルマとイワカガミ、コバイケイソウの花畑。

7/23 9:44

登山道はけっこう手を入れて頂いていますが、いかんせん湿気が多く、どうしても滑りやすい。

7/23 9:55

苔むして滑りそうなこの感じ、分かりますか？

7/23 10:23

木の根の階段を登ったり降りたり。

7/23 10:33

この梯子、荒っぽいけど味があって好きです。

7/23 11:12

やっと奥黒部ヒュッテに到着。赤牛から3時間、計画では水晶からここまで4時間くらいかな？なんて認識甘すぎでした。

7/23 11:14

水が豊富でトイレも水洗、いきなり楽園のような山小屋でした。し尿の処理はどうしてるんだろう。

7/23 11:47

このテントは渓流釣りの方々でしょうか。最大20張りくらい。虫が多そうです。

7/23 11:49

流されてもいいように？
小丸太を番線で結わえて橋が架けられてました。

7/23 12:02

渡し場までの道のりは、想像していた川沿いの横道ではなく、丸太梯子を降って渡って登っての繰り返し。

7/23 12:17

更新中らしく作りかけのところも。

7/23 12:25

7/23 13:07

これって職人技。
鉄やコンクリートに頼らず、木造人力で乗り切ろうという決意がみなぎっています。

7/23 14:15

到着後、1時間待って1420発の船に乗船。
私と渓流釣りの方の2名だけでした。

7/23 14:24

平の小屋側の船着場。手作り感！

7/23 15:05

小屋で水（無料です！）をたっぷり補給していざ出発。
苅安峠までのブナ林はまさに極相林の風格。

7/23 15:11

7/23 15:51

苅安峠からの尾根道は、地味〜に長い登りが続きます。

7/23 15:57

針ノ木岳。かっこいいなー。

7/23 17:16

池塘が現れると五色ヶ原です。
雲は湧いていましたが、なんとか天気はもちました。

7/23 17:31

この時点で60張りくらい？
乾いた場所は残っておらず、雪解け水が流れ込んでぬかるんだところにテントを張るハメに。場所があっただけラッキーか。

7/23 18:27

立山方面ですが、獅子岳と龍王岳かな？

7/23 18:53

歩いてきた水晶岳や赤牛があんなに遠い。
竜の巣が発生中。石たちの声は聞こえませんでした。

7/23 18:58

薬師岳でしょうね、方向的に。

7/24 4:25

翌朝、日の出前。
針ノ木岳が朝焼けにくっきり浮かびます。
日の出の瞬間は左手前の尾根に遮られて見えません。

7/24 4:54

日の出を待たず、立山に向けて出発です。
振り返って風景画みたいな景色に感動。

7/24 5:06

コバイケイソウたちが朝を待ち受けている感。

7/24 5:12

ザラ峠だったかな？
岩壁の迫力が凄い。

7/24 5:17

7/24 5:26

イワギキョウ。岩桔梗。
今回の山行ではあまり見なかったなぁ。

7/24 5:29

獅子岳の登り、峠からの比高が約300m。朝一のウォームアップには丁度いい。

7/24 5:53

朝が弱いハクサンフウロ。獅子岳周辺にはまとまって見られました。

7/24 6:01

獅子岳直下のハシゴ。
前回の4年前は梯子なんてあったかしら？

7/24 6:17

五色ヶ原の向こうに薬師岳、水晶岳。

7/24 6:33

獅子岳山頂。
西日本にあったら百名山のひとつだったろうに。山容も展望もピカイチ。ついでに言えば、ザラ峠からの登りもシビれました。

7/24 6:38

北側、手前が龍王岳で奥が立山。

7/24 6:49

ハクサンフウロがきれいだったんですが、写真じゃイマイチ。ウデか？

7/24 6:50

木道の向こうに雪渓渡り。
牧歌的な風景です。

7/24 6:54

コケればけっこうやばい傾斜。

7/24 7:00

再びの長い雪渓渡り。
けっこう緊張しましたー。

7/24 7:12

龍王岳の登り。
この山もかっこいいなー。

7/24 7:25

ハクサンフウロの群落。

7/24 7:49

龍王岳山頂より、立山の全貌。

7/24 8:15

龍王岳を拡大。山頂の人がちょっとかっこいい。本人が意識したもんでもないでしょうが。

7/24 9:27

立山雄山山頂。結構な賑わいです。

7/24 9:27

鹿島槍方面。

7/24 9:28

さっきまでいた龍王岳。雲海を山脈が押しとどめているようです。

7/24 9:50

黒部湖越しの針ノ木岳。

7/24 9:51

大汝小屋の向こうに剱岳。

7/24 10:05

室堂平。みくりが池に地獄谷。奥大日岳は雲の中。

7/24 10:42

下山渋滞。乗鞍を除いて3000m級で最も気軽に大勢が登っている山ではないでしょうか。

7/24 11:20

最後に、立山！

撮影機器：

iPhone SE (第2世代) 128GB au Apple

感想

mana-ka

読売新道は北アルプスとは思えないくらい静かでした。水晶以降ですれ違ったのは6人のみ。今回の一番の目的は鷲羽と水晶の登頂でした。しかし鷲羽は印象が薄く、水晶はとても素晴らしかったのですが、赤牛がその上を行く素晴らしさでした。楽しみにしていた平の渡しは、山行途中に無料で渡船に乗るという不思議さが期待通りでしたが、奥黒部ヒュッテから渡し場までの横道が辛く、再訪を躊躇うくらいでした。とんでもない崖っぷちに丸太で橋や梯子を掛けてくださっているのは一見の価値ありです。