餓鬼岳,唐沢岳,燕岳(小屋泊)
- GPS
- 19:01
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 3,540m
- 下り
- 3,059m
コースタイム
- 山行
- 9:17
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 11:00
- 山行
- 6:23
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 7:35
天候 | 晴れ,曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー 自家用車
復路:中房温泉→バス1800円(増便された)→穂高駅→JR240円→信濃常盤駅→タクシー2730円(予約)→白沢登山口 →自家用車(SA車中泊、高速道路8960円)→自宅。 (高速は深夜割引料金)(中房温泉のタクシー会社の人から連休で早めに予約するよう助言あり) 中房温泉→穂高駅バスが10分程度延着、山間部の道が狭く、増便されたバス連続3台と対向車多数が何度も離合困難に陥り大変時間を要した。運転手は「滅多にないこと」と言っていたが、乗換時間が短かかったら慌てていたと思う。(4連休2日目14:15発) |
コース状況/ 危険箇所等 |
白沢登山口〜餓鬼岳小屋:白沢沿いは増水すれば通行困難,登山道は整備してあるが所々植物が被さる 餓鬼岳〜唐沢岳:道はしっかりあるが,ブッシュが被さる部分も多い。1:稜線→斜面,2:岩場のコース取り,3:草木が道を覆う箇所で登山道を見失いがち 剣ズリ〜東沢尾根踏替点:藪が道を覆って分りにくい所があるが下には道がある 唐沢岳〜東沢尾根踏替点:〇,×,方向転換印の赤ペンキが薄れていて注意が必要,赤色・桃色のテープも所々にある コース定数: 初 日:51(白沢登山口〜餓鬼岳小屋⇔唐沢岳)12:08、12.5km、+2495m、-882m 二日目:30(餓鬼岳小屋〜燕山荘〜中房温泉) 08:52、11.7 km、+892m、-2045m |
その他周辺情報 | しゃくなげの湯 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|---|
備考 | 水2リットル(普段は1.5リットル程度だが増やしてよかった:ポカリスウェtット2倍希釈),初日の行動食を多めにしてよかった(レーズンロール6個:1000kcal,エネルギーゼリー3個:560kcal) |
感想
こんど富士山に登るため標高の高い所で寝ようと思って探したら,餓鬼岳小屋の標高が2600mほど,これはいいやと計画した。安静時に餓鬼岳小屋(2600m)で脈拍を測ったら去年の剣山荘(2470m)より10拍以上下がっていて、この一年のトレーニングの成果を感じたところ。
初日に白沢登山口から餓鬼岳,唐沢岳へ,二日目に燕岳を回って中房温泉と考えた。朝に唐沢岳ピストンすると,露払いがうっとうしそうなので初日に計画したら私にはきつすぎた感じ。
まず,前日雨で白沢沿いの登山道が気になり小屋に電話で尋ねると奥様に「大丈夫,大丈夫!」と言われたが,行ってみると沢床を歩く部分も多く増水すれば通過は難しくなると思った。沢沿いの道でもそれなりに疲れたが,もっときついのは最終水場から始まる急登。喘ぎながら登って大凪山へ。そこから傾斜の緩んだ稜線を歩いてコバイケイソウの群生がある百曲がりの急登へ。息を荒くしてやっと餓鬼岳小屋に着いた。
ここまでで充分疲れていたが10時過ぎに小屋に着いて終了とはならないので,唐沢岳に向かうことにしたが,このピストンでは久々に心身ともに打ちのめされた印象を受けた(昼頃小屋に着いた方には小屋の方から唐沢岳はやめるよう助言されたと後で聞いたがもっともだと感じる)。第一に行程が長い。第二に登山道はしっかりあるがルートの転換点からの道が見分けにくい(尾根から山腹へ(トラバースへ),コルから尾根or山腹へ,岩場ルートの屈曲点(ペンキが消えかかっている箇所が結構ある))。第三に登山道に藪が被り気味の箇所がそこかしこにあって探しながら歩くのでスピードが上げにくい。こんなことで何度か登山道を見失って短く引き返したことがあった。時間は経過する,疲労は増す。そこに何度も岩峰が「ドーン」と現れたりして元気を削ぎ落された感じ。少し大きい倒木が道を遮断しているだけで引き返したくなったりして,自分の弱さを痛感したピストンだった。取り敢えずタイムリミットを13時と決めて歩いたら何とか着いた。
唐沢岳ピークの展望は絶景だ。まず眼下に高瀬ダム,西に3本の大きな稜線が見える。眼前に裏銀座の長い稜線,2本目に赤牛岳から黒部湖に落ち込む読売新道の稜線,さらに3本目に薬師岳から間山,ザラ峠に落ち込む稜線だ。裏銀座の烏帽子岳,南沢岳の後方には龍王山,立山,剱岳,後立山の鹿島槍ヶ岳も見えた。
唐沢岳ピークでは一人だけ先行していた若者と会って会話を交わし,彼が待ってくれている感じだったので帰りの途中まで一緒させてもらった。10mほどの間隔を空けて歩くとトップがルートの転換点を見落とした際にセカンドが探しやすくなる。圧倒的に強い彼が餓鬼のコブ付近で待っていてくれたが,先に行ってもらった。彼には感謝している。
やっとの思いで餓鬼岳ピークに着き「やったー,ついに帰ったぞ〜」と叫んだら,お嬢さんが一人で景色を見ていて,無事で安堵した勢いで彼女としばらく話を交わした。彼女は冬山も含めて結構な山をやっているみたいで,楽しく山談議をさせてもらった。
餓鬼岳小屋は素朴な雰囲気の小屋で,夕食,朝食は美味しくいただいた。夕食の炊き込みご飯,朝食のご飯,味噌汁はおかわり自由で疲れた体にありがたかった。
新型コロナウィルス感染防止のために受入れ人数を制限されていて,大部屋では一人布団1枚にゆったりと寝させてもらった。
餓鬼岳小屋のすぐそばに展望所があり,晴れた瞬間には北アルプスは裏銀座や槍ヶ岳,遠くは南アルプス,八ヶ岳,浅間山,頚城の山などがよく見え,景色を堪能した。
二日目は剣ズリ下をトラバースして東沢岳へ,梯子が多くて通過に時間がかかる感じ。落ちると結構なケガを覚悟しないといけない場所もあった。
東沢岳から東沢乗越への下り,東沢乗越から東沢尾根踏替点へのルートは,東沢乗越前後で所々藪が登山道を覆って見えにくい箇所があったが,よく見るとしっかりした登山道があった。ピンクテープも少ないながらあった。餓鬼岳小屋から東沢尾根踏替点までで出会ったのは3人だけ,静かな山歩きが楽しめる。
東沢尾根踏替点から先は花崗岩の砂礫地で楽園の感じ。コマクサの群生が次々と現れて気持ちを和ませてくれる。人も増えてきて,燕岳からは大変多くの人とすれ違い別世界に来た感じだった。特に燕山荘の混雑ぶりには驚いた。11:50に着いたが受付なのか入口から外に行列が続いていた。バッチでもと思ってきたがげんなりして中には寄らずに下ることに。
最後の下り1200mは今回山行の仕上げに中房温泉まで急ごう。バス時刻には早すぎるが,スピードを上げて沢山の人を追い越して下山。小屋から中房温泉まで1:15,登りも少しは速く歩けるといいんだけど。
このコースを1泊2日小屋泊まりでこなせて充実感でいっぱいだが、想像していた以上のきつさで歳を感じた山行でもあった。今まで以上に慎重に計画して行動したいと思った。
初日:557/729≒0.76,二日目:383/518≒0.74
唐沢岳でお会いした若者です。お話しできて楽しかったです、ルーファイのお話はとても勉強になりました。またどこかでお会いしたときはよろしくお願いします。
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