千枚岳〜悪沢岳〜赤石岳
- GPS
- 51:26
- 距離
- 28.0km
- 登り
- 3,354m
- 下り
- 3,353m
コースタイム
椹島1010--1349清水平13:10-1655千枚小屋(小屋泊)
8/25 千枚小屋0604-0652千枚岳6:15-0817悪沢岳7:55-0930中岳避難小屋1030-1039中岳-1130荒川小屋1220-大聖寺平に向かう登山道1300(赤石岳避難小屋へ向うも引き返す)-1330荒川小屋
8/26 0558荒川小屋-0634大聖寺平-0747小赤石岳-0813赤石岳-0858赤石小屋への分岐-1058赤石小屋1120-1350椹島(椹島ロッヂ泊)
8/27 0800送迎バス-0858畑薙臨時駐車場着
天候 | 24日:曇 25日:雨(暴風雨) 26日:午前中は晴れ、午後はガス、夜は雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
帰り:畑薙臨時駐車場0915→静岡市口坂本経由→自宅1220 24日:0640の段階で3割ほどの駐車(前日の雨の道路上の法面の崩落あり) 27日:0915の段階で2割ほどの駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道に関しては、整備されていて問題ありません。 雨等の荒天の場合は、悪沢岳周辺の岩稜帯は注意が必要です。 |
写真
感想
波乱にとんだ登山となった。今回の登山は3人である。2泊3日の予定で出発したのであった。
初日の現地に向かう途中のコンビニで。
朝の5時ごろ、店員が一人の時間に80歳ぐらいの男性老人。
1000円程度の買い物に、1円、5円、10円玉だけで買い物をしている。
小銭をカウンターに並べて数えている。
店員も何も言わない。レジを通るまで15分程度かかってしまった。
次のハプニング。
畑薙駐車場でバスを待っているが、待てどもバスが来ない。
そんな時、受付の男性が到着。
その人曰く「登山道が崩落した。この週末に復旧するかわからない」
同行者と協議の結果行先をバスに乗る必要がない茶臼岳方面に変更し、車を沼平に移動し準備。
準備をしていると東海フォレストのバスが椹島から到着。
道路は復旧したとのことで、再度行先を当初の予定どおり千枚、荒川、赤石方面に変更。
再度、車を畑薙臨時駐車場に移動。駐車場に駐車してすぐにバスに飛び乗る。
9時10発で、1時間10分時間が押すことになった。
この時椹島に向かうバスは2台。
椹島に1時間遅れで到着。
すぐに行動に千枚に向けて行動した。
この日は、曇ってはいるものの雨が降る天候ではない。
樹林帯の中を進んでる時も曇っていた。
この時は、晴れていても景色は観ることができないので曇っていて暑くもなくちょうど良い天候ぐらいに思っていた。
マップにある時間通りに千枚小屋に到着。この日の行動終了。
千枚小屋では、消灯後も外には月明かりと星がきれいで、翌日の晴天を疑うことはなかった。
朝3時ごろ起きてみると、天気は一転。小雨が降って止む気配を見せなかった。
それでも雨具を着込んで予定の6時に千枚岳に向けて出発した。
出発して、稜線付近に近づくと雨と風はどんどん強くなり、千枚岳山頂では土砂降りの雨とものすごい風で、景色どころではなかった。
悪沢岳付近の岩稜帯を注意して通過して、中岳避難小屋に到着。
ここで同行者の1人が遅れていたので到着を待っていたのであった。
汗と雨で、雨具の下は濡れてしまっている。
休んでいるとどんどん体温が奪われていく。
そうこうしているうちに同行者が到着して、休憩後出発したのであった。
避難小屋の管理人の忠告どおり、濡れいていない着替えは温存して、今着ている服のまま行動したのであった。
下りを注意して進み、荒川小屋に予定時刻に1時間程度遅れて到着した。
この間も雨風は強くなるばかりで景色どころではなかった。
ここで、同行者の1人が、「体力的に荒川小屋より先に進み事ができない」申告。
今後の予定を確認したのであった。
私を含む2名は、赤石避難小屋まで進む。次の日に下山する。
1人は荒川小屋で1泊して、次の日に赤石小屋まで。その次の日に椹島に下山。3泊4日に変更する。
という結論となった。
そうこうしているうちにも、赤石に向かった他のグループが荒川小屋まで引き返してきた。理由は風が強すぎて危険で本日の行動は断念とのことであった。
それでも自分達2人は、荒川小屋を出発し赤石方面に歩を進めた。
雨は強くなっていたが荒川小屋から樹林帯付近はあまり風も強くない。
急いで赤石に向かって樹林帯を過ぎて、吹きさらしのルートに出た途端、台風並みの下から吹き上げる風が。
耐風姿勢を取らないと風に持って行かれてしまうほどの風と雨である。
体温はどんどん奪われ、水を吸ってしまった手袋の下の指は寒さで感覚がなくなっていくのがわかった。
それでも同行者は進むという。
それから100mと進まないうちに、同行者の登山靴の靴底のラバーがはがれてしまうアクシデント。
これでやっと荒川小屋まで引き返すことに納得したのであった。
30分ほどで小屋まで戻り事なきを得たのであった。この日の行動は終了。
あのまま進んでいたら、もしかしたら事故になっていたのかもしれない。
同行者の靴は修理不能。小屋の管理人にスニーカーを借りて次の日以降を行動したのであった。
その日の夕食時刻。
外は雨もあがり、富士山方面に晴れ間もみえ、富士山が確認できるほどに天気は回復していった。
日付がかわるころには月と星空が綺麗であった。
3日目。快晴。
荒川小屋からは富士山、小赤石岳、中岳の山々がきれいに観ることができた。
赤石岳に向けて行動を開始。
昨日引き返した付近に到着して確認すると遮るものが何もなく、山頂めがけて風が通る地形となっていた。進まなくて良かったと思った瞬間であった。
登ってきた後ろを振り返りながら昨日見ることができなかった景色を堪能しながら赤石岳に到着。
山頂から360度の景色を楽しんだのであった。
時刻は8時30分。
赤石小屋で宿泊予定でいた予定を再度検討。
11時までに赤石小屋に到着したら椹島ままで下山。
それを越すようであれば、赤石小屋に宿泊。翌日に下山することにした。
ちょっとだけ急いで下山すると11時前に赤石小屋に到着した。
軽い昼食。
赤石小屋の管理人に確認すると代表者が16時までに受けをして、17時までのロッヂに入ればOKであるとのこと。
時刻は11時20分。これから椹島に向かうことを告げ、無線で椹島ロッヂの予約を入れてもらったのであった。
ルートマップでは、3時間30分の行程。チェックインの16時までに下山できるかのぎりぎりの時間であるためであっった。
自分が先行して下山して、4時前に椹島に到着する。
他の2人が16時に下山しないようであれば自分が先に3人分の受付を済ませることで行動をした。
自分は14時前に椹島に到着。生ビールを飲みながら2人の到着を待った。
他の2人も15時をちょっとまわった時刻に到着したのであった。
それでもこの時間では駐車場に向かうバスはもうない。
3泊目の宿泊をしたのであった。
椹島ロッヂには風呂、給湯器、自販機、布団に毛布があり、男女別のグループごとの4人部屋に泊まることができた。
これで最終日の行動は、バスに乗って駐車場に向かうだけになった。
予定より1泊余分に宿泊することになったが、小屋ごとの食事を楽しむことができた。
山も赤石からの360度の景色を堪能することができ、最終的には良い登山となったと思う。
教訓:コースは複数用意する
教訓:予備日の休暇も必ず取っておく。
教訓:現金は余裕をもっていく。
教訓:靴などの容儀の点検を事前にする。
大聖寺平までの吹きっさらしが危なかったですね
一年分の気温を体験できたんでは無いでしょうか
出掛けから色々あって大変でしたね
naiさん、こんばんは。
naiさんとinaminさんの情報を参考に行くことができました。
今回はいい経験をさせてもらいました。
自然相手ですからいくら人間が頑張ってもダメなときはダメということがよくわかりました。
余裕がないとダメですね。焦ってばかりで。
予備日が必要ですね。
荒川小屋へ戻る判断は正しいと思います。
私の2日目と同じような状況だったと推測しますが、
私がその場でその判断ができたかどうかは、いまだに私も判りません。
とはいえ、雨上りの3日目の景色は最高に素晴らしかったのではないでしょうか
頑張ったご褒美ですね
inaminさん、こんばんは。
山をなめてはいけませんね。
余裕をもって行動しないとケガをする確率が高くなりますね。良い経験ができました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する