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Yamareco

記録ID: 340761
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

雨の白馬、長女(小3)長男(小2)と

1999年08月15日(日) 〜 1999年08月16日(月)
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子連れ登山 mdaeyan NarumiD その他1人
GPS
32:00
距離
10.9km
登り
1,500m
下り
1,500m
天候
アクセス
利用交通機関:
自家用車

感想

 長女(3年生),長男(2年生)とちょっと長いコースをとることにしました。白馬岳は以前から行きたいと思っていました。それまでオートキャンプはときどきしていたのですが,山でもテント泊をしたいと思っていたので,子供たちも賛成してくれ,ちょっと荷物は重くなるけどテントと食料を持っていくことにしました。

 ところが...

 結局,ずっと雨でした。しとしとと降り続ける雨でした。
 まず,子供たちの雨具が簡単なビニール製だったのが悪かった。大雪渓で簡易アイゼンをつけたので,カッパのズボンはすぐにずたずたになってしまった。子供たちの下半身はびしょぬれとなってしまいました。
 おにいちゃんは,それでも,アイゼンのことを,アイテムと呼び,雪渓になると「よしアイテムつけよう」と気合が入って,それはそれで面白がっていました。

 つぎに,一番問題だったのが,私の体力不足でした。
 大体,テント泊にして荷物が重くなってるのに,この歳(ちなみに40歳)で何のトレーニングもしないで行くことが間違っていた。
 今回も,子供たちは,行き交う人から「えらいねー,何年生?がんばってねー。」と,声をかけてもらってましたが,実は「こっちのほうがつれーんだよぉ」と死ぬ思いでした。このくらいの学年になると,親子の運動能力は逆転するものです。学校では体育の授業はあるし,休み時間は走り回ってますから日ごろのトレーニングは十分です。

 子供たちはすいすい登っていくので,早く山小屋へ着いて雨宿りをしてほしいと思い,「あのおじさんたちについて先に登って,山小屋へ行って待ってて」と言うのですが,やさしい子供たちは,ちょっと登るとは振り返って,心配そうに私のことを待っててくれるのでした。
 このくそ重い荷物をほって行ってやろうか,とか,ここでテント張ってビバークしようか,とか,くじけそうになりながらも何とか頂上宿舎までたどり着きました。
 (しかし,実際こんなに体力が落ちているとは思いませんでした。いや,思いたくなかった!)

 山小屋では,大変混雑する時期でしたが,悪天候のためそう混んではいませんでした。長男はシャワーもお風呂も無いことにずいぶんご立腹でした。でも,ご飯を食べれて,ストーブの前で濡れた衣服を乾かす作業が始まると,機嫌が直りほっとしました。子供たちは希望によりせっかく持って行った寝袋で寝ました。
 子供たちにとっては,山でのこんなことも楽しい思い出となりました。

 次の日も雨でした。頂上を目指すことはあきらめました。
 お湯を沸かしてカップラーメンを食べたあと,雨の中を猿倉に向けて出発しました。

 子供たちのカッパのズボンは,さらにずたずたになり,ほとんど無いも同然でした。
 途中,雨の中,カップスープをつくりました。

 重い荷物は,登りより下りの方がさらに厳しかった。なんとか大雪渓も終わり,白馬尻に着いたときはほっとしましたが,なんとひどいことに林道になるころにはまともに歩けなくなってしまいました。しゃりばてです。ほとんど平坦な,ほんのちょっと下っているだけの道なのに,2,3歩歩くと足に力が入らなくなって歩けないのです。でも,がんばるしかなので,杖をついた老人が歩くくらいの速さで,休み休み歩いてやっとこさ猿倉に着きました。
 持っていった食料は,ほとんどそのまま持って下りてきており,ただ運んできただけでした。

 体力不足もあったのですが,さらに,行動中に栄養を摂らなくて,シャリバテを起こしたこと。雨の中を歩くもので水筒とか食料とか取り出しにくくて,栄養も水分も摂る量が少なくなってしまったのです。

 こんなだらしない父に比べ,子供たちはすごく頼もしくなっているのを知って,ちょっとうれしくなりました。何はともあれ,無事に帰れてよかった。

 このままでは終わらせたくなかったので,リベンジしました。

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