表丹沢／水無川水系 沖大沢

2009年02月18日(水) [日帰り]

• GPS: 02:30
• 距離: 1.7km
• 登り: 425m
• 下り: 433m

コースタイム

新茅山荘前駐車場11:30−
11:45沖大沢出合−
Ｆ１−６ｍ左岸高巻き−
570ｍ二俣状を左へ−
650ｍ二俣状を右へ−
13:00ソグラ沢右岸尾根（イノシシと遭遇！）13:10−
同尾根下降−
13:30ソグラ沢Ｆ１上−
13:35水無川本谷13:50−
14:00新茅山荘

天候

晴れ（予報よりも結構暖かい）

コース状況／危険箇所等

■沖大沢
　　この沢の名前はあまり知られていないと思う。
　　記録も昭和40年代に発刊された『丹沢の山と谷』（東京雲稜会編）に
　　ちょっと紹介されているくらいであろうか。

　　遡行グレード：１級？

　　核心は出合のＦ１−６ｍのみ。水量はそれほどでもないが、滝も側壁も
　　高巻きもすべて脆い。
　　直登は流芯右側から斜上バンドであろうが、ほとんどボロボロで無理。
　　今回は出合まで戻って左岸（右側）から滝右上の岩も巻くように
　　高巻いたが、急なうえ、岩は落ちるは、ブッシュの半分は信頼できないは、
　　で嫌な感じであった。
　　それを越せば、あとはゴーロとガレ場で終わるが、自然落石が頻発していた。

■携帯電話通話状況（ドコモFOMA）
　　・新茅山荘　３本　通話ＯＫ
　　・標高650ｍあたり　１-２本　通話ＯＫ

ファイル

非公開 パスワードあり 20090218okioosawa.xls

（更新時刻：2009/02/18 05:05）

写真

2/18 11:36

本日目指す沖大沢
詰め上げれば大倉尾根の駒止茶屋付近に出る

2/18 11:40

新茅山荘脇から尾根を下降し、まずはソグラ沢出合に出る

2/18 11:44

ソグラ沢出合から約50ｍ下流に出合う沖大沢
いきなりＦ１（６ｍ）から始まる

2/18 11:46

沖大沢Ｆ１
脆すぎて直登不可
側壁も脆くて登るのはやばい
出合まで戻り右側の尾根状から巻くがやはり脆い

2/18 11:56

高巻き中からＦ１

2/18 12:03

高巻き終了
写真左側から沢へ戻る

2/18 12:03

ゴーロ帯

2/18 12:12

ゴーロ帯が続く

2/18 12:30

急なガレを登る
自然落石頻発

2/18 12:30

標高650ｍあたりから右沢へ入る
ほとんど沢状を成していない

2/18 12:36

急な小尾根状の潅木で休憩
あ〜平和だぁ

2/18 12:48

こんな所にも石積

2/18 12:51

どうやらこの岩がどんどん崩れている感じ

2/18 12:58

かすかな踏み跡が出てくる

2/18 13:00

ソグラ沢右岸尾根に向かい踏み跡はトラバースしている

2/18 13:11

ソグラ沢右岸尾根に出た
ココでイノシシ（ウリ坊クラス）に遭遇！
写真撮れなかった

2/18 13:11

ソグラ沢右岸尾根770ｍ付近はカヤトの中に踏み跡がある

2/18 13:15

標高750ｍあたりから植林帯

2/18 13:23

標高700ｍ付近で展望が開ける
烏尾山方面

2/18 13:23

表尾根方面

2/18 13:27

少し下って水無川下流部を眺める

2/18 13:33

最後は降りられそうな踏み跡を追うと、ソグラ沢のＦ１上に出た

2/18 13:59

新茅山荘に戻る

撮影機器：

LUMIX DMC-FX07 パナソニック

感想

kamog

水無川水系は、本谷、源次郎沢、セドノ沢、新茅ノ沢、モミソ沢がよく登られているが、その他の沢はなかなか日の目を見ず、次第に登られなくなり、巻き径も悪くなる。
遡行価値の有無云々もあるが、山や沢のルートも二極化が進んでいる。
何も美しさやおもしろさを求めなくてもよい。
その沢の個性を見つけられれば、僕はそれでよいと思っている。
今回の沢も距離的には短く、おそらく美しさもおもしろさもメジャールートに比べれば劣るかもしれないが、そいつらの個性を体感したくて、時間をこしらえて会いにいくことにする。

沖大沢・・・『丹沢の谷110』にも顔を出さない名前だから、知る人はほとんどいないであろう。
かつて昭和４０年代に発刊された『丹沢の山と谷』（東京雲稜会編）に少しだけ紹介されている。
ソグラ沢の下流部に出合う沢として、上流から順に、沖大沢、中大沢、前大沢、そして深沢がいずれも大倉尾根から流れ込んでいる。
前大沢はそこそこメジャーゆえ、下流の滝にはしっかりした支点がある。

さて沖大沢・・・結果的には単調で、出合の６ｍＦ１と脆いゴーロ＆ガレで構成されていた。
特にＦ１は滝も側壁も高巻きもすべて脆く、単独なので慎重に対応した。
沢も浅く、地形図から枝沢を読み取るのは、読図＋勘。
自然落石も頻繁に発生しており、なるほどこれではこんなガレ場になるわけだと納得。

素敵な出会いもあった。
ソグラ沢右岸尾根（仮称）に到達したとき、三頭のイノシシを目撃★
ほとんどウリ坊サイズで逃げ足の早いこと。