赤岳 〜秋の花図鑑・阿弥陀岳から硫黄岳周回

2021年09月21日(火) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 21.6km
• 登り: 1,890m
• 下り: 1,884m

コースタイム

美濃戸口P - 美濃戸山荘 - 北沢・南沢分岐 - 南沢 - 行者小屋 - 阿弥陀岳 - 中岳 - 赤岳 - 横岳 - 硫黄岳山荘 - 硫黄岳 - 赤岩の頭 - 赤岳鉱泉 - 北沢 - 林道 - 美濃戸山荘 - 美濃戸口P

天候

晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

・美濃戸口の有料駐車場利用（500円）
・上部のやまのこ村の有料駐車場は朝5時から受付（1日1,000円）

写真

今朝の綺麗な月
翌日は中秋の名月の満月

美濃戸口の八ヶ岳山荘、ここにバス停
このすぐ左横に登山届提出所

林道を1時間程上って行くと、やまのこ村
ここまで一般車両が入れるようですが、一部路面が悪く、すれ違い困難な場所があります

北沢ルート（赤岳鉱泉方面）、南沢ルート（行者小屋方面）の分岐点

南沢ルートで行者小屋に到着
早朝の気温は7度で手袋が必要でした

朝日が当たる阿弥陀岳の山頂部

行者小屋のテント場からの穂高岳-南岳-中岳-大喰岳-槍ヶ岳

阿弥陀岳に登っている途中で、横岳西面の上部の岩場付近で長野県警の防災ヘリコプター「やまびこ1号」がホバリングしていました
その後硫黄岳方面に飛んでいきました
昨日横岳の岩場で滑落遭難事故があったようです

阿弥陀岳上部の紅葉

阿弥陀岳の東斜面の鉄ハシゴ
ルート上に岩がころがっているので注意が必要

阿弥陀岳山頂の小広場は360度の展望台
遠景は中央アルプスと御嶽山

富士山の雪は完全に消えたかな
今年の9月7日の初冠雪は取り消されるようです（気象庁が見直すとのニュースがありました）

北岳と左奥の農鳥岳

甲斐駒ヶ岳

仙丈ヶ岳

恵那山

中央アルプス、手前に入笠山の稜線、山麓の富士見町周辺

御嶽山と北アルプス
手前に諏訪盆地と周辺
この日は白馬岳周辺では山頂部が雲に隠れがちでしたが、その他の北アルプスの山は全部見えていました

御嶽山

諏訪湖

中岳山頂
遠景は富士山と権現岳

行者小屋
連休の次の日で、テントは少し

宝剣岳-伊那前岳-中岳-木曽駒ヶ岳

硫黄岳-横岳

中岳方面からの赤岳

南岳-中岳-大喰岳-槍ヶ岳-北鎌独標
槍ヶ岳の北鎌尾根では9月19日の地震で岩崩が発生による遭難事故のニュースがありました

赤岳方面から振り返る阿弥陀岳と中岳

権現岳

真教寺尾根と県界尾根
山麓に清里テラスカフェと駐車場

赤岳山頂の一等三角点『赤岳』2899.36m
山頂は狭い岩場の360度の展望台

富士山山頂部で湧き出す雲

赤岳頂上山荘〜山頂から富士山と御来光が望める山小屋
『例の影響で、今シーズンも全営業を自粛』

乗鞍岳の稜線越しに別山-白山

穂高岳
9月19日の地震により北穂高岳などで発生した岩崩れの白煙の涸沢のテント場からの写真が9月20日の中日新聞の朝刊に掲載されていました

美ヶ原

車山
山頂に車山気象レーダー観測所の白いドーム

阿弥陀岳
手前に赤岳鉱泉からの文三郎尾根ルート

ヘラクヌギカメムシ

赤岳展望荘と横岳

県界尾根分岐点からの野辺山高原と奥秩父山塊

イワヒバリ

横岳方面からの赤岳

杣添尾根と遠景の奥秩父山塊
南相木ダムの堰堤（日本で最も標高が高いダム、高天原山が源流）の奥には両神山が見えていました

横岳山頂部の岩場

茅ヶ岳と富士山

硫黄岳のコマクサ保護エリアではグリーンロープや電気柵が設置されていました

浅間山

硫黄岳

硫黄岳山荘

硫黄岳高山植物園の解説板
国指定特別天然記念物『八ヶ岳キバナシャクナゲ自生地』〜八重咲のものが珍しいようです
高山植物の観察路に立ち寄りましたが、トウヤクリンドウの咲き終わりのみでした
一周する観察路には、コマクサ、ウルップソウ、クロユリ、ハクサンシャクナゲ、ミネズオウ、ムシトリスミレなどの植物名のプレートが設置されていました

悪天時に迷いやすい礫地の硫黄岳登山道上には多数のケルン

金峰山と手前の瑞牆山

硫黄岳山頂からの天狗岳、左奥の蓼科山

硫黄岳からの赤岩の頭への下り

オーレン小屋（お風呂、自家水力発電の山小屋）
山小屋銀座の八ヶ岳

赤岳の紅葉

赤岳鉱泉

北沢のルート上には多数の橋がかけられていました
足場が悪い場所に木道もあり、整備が行き届いたルート
北沢ルートの後半は林道歩き、途中にショートカットする脇道

■八ヶ岳の花など
アキノキリンソウ

サワギク

トリカブト

キバナノヤマオダマキ

ダイモンジソウ

ハクサンオミナエシの果実

ホソバノツルリンドウ

ヤマホタルブクロ

コバノイチヤウソウ

シナノオトギリ

チシマギキョウ

チシマヨモギ

コマクサ

トウヤクリンドウ
大部分の花が枯れかけていました

ハナイカリ
左：上部の高山帯の個体
右：下部の個体

チョウノスケソウ
稜線部の高山帯の岩場に生育する落葉矮性低木
崖の下に赤い行者小屋の屋根が見えます

チョウノスケソウの綿毛が沢山集まっていた株
『オイッス 全員集合！』

チングルマに似たチョウノスケソウの綿毛

イワベンケイの果実

チシマセギショウ

ヤツガタケキスミレの黄葉

キバナノコマノツメ

ミヤママンネングサ

ミヤマキイバイ

ミヤマダイコンソウの紅葉
花はミヤマキンバイ？

タカネニガナ？

シラネヒゴタイ

シラタマノキ

ガンコウラン

イワヒゲの果実と蕾

ツガザクラ

コメバツガザクラ

ウラシマツツジの紅葉とコケモモの葉

シラネニンジン？

コウメバチソウ

ミヤマオダマキの果実と紅葉

ミネウスユキソウ
右上の葉はハクサンイチゲ？

コバノコゴメグサ（茎に腺毛がある）
北アルプスでよく見かけるミヤマコゴメグサは茎に腺毛がない

イブキジャコウソウ

タカネシオガマ
葉は羽状に深裂

ミヤマシオガマ
葉は羽状複葉で、小葉はさらに羽状に深裂

タカネナデシコ

ミヤマツメクサ

クモマナズナ
シコタンソウのようなロゼット

ウルップソウの果実と黄葉
まだ緑色の葉の個体もありました
日本では、ここ八ヶ岳、白馬岳周辺と礼文島だけにしか咲かない花

コイチヨウラン
キソチドリ
ミヤマモジズリ

感想

アルプス岳

気温が高めで、まだ夏山のようで、日中は山上では半袖のTシャツ1枚でも快適でした。
早朝は富士山が綺麗に見えていましたが、段々と山頂部に雲がかかっていきました。
山上の高山植物は夏の花は終わっていて、花が非常に少なくなっていた印象でした。わずかに咲き残っていた花もあり、ハナイカリやチョウノスケソウなど色々な高山植物が全員集合していました。
アルプスでは雪田後のチングルマの群落の花穂が見られますが、八ヶ岳では岩場のチョウノスケソウの群落の花穂が印象的でした。
山上ではルリビタキ、コガラ、イワヒバリなどを見かけました。
【阿弥陀岳からの展望360度】 富士山-八ヶ岳-美ヶ原-霧ヶ峰-北アルプス-白山-御嶽山-木曽駒ヶ岳-空木岳-恵那山-仙丈ヶ岳-甲斐駒ヶ岳-北岳-鳳凰山-富士山