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Yamareco

記録ID: 355133
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無雪期ピークハント/縦走
中国山地西部

畳山(1029.0)に登る

2013年10月07日(月) [日帰り]
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kariogaryu その他1人
GPS
--:--
距離
7.8km
登り
621m
下り
590m
天候 晴れ後晴れ後曇り
過去天気図(気象庁) 2013年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
畳山(1029.0)に登る



日時:2013年10月7日(月)

天気:晴れ時々曇り

コース:旧大朝町大谷〜林道 細見・大塚線〜林道分岐〜草の多い古い林道〜林道終点〜

間伐後の倒木の多い桧の人工林〜主稜線(県境尾根)〜1033m峰〜畳山往復

メンバー:あわせて2人


かつて雪のある時、無い時それぞれ1回づつ登ったことがあるものの10数年以上前で

状況はかなり変わっているのではないかと思われた。

  登山口の大谷(民家4〜5軒)に着くものの、林道の入り口が狭いので空き地に車を

置かせてもらって出発。ところが数分歩くと道幅は広くなり、車で入っても問題ないこと

がわかったが、先のことはわからないのでそのまま歩くことにした。


 入り口より30数分歩くと(舗装路から途中未舗装となり再び舗装路になる)道はT字路

となり二手に分かれた。

左の舗装路は工事中のため立ち入り禁止、右は未舗装の草むらだらけの古い林道。両者の

境に小さな川(カタラ谷)が流れている。これを遡ればイノコ山越へ達するはずだがブッ

シュがひどくとても(谷へ)入れたものではない。


 ひょっとすると左の立派な舗装路がイノコ越に近づいているかもしれないと思い、少し

ばかり歩いてみたが、逆にどんどん離れていった。そういえばこの林道、細見・大塚線と

あったので9日前 毛無山に登った折、使った林道と繋がっているのでないかと思った(林

道名が同じだったので)。



 そのため分岐に戻って今度は右手の草だらけの古い林道を歩いてみた。歩けば歩くほど

草は多くなり一体この先どうなるのか不安を抱きながら歩いていると草はほとんどなくな

り歩きやすくなった。ところが7〜8分で終わり再び草むらとなった(地形図には掲載さ

れていないが、「西中国山地」によるとこの道は堰堤建設のため作られたとのことだった)。

目の前には大きな山が迫り、山頂付近には巨岩も見られる。地図で確認すると畳山のよ

うに思われたが、それにしても近すぎるので前衛のピークではないかとも思われた。
 
草むらの中にはかろうじて踏み跡らしきものが残っていたので、背丈の高いブッシュを

掻き分けながら進むと右手下の谷には大きな堰堤も見えてきた。

   

  その後も相変わらずブッシュを掻き分けながら歩いていると小湿地に出くわし、さら

に進むと小さな沢に出くわした。この沢を渡ると踏み跡らしきものはほとんどなく、歩き

やすい所を選びながら高度を稼いだ。

 桧の人工林の中で間伐された桧があちこちに倒れておりブッシュと倒木で行く手を阻ま

れる。それでも思いがけないところに古い石垣が残っていたり、踏み跡らしきものがあっ

たりしたが、とにかく上へ上へ藪の中を登って行った。すると最初に出くわした小沢から

30分近くで県境尾根に出くわした。県境尾根にはかつてなかった幅の広いはっきりした道

がついているのにはびっくりした。地図とGPSで現在地を確認すると1033m峰西隣の小

Pへの急登の手前であった。



 その後は思いもかけなかった立派な登山道にしたがって上り下りを繰り返すのみ。この

調子だと畳山の頂上まで(道は)ついているのではないかと思ったが、残念ながら頂上手

前で別れていた。果たしてどこまで行っているのか思い、道を辿るとすぐ近くのリフト降

り場までだった。そのため畳山頂上手前の標高の一番高いところまで戻って畳山へと向か

った。はっきりした道と分かれ尾根伝いに笹のブッシュを掻き分けながら5分ほど登ると

畳山の山頂だった。



 山頂はまさに藪の中でわずかに切り開かれた場所に三角点があるだけで展望はまったく

効かずゆっくり休むスペースもない。そのため少し下がったブナの木の根元で昼食をとっ

た。

 昼食後、再び笹のブッシュ(それほど密生していなかった)を掻き分けてはっきりした

登山道に出たが、問題は下山だった。

 往路と同じルートを引き返すつもりであったが、はっきりした道が一体どこから来てい

るのだろうか、ひょっとするとイノコ山越から来てるのではないだろうか、とすれば広島

県側の大谷に向かって下るのは簡単ではないかと思って踏み跡をどんどん追ってみた。す

ると1033m峰の西隣の小Pを下りきると(上って来たときは藪の中からこのあたりに出

た)県境尾根から離れて島根県側にどんどん下り始めた。はじめ小尾根を下ると小さな谷

へと回り込み、次にぬかるんだ滑りやすい急斜をどんどん下った。おそらく島根県側のカ

タラ谷まで下っているに違いないと思った。

 ひょっとするとカタラ谷からイノコ山越へと向かっているのではなかろうかとほのかな

期待を寄せてカタラ谷まで下った。するとその出合いには畳山、阿佐山分岐の標識があっ

たので右手の阿佐山への道を少し登ってみた。すると道は鞍部であるイノコ山越には向か

わず直接阿佐山に向かっているような気がしたので引き返した。

 畳山、阿佐山分岐に戻ると下ってきたぬかるんだ杉林の中の急斜を登った。急斜を抜け

支尾根に出ると、右手のブナ林が一段と冴え渡っていた(左手は杉の人工林)。分岐から15

分ばかり登ると県境尾根に出て一休み。



 一休み後、往路で藪をこぎながら出くわした1033m峰西隣の小P手前まで戻って下山す

るかそれとも現在地からほんのわずかばかり下った広い鞍部から下山するか迷ったが、休

憩中に偵察すると鞍部から踏み跡らしきものが残っていたので鞍部から下山することに決

めた。かすかな踏み跡をどんどん下ると、ほどなく左手の窪地に広島県では珍しい湿原(

湿地帯)が見られた。隠れたような湿原であまり広くはないがいろいろな植物が群生していた。それはちょうど水のない池のような沼地に植物が群生しているようなものだった。

その後も踏み跡をどんどんたどるが、一行に下る気配が見えない。ほぼ山の中腹を平行に

巻いてる感じで目的としている下降池からどんどん離れるばかり。



 途中で引き返し、どこかを下降しようとするが似たような小沢があちこちあってどれを

下っていいのやら判断がつかない。おまけにどの沢もブッシュだらけで容易に下れそうに

ない。下っては引き返し引き返しては下るが、周囲の景色が閉ざされているだけに 一体ど

こを下ればいいのか途方に暮れる。GPS(山ナビ)で上ったルートを軌跡で確認すると、

大きく外れていないことはわかるが、細部は不明。



 一時は間違いなく下れるとゆとりもあったのだが、実際歩いて藪が進路を阻むとそれど

ころではなくなる。あっちへ行ったりこっちへ行ったりしてる内に無事に下れるのだろう

かと気持ちは焦り始める。時間を見るとまだ14時半前後。日は短くなったもののまだ時間

はある。多少気を持ち直して藪を漕いでいると下の方に道らしい明るい笹藪が見えたので

それを目指して歩きやすい場所を下っていると往路時出くわした最初の小沢にたどり着け

てほっとした。ここまで下りれば下山したのと同じこと。後は背丈の高いブッシュを少し

ばかり掻き分ければ古い林道に出て、7〜8分でT字へ。ここから道幅の広い林道を30数

分下ると出発点の大谷に戻った。



(参考タイム)

上り(往路)

大谷林道入り口 (林道歩き 0.33) 林道分岐 (林道歩き 0.08 ) 林道終点(0.06)

最初の小沢 (0.27)県境尾根に出る (0.05) 1033m峰 (0.17) リフト降り場

手前の畳山登山口 (0.05) 畳山


下り(復路)

畳山 (0.04) リフト降り場手前の畳山登山口 (0.22) 1033m峰 (0.05) 県境尾根鞍

部 (0.42 道迷いのため時間がかかる) 最初の小沢 (0.06)林道終点 (0.07) 林道分

岐(0.33)大谷林道入り口」


したがって

  上り 大谷集落 林道入り口〜畳山    約1時間40分位

  下り 畳山〜大谷集落 林道入り口    約2時間(道迷いがあったため)


追)

・ 大谷集落の林道入り口から林道分岐まで車で入れるので(道路脇駐車可、危険なし)、車を使うと上り下りとも30分近く時間を短縮出来る


・ このコースの最大の難関は古い林道の終点から県境尾根に出るまで。ほとんど踏

み跡はなく、藪こぎを強いられる。上りより下りが問題で視界の効かない桧の間

伐地を下るが倒木やブッシュが多く荒れているので迷い易い。山腹を巻いた平坦

道があるが、いつまでも辿らないこと。


・ 幅の広い登山道は島根県側のカタラ谷から県境尾根に取っ付きスキー場のリフ

ト降り場まで続いているがイノコ山越には通っていない。


・ 地形図上のイノコ山越を横断する登山道はない。ただし、島根県側のカタラ谷

より阿佐山に登る道はある。
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