石徹白川支流俵谷
- GPS
- 11:36
- 距離
- 13.8km
- 登り
- 1,376m
- 下り
- 1,380m
コースタイム
13日 幕地6:20-小白山山頂10:45-幕地14:20-駐車地15:30
天候 | 12日曇りまたは小雨 13日快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
また白山中居朝日線は、一雨降るとすぐに通行止めになる山間道。特に岐阜側で通行止めとなるので事前情報はしっかりと。 俵谷右岸林道への入口はかなり荒れているが、100mほど行くと右手に3〜4台が駐車できるスペースがある。林道はその先も続くが、途中で谷からの土砂押し出しで通行止め。またそこまでの道路状況もかなり悪く、4WD車以外は走行できないと思う。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
日帰りも無理ではないが、遡下降にかなり時間のかかる谷なので早出は必須。 溯行の際、山頂直上ルートを選びがちだが、主稜線に向かう谷を選んだ方が藪漕ぎが少ない。谷は主稜線直下まで続いている。 滝の捲きはどれも簡易、ルートファインディングも難しくないので下降の際も捲き降りた方が賢明。 俵谷は秋、紅葉の時期の景色がとてもいいのでおすすめ。 ロープは40m必携。 |
写真
感想
銘渓との噂で期待が高まる遡行となった今回の俵谷。
紅葉の最盛期 には少々早い訪問となったが、それを差し引いても渓相・ナメの饗宴・大滝小滝と銘渓との噂に違わぬ谷であった。
(ツメの濃密なヤブコギには難儀したが)
早出すれば日帰りも可能ではあるが、今回はこの渓をゆったり味わうため沢泊まりを行った。
沢泊まりと言えばもちろん焚き火。
小雨降る中 湿った木材を投入すると大量の煙が発生、これはとても刺激的(笑)
それでも焚き火を見ているだけで時を忘れられる。下界では味わうことは出来ない良い時間を過ごすことが出来オススメである。
俵谷をツメ上がると小白山に到達する。
近くに白山(はくさん)がある為、私はこの山を「しょうはくさん」と呼んだことがあったが「おじろやま」が正解。
そんな間違いがあったことで登山道もないこの山に行ってみたいと思っていた。
残雪期、北にある野伏ヶ岳からの縦走を目論み出かけたこともあったが、視界不良のため野伏までで断念。
こうなってくると余計に小白山が気になってくるのが人情ってもんでしょ(笑)
そんな小白山に沢登りで来ることになるとは…
沢登り初めてホントによかった。
この俵谷も例にもれず、過去に数回の溯行経験がある。しかし他の谷と違って、この谷には別の意味でいろいろな想い出が残っている。
初遡行の朝。山あいの国道を走って現地に向かっている際に遭遇したツーリングバイクの多重事故。また谷を下降中に、先行者によって跳ねられた枝が目に当たり、眼球に棘(とげ)が刺さって救急に運ばれたことなど、おおよそ溯行とは関係のない話ばかりだが、俵谷を思い出すとこんな記憶が浮かんでくる。
しかし谷の記憶はこれだけではないのは確か。この福井周辺で「銘渓」と呼べる谷を幾つか知っているが、この俵谷もその中のひとつ。とくに秋紅葉時期の景趣は他の銘渓に勝るとも劣らない絶佳な渓相を兼ね備えている。
現れる大滝とナメ滝の美しさは特に素晴らしく、そしてその流れの真上を赤や黄色の紅葉が多い尽くすという、まるで絵画のような景色は周辺の谷では味わえないものである。初夏の溯行も楽しいだろうが、俵谷と言えば、やはり錦秋時期の溯行がおすすめである。
パーティーにもよるだろうが、私は「よい寝床こそ溯行には重要」という考えの持ち主だ。すなわち幕場の整地は入念に行うのを常としている。同行の士には申しわけないのだが、私がリーダーの時はこの一点についてはけっして譲ることは出来ないので、そこをよく知得しておいていただきたいと思っている(笑)。
今回も整地は万全だ。大岩小岩の掘り起こし撤去はもちろんのこと、「レベル(水準器)」こそないものの、整地面の高さ合わせもしっかりと行った。そのおかげで快適な睡眠を貪ることができた。
こうした作業は地味で面倒な作業なのだが、まるで無邪気な子供のころに還ったようにわいわいと作業を行なえば、日頃の鬱憤もすっかり拭うことができる。山に入るとはこういうことだろう。日々の生活から離れ、童心に還ってどっぷりとその場の空気に浸る。これ以外にいったい何があると言うのだろうか。
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