玉山(中華民国)
- GPS
- 27:47
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 2,642m
- 下り
- 2,672m
コースタイム
■1日目
タタカ鞍部登山口09:08〜10:05第1東屋(孟祿亭)〜12:15第2東屋(昼食)12:52〜14:15大峭壁〜15:42排雲山荘(泊)
■2日目
排雲山荘03:05〜06:05玉山山頂06:15〜08:08排雲山荘(ラーメン)08:40〜12:40タタカ鞍部登山口
天候 | 登頂時の小雨を除き快晴。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
飛行機
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■道の状況:整備は行き届いており、山頂直下100mの岩場が少し緊張する程度。 ■登山ポスト:登山口で警察が入山チェック。そもそも外国人は現地ガイドが必要。 |
写真
感想
入山定員等のイメージが先行し、"近くて遠い山"だった玉山にようやく登ることが出来ました。とはいえシンドサは十数年前、友人とボルネオ観光パックの中2日をキャンセルして登ったキナバルのほうがはるかに上だといえます。
今回のタタカルートは、標高2600mの登山口から3400mの山小屋に1日かけてゆっくり上って1泊し、翌朝山頂にピストンして往路を下山するというもので、玉山の最短定型コース、言い変えれば「登山の初心者を無理なく登頂させることに最適化されたコース」ということになるでしょうか。とはいえ、山頂直下の岩場ではそれなりの緊張を強いて登山の達成感を味わわせてくれます。
このルートで登頂する場合、第一に留意すべきは登山者自身の体調管理ではないでしょうか。たった1回の経験ですが前泊する阿里山のホテルでの食事や睡眠に細心の注意を払い翌朝ベストコンディションで出発できればまず問題が生じる可能性は少ないと感じました。
ところで今回一番見たかったのは山頂の一等三角点。三角点の設置は領土を正確に把握する国防上重要な仕事で、戦前は「参謀本部陸地測量部」という軍組織の担当でした。この三角点は終戦までの半世紀間、わが日本の最高地点の証であったわけであり、なにか「ニイタカヤマノボレ」という有名な暗号文をも暗示させます。また、この埋設については映画「剱岳 点の記」で役所広司が演じた古田盛作技師が関わっていることをWebで知りました。<下記参照>
(http://homepage2.nifty.com/seiyoukai/image/niitakatennoki.jpg)
そんな2次的な動機も持って登山したのは初めてですが、山頂でいざ目の前にすると変哲もない普通の三角点でした。そのことになぜかほっとすると同時に、この曰くつきの小さな石柱を壊さないでくれている台湾の人達の寛容な心持ちが伝わってきました。案外こうした気持ちを持ち合うことが平和の原点なのかも知れません。
前々から一度はと想いながらきっかけを逃していた玉山。9月に送られてきたアルパインツアーのDMにこのツアーに空きがあるのを見つけ申し込んだところ、すんなりOKになって念願が実現したわけです。アルパインツアーはネパールトレッキングやスイススキーでも利用していますが、人間関係で不快な思いをした記憶がなく今回もその例に漏れませんでした。お世話になったツアーリーダーそしてメンバーの皆さん、本当にありがとうございました。
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