雪の甲斐駒ケ岳 日向八丁尾根、黒戸からの周回
- GPS
- 34:02
- 距離
- 23.1km
- 登り
- 2,879m
- 下り
- 2,875m
コースタイム
- 山行
- 10:47
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 12:16
- 山行
- 7:46
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 8:08
日向山より先行して下山し、尾白川駐車場のクルマ回収して矢立石登山口でお二方をお待ちし、登山終了です。
天候 | 2日とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
80台 トイレあり ハイシーズンは満車になることがありますが、さすがにこの時期になると空いていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
積雪状況、当日の天候で条件は猫の目のように変わります、黒戸尾根のコース状況は七丈小屋のHPないしSNS等でご確認のほどを。 山行時の所感を下に記します。 【黒戸尾根積雪状況】 刀利天狗より上部(標高2,050m程度)より積雪。 足場、ステップ等露出しており、滑り止め等要らず七丈小屋まで行けました。 小屋の宿泊状況が入山状況の目安になり、トレースの有無も目星立つでしょう。 現段階では小屋以降山頂まで、12爪やピッケルはオーバースペックかと思いますが一晩の降雪や好天後の融雪凍結等で登山道の状況はガラリと変わります。 厳冬期より今時期やGWくらいが一番装備の換装の選択が難しいかと。 【日向八丁尾根積雪、登山道状況】 山頂直下は意外なことに黒戸尾根より降雪多い印象。 岩の隙間に降雪吹き溜まり、チェーンスパイクでは心もとなかったです。 当日は先行者2名いらしたおかげでRFはさほど苦労しなかったものの プチルンゼ下って降りれず登り返し再度ルート探すの繰り返しでした。 リッジの箇所は粗方右側のハイマツにぶら下がったピンクテープ散見しました。 一番しょっぱかったのは鎖三連の広い岩の斜面、微妙なとこで鎖終わってます。 不安なら鎖末端にお助けスリング120継ぎ足せば安心して着地出来ます。 2,300m近辺で積雪消え、大岩山取り付きではチェーンスパイク外して鎖場取り付きました。 【水場】 ・七丈小屋 →まだくみ上げてましたが早晩止まるでしょう、小屋へ要問合せ。 ・六合目石室 →未確認。花谷さんの話によるとこの時期枯れることがままあるとのことで我々は七丈小屋で水を調達してきました。現段階での積雪では石室周りで水を作るだけの雪を集めるのは困難です。 以上tomhig記 ※ここからteku 両方向制覇しての感想 このルート周回は今回やった黒戸からの周回のほうが楽だと思いました。 日向山からだと、細かいアップダウンを歩き続けた末の鎖場の激下り(死亡事故も発生しています)そのあとの激登り。石室に着くころにはへとへとなのに翌日の行程も長くなる。 黒戸からの周回であれば、黒戸尾根自体は登り一本調子でさほどの危険個所はありません。2日目のコースはアップダウン多しとはいえ下り基調になりますし、鎖場の難易度も下がります。 今回は積雪というコンディションで時間はかかりましたが無積雪期ならもう少し早く行けると思います。 |
その他周辺情報 | 【六合石室】 石を組み上げて作った避難小屋。 しっかりした屋根がふかれ、頑丈な床がつくられています。 換気用の小窓、入り口のスライドドアは上のレールでかけてあるだけという風なので隙間はたくさんありますが、そもそも風の当たりにくい所に建てられているので暖かいです。フロアは詰めれば10人くらい。土間もそれなりに広いのでテント張ることも可。 トイレはありません。 10分ほど下ったところに水場がありますが、今回は行っていません。 鋸を登る人が良く使われる小屋なので鋸シーズンは混みあう事もあります。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
日向八丁尾根は5年前の6月に反時計回りで周回しています。
赤線つぶしって、私は両方向歩いてやっと塗りつぶしだと思っているので、ここはいつか絶対反対廻りをしたいと思っていました。
しかし5年前のこの時でさえかなりきつかったのに、還暦が迫ってきてる現在行けるかどうか・・・って不安はあった。で、レコで時計回りしたいんだけどな〜〜ってつぶやいたら、なんとトムさんからアシストしますよという申し出があり、渡りに船と飛びついちゃった
なんせ、トムさんは、過去このルートを反時計回りで一日周回してるし、クライミング技術も申し分ない実力者!!そこに若手の精鋭mejironさんが加わってくれて、今回のチーム結成。
うん、このメンバーじゃ私は超足引っ張るなと思ったけど、そもそもアシストしてもらうんだから引っ張ってとうぜんか〜〜〜と開き直って決行しました。
そして追い打ちをかける寒波による降雪。
おいおい、こりゃあ難易度上がりすぎじゃない?と思ったけど、お天気予報は最高だったから、行っちゃいました。
いや〜〜キツかったです。
雪山ということで、前回行ったときより荷物は重かったし。
ワタクシ、七丈の小屋あたりからバテバテ・・・
そこから山頂までカメ歩きになっちゃいました・・・スミマセン・・・
でもま、中央道の渋滞と違って関越道の渋滞並みにはちゃんと止まらず歩き続けましたからゆるしてちょ
登るときすれ違った人たちは山頂付近は爆風ですと教えてくれましたが、遅れをとったのが幸いしてか、山頂に近づいてもさほどの風にはならず、穏やかな山頂に立つことが出来ました。
でも今日の目的地はここではないので、先に進みます。
ここまでは雪は大したことありませんでした。
しかしこの先はがらりと様子が変わって積雪量も増え、完全雪山状態。
ルートを何度も見失い、鎖場もサクサク降りることが出来ず、想定外に時間がかかり、六合石室に着いたのは暗くなるギリギリの17時半でした
でも、先行で入られていた女性二人組に同宿者大歓迎と暖かく迎え入れていただき、トムさんが担いできてくれたビールで乾杯。5名でおしゃべりに花が咲き楽しい夜を過ごしました。
そして快晴の翌朝、日向八丁尾根を歩き始めました。
長いんですよね・・・この尾根・・・細かいアップダウンが続きますし・・・
やはり私のバテが残り、登り部分でペースを落としてしましましたが、なんとか走破しました。
日向八丁尾根、両方向制覇
雪のない時期ならまだしも、こんな時期に一人では絶対不可能でした。
トムさんmejionさんには超感謝です
輝く甲斐駒を歩き切れた感動。
しかし、やっぱりきつかった・・・
こんな山行はそろそろおしまいにしなきゃなと思った二日間でした。
もう、私の体力では、ちゃんとエスケープ取れるルート組まないと厳しいと実感。
来年以降は考えて行かなきゃね。
でも、やっぱり楽しかったです。
山って、厳しい思いするところが一番楽しいですよね。
山頂から石室まで、時間も迫り体力もギリで・・・
でもワクワクで歩いている自分がいました。
やっぱり山はやめられない
テクさんが日向八丁黒戸からやりたいんだよなぁと聞き、じゃあご一緒させてくださいから計画は始まりました。
mejironさんも日向八丁に触手伸ばし始めてるの察知し、引きずり込み今回のパーティー結成です。
石室泊なんですがいちおテント持参、シュラフは厳冬期の担いでの黒戸はしんどいのなんの。
七丈小屋で花谷さんから石室の水場枯れてるかもとのアドバイス頂いたもんで水2Lのアルバイトも加わりなかなか悶絶しました。
結果山頂から石室まで思いの外苦戦し水調達するには遅い時間だわ石室周りの積雪では雪集めるのも困難だったため、花谷さんのアドバイスには感謝感謝。
同日石室へ先行されていた福井からの女性お二方は強かったです。
踏み跡、暗くなる間際に本当に助かりました。
二日目は風も凪ぎ空気も澄んでいて最高のトレイル日和。
烏帽子辿り着くまでルートミスしたりしてほんのちょいバリエーション気分を味わえました…つーかピンクテープ見逃してんじゃねーよと後でヤキ入れられたとか入れられてないとか、話し盛ってます、ごめんなさい。
烏帽子からの展望は言わずもがな、先でも随所随所で団十郎拝めたのはご褒美のようでした、良いね日向八丁尾根。
kerolinaさんの下記レコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3595761.html
に旅情?掻き立てられましたが本当に素晴らしいトレイルでした。
パーティーの構成も理想的だったのではと自画自賛。
テクさん日向八丁一度歩かれてますし花丸急上昇中のmejironさん。
存外雪山テイスト楽しめてお得な山行でした、しんどかったですけど。
同行のお二方、適切なアドバイス下さった花谷さん、天候、甲斐駒ヶ岳そいと送り出してくれる家族に感謝です、ありがとうございました。
今年ダイレクト尾根からの奈良田周回やる相談をトムさんにした時、日向八丁も気になるのよね〜、と呟いたらテクさんと計画してるけど行く?ってな事で急遽飛び入り参加させて頂くことに。
いやぁ〜、ハードでした。雪山初心者の私には甲斐駒山頂から六合石室まではキンチョーの連続。
キンチョーの余り、外付けしてた御守りココヘリ落としちゃう始末…トホホ。外付けもうしません。
そんなハプニングも忘れるほど、二日とも青空と大好きな雪化粧した南アルプスをお腹いっぱい堪能出来て最高でした。
小屋ではテクさんが担ぎ上げて下さったご馳走でディナー振舞ってくださり身体も心もホッコリでした!ありがとうございました。
私がテクさんの年齢になったら日向山で満腹だろうな、そのパワフルさに感服致します。
トムさんのリードのお陰で小屋まで無事辿り着けました。ビア歩荷までして頂き感謝しかありません。ビア美味しかった〜。本当にありがとう。
そして、夢叶ってリアル花谷さんともお会いでき、全てに感謝の充実した山行でした。
せっかく花谷さんがいたのに七丈小屋に泊まらないなんてもったいないような・・・
でも、そのおかげで石室では両手両足に花でもてもてでしたね!
雪があるのと無いのとでは大違いのコースですね。
写真見て、ヒヤヒヤしました。
ビールか・・・
この時期私と一緒に泊まりで行くなら日本酒担いでね!
園芸種ではなく高山植物、清楚、可憐…逞しいの方がしっくり…あいやなんでもないです。
小屋の宿泊予約状況は見てくださったんですが満室、ただでさえ完全予約制なうえ宿泊者絞ってますから。
それに今回の周回、行程的にも七丈小屋で刻んでしまうと二日目のバリエーションルート歩きに加え七丈小屋から甲斐駒山頂までがオンされてしまいかなりタフになってしまいます。
この日のコンディションでは結果的に石室まで進んで大正解、ってか行かざるを得なかったんですが。
冬山の核心部って無雪期歩けばどうってことないとこ、言い方変えれば雪が付けばシビアになるのは仕方ないことですね。
紙パックのおにごろしならOKですよ(笑)
まあ、mejironさん以外は、はっきり言って花ではなくババでしたけどね
せっかく両手両足なのに、トムさんったらご飯食べたらすぐ爆睡してました
でも翌朝、カメラの設定がおかしくなったから見てくださいって頼られてたよ
mayuさんもいけるクチなのね
吹雪の山の雪洞で熱燗キュッといかがかな?
穴はトムさんが掘ってくれるに違いない
ビックリ!
お疲れ様でした。
あらまお知り合いでしたか。
無雪期でもタフなルートなんですが雪付いて嫌らしかったです。
その分楽しめましたが。
へへへ、意外な取り合わせでしょ?
まあ、確かに私もどこにでも出てくる人だけど、発掘さんも顔が広い。
この前の八丁尾根敗退記でも出てきたような・・・
このコースについてkeroさんとやりとりがあったんですね。
強者が揃ってこの辺りを歩いている。
テク姐さん、そう言えば銀嶺会の宮田さんとこの辺で会っていましたね。合同で遭難救助の時。
mejironさん、初めまして。
花谷さん、格好良いですよね。
一度七丈小屋に泊まりたいと思っています。
kerolinaさんは残雪期の黒戸で一言二言会話しただけですが、歩くの強い印象が強烈で。
はじめまして。コメントありがとうございます。はい、花谷さん人柄も素敵です。是非一度七丈小屋へ行かれて下さい。トロけます(笑)
予定されていたより前倒しして八丁周回されたのでしょうか😀
景色は積雪もあり雰囲気もぐっと良くなってますね👍
全体の行程を考えると六合石室まではやはり行きたい所ですが、それにしてもtomさんのザックがテントが入っていてもやたら大きい… だいぶ背負いましたねー🙂
時間に追われる中たどり着いた石室はホッとしたでしょう。
烏帽子と大岩山間もなかなかのアップダウンで体力削られますし…
装備を絞って僕も黒戸から入り石室泊をしてみたいと思いましたよ😀
皆さまおつかれさまでした!
一週間勘違いてテクさんから連絡来てびっくり(笑)
黒戸からの赤石沢奥壁やらはさほど雪付いて無かったのですが山頂越えて六合目石室へ向かって降りるとそこそこの降雪、傾斜緩んで見返すと結構雪化粧してました。
本格的な積雪期の日向八丁ってどうなんだろうと思う自分がいます、トレース無いでしょうから2泊は見積もった方が良いなぁだなんて他人事のように思ってました。
いちおテクさんが七丈小屋の予約状況見てくださったんですが完売御礼、もし予約取れてたら二日目はやはりハードでしたので結果オーライです、初日の甲斐駒山頂から石室までは存外時間掛かってしまいましたが。
パッキング、75のザックですが実質55くらい、そんなでもないです。
不格好に膨れてるだけじゃないでしょうか?
冬場なら着込んでいるはずの防寒着ザックに入れたりすると本当にガサばります。
シュラフ厳冬期のものでそれ以外は12爪やワカン、メットも無いですし、普段のuromamさんのテン泊の方が全然担いでらっしゃるはずです。
初夏の大唐松は水場無い稜線で幕営されてましたから相当大変だったかと。
石室、花谷さんの話だと水場この時期枯れるリスク有るとの話ですが6月から8月なら大丈夫じゃないですかね、このレコの「その他周辺情報」でテクさんが石室の紹介されてますが広過ぎず寒々しい感じは無く快適でした。
はじめまして
日向八丁マスター様なんですね
トムさんにはビールや水を背負っていただいたので、重かったと思います。
でもつかれた様子もなくサクサク歩かれていましたよ。
避難小屋もたどり着けることは確定だったのですが、ヘッデンいるかいらないかで焦りました。
ギリ不要で着いたので良かったです。
冬の八丁行かれるんですか
凄いなあ。
tekutekugoさん、mejironさん、はじめまして
(「テク姐さん」のお名前はhakkutuさんのところで拝見しておりました〜)
私は完全夏山な状況で参りましたが、雪が少しつくだけで難易度が格段に上がりますね!
三ツ頭巻いてしまったの、、、わかります。あのあたり道全然わからなかったので。。
「見えてる目標に向かって歩いて行けばいい」これまさにそうですね!
「まぁとにかく上だな」ってのぼって三ツ頭に到達しましたので
六合石室を選ばれているのも魅力です。
以前鋸行った時に利用したのですが、いい小屋ですよね。扉を締め切ると宴会をしたくなるような。。(トイレがあれば最高なのですが、、)
反対周りで利用してみたいな、と、このレコを拝見して感じました。
もう雪なので来年以降ですが、また楽しみが増えました!
hakkutuさんはkerolinaさんと三峰岳辺りでお会いした山行の復路、風雨に曝された塩見山頂でお会いし、たまにコメントのやり取りしております。
案外ヤマレコの世界も狭いもので。
三ツ頭、下山して改めてkerolinaさんのレコ見て、なんだ同じようなとこでルートロスしてやんの(笑)って。
やはり分かりづらいんですね、稜線通し枝の通せんぼの気配しか感じられなかったもんで…瞬間風速だったようですが。
反対周りの周回だとちょうど疲れた頃に石室、いい塩梅で刻めると思います。
やろうと思えばkerolinaさん日帰り出来るかと思いますがごゆるりと周回お楽しみあそばせ。
初めまして。
準備の段階でkeroさんのレコを見せていただいて、すごいなあと思っていました。
七丈で刻むとご来光が見えるのが良いですが行程が長い
降雪ということでちょっとビビッて七丈空いてないか調べたりしましたがやはり六合で正解でした。ワタシ何故かこの小屋3度利用してますが、いい小屋です
トイレは岩の隙間に済ませちゃった
是非是非反対廻りしてみてください。かなりきついけどkeroさんなら大丈夫そう。
お膝ご自愛くださいね。膝つぶしたらおしまいですからダマしダマしですね。
発掘さんとは、台風の中キャンプしたり、ワイン飲みまくって東京音頭踊りまくったり・・・へんなお友達です
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