記録ID: 376843
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
近畿
低山なのに急峻な岩場とルートファインドを楽しめる裏明神山（神社コース〜西の小明神〜T字尾根〜西の尾切れ〜東の尾切れ〜明神山〜河鹿コース）
2013年11月30日(土) [日帰り]
nanfutsu
体力度
3
日帰りが可能
体力度について
- GPS
- 09:15
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 1,133m
- 下り
- 1,130m
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馬谷駐車場6:51-神元神社7:01-神社コース-CA.360m〜大岩8:00-ジャンダルム8:12-千枚岩08:25-三角点447.4m8:33-ロープ場8:57-西の小明神9:09〜オブジェの分岐9:30-T字尾根9:38〜明神湖周回道合流10:19-尾切れ登山口10:40-西の尾切れ11:15-Vキレット11:32-東の尾切れ11:41-岩場12:06-オブジェ12:54-小明神巻き13:06-明神山13:57-9合目14:06-河鹿コース-なまず岩14:50-大観望15:02-15:56林道合流-駐車場16:06
| 天候 | 晴れ -1℃〜6℃ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
公設ルートではないので標識は一切無い。私設のテープマークや虎ロープがあるが、原則自分でルートを見い出す。踏み跡は尾根筋は比較的明瞭だがそれ以外は不明瞭で、有っても落ち葉で隠れていることが多い。 神社尾根は、アップダウンが多く意外に体力を消費する。途中Ca.360mピークで明神湖が見えれば道間違い。ピークの少し手前を北東に折れるが倒木でルートが塞がれていて発見しづらい。 T字尾根は北斜面が大きく落ち込んでいるので留意。 西の尾切れはトラバースとルンゼの長いロープ場を慎重に。 東の尾切れから尾根道への復帰は北斜面を巻く（直進は絶壁、南斜面は巻けるがトラバース斜面が急） 明神山への登りは山頂直下が浮き石だらけのガレ場なので落石に注意。 河鹿コースは途中東斜面は絶壁なので注意。林道への合流地点手前50mほどは崖なのでロープ等で慎重に降りる（尾根の分岐を東に折れず直進すれば安全な道なのかもしれない 未確認）。 |
写真
馬谷川が分かれるところに駐車スペースがある。バスで来たかったのだが土日は到着が10時を過ぎてしまうので、今日は珍しく車にした。夜明けとともに歩きだす。
2
11/30 6:50
馬谷川が分かれるところに駐車スペースがある。
バスで来たかったのだが土日は到着が10時を過ぎてしまうので、今日は珍しく車にした。夜明けとともに歩きだす。
バスで来たかったのだが土日は到着が10時を過ぎてしまうので、今日は珍しく車にした。夜明けとともに歩きだす。
神元神社まで戻り神社裏から神社コースに入る。大きなイチョウの葉は落ちてしまって地面を黄色に染めている。それにしても大抵は神社裏に登山道があるのはなぜなんだろう。
4
11/30 7:04
神元神社まで戻り神社裏から神社コースに入る。大きなイチョウの葉は落ちてしまって地面を黄色に染めている。
それにしても大抵は神社裏に登山道があるのはなぜなんだろう。
それにしても大抵は神社裏に登山道があるのはなぜなんだろう。
Ca.360mピークに到達。
西の支尾根に進まないよう注意しながら急斜面を降りる。
西の支尾根に進まないよう注意しながら急斜面を降りる。
あれれ、正面に明神湖が見えてきたのでルート間違い。50mほど登り返す。
少し戻って北東方向の踏み跡を探す。ルートが倒木に隠れていた。そもそもCa.360mピークに到達した時点で尾根を外していたことになる。
11/30 7:59
少し戻って北東方向の踏み跡を探す。ルートが倒木に隠れていた。そもそもCa.360mピークに到達した時点で尾根を外していたことになる。
続いて、通称ジャンダルム登場。
本家のジャンとは比べ物にならないものの、小明神の前衛峰として立派な岩体だ。
本家のジャンとは比べ物にならないものの、小明神の前衛峰として立派な岩体だ。
ジャンの次は千枚岩。縦に裂け目が入った岩塊が待ち構えるが簡単に登れてしまう。
この後行く予定の尾切れが見える。Vキレットの切れ込み具合が凄い。
左の奥の岩の隙間にトラロープがセットされている。かなり急傾斜。できるだけ立ち木と岩を掴んで登る。
しばらく急斜面を進むと西の小明神のピークに到達する。ルートは曖昧だったが適当に樹間を上がった。
急でザレた西斜面を下る。ザレと落ち葉で滑るので立ち木が無ければ下れない。ところどころトラロープがセットしてある。
急斜面を下り終えると尾根の南に大蛇�が現れる。フリクションの良く効く岩だがあまり先まで行き過ぎると転げ落ちる。
この辺りは岩盤で構成されているようで、根張りが浅く大木になると倒れてしうようだ。なのでやたらと倒木がある。
榾(ほた)のオブジェ。T字尾根方面と尾切れ方面の分岐点になっている。
明神湖周回道を南に下った公園の東端に尾切れへの登山口があった。
沢に沿って歩いてきたが、このままだと見当違いの沢詰めになってしまうので、途中で北方向のガレ沢を登り尾根に上がる。
上部の少しハングってるところが越えられそうにないので右へトラバース。
するとルンゼ状のところにロープ場があった。急であまり掴むものが無いまま30mほどを登る。ここの下りは怖そうだ。
東の尾切れに登り、西の尾切れを眺める。しかし、よくこんなルートを開拓したものだな。
さて、尾切れを終え明神山を目指そうとしたが崖が落ち込んでいて降りれない。アチコチ巻き道を探したが見当たらない。北側に巻けそうなところがあったが倒木で先がよくわからない。
2
11/30 11:48
さて、尾切れを終え明神山を目指そうとしたが崖が落ち込んでいて降りれない。アチコチ巻き道を探したが見当たらない。北側に巻けそうなところがあったが倒木で先がよくわからない。
さっきの崖下に辿り着く。崖が崩壊している。崩壊前は降りれたのかな。
ふと北側を見たら明瞭な巻き道があるじゃん。やっぱ倒木を超えていけばよかったのかあ。今回は倒木にだいぶんやられたな。
南側から回り込んで岩の上に行くと眼下に尾切れの岩稜が見える。
西の小明神の南斜面に巻き道があったので巻く。急斜面を登らずに済んだ。が、後半、落ち葉で細いトラバース道が埋まっていて滑る。
2
11/30 13:06
西の小明神の南斜面に巻き道があったので巻く。急斜面を登らずに済んだ。が、後半、落ち葉で細いトラバース道が埋まっていて滑る。
明神山の山頂が近づいてくると急なガレ場に変わる。所々で落石が起っている。
明神山山頂。久しぶり。雪彦山の岩峰も良く見える。
結構人気の山のようでこんな寒いのに小さな将来の山ガールや若者が登って来ていた。もちろん公設のハイキング道からだが。
2
11/30 13:57
明神山山頂。久しぶり。
雪彦山の岩峰も良く見える。
結構人気の山のようでこんな寒いのに小さな将来の山ガールや若者が登って来ていた。もちろん公設のハイキング道からだが。
雪彦山の岩峰も良く見える。
結構人気の山のようでこんな寒いのに小さな将来の山ガールや若者が登って来ていた。もちろん公設のハイキング道からだが。
さて、河鹿コースの尾根を目指す。途中までは一般登山道を下り、九合目の標識のあたりから一般登山道を離れ目的の尾根方向に入る。
1
11/30 14:06
さて、河鹿コースの尾根を目指す。途中までは一般登山道を下り、九合目の標識のあたりから一般登山道を離れ目的の尾根方向に入る。
出だしは浮き石だらけのガレ場だが、しばらくで尾根に乗ると開けていて歩き易くなる。
振り返れば明神山。明神山の頭は葉を落とした広葉樹で覆われいるので灰色に見える。
鯨岩。丁度逆光。撮り直すのも面倒なのでこのまま。
（鯨岩→なまず岩に訂正）H12.12.01
（鯨岩→なまず岩に訂正）H12.12.01
続いて名称から期待していた大観望。アレ、何んも見えないじゃん。
と、後を振り返ると、なんだこう言うことだったのかあ。明神山と西の小明神の雄大な景色が飛び込む。けっこうウットリ。しばし休憩。
3
11/30 15:02
と、後を振り返ると、なんだこう言うことだったのかあ。明神山と西の小明神の雄大な景色が飛び込む。けっこうウットリ。しばし休憩。
景色を堪能し、後は尾根を下るだけ。シダ薮が出てきたが踏み跡は明快。
調子良く下っていたら、突然ルート消失。それもかなりの急斜面。立ち木を支えにそろりそろりと下ってみるが足元はズリズリ滑る。
1
11/30 15:25
調子良く下っていたら、突然ルート消失。それもかなりの急斜面。
立ち木を支えにそろりそろりと下ってみるが足元はズリズリ滑る。
立ち木を支えにそろりそろりと下ってみるが足元はズリズリ滑る。
麓まで50mくらいのところで崖になってしまったので懸垂下降。20mのロープで4ピッチ。
立ち木が無かったら終わってたね。
立ち木が無かったら終わってたね。
撮影機器：
感想
いや〜、なかなか面白いテクニカルでタフなコースだったなあ。
道標は一切ないし、入山を規制する警告板があったりする。
踏み跡が落ち葉でかき消されていたり、倒木でルートを見失ったりで、
常に地図上で自分の位置を確認しておかなければならない。
岩場もスリル満点。
表の明神山とは全く異なった様相を呈する。
ロープ・ヘルメットは必須ですね。
色褪せたトラロープは更新されているようで比較的新しいものが設置されてあった。
ルート開作者の方が更新しておられるのかな？
今回の山行にあたってはhino_yamaさんのレコを参考にさせていただきました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-375944.html
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私が２日間で歩いたコースを１日とはすごいです。
私も西の尾切れから長いロープの下りは緊張しました。
１１月３０日は明神山のＣコースを登り馬谷コースを下って明神峠を越えました。 このおり馬谷の駐車場に山屋さんとは思えない車が駐車されているのを見かけました。nanfutsuさんの車だったのですね。
ニヤミスでお会いできなかったのは残念です。
鯨岩→なまず岩と言うらしいです。
河鹿コース、うっかり駆ると真っ直ぐ下ってしまい林道手前でひどい目に遭うでしょう
私も何度もひどい目に遭い最後は１０ｍのザイルを木に引っかけて降りました。
シダの所で左折ルートが有り、その後の支尾根途中で右折ルートが有ります。
裏明神で北方尾根ルートを歩いた事がないので近々訪れる予定です。
正規ルートは最近のヤマレコに掲載しました。
うわ、ほんと、ニアミスですね。
hino_yamaさん作成のルート図を頭に叩き込んで臨んだので、なんとか周回できました。ありがとうございます。
河鹿コースの最後は沢の音が聞こえてきたので、あともう少しだと思い調子に乗って下ったら崖でした。ザイルを持ってたから下れましたが持ってなかったどうなったことやら。でも、実に面白いコースの連続でとても楽しい山行になりました。
北方尾根ルートのレコ、楽しみにしています！
nanfutsuさんらしい山歩きを楽しんでおられますね。
なんか、わくわくするようなポイントがいっぱい散りばめられていて、いつもnanfutsuさんの踏み跡をバーチャルトリップしてる感じです。。
リアルで歩いてみたいかも。
フォト36 なかなか絵になってます♪
圧縮されすぎた、警告文（フォト42）が気になります。
なんて書いてあるの？
ヤバイから気をつけてって感じでしょうか？
フォト７３のプラトーって何ですか？
<< 追記 >>
プラトー
おフランス用語だったのですか。勉強になりました。
おしゃれですね。
やたらめったと使ってみたくなる単語となりました。ウフ♪
メッセージは、とっとと帰れ。だったのですか。
私には、もうちょっと経験積まないと。。なルートですね。
でも、レコで十分楽しめました。
フォト36、反応いただきアリガトウです♪
松の枯れ木にスマホをぶら下げてセルフタイマーで。
なので斜めです。
フォト73のプラトーは
plateau(フランス語)で「台地」です。
急峻な尾根や斜面を登った先の平坦になっている場所のことで、
休憩や幕営ポイントとして重要になります。
フォト42の警告文は以下のとおり。
警告！
「この登山コースは危険です。
ここで引き返して下さい。
ロープ破断による滑落事故の危険があります。
急な岩場のため落石の危険があります。
再度、警告します。
一般登山者はここで引き返して下さい。」
です。
警告者の記名は無いので意図はわかりません。
行政機関ではないようです。
「ヤバイから気をつけて」ではなく
「ヤバイからとっとと帰れ」ですね(爆)
今日１２月３日に北方稜線→Ｔ字尾根を周回してきました。
まだＨＰもヤマレコもアップ出来ていません。明日か明後日にはアップします。
ＨＰ「日野家の山歩き」も訪問してみてください。
http://www.geocities.jp/hino8224/index.htm
例の警告文書は１週間前には無かったのですが、１１月３０日に取り付けられた様です。（今日確認）
この辺りは明神山愛好会の方がボランティアで整備していただいていますが、聞くところによると最近明神山で死亡事故（Ｃコース）が発生し、ナーバスになっている様です。
設置ロープが切れたりした時に責任問題になるのでバリエーションルートが多い裏明神の登山口のマーキングも取り除かれていました。（おかげで北方稜線の支尾根取り付き点を探すのに手間取りました）
たぶん警告文書は明神山愛好会が取り付けたと思われます。残念な事です。
真新しい警告版だったので何かあったんだろう
とは思っていましたが。
確かに経験不足やいい加減な装備で入山すると、
危険な山域ですので仕方ないですね。
人気のある山なので上手くバランスをとって、
活性化を願いたいです。
レコ＆HPも後ほど訪問しますね!
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