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Yamareco

記録ID: 394151
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積雪期ピークハント/縦走
蔵王・面白山・船形山

蓬沢山

2014年01月12日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
05:11
距離
6.6km
登り
628m
下り
622m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

金山口(10:28)−金山峠(11:32)−837mピーク(13:00)−蓬沢山山頂(13:48−14:06)−金山口(15:39)

蓬沢山 974.7m
往路    3時間20分
復路    1時間33分
移動距離 6.6km
天候
過去天気図(気象庁) 2014年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
 2年前に遡る。膝を痛めて復帰2回目の山行が金山峠であった。あの時は峠直前で道に迷い、峠西側の県境稜線に取り付いてしまった。その後、去年も道に迷い金山峠にすら辿り着かなかった。今日は三度目の正直で何とか蓬沢山に登った。金山峠に続く金山越えは沢を辿るが上流に行くにつれ支流が合わさり迷い易いかった。夏ならば地元の小学生の遠足コースだが、厳冬期では蓬沢山までのコース中、やはり、手強かった。。
沢の脇に羽州街道金山越え
2014年01月12日 10:31撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 10:31
沢の脇に羽州街道金山越え
雪が被る枝ぶり
2014年01月12日 10:37撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 10:37
雪が被る枝ぶり
立派な橋はこれだけ
2014年01月12日 10:41撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 10:41
立派な橋はこれだけ
石碑がある右の沢脇を進む
2014年01月12日 10:48撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 10:48
石碑がある右の沢脇を進む
倒木を越える
2014年01月12日 10:52撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 10:52
倒木を越える
雪が積もった沼
2014年01月12日 10:58撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 10:58
雪が積もった沼
茶屋跡
2014年01月12日 11:05撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 11:05
茶屋跡
七曲がり
2014年01月12日 11:18撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 11:18
七曲がり
尾根を登る
2014年01月12日 11:24撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 11:24
尾根を登る
東の稜線
2014年01月12日 11:30撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 11:30
東の稜線
車道脇の埋もれる案内板
2014年01月12日 11:34撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 11:34
車道脇の埋もれる案内板
宮城県に続く車道
2014年01月12日 11:37撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 11:37
宮城県に続く車道
車道から尾根に取りつく
2014年01月12日 11:37撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 11:37
車道から尾根に取りつく
動物の足跡か
少し下る
2014年01月12日 11:51撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 11:51
動物の足跡か
少し下る
稜線に杉の木が
2014年01月12日 12:01撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 12:01
稜線に杉の木が
やせ尾根
2014年01月12日 12:10撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 12:10
やせ尾根
なんとか急坂を登り終える
2014年01月12日 12:32撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 12:32
なんとか急坂を登り終える
稜線は雪が締まる
2014年01月12日 12:35撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 12:35
稜線は雪が締まる
837mピーク
2014年01月12日 12:59撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 12:59
837mピーク
南の尾根
2014年01月12日 12:59撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 12:59
南の尾根
幹も氷つきそう
2014年01月12日 13:08撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 13:08
幹も氷つきそう
もうすぐ山頂
2014年01月12日 13:40撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 13:40
もうすぐ山頂
山頂跨いで東の尾根
2014年01月12日 13:48撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 13:48
山頂跨いで東の尾根
蓬沢山頂上
2014年01月12日 13:51撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 13:51
蓬沢山頂上
頂きを振り返る
2014年01月12日 14:36撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 14:36
頂きを振り返る
尾根を下る
2014年01月12日 14:57撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 14:57
尾根を下る
尾根から沢へ
2014年01月12日 15:03撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 15:03
尾根から沢へ
丸太橋
2014年01月12日 15:04撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 15:04
丸太橋
分岐を振り返る
左の沢にピンクテープがあるが右がルート
2014年01月12日 15:06撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 15:06
分岐を振り返る
左の沢にピンクテープがあるが右がルート
杉林
2014年01月12日 15:08撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 15:08
杉林
雪棚
2014年01月12日 15:31撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 15:31
雪棚
廃屋
2014年01月12日 15:37撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
1/12 15:37
廃屋
またね
2014年01月12日 15:37撮影 by  E-M1 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/12 15:37
またね

感想

 羽州街道の看板のある車道までしっかりと除雪されていた。周りには数軒の建物があるが人の気配はしない。廃屋を右に見て歩き始める。小さな足跡が残っていた。積雪期には沢沿いは避けたいが昔の街道沿いに残る杉並木が私を導いてくれるだろう。去年は左の沢に入ってしまい道迷いを楽しんでしまった。金山越えは右の沢沿いにあることを大きな石碑が教えてくれる。見覚えのある蔓状の木を越え、左の高みに登ると二段の沼が見えて来た。雪に被われて水面は隠れてしまっているが下流の沼に僅かに水が流れ込んでいた。
 杉並木の途中に茶屋跡がある。沢の流れを聞きながら杉の木立の下で団子などを食べてみたいものだ。沢沿いに進むと二股に出た。左側にははっきりとピンクテープがあり山人を招くようだが、地図は右の沢を示している。丸太橋を渡り九十九折りの登りには七曲がりの標識が雪に隠れていた。右に輪をかいて尾根に取りついた。左上方に車道のガードレールが見えてきた。もうすぐ峠だ。足跡を辿って登ると、思わぬ急坂の登りを強いられた。
 冬期間は封鎖される車道には名所の案内板が雪を被っていた。その案内板からは上山の町が雪にけむって見えた。車道は歩かず登れそうな崖を探した。するとトレースが見えた。急坂をものともしない、さっきのやつのものだろう。ずり落ちたような縦の溝ができていた。ここから稜線までの登りは獣に戻って四本足で登った。手先を深く雪に突き刺して這い上っていった。
 崖を登り終えると地図を出した。稜線はほぼ南南西に伸びていた。コンパスの向きも一致していた。ここ先にもトレースがあったが、ストックの跡は見られなかった。鞍部を過ぎると尾根は消えていたが進行方向の方角を確かめつつ登るとヤセ尾根に出た。行く手を杉の木に阻まれながら登る。疲労で足が上がらない。寝坊を悔いた。昨夜からの頭痛と喉の痛みに朝は苦しんだ。今日も山頂を踏めないのか。
 尾根の左の木立から蓬沢山の山頂へと登る稜線が僅かに見えて来た。見上げる高さだ。夏ならばまだしも厳冬期の単独登山には遥か彼方だ。地図で見てもルートは反時計回りで迷うことはないだろうが宮城県からの尾根が右側から合わさるまではまたしても急坂だった。もはや足だけでは身体を上げることは叶わず、両方のストックを突き刺して登る。記憶が跳んだ。稜線に立つとワカンが外れそうなのに気づいた。振り返ると自分だけのトレースがしっかりと坂を登っていた。
 抜かった雪で外れかけたワカンを締め直す。稜線には目印が見えた。雪も締まって来た。宮城県側には雪庇が伸びていた。林に被る雪も厚くなっていてエビの尻尾も見える。幹も雪で磨かれて妖しく光っている。山頂が見えない。折り返しの2時半の目安にとGPSを取り出して現在地と山頂までを見比べた。837mのピークに繋がる南からの尾根が右側に見えて来た。
 目印のピンクテープの位置がだんだん雪面に近づいて来た。風の道が横に走って雪の溝を作っている。その段を踏み越えるのにも苦労しない。足元がしっかりしてくると太ももの疲労も癒えて来た。眼前に相撲がとれるくらいの雪面があった。そこを右に回ると下りの尾根があった。その尾根をすこしすすむとGPSの山頂マークがずれてきた。あの雪面が蓬沢山山頂だった。なんの頂標もなく、ましてや三角点は雪の下深くにあるのだろうか。左側はヤセ尾根が上山に続いているのか。想像の中で登頂の展望を楽しむ。
 山頂から少し戻った木の周りの雪の窪みで昼食にした。最近は熱湯を携帯用の魔法瓶に入れてセブンイレブンの蟹雑炊を食べる。なかなか美味い。カップ麺は湯がぬるくなると硬くなるが雑炊は冷めた湯でもイケる。それから玉子スープを飲んで帰り仕度をする。雪が舞って寒風が吹いて来た。ストックの紐は私から僅かに離れただけで氷ついて固まっている。ザックもゴワゴワして担ぎにくい。グローブは外さなかったが顔に吹き付ける雪で鼻先が痛くなった。放っておけば凍傷になるかもしれない。左手にハンカチを持って口と鼻を覆って下山した。歩けば寒くはない。鼻先も緩んできた。
 帰路は自分のトレースを辿るだけだが、時計周りに回る稜線が7時にさしかかると急坂の下りになる。トレースがなければそのまま谷に迷い込みそうだった。右手に谷を見下ろせるように下るとよい。ヤセ尾根からは一瞬、蓬沢山が見えた。尾根を外れ左側に坂を下るが、往路で足跡を辿ったからだろう。峠からは尾根を下って沢に出た。右手下に自分のトレースが見えた。里に近づくを牡丹雪が降ってきた。その雪を被ったレンズを自分の舌で貫くいとってみた。ぼんやりとした雪棚が沢に浮かんでいた。

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