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Yamareco

記録ID: 396205
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ハイキング
霧島・開聞岳

白煙たなびく活火山の島へ☆薩摩硫黄島・硫黄岳

2014年01月11日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
02:00
距離
4.1km
登り
268m
下り
268m

コースタイム

車止めゲート 14:15
6合目展望台 14:55-15:15
車止めゲート 15:43
天候 晴れ→曇り
過去天気図(気象庁) 2014年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
村営定期船「フェリーみしま」鹿児島本港南埠頭〜竹島〜硫黄島〜黒島
往路(1/11 土):鹿児島港9:30-硫黄島13:25
復路(1/12 日):硫黄島10:10-鹿児島港14:05
月10回程度運航。出航日はサイトを確認。2等片道3,500円。往復券の割引はなし。
http://mishimamura.com/livinginfo/442/

往路、鹿児島空港への朝着では乗るのが難しいため、最終便で鹿児島に入り前泊しました。
コース状況/
危険箇所等
■コース:かつて山頂火口で行なっていた硫黄採掘のために車の通れる道が作られ、その後40年ほど前にリゾート開発が試みられた際に展望台と広場が整備されたようですが、どちらも現在は放棄されており、整備されないまま自然に還ろうとしています。近年火山活動も活発であることからその傾向が一段と顕著になっており、数年前のブログでは何とか展望台まで車で行けたとの記述もありましたが、現在は車の通行が不可能な状況です。道全体の崩落は起きておらず、人が歩く分には問題ありません。

■温泉:東温泉(写真のもの)無料、車でアクセス可
三島開発総合センター 集落の西端の公共の建物内の浴室に天然温泉が供給されている
火・木・土 14:00-19:00、居住者以外も無料 東温泉の上がり湯におすすめ
坂本温泉 無料、車でアクセス可だが遠い、干潮時のみ入浴可、マニア以外東温泉だけで十分
大谷温泉 無料、道なし、自分で浴槽を掘る必要のあるマニア向け
穴の浜温泉 無料、道なし、現地の人でも到達が難しい北部海沿いのエキスパート向け

■島内の交通:なし。民宿の自家用車をレンタルした(1泊滞在中5,000円)。自転車も借りられそうだが、島内の道路はアップダウンが激しい。電動アシスト付きは船で鹿児島から持ち込むしかないが、1泊で借りられるサービスを見つけられなかった。

■商店:港の近くにあり。最低限の生活物資は買えるが、持ち込んだほうがよい。
■飲食店:なし。

■宿泊:島宿本田(1泊2食7,500円)が旅行者に人気だが満室のため、民宿ガジュマル(1泊2食6,000円)に宿泊。公共事業従事者を顧客とした宿だったが、滞在に大きな問題はなく、料金も安かった。また集落隣りの三島開発総合センター(無料)、およびリゾートホテル跡に出来た鹿児島市の青少年教育施設・冒険ランド硫黄島にキャンプ場があり、テントを担いでの島旅派はこちらが利用できる。前者は海を臨む便利な立地、後者は硫黄岳と稲村岳を間近に島が一望できる(ただし冬期は休業)。

三島村の宿泊施設
http://www.mishimamura.jp/contents/kankou/syukuhaku/syukuhaku.html
冒険ランド硫黄島
http://www.city.kagoshima.lg.jp/_1010/shimin/5kyouiku/5-6sisetu/5-6-1annnai/0002914.html

今回の旅は船で行きます。このみしま丸、結構欠航するので油断なりませんが今日は大丈夫。
2014年01月11日 09:17撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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今回の旅は船で行きます。このみしま丸、結構欠航するので油断なりませんが今日は大丈夫。
このところめっきり大人しい、桜島に見送られながら鹿児島を出発。
2014年01月11日 09:44撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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このところめっきり大人しい、桜島に見送られながら鹿児島を出発。
錦江湾を南下、遠くからでも目立つ開聞岳を過ぎると外海に出ます。
2014年01月11日 11:17撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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錦江湾を南下、遠くからでも目立つ開聞岳を過ぎると外海に出ます。
最初の停泊地、隣島の竹島のあたりから不気味なものが視界に入りはじめます。
2014年01月11日 13:06撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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最初の停泊地、隣島の竹島のあたりから不気味なものが視界に入りはじめます。
南海に浮かぶ火山島の絵に出てきそう島が近づいてきました。
2014年01月11日 13:13撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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南海に浮かぶ火山島の絵に出てきそう島が近づいてきました。
なべか、やかんが沸騰しているかのようです。
2014年01月11日 13:18撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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なべか、やかんが沸騰しているかのようです。
もうもうと出てます。
2014年01月11日 13:17撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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もうもうと出てます。
船が島の南側に回りました。白いものは単なる雲ではなく、山頂の火口から立ち上がる亜硫酸ガスの蒸気だとわかります。
2014年01月11日 13:20撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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船が島の南側に回りました。白いものは単なる雲ではなく、山頂の火口から立ち上がる亜硫酸ガスの蒸気だとわかります。
これが薩摩硫黄島・硫黄岳です。山腹からもガスが噴出しています。海にはところどころ茶色や水色の変色域があります。
2014年01月11日 13:20撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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これが薩摩硫黄島・硫黄岳です。山腹からもガスが噴出しています。海にはところどころ茶色や水色の変色域があります。
まるでマンガのようなガスの出方をしてます。
2014年01月11日 13:21撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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まるでマンガのようなガスの出方をしてます。
左には伊豆の大室山に似た、活動停止中の稲村岳、奥には鬼界カルデラ外輪山を構成する、屏風のような矢筈岳。常識を疑うセンスの取り合わせ。
2014年01月11日 13:24撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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左には伊豆の大室山に似た、活動停止中の稲村岳、奥には鬼界カルデラ外輪山を構成する、屏風のような矢筈岳。常識を疑うセンスの取り合わせ。
島唯一の集落にある港に入港します。
2014年01月11日 13:28撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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島唯一の集落にある港に入港します。
港も、海底から鉄分の多い温泉湧出で茶色く変色しています。チャレンジングな温泉ハンターは入浴するとか。
2014年01月11日 13:29撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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港も、海底から鉄分の多い温泉湧出で茶色く変色しています。チャレンジングな温泉ハンターは入浴するとか。
3時間半の船旅を終えて上陸。いよいよ主峰の硫黄岳に陸から近づきましょう。
2014年01月11日 13:37撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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3時間半の船旅を終えて上陸。いよいよ主峰の硫黄岳に陸から近づきましょう。
今晩投宿する民宿のワイルドな(汚い車内の)軽1BOXを借りて出発。歩きだけで回るにはちょっと大きい島です。
2014年01月11日 13:39撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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今晩投宿する民宿のワイルドな(汚い車内の)軽1BOXを借りて出発。歩きだけで回るにはちょっと大きい島です。
集落から密林を抜けると、硫黄岳へは車両通行止めの看板が。少しだけ先に進んでみましょう。
2014年01月11日 15:47撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
1/11 15:47
集落から密林を抜けると、硫黄岳へは車両通行止めの看板が。少しだけ先に進んでみましょう。
看板から先は路面が荒れます。車止めがあるので手前に車を停めて歩き始めます。
2014年01月11日 14:15撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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看板から先は路面が荒れます。車止めがあるので手前に車を停めて歩き始めます。
船からは見えない、こちら側の山腹の低い場所でも噴気が上がっています。空気もおかしな臭いで美味しくありません。
2014年01月11日 14:17撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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船からは見えない、こちら側の山腹の低い場所でも噴気が上がっています。空気もおかしな臭いで美味しくありません。
元気なのは笹ばかり。しばらくは荒涼とした草原を歩きます。
2014年01月11日 14:21撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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元気なのは笹ばかり。しばらくは荒涼とした草原を歩きます。
HFP(橋フェチポーズ)してる間に崩落するかも知れない、亜硫酸ガス交じりの「酢雨」に痛めつけられた橋を渡ります。
2014年01月11日 14:25撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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HFP(橋フェチポーズ)してる間に崩落するかも知れない、亜硫酸ガス交じりの「酢雨」に痛めつけられた橋を渡ります。
山体の崩落は随所にみられ、その牙は硫黄採掘を終えて経済的価値を失ったこの道にも向けられています。
2014年01月11日 14:25撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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山体の崩落は随所にみられ、その牙は硫黄採掘を終えて経済的価値を失ったこの道にも向けられています。
対照的に、穏やかな海を雲間から光が照らします。
2014年01月11日 14:32撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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対照的に、穏やかな海を雲間から光が照らします。
いよいよ道が怪しくなってきました。
2014年01月11日 14:32撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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いよいよ道が怪しくなってきました。
流入した土砂の上を笹が占拠し、路肩は崩壊。車止めで停めて正解でした。
2014年01月11日 14:32撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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流入した土砂の上を笹が占拠し、路肩は崩壊。車止めで停めて正解でした。
見下ろすと茶色と水色の変色域がくっきりと。左の水色の変色域は海沿いに東温泉のある場所です。
2014年01月11日 14:34撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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見下ろすと茶色と水色の変色域がくっきりと。左の水色の変色域は海沿いに東温泉のある場所です。
「酢雨」のせいで、温暖なのに果樹が育たないというこの島で、黒々とした実をつけるタフな草もあります。
2014年01月11日 14:37撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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「酢雨」のせいで、温暖なのに果樹が育たないというこの島で、黒々とした実をつけるタフな草もあります。
また道が大変なことに。もはや藪漕ぎです。
2014年01月11日 14:38撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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また道が大変なことに。もはや藪漕ぎです。
目的地がだいぶ近づいてきましたよ。
2014年01月11日 14:46撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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目的地がだいぶ近づいてきましたよ。
鬼界カルデラの外輪山、箱根で言えば金時山に相当する矢筈岳はかなりの鋭峰。登山道がないので挑戦者求む。
2014年01月11日 14:47撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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鬼界カルデラの外輪山、箱根で言えば金時山に相当する矢筈岳はかなりの鋭峰。登山道がないので挑戦者求む。
矢筈岳から左手に伸びる、顕著なカルデラ壁の向こう側には阿蘇の外輪山と同様に平地が広がっています。手前は最近登山道が出来たらしい稲村岳です。
2014年01月11日 14:47撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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矢筈岳から左手に伸びる、顕著なカルデラ壁の向こう側には阿蘇の外輪山と同様に平地が広がっています。手前は最近登山道が出来たらしい稲村岳です。
噴気の荒々しさに、ついつい笑顔がこぼれます。
2014年01月11日 14:51撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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噴気の荒々しさに、ついつい笑顔がこぼれます。
いえいえ、山が荒れすぎないように祠がありました。中には美恵火山王と彫られた石碑がありましたが、意味がわかりません。
2014年01月11日 14:53撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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いえいえ、山が荒れすぎないように祠がありました。中には美恵火山王と彫られた石碑がありましたが、意味がわかりません。
この付近は6合目の平坦地。地図だとあまり山頂に近づいていないようですが、麓から見上げるのとは迫力が全然違います。
2014年01月11日 14:55撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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この付近は6合目の平坦地。地図だとあまり山頂に近づいていないようですが、麓から見上げるのとは迫力が全然違います。
目的地の展望台がありました。かつてヤマハがリゾート開発を試みた当時の遺産です。
2014年01月11日 14:55撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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目的地の展望台がありました。かつてヤマハがリゾート開発を試みた当時の遺産です。
では展望台から眺めてみましょう。
2014年01月11日 15:01撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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では展望台から眺めてみましょう。
地面より少し高いだけで、噴気孔が正面によく見えます。山の最高点は左の稜線上で、右手前の岩稜の向こうには山頂火口があります。
2014年01月11日 14:56撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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地面より少し高いだけで、噴気孔が正面によく見えます。山の最高点は左の稜線上で、右手前の岩稜の向こうには山頂火口があります。
地獄の形相です。おどろおどろしい・・・
2014年01月11日 14:58撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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地獄の形相です。おどろおどろしい・・・
ちなみに階段は朽ちてきてますので、上り下りは慎重に。
2014年01月11日 15:00撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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ちなみに階段は朽ちてきてますので、上り下りは慎重に。
展望台の先はガス濃度が高く、道路が崩壊、そして私有地のため立ち入りはやめましょう。
2014年01月11日 14:57撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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展望台の先はガス濃度が高く、道路が崩壊、そして私有地のため立ち入りはやめましょう。
いつか行きたいと思ってたけど、行ける気がしなかった硫黄島と硫黄岳。
2014年01月11日 14:57撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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いつか行きたいと思ってたけど、行ける気がしなかった硫黄島と硫黄岳。
本当に来れるなんてね。ではそろそろ、海を見ながら下山しましょう。
2014年01月11日 15:17撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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本当に来れるなんてね。ではそろそろ、海を見ながら下山しましょう。
帰りも同じ道ですが、
2014年01月11日 15:23撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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帰りも同じ道ですが、
やっぱり藪こぎ。
2014年01月11日 15:24撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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やっぱり藪こぎ。
あまり端を歩かないよう気をつけてね。
2014年01月11日 15:32撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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あまり端を歩かないよう気をつけてね。
おつかれさま、無事下山できました。改めて、自然の力はすごいなあ。
2014年01月11日 15:43撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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1/11 15:43
おつかれさま、無事下山できました。改めて、自然の力はすごいなあ。
ではせっかく硫黄島まで来たら、絶景の秘湯として名高い東温泉にも行っておきましょう。
2014年01月11日 15:53撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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ではせっかく硫黄島まで来たら、絶景の秘湯として名高い東温泉にも行っておきましょう。
すごいきれい。
2014年01月11日 15:56撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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すごいきれい。
ちょっと熱いけど、ゴクラクゴクラク。
2014年01月11日 16:03撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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1/11 16:03
ちょっと熱いけど、ゴクラクゴクラク。
火山の恵みそのままに超フレッシュなお湯、浴槽から海へと滝のようにかけ流し。
2014年01月11日 16:15撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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1/11 16:15
火山の恵みそのままに超フレッシュなお湯、浴槽から海へと滝のようにかけ流し。
ありがとう、思いきって来れてよかったね、硫黄島(終)
2014年01月12日 07:53撮影 by  GR DIGITAL 4 , RICOH
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1/12 7:53
ありがとう、思いきって来れてよかったね、硫黄島(終)
撮影機器:

感想

日々ささやかな生活の中で貯めている飛行機のマイルがあったので、
一念発起して鹿児島県の硫黄島(通称・薩摩硫黄島)に行って来ました。

7000年前、南九州に栄えた縄文文化を滅ぼしたと推測される大噴火を起こした、
鬼界カルデラ(大半は海底にある)の一部が海上に姿を現しているのがこの硫黄島。
カルデラが形成された後で新しく噴火して誕生したのが、いまなお活発に
活動を続ける硫黄岳となります。

南海の火山島としてマンガに出てきそうなその姿を写真で見たときから、
一度は行っておきたいと思っていたのですが、難点はアクセスつまり船。
毎日運航されている訳ではないので休みとあわせるのが難しく、
かつ小型のフェリーゆえ欠航もあるので、最後は一か八かで航空券を予約しました。

幸運にも風と波に恵まれ村営定期船「みしま丸」は行きも帰りも予定通りに運航、
硫黄岳が青空に白煙をたなびかせる姿を海からバッチリ拝むことができました。

島に上陸してからは、予報通りに雲が広がりはじめてしまいましたが、
生きた火山のおどろおどろしさを肌で感じながら登っていくには、やもすると
非現実的な印象を与えるどピーカンな天気よりもむしろ良かったかも知れません。

私たちが行ったのは6合目までですが、その先は観光客でも登山者でもなく、
火山の専門家の領域になります。加えて、かつて硫黄採鉱を行なっていた企業の
私有地ですので、無断で踏み入ることは許されないことを付記します。

山頂をピークハントせずとも硫黄岳を満喫するためとして、一番最後の写真の
平家城展望台(硫黄岳がその稜線を海中に直接落とす島北部の景観が望めます)と、
山体と海とが交わるところに湧出した東温泉を、あわせてお勧めに挙げておきます。

九州は阿蘇、霧島、雲仙、久住などを筆頭として、
火山が生みだした素晴らしい山岳景観に満ち溢れていますが、
海と活火山とカルデラとが生み出す硫黄島のそれは、
他のどの山々とも違う個性的なもので、かつ素晴らしいものでした。

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コメント

マグマ大使の島
guruさん guraさん こんにちは。

すごい所まで旅されたのですね。そもそも硫黄島が何処にあるのか知りませんでした。屋久島の近くのだったのですね。
海から噴煙を上げている火山島、本当にマンガチックで不思議な光景。手塚治虫のマンガ「マグマ大使」が飛び出してくる火山島の様だと思ったのは私だけ?
海底から直接海の上に顔を出した硫黄岳、火山大好きなguruさんguraさんらしい旅ですね。お疲れ様でした。
2014/1/18 15:13
手塚治虫も知っていた?!
yuzupapaさん、コメントありがとうございます

なるほど、マグマ大使ですか
火山島の火口が基地になっているというやつですね
手塚治虫が訪れたことはなさそうですが、存在は知っていたんですかねえ。

場所は屋久島 から近いですが、訪れる人は何百分の一でしょうか。
以前霧島に行った時に、鹿児島市内にある好日山荘の支店に立ち寄ったのですが、
関東からの客はほぼ全員屋久島に行く人で、霧島でさえ珍しいと言われました。
ましてや硫黄島の硫黄岳なんて・・・

あっ、硫黄島は一応ハイキングですが、
実のところ山のぼりでも何でもないですね
ヤマレコに書いておきながら。シマレコで失礼しました
2014/1/18 22:39
こんばんは
火山、スゴいですね!!
九州は本当に火山が多くてとてもそそられてしまう場所ですね。
参考にさせていただきます!!!
2014/1/19 22:55
九州はちょっとスゴい。
empitsさん、めっちゃ火山の近くに住んでるじゃないですか
浅間山 は我が家が観光から登山に切り替えたきっかけの山です

でも本州の山とは何か違う趣きがありますよね>九州の山
その九州の中でもここはまたとびきりユニークです

ちなみに、更に先のトカラ列島も活火山の諏訪之瀬島をはじめ
スゴいというウワサなので、長くお休み取れるようでしたらそちらも是非
2014/1/20 17:24
プロフィール画像
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