赤岳・阿弥陀岳〜厳冬期の稜線でカモシカに会いビックリ
- GPS
- 28:12
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 1,548m
- 下り
- 1,533m
コースタイム
美濃戸 9:40
堰堤広場 10:40
赤岳鉱泉 11:30-12:15
行者小屋 12:50-13:30
赤岳展望荘 15:30
18日
赤岳展望荘 7:40
赤岳 8:15-8:35
文三郎分岐 8:55
中阿のコル 9:30-9:55
阿弥陀岳 10:50-11:05
中阿のコル 11:40-11:50
行者小屋 12:00-12:20
美濃戸 13:25
天候 | 17日:曇り小雪 18日:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(2駆で入っている人も居ましたが、すれ違いでよけたときにスタックする恐れがありますのでやめた方が無難です) |
コース状況/ 危険箇所等 |
【美濃戸−北沢−赤岳鉱泉】 終始雪道ですが全く問題ありません、アイゼンも不要です。林道の途中2ヶ所ほどショートカットがありますので、目印を見落とさないように注意して下さい。 【赤岳鉱泉−行者小屋】 終始雪道ですが全く問題ありません、アイゼンも不要です。 【行者小屋−地蔵尾根−展望荘】 ここから本格的な雪山です、ピッケル・アイゼン・防風衣等、冬山完全装備が必要です。この日は階段、鎖が出ていました。相当急峻な尾根ですのでスリップ・滑落に注意して登って下さい。極端に危険な場所は有りませんが、稜線直下は絶対にスリップが許されない場所ですので慎重に行動して下さい。この冬の展望荘の営業は2月22日までですので注意して下さい。 【展望荘−赤岳】 急な雪の斜面ですが、特に危険な場所は有りません。但し強風の時は注意が必要です。 【赤岳−中阿のコル】 赤岳の下りは岩と雪のミックスでアイゼンを引っかけないよう注意が必要です。但し特に危険な場所は有りません。中岳の下りの稜線が一部ナイフリッジになっています。滑落しないよう注意して進んで下さい。 【中阿のコル−阿弥陀岳】 今回のコース中の最難関です。登りはじめ(最初のハシゴの上)に相当急な斜面があり、ピッケルとアイゼンを駆使して登る必要が有ります。ピッケルはダガーポジションでピックを打ち込み、アイゼンの前爪を使って登ります。鎖などはありませんのでピッケル・アイゼンワークに慣れていない方は止めた方が無難です。特に下りは危険度が増します。この難所を過ぎれば後は特別危険な場所はありません。 【中阿のコル−行者小屋】 この日は積雪や天候の具合が良く、雪崩の危険が無いと判断して中岳沢を下りました。 夏道と異なりコルから直接中岳沢を下ります。快適な雪の斜面です、登山者が居ない場合尻セードで一気に下れます。今回はコルから行者小屋まで10分でした。 ■【注意】中岳沢は過去に何度も雪崩が有り犠牲者も出ています。中岳沢が快適なのは雪崩の危険が無いときです。必ず雪崩の可能性が低い事を確認してから入って下さい。(積雪状態、前日までの降雪状況、当日の天候・弱層テスト・等) 【行者小屋−南沢−美濃戸】 終始雪道ですが全く問題ありません、冬山装備は不要ですが、樹林帯の下りで凍結箇所がありますので軽アイゼンが有ると快適です。 |
写真
感想
今年初めての山で、冬山大定番の赤岳とちょっと気張って阿弥陀岳に行ってきました。
初日スタートは天気が悪かったのですが、午後から徐々に回復、夜には満点の星空となり、翌日は快晴無風の絶好の天候に恵まれ気持ちの良い冬山を満喫してきました。
今年は2月22日まで赤岳展望荘が毎日営業していますので、この時期稜線でぬくぬくとコタツに当たってビールを飲むと言った夢のような事が出来ます。
ちなみにこの日(金曜日)の宿泊は4名のみ、追加料金無く個室に泊まれ、食事も出来合のものでは無く手の込んだボリューム満点の献立で大満足でした。
この人数では完全に採算が取れていないようで申し訳なく思いました。皆さん赤岳展望荘に泊まりに行きましょう(^o^)
さて、コース詳細は上記の通りです。
赤岳は冬山入門の大定番コースですので、特に危険な箇所は有りません。阿弥陀岳はバリエーションルートでは人気があるのですが、一般ルートを登ってくる人は少なく多少のテクニックが必要な箇所も有りますので初心者だけのパーティーはやめておいた方が良いかもしれません。逆に赤岳だけでは物足りない方には是非お勧めです。
※この日は積雪の状態や天候から雪崩の危険は少ないと判断して中岳沢を下りました。但し状況によっては雪崩の危険性が有ります。中岳沢下山の可否は慎重な判断が必要です。(冬山経験が少ない人は入らないで下さい)
二日目稜線で日の出を待っているとなんと、横岳方面からカモシカが歩いてきました。八ヶ岳ではカモシカは頻繁に見かけますが、この時期こんな場所まで登ってくとはビックリです。
風は弱いもの気温はマイナス20度、ちょっと出歩きたくない状況ですがカモシカは悠然と歩いていました。
稜線の諏訪側を横岳方面から赤岳方面になかなか厳しい場所をアイゼンピッケル無しで(当たり前か?)全く危なげなく歩いて居る様は威厳がありました。「大自然」そんなフレーズが浮かんできました。
昨年もスタートは赤岳でした。今年も幸先よく快晴の赤岳からスタートを切れましたので、また1年楽しい山行きが出来るような気がします。
月一山やですが今年もいろいろな山に登りたいと思います。
厳冬期の阿弥陀岳の写真素晴らしいですね。
阿弥陀に私も昨年2月にトライして途中身の危険を感じ大敗しました。
コメントしていただいたように登るのも大変ですが、下るのはさらに大変でした。確かにあの急登は写真を撮るのも大変です。
いろいろ参考になります。あrがとうございます。
tabitabi様初めまして。
コメントありがとうございます。
当日は風も無く比較的雪の状態も良かったので、私にも登れました。
阿弥陀岳の難所は1カ所だけなのですが、ちょっとした高度感も有り緊張する所です。
下手な写真でお恥ずかしいですが、自己満足で色々アップしております。
また良かったら私の記録を見て下さい。
はじめまして。ANZNと申します。
コースタイムから察すると、yamaya1127さんが阿弥陀を登って来られる際にすれ違ったと思います。恐らく急登の後のトラバース地点ですれ違った方かと。
18日は天候が安定しており、厳冬期とは思えないほど恵まれた条件でしたよね。あの日は本当に良い1日でした。
厳冬期の天望荘には一度泊まってみたいと思いながらも、宿泊代をケチっていつもテント泊になってしまいます。
天望荘からの夜明けの写真、拝見しているとキンと冷えた八ヶ岳の空気を思い出します。
またどこかでお会いしましたら、よろしくお願いします。
ANZN様 はじめまして。
コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、「あの急登」で出会った者です。
私にとってはあの場所は、ヒヤヒヤものスリル満点の雪壁でした。
ANZN様の足運びをよく見させて頂いたお陰で何とか私でも無事に通過できました。
ありがとうございました。
赤岳展望荘お勧めですよ
厳冬期の稜線に有りながら小屋の中はぬくぬくの別世界、外の吹雪の音を聞きながら、こたつでビール、この違和感が何とも快感です。
是非一度泊まってみて下さい。
それにしても、下山は北陵から御小屋尾根ですか!
バリルートをサックっと行ってしまう・・・私には到底できそうも有りませんが、またどこかの山でお会いしました声をかけて下さい。
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