上州武尊山
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.3km
- 上り
- 467m
- 下り
- 1,113m
コースタイム
天候 | 冬型のゆるみ 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
OGNA武尊スキー場から車で川場田園プラザ |
コース状況/ 危険箇所等 |
剣ヶ峰への最初の登り、1975ポコの手前に2・3mの雪庇 普通にかわせる 武尊山まではほとんどアイゼンストック 武尊山から先はスキー ところどころシール・シーアイゼン使用 |
写真
感想
スキーを使って北海道でやってたスタイルで登山できないかと山を探す。
なんやかんやで上州武尊山に行き着いた。はたして思惑通り行くか。
当初より悪めになった天気予報に萎えつつ、関越道をレンタカーで駆ける。
川場町の手前のコンビニで車中泊。ついたころは雪が降っていた。
朝起きると腫れてる!山も見えてる!とテンションが上がるが、コンパスで方向を確認すると武尊山の方向がガスの中。
もう、川場スキー場で遊んで帰ろうかとゆっくり朝ごはんを食べていると、明らかに起床した時よりもガスが薄くなっている。
回復するかもと、そそくさと朝ごはんをかき込み、川場田園プラザへ移動し準備する。
8:00始発のシャトルバスに乗り込み45分ほどで川場スキー場へ。
登山届を受付に提出する。出さないと登山者はリフトに載せてもらえない。
と、ここでオーバー手袋を片方忘れたことに気づく。ウールのミトンを愛用しているので、防水・防風には必須装備。
しかし、これが原因で敗退するのも悲しい話だ。ふと、飛ばされたオーバー手袋の代わりにスタッフバックを使ったという話を思い出す。
ストックバックの中身を抜き、スキーバンドで止める。おお、いけるいける。というわけで事なきをえる。(重大な反省です)
まだ、強い風が吹き付ける中、リフトを乗り継いで最高点を目指す。最悪、天気の様子を見ながらピークまで往復できればいいか、とまだ弱気。
ガスの中に聳える最初のポコがおどろおどろしく、不安を煽るが、とりあえず出発。久々のキックターンだ。
しかし、最初のポコの登りはいかんせん急。さっそくスキーを脱いでアイゼンに変える。手元はストックのまま急斜を登っていく。
夏道っぽいところがなんとなく分かるところもある。
急登を登りきり、平らなところを少し歩くと、剣が峰が姿を現す。なるほど、確かに天を刺す剣のような鋭い形をしている。
ここも登りはそこそこ急なのでそのままアイゼンで登る。
と、このころからうっすらかかっていたガスが飛んだり、またかかったりを繰り返すようになる。お、回復兆候か?
武尊のピークた日光・谷川方面が見え始める。
それなりの細さの尾根を歩き、ルンゼっぽいところ下る。これだけ書くと難しい感じに見えるがなんてことはない。
少し進んで剣が峰を振り返るとよりかっこいい。そして、このころにはガスも飛び、風も収まり始める。
予報よりも早く回復。周囲の山も見えるようになりテンションだだ上がりだ。来てよかった。
1975ポコの手前には2・3mの雪庇が出ている。思ったよりも大きい。まあ、ブッシュで普通にかわせる。
1975ポコは右の白いところを登るが途中で急になり斜面にがっつり入りそうだったので尾根上に復帰する。
ここがちょっとめんどくさかった。楽しようと雑なことはするもんじゃない。
1975ポコを超えると武尊山ピークまでは一登り。
結局、最初以外はアイゼンストックで来てしまった・・・。
ピークからは日光・草津・谷川などの北関東の山々から八ヶ岳・富士山、そして、北には尾瀬の山々望むことができる。
う〜ん、最高のピークだ。新潟方面にはガスが残っているが、巻機山の頭が見える。
至仏や燧ヶ岳を望むのはいつ以来だろうか。思い思いに写真を撮る。
さて、先に見える前武尊がブッシュブッシュしていたので一瞬逡巡するが、当初の計画通り先を目指す。
ここからはスキーを履いて滑り降りる。今シーズン初滑り。微妙に硬いので最初は苦戦する。
しかし、ピーク次ポコの南側の斜面に入るといい雪質。嬉しい悲鳴をあげて斜面にシュプールを刻む。
久々のスキーが楽しいので2回ほど登り返して滑る。
さらにその先にも大きな斜面がある。すこしサンクラスト混じりでつっかかるところもあるが、長い距離を一気に滑り降りることができる。
これでこそ、スキーを持ってきた甲斐があったというもの。
その先はトラバリが続くのでシールを履いて進んでいく。ツボ足では沈んでしまうので、こういう風に行動できるのもスキーの賜物。
まるで春WANのように暖かい陽光の下、思い思いに歩く。他には誰も居ない。ふと、立ち止まると耳なりがするくらい静かだ。
武尊山ひとりじめといったところか。
前武尊側の剣が峰の手前までずっとトラバリ。
剣が峰は東側から巻く。ところどころ硬くてシールが滑る。その先の前武尊も硬いのでシーアイゼンをつける。程よく快適。
前武尊にはなにやらお坊さんの銅像があった。
さて、前武尊からは尾根沿いに下り、旭小屋を目指す計画だ。
しかし、時間的に少し微妙か・・・。まぁ、いけるかなとそっち方面にコンパスを切って進むも、なにやら下る尾根がはっきりしない。
久々の冬山でギリギリの時間で微妙なところを下るのも良くないと思い、OGNA武尊スキー場にエスケープすることにする。
地図読みもちょくちょくミスるし、こっちの方が尾根筋がわかりやすい。
適当の尾根を乗り換え、スキー場目指して滑っていく。ところどころトレースも付いている。土日にこっち方面からきたのだろうか。
適度に楽しい樹林内スキーを楽しみながら、小一時間ほどでOGNAスキー場の最高点へ。
あとはスキー場をさーっと下っていく。山の中もいいが、こっちも快適と、思いきや数回派手にコケる。恥ずかしいし、痛い。
そんなこんなで、スキー場の施設へ。こっちには公共交通機関が無いことは分かっていたがそれを一応職員の方に確認する。
とりあえず確認した後、リフト券を買いもう一滑り。やっぱり荷物がないとより滑りやすくて楽しい。
意外と足に来たのでスキーはおしまいにして駐車場でヒッチハイク。3台目くらいで、親切な方に乗せていただく。
なにやらアウトドアブランドのウェアで揃えているなと思ったらICIスポーツの店員の方だった。
北海道や装備などの山の話に花を咲かせて田園プラザまで送っていただく。ありがとうございました。
暮れなずむ武尊山を眺めながら温泉に入り、家とバイト先のおみやげを探しながら帰路についた。
前半はほとんどアイゼンだったが、後半はスキーならではの行動ができ、本州の雪山で北海道に近いスタイルで登れて大満足の山行だった。
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