湊川水系高宕川
- GPS
- 05:09
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 598m
- 下り
- 586m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
公共交通機関を用いる場合、内房線の上総湊駅から戸面原ダム行きバスに乗車し、環駅バス停で降りて歩くことになります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
沢:最初はナメですが、途中からゴーロです。倒木も結構あります。 登山道:まだ雪が結構残っています。(軽)アイゼンはなくても何とかなると思いますが、自信のない人は軽アイゼンを持って行くといいでしょう。 関東ふれあいの道から志組への登山道はトレースがありませんでした。 |
写真
感想
0 記録の前に
今回歩いた高宕川ですが、過去に住民の方と外部の人間との間でたびたびトラブルが起きたと仄聞しています
(沢が水源となっており、取水設備が設けられているところ、車で沢に突っ込んだ人間がいるとか。)。
あまりに当たり前ですが、この駄文を読まれて歩いてみようと思われた方は、住民の方とトラブルを起こさないよう十分なご配慮をお願いします。
1 記録
(1)概要
入渓点からしばらくはすばらしいナメの連続する沢です。
数年前までは上流までナメが点在する沢だったようですが、今回はほとんどナメはありませんでした。
特にこだわりがなければ、ゴーロが始まったあたりで戻る選択肢もありそうです。
(2)入渓点まで
高宕川で最も面倒なのが入渓点までの移動です。
入渓点手前に素掘りのトンネルがありますが、その手前から車は進入禁止となっています
(さらにその手前の最後の分岐点から進入禁止となっているとの情報もあります。)。
最後の分岐点から先まで通行させてもらえるとしても、先日の大雪で竹がかなり倒れています。
最後の分岐点の手前に駐車できるスペースはありません。
要するに、車で入渓点に近づくことは困難です。
必然的に、公共交通機関を利用するしかありませんが、
最寄りの環駅バス停から入渓点まで5kmほどあります。
がんばって歩きましょう。
なお、集落内の道には若干の分岐がありますが、沢沿いに進む道を選べばOKです。
(3)急駟滝まで
ナメです。
ヌメりません。
よそ見をして転ばない限り問題はないでしょう。
急駟滝までの間に滝といえそうな滝は一つあります(黒滝)。
躊躇せずに右岸側のステップに進んだためきちんとチェックしませんでしたが、
水流中央も登れそうです。
滑ると釜にドボンする恐れがありますが。
黒滝のすぐ上で沢は二手に分かれます。
直進するのが元々の本流ですが、川廻しの結果ほとんど水流はなく、
左岸側から流入する支流が事実上本流となっています。急駟滝はこちらに落ちています。
急駟滝までもナメです。ヌメりません。
なお、今回は見に行きませんでしたが、元々の本流にも宮内滝という滝があるそうです。
(4)急駟滝
ヌメるという記録もありましたが、フェルトソールの沢靴を履いている限り問題はないでしょう。
上の方は傾斜が急になりますが、ザイルがあります。
怖ければこれを使えばよいでしょう。
(5)急駟滝から終了点
しばらくはナメが続きますが、ゴーロが始まってからはほとんどナメはありません。
過去の記録から判断する限り、ナメが埋まってしまったと思われます。
現状では単調なゴーロ歩きと倒木の乗っ越しばかりになります。
沢を詰めることが目的でなければ、適当なところで終えてしまってもよいでしょう。
私が遡行を終えたのは、高宕山西方の221mピークの北北東の沢が蛇行しているあたりです。
地形図から明らかなとおり、登山道までさほど急なところはありません。
この箇所には黄色のテープが付された木が立っていたようですが、倒れてしまったようです。
今後ここで遡行を終えるときは、地形を十分に確認しながら歩みを進める必要があります。
(6)終了点からバス停まで
稜線までは緩斜面を登ります。
特に問題はないでしょう。
稜線までまっすぐ上がったところ、支尾根の末端付近に出ました。
そこから尾根伝いに少し進めば登山道です。
ここも問題はないでしょう。
登山道には雪が残っていました。
志組への登山道の分岐まではしっかりとした踏み跡があるので、
(軽)アイゼンはなくても歩けるとは思いますが、
滑落しかけたような跡もあったので、不安な場合は(軽)アイゼンを携帯すべきでしょう。
志組への登山道は全く踏み跡がありませんでした。
多数の標識がありますが、ルートを見失う恐れがあるので、
このルートを通ったことがない人は、雪がなくなるまで通らない方がいいかもしれません。
林道に出てからは問題がありません。
雪が残っている箇所はありますが、23日の段階では凍っている箇所はありませんでした。
2 感想
(1)全体
ナメはとてもすばらしいです。
本格的にゴーロが始まるくらいまでは一見の価値があるかと。
途中からゴーロと倒木ばかりになるのがとても残念です。
(2)入渓点まで
今日はのっけから失敗。
関尻交差点で国道465号と県道88号とが分かれるので関尻バス停でよかろうと思ったら、
関尻交差点に近いのは環駅バス停で、関尻バス停は次の次。
環駅バス停のすぐ手前で気がつくも、運転手さんに関尻まで行くと伝えてあった関係で、諦めて歩いてことに。
あまり距離がなかったからよかったものの。
国道465号からの分岐点はすぐ分かりましたが、そちらに進むと今度は雪が。
ちょっと舞っただけでしたが、テンションだだ下がり。
集落を抜けたところで、住民の方が倒れた竹を撤去中。
住民の方と外部からの闖入者とのトラブルの存在を仄聞していたため、
制止されるのではと冷や冷やするも、特に問題なし。
ただ、倒れた竹の通過はちょっと難儀しました。
あんなに竹が簡単に倒れるとは思ってもいませんでした。
(3)急駟滝まで
そんな感じでテンション最低な状態で到着した入渓点でしたが、
ひとたび入渓すればすばらしいナメの連続で、テンションうなぎ登り。
我ながらどうしようもないくらい単純です。
全国の同好の士には是非歩いて欲しいところです。
もともと入渓点からさほど離れていないうえに興奮しているのであっさりと急駟滝へ。
(4)急駟滝
落差27mという記述も見かけましたが、10mくらいではないかと思います。
地形図でもだいたいそんなところではないでしょうか。
また、人によって何段か分かれるようですが、個人的には二段ないし三段と思っています。
下の一段ないし二段は特に問題なく登れるでしょう。
上の段もしっかりとしたホールドやスタンスがあるわけではありませんが、
ヌメっていないので、慎重に登れば道具なしでOKではないかと思います。
今回は時間を節約すべくさっさと登るためにザイルを拝借しましたが。
なお、ザイルを使う場合は、言うまでもないことですが、強度を確認してからにしてください。
(5)急駟滝から終了点
急駟滝の上にもナメが広がっていたものの、しばらく行くとゴーロに。
ナメが卓越していた旨の2年前の記録を直前に読んでいたのでかなり期待していたものの、
上の方は期待に合致せずちょっと残念。
それに加えて結構な数の倒木が。
今回の目的はナメと急駟滝だったので、
ゴーロが続くのであれば個人的には遡行価値がないと言わざるを得ず、
ゴーロが終わる確証もなかったので、最も傾斜が緩やかそうなところで遡行終了。
ゴーロも倒木も、直ちになくなるとは期待できないので、
当面の間は急駟滝からしばらくのところまでをピストンするのがいいかもしれません。
(6)終了点からバス停
登山道には意外と雪が残っていてびっくり。
もちろん多く残っているのは北側ですが、
南側に全くないというわけではありません。
折角なので高宕山まで行こうと思ったところ、
前にいた大人数のパーティーがザイルを張っており、
時間がかかりそうと思って高宕山はスルー。
高宕観音で追い越したパーティーもかなり人数が多かったですが、
すれ違い等はうまくいったのでしょうか。
余計な世話と言われそうですが、気になります。
志組への登山道は岩の上にうっすらと雪が残っていたり倒木があったりで、意外と難儀。
ゆっくり行けばさほど問題はないのですが、
ここまで来ると早く下山したくなってきます。
ちょっとこのあたりがもどかしいかも。
林道は志組の集落の外れまでは除雪がなされていますが、
そこから先は自然に融雪するに任されています。
車で登山口まで行けるにはもう少し時間がかかりそうです。
ここから行く人はあまり多くなさそうですが。
コメント
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