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Yamareco

記録ID: 409690
全員に公開
沢登り
房総・三浦

湊川水系高宕川

2014年02月23日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:09
距離
16.1km
登り
598m
下り
586m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

8:30関尻バス停-9:40入渓点9:50-9:53黒滝-10:00急駟滝-11:00終了点-11:35登山道-11:40高宕観音-12:00登山道分岐12:05-12:44林道志組線終点-13:43関豊駅バス停
天候 晴れのち曇り
過去天気図(気象庁) 2014年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
後述しますが、自家用車の利用はあまり望ましくないようです。
公共交通機関を用いる場合、内房線の上総湊駅から戸面原ダム行きバスに乗車し、環駅バス停で降りて歩くことになります。
コース状況/
危険箇所等
沢:最初はナメですが、途中からゴーロです。倒木も結構あります。
登山道:まだ雪が結構残っています。(軽)アイゼンはなくても何とかなると思いますが、自信のない人は軽アイゼンを持って行くといいでしょう。
関東ふれあいの道から志組への登山道はトレースがありませんでした。
環駅バス停からちょっと行ったところの酒蔵。
開店時間前なのでスルー (ノД`)
2014年02月23日 08:39撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 8:39
環駅バス停からちょっと行ったところの酒蔵。
開店時間前なのでスルー (ノД`)
入渓点は集落の最奥部にあります。集落の入口の目印その1です。
2014年02月23日 08:55撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 8:55
入渓点は集落の最奥部にあります。集落の入口の目印その1です。
目印その2。
2014年02月23日 08:55撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 8:55
目印その2。
目印その3。しばらくはこのいちご園を目指します。
2014年02月23日 08:55撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 8:55
目印その3。しばらくはこのいちご園を目指します。
いちご園を過ぎて最初の分岐です。ここは右へ。
2014年02月23日 09:16撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:16
いちご園を過ぎて最初の分岐です。ここは右へ。
次の分岐です。ここも右との記録もありますが、左が正解です。少し進むともう一つ分岐があります。地元の方が作業中だったので写真はありません。
2014年02月23日 09:24撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:24
次の分岐です。ここも右との記録もありますが、左が正解です。少し進むともう一つ分岐があります。地元の方が作業中だったので写真はありません。
最後の分岐を少し進んだところです。地元の方の作業は倒れた竹の処理でした。
2014年02月23日 09:33撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:33
最後の分岐を少し進んだところです。地元の方の作業は倒れた竹の処理でした。
入渓点手前の素掘りのトンネル。すぐ脇には
2014年02月23日 09:35撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:35
入渓点手前の素掘りのトンネル。すぐ脇には
川廻しがあります。これはトンネルを抜けたところから。
2014年02月23日 09:36撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:36
川廻しがあります。これはトンネルを抜けたところから。
2014年02月23日 09:36撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:36
ようやく入渓点です。
2014年02月23日 09:48撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:48
ようやく入渓点です。
地元の方に伺ったわけではありませんが、道を封鎖したのではないかと。
2014年02月23日 09:50撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:50
地元の方に伺ったわけではありませんが、道を封鎖したのではないかと。
何の穴?
2014年02月23日 09:50撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:50
何の穴?
その斜め下には奇妙な浸食の跡が。
2014年02月23日 09:50撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:50
その斜め下には奇妙な浸食の跡が。
沢の反対側にも道がありますが、こっちは私有地につき立ち入り禁止です。
2014年02月23日 09:50撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:50
沢の反対側にも道がありますが、こっちは私有地につき立ち入り禁止です。
肝心の沢は
2014年02月23日 09:50撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:50
肝心の沢は
のっけからナメです。
2014年02月23日 09:51撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:51
のっけからナメです。
2014年02月23日 19:01撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 19:01
すぐに黒滝が見えてきました。水流中も登れそうですが、ドボンしても嫌なので
2014年02月23日 09:52撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:52
すぐに黒滝が見えてきました。水流中も登れそうですが、ドボンしても嫌なので
おとなしく右岸側のステップを上がりました。
2014年02月23日 09:53撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:53
おとなしく右岸側のステップを上がりました。
まだまだナメは続きます。
2014年02月23日 09:53撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:53
まだまだナメは続きます。
志組川でもありましたが、工事の跡があります。
2014年02月23日 09:54撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:54
志組川でもありましたが、工事の跡があります。
2014年02月23日 09:55撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:55
倒木が。結構あります。
2014年02月23日 09:56撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:56
倒木が。結構あります。
ナメ滝を乗り越してずんずん進むと
2014年02月23日 09:57撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:57
ナメ滝を乗り越してずんずん進むと
急駟滝です。ちなみに、滝の下にある小さなナメ滝の向かって右側が白くなっていますが、ここにはステップが切られていました。
2014年02月23日 09:58撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:58
急駟滝です。ちなみに、滝の下にある小さなナメ滝の向かって右側が白くなっていますが、ここにはステップが切られていました。
下の方は特に問題なく登れるでしょう。
2014年02月23日 09:59撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 9:59
下の方は特に問題なく登れるでしょう。
上の方は傾斜が強いので、残置ザイルを適宜使ってしまいましょう。
ややヌメるとの記録に接していましたが、時期のせいかフェルトを張り直したばかりのせいか、ヌメるようには思いませんでした。
2014年02月23日 10:00撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:00
上の方は傾斜が強いので、残置ザイルを適宜使ってしまいましょう。
ややヌメるとの記録に接していましたが、時期のせいかフェルトを張り直したばかりのせいか、ヌメるようには思いませんでした。
滝の上から。結構水量があります。
2014年02月23日 10:02撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:02
滝の上から。結構水量があります。
川廻しのトンネル。ここの川廻しは牧場を作るためのものだったようですが
2014年02月23日 10:02撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:02
川廻しのトンネル。ここの川廻しは牧場を作るためのものだったようですが
牧場跡の面影は全くありません。
2014年02月23日 10:02撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:02
牧場跡の面影は全くありません。
急駟滝の上もナメが続きます。
2014年02月23日 10:03撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:03
急駟滝の上もナメが続きます。
2014年02月23日 10:03撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:03
2014年02月23日 10:04撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:04
藻が。試しに上を歩きましたが、滑りませんでした。
2014年02月23日 10:05撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:05
藻が。試しに上を歩きましたが、滑りませんでした。
釜が深そうなのでおとなしく左から巻きました。
2014年02月23日 10:05撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:05
釜が深そうなのでおとなしく左から巻きました。
ゴーロが混じり始めます。
2014年02月23日 10:07撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:07
ゴーロが混じり始めます。
ポットホールと思しき穴に木の残骸が。
2014年02月23日 10:07撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:07
ポットホールと思しき穴に木の残骸が。
並んでいるところを見ると意図的に空けた穴かもしれません。
2014年02月23日 10:07撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:07
並んでいるところを見ると意図的に空けた穴かもしれません。
何となく見上げると廃道が。エスケープするにしてもあまり通りたくはないですな。
2014年02月23日 10:08撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:08
何となく見上げると廃道が。エスケープするにしてもあまり通りたくはないですな。
たぶん取水設備。
2014年02月23日 10:08撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:08
たぶん取水設備。
2014年02月23日 10:08撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:08
2014年02月23日 10:11撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:11
2014年02月23日 10:12撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:12
2014年02月23日 10:14撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:14
2014年02月23日 10:16撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:16
倒木も増えてきます。幸い右岸が平坦だったので巻いてしまいました。これは巻き終わってから。
2014年02月23日 10:36撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:36
倒木も増えてきます。幸い右岸が平坦だったので巻いてしまいました。これは巻き終わってから。
2014年02月23日 10:39撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:39
2014年02月23日 10:51撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:51
2014年02月23日 10:54撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:54
本流はゴーロばっかり。支流にはナメが。思わずそちらに進みそうになりましたが
2014年02月23日 10:57撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:57
本流はゴーロばっかり。支流にはナメが。思わずそちらに進みそうになりましたが
無情にも(?)本流側にテープが。
2014年02月23日 10:57撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:57
無情にも(?)本流側にテープが。
ナメが始まったと思いきや
2014年02月23日 10:58撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:58
ナメが始まったと思いきや
すぐに倒木が。
2014年02月23日 10:59撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 10:59
すぐに倒木が。
越えたあたりで右岸側が緩やかな斜面に。ゴーロに飽きてきたのでここで遡行を打ち切りました。
2014年02月23日 11:02撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:02
越えたあたりで右岸側が緩やかな斜面に。ゴーロに飽きてきたのでここで遡行を打ち切りました。
2014年02月23日 11:10撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:10
この標識のところに出ました。
2014年02月23日 11:35撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:35
この標識のところに出ました。
2014年02月23日 11:35撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:35
高宕観音の石段です。
2014年02月23日 11:37撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:37
高宕観音の石段です。
2014年02月23日 11:38撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:38
何となく曰くありげな石が。案内は何もなかったのですが、思わずパチリ。
2014年02月23日 11:38撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:38
何となく曰くありげな石が。案内は何もなかったのですが、思わずパチリ。
前のパーティーは軽アイゼンを履いていました。階段は上りにくそう。
2014年02月23日 11:39撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:39
前のパーティーは軽アイゼンを履いていました。階段は上りにくそう。
高宕観音です。
2014年02月23日 11:40撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:40
高宕観音です。
2014年02月23日 11:40撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:40
2014年02月23日 11:40撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:40
2014年02月23日 11:40撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:40
素掘りのトンネル。
2014年02月23日 11:43撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:43
素掘りのトンネル。
砂岩で掘りやすいとはいえ、頭が下がります。
2014年02月23日 11:43撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:43
砂岩で掘りやすいとはいえ、頭が下がります。
高宕山は前のパーティーがザイルを張っており、いつ山頂に行けるか分からなかったのでスルーしました。
2014年02月23日 11:48撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:48
高宕山は前のパーティーがザイルを張っており、いつ山頂に行けるか分からなかったのでスルーしました。
2014年02月23日 11:48撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:48
2014年02月23日 11:48撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:48
2014年02月23日 11:49撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:49
2014年02月23日 11:54撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:54
2014年02月23日 11:55撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:55
2014年02月23日 11:56撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:56
2014年02月23日 11:59撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:59
2014年02月23日 11:59撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 11:59
2014年02月23日 12:00撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 12:00
ここから志組へ降ります。トレースはなく
2014年02月23日 12:04撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 12:04
ここから志組へ降ります。トレースはなく
あるのはシカ(?)の足跡のみ。
2014年02月23日 12:11撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 12:11
あるのはシカ(?)の足跡のみ。
高宕山です。この写真を撮る直前には山腹のハイカーもはっきり見えました。
2014年02月23日 12:32撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 12:32
高宕山です。この写真を撮る直前には山腹のハイカーもはっきり見えました。
2014年02月23日 12:32撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 12:32
2014年02月23日 12:38撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 12:38
ようやく降りてきた林道終点。(ほとんど)誰も歩いていない雪面に足跡を付けるのは気持ちがいいです。
2014年02月23日 12:45撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 12:45
ようやく降りてきた林道終点。(ほとんど)誰も歩いていない雪面に足跡を付けるのは気持ちがいいです。
廻田沢橋から眺めた志組川。やっぱりちょっと荒れています。
2014年02月23日 13:10撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 13:10
廻田沢橋から眺めた志組川。やっぱりちょっと荒れています。
こちらも。
2014年02月23日 13:10撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 13:10
こちらも。
2014年02月23日 13:17撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 13:17
志組川の遡行中に見かけた大きな壁。
2014年02月23日 13:22撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 13:22
志組川の遡行中に見かけた大きな壁。
志組川の出合も川廻しのように見えるんですが、どうなんでしょう。
2014年02月23日 13:41撮影 by  DSC-TX30, SONY
2/23 13:41
志組川の出合も川廻しのように見えるんですが、どうなんでしょう。

感想

0 記録の前に
今回歩いた高宕川ですが、過去に住民の方と外部の人間との間でたびたびトラブルが起きたと仄聞しています
(沢が水源となっており、取水設備が設けられているところ、車で沢に突っ込んだ人間がいるとか。)。
あまりに当たり前ですが、この駄文を読まれて歩いてみようと思われた方は、住民の方とトラブルを起こさないよう十分なご配慮をお願いします。


1 記録
(1)概要
入渓点からしばらくはすばらしいナメの連続する沢です。
数年前までは上流までナメが点在する沢だったようですが、今回はほとんどナメはありませんでした。
特にこだわりがなければ、ゴーロが始まったあたりで戻る選択肢もありそうです。


(2)入渓点まで
高宕川で最も面倒なのが入渓点までの移動です。
入渓点手前に素掘りのトンネルがありますが、その手前から車は進入禁止となっています
(さらにその手前の最後の分岐点から進入禁止となっているとの情報もあります。)。
最後の分岐点から先まで通行させてもらえるとしても、先日の大雪で竹がかなり倒れています。
最後の分岐点の手前に駐車できるスペースはありません。
要するに、車で入渓点に近づくことは困難です。
必然的に、公共交通機関を利用するしかありませんが、
最寄りの環駅バス停から入渓点まで5kmほどあります。
がんばって歩きましょう。
なお、集落内の道には若干の分岐がありますが、沢沿いに進む道を選べばOKです。


(3)急駟滝まで
ナメです。
ヌメりません。
よそ見をして転ばない限り問題はないでしょう。

急駟滝までの間に滝といえそうな滝は一つあります(黒滝)。
躊躇せずに右岸側のステップに進んだためきちんとチェックしませんでしたが、
水流中央も登れそうです。
滑ると釜にドボンする恐れがありますが。

黒滝のすぐ上で沢は二手に分かれます。
直進するのが元々の本流ですが、川廻しの結果ほとんど水流はなく、
左岸側から流入する支流が事実上本流となっています。急駟滝はこちらに落ちています。
急駟滝までもナメです。ヌメりません。

なお、今回は見に行きませんでしたが、元々の本流にも宮内滝という滝があるそうです。


(4)急駟滝
ヌメるという記録もありましたが、フェルトソールの沢靴を履いている限り問題はないでしょう。
上の方は傾斜が急になりますが、ザイルがあります。
怖ければこれを使えばよいでしょう。


(5)急駟滝から終了点
しばらくはナメが続きますが、ゴーロが始まってからはほとんどナメはありません。
過去の記録から判断する限り、ナメが埋まってしまったと思われます。
現状では単調なゴーロ歩きと倒木の乗っ越しばかりになります。
沢を詰めることが目的でなければ、適当なところで終えてしまってもよいでしょう。

私が遡行を終えたのは、高宕山西方の221mピークの北北東の沢が蛇行しているあたりです。
地形図から明らかなとおり、登山道までさほど急なところはありません。
この箇所には黄色のテープが付された木が立っていたようですが、倒れてしまったようです。
今後ここで遡行を終えるときは、地形を十分に確認しながら歩みを進める必要があります。


(6)終了点からバス停まで
稜線までは緩斜面を登ります。
特に問題はないでしょう。

稜線までまっすぐ上がったところ、支尾根の末端付近に出ました。
そこから尾根伝いに少し進めば登山道です。
ここも問題はないでしょう。

登山道には雪が残っていました。
志組への登山道の分岐まではしっかりとした踏み跡があるので、
(軽)アイゼンはなくても歩けるとは思いますが、
滑落しかけたような跡もあったので、不安な場合は(軽)アイゼンを携帯すべきでしょう。

志組への登山道は全く踏み跡がありませんでした。
多数の標識がありますが、ルートを見失う恐れがあるので、
このルートを通ったことがない人は、雪がなくなるまで通らない方がいいかもしれません。

林道に出てからは問題がありません。
雪が残っている箇所はありますが、23日の段階では凍っている箇所はありませんでした。


2 感想
(1)全体
ナメはとてもすばらしいです。
本格的にゴーロが始まるくらいまでは一見の価値があるかと。
途中からゴーロと倒木ばかりになるのがとても残念です。


(2)入渓点まで
今日はのっけから失敗。
関尻交差点で国道465号と県道88号とが分かれるので関尻バス停でよかろうと思ったら、
関尻交差点に近いのは環駅バス停で、関尻バス停は次の次。
環駅バス停のすぐ手前で気がつくも、運転手さんに関尻まで行くと伝えてあった関係で、諦めて歩いてことに。
あまり距離がなかったからよかったものの。

国道465号からの分岐点はすぐ分かりましたが、そちらに進むと今度は雪が。
ちょっと舞っただけでしたが、テンションだだ下がり。

集落を抜けたところで、住民の方が倒れた竹を撤去中。
住民の方と外部からの闖入者とのトラブルの存在を仄聞していたため、
制止されるのではと冷や冷やするも、特に問題なし。
ただ、倒れた竹の通過はちょっと難儀しました。
あんなに竹が簡単に倒れるとは思ってもいませんでした。


(3)急駟滝まで
そんな感じでテンション最低な状態で到着した入渓点でしたが、
ひとたび入渓すればすばらしいナメの連続で、テンションうなぎ登り。
我ながらどうしようもないくらい単純です。
全国の同好の士には是非歩いて欲しいところです。
もともと入渓点からさほど離れていないうえに興奮しているのであっさりと急駟滝へ。


(4)急駟滝
落差27mという記述も見かけましたが、10mくらいではないかと思います。
地形図でもだいたいそんなところではないでしょうか。

また、人によって何段か分かれるようですが、個人的には二段ないし三段と思っています。
下の一段ないし二段は特に問題なく登れるでしょう。
上の段もしっかりとしたホールドやスタンスがあるわけではありませんが、
ヌメっていないので、慎重に登れば道具なしでOKではないかと思います。
今回は時間を節約すべくさっさと登るためにザイルを拝借しましたが。

なお、ザイルを使う場合は、言うまでもないことですが、強度を確認してからにしてください。


(5)急駟滝から終了点
急駟滝の上にもナメが広がっていたものの、しばらく行くとゴーロに。
ナメが卓越していた旨の2年前の記録を直前に読んでいたのでかなり期待していたものの、
上の方は期待に合致せずちょっと残念。
それに加えて結構な数の倒木が。

今回の目的はナメと急駟滝だったので、
ゴーロが続くのであれば個人的には遡行価値がないと言わざるを得ず、
ゴーロが終わる確証もなかったので、最も傾斜が緩やかそうなところで遡行終了。
ゴーロも倒木も、直ちになくなるとは期待できないので、
当面の間は急駟滝からしばらくのところまでをピストンするのがいいかもしれません。


(6)終了点からバス停
登山道には意外と雪が残っていてびっくり。
もちろん多く残っているのは北側ですが、
南側に全くないというわけではありません。

折角なので高宕山まで行こうと思ったところ、
前にいた大人数のパーティーがザイルを張っており、
時間がかかりそうと思って高宕山はスルー。
高宕観音で追い越したパーティーもかなり人数が多かったですが、
すれ違い等はうまくいったのでしょうか。
余計な世話と言われそうですが、気になります。

志組への登山道は岩の上にうっすらと雪が残っていたり倒木があったりで、意外と難儀。
ゆっくり行けばさほど問題はないのですが、
ここまで来ると早く下山したくなってきます。
ちょっとこのあたりがもどかしいかも。

林道は志組の集落の外れまでは除雪がなされていますが、
そこから先は自然に融雪するに任されています。
車で登山口まで行けるにはもう少し時間がかかりそうです。
ここから行く人はあまり多くなさそうですが。

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