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Yamareco

記録ID: 416179
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
中央アルプス

木曽駒ヶ岳〜今季最後の冬山は35年ぶりの中央アルプス

2014年03月14日(金) 〜 2014年03月15日(土)
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
24:53
距離
7.9km
登り
854m
下り
863m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

14日
千畳敷 10:40
乗越浄土 13:05-13:30(悪天候のため下山)
千畳敷 14:20
15日
千畳敷 7:40
乗越浄土 8:35
中岳 9:10
木曽駒ヶ岳 9:35-10:15
乗越浄土 10:45
千畳敷 11:20
天候 14日:ガス・雪
15日:快晴
過去天気図(気象庁) 2014年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車 ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
*バス・ケーブルカー往復+千畳敷ホテル1泊2食+露天こぶしの湯入浴のセットで12,000円のまる得パック利用(1名でも可)
*駐車場は菅の台バスセンター駐車場、1回500円
コース状況/
危険箇所等
※2600mまでロープウエイで登れますので「お手軽」と言われますが、決してそうでは有りません。雪崩の危険、滑落の危険など「普通の冬山」です。
※この時期千畳敷は雪崩の巣です。指定されたコース以外は危険です。(指定のコースも雪崩の危険を感じました)

千畳敷→乗越浄土:ロープウエイ駅から右に向かい雪崩のデブリの先を迂回するようにして進みます。直接進むと雪崩の巣に入り込みます。デブリの先からは乗越浄土に向けて直登します。稜線直下が非常に急峻ですのでアイゼン・ピッケルを確実に使い慎重に登ります。
天候が悪く見通しがきかないと(初日はそうでした)歩きやすい左寄りに進んでしまい、上部で行き詰まってしまいます。GPSを見ながら進むか、諦めて天気の良い日に出直すのが良いと思います。
乗越浄土→木曽駒ヶ岳:途中の中岳を含め広い稜線で特に危険箇所は有りません。全て雪と氷の世界ですのでどこでも歩けます。稜線が広いだけに天候が悪いと嫌な場所です。やはりGPSを見ながら進むか、諦めて天気の良い日に出直すのが良いと思います。(私は初日は断念して戻りました)
菅の台バスセンター駐車場、金曜日+悪天候でガラガラです。
2014年03月15日 19:47撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
3/15 19:47
菅の台バスセンター駐車場、金曜日+悪天候でガラガラです。
何とかロープウエーは運休にならずに動きました。
2014年03月15日 20:24撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 20:24
何とかロープウエーは運休にならずに動きました。
初日:全く何も見えないホワイトアウト状態ですが、出発します。「ここからは冬山です」
2014年03月15日 19:48撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 19:48
初日:全く何も見えないホワイトアウト状態ですが、出発します。「ここからは冬山です」
時々ガスが薄くなり稜線が見えます。気温が高く雪崩が心配です。
2014年03月15日 19:48撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 19:48
時々ガスが薄くなり稜線が見えます。気温が高く雪崩が心配です。
八丁坂上部、ここに来るまで何度もGPSでルート修正しながらやっとたどり着きました。悪天候の時に登るコースでは無いですね。
2014年03月15日 19:48撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 19:48
八丁坂上部、ここに来るまで何度もGPSでルート修正しながらやっとたどり着きました。悪天候の時に登るコースでは無いですね。
振り返って千畳敷ロープウエー駅を。時々ガスが薄くなると景色が見えます。
2014年03月15日 19:48撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
3/15 19:48
振り返って千畳敷ロープウエー駅を。時々ガスが薄くなると景色が見えます。
乗越浄土到着。通常のコースタイムの2倍以上かかりました。苦戦の後はGPSログが物語っています。
2014年03月15日 19:49撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
3/15 19:49
乗越浄土到着。通常のコースタイムの2倍以上かかりました。苦戦の後はGPSログが物語っています。
浄土と言うより地獄のような・・・。
2014年03月15日 19:49撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 19:49
浄土と言うより地獄のような・・・。
何も見えません。ホワイトアウトです。これ以上進む気力が失せ、ここで退却です。
2014年03月15日 19:50撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
3/15 19:50
何も見えません。ホワイトアウトです。これ以上進む気力が失せ、ここで退却です。
下りてくると天気が良くなるのはいつものことです(-_-;)
宝剣岳が初めて見えました。
2014年03月15日 19:50撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
3/15 19:50
下りてくると天気が良くなるのはいつものことです(-_-;)
宝剣岳が初めて見えました。
極楽平方面は更に厳しい状況です。
2014年03月15日 19:50撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
3/15 19:50
極楽平方面は更に厳しい状況です。
翌朝。晴れました!雲海の上、南アルプスと富士山です。
2014年03月15日 19:51撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 19:51
翌朝。晴れました!雲海の上、南アルプスと富士山です。
甲斐駒・仙丈・北岳・(富士山)・塩見、南アの名峰が一同に揃い夜明けを待っています。
2014年03月15日 19:51撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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甲斐駒・仙丈・北岳・(富士山)・塩見、南アの名峰が一同に揃い夜明けを待っています。
南アの峰々の上には明けの明星が。(星は全く詳しくないため間違っていたらすみません)
2014年03月15日 19:54撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 19:54
南アの峰々の上には明けの明星が。(星は全く詳しくないため間違っていたらすみません)
夜明け前、今日は宝剣岳もバッチリ見えます。
2014年03月15日 19:54撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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夜明け前、今日は宝剣岳もバッチリ見えます。
雲海の上の南アルプスと富士山をアップで。
仙丈岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳、塩見岳、悪沢岳。
2014年03月15日 19:55撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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雲海の上の南アルプスと富士山をアップで。
仙丈岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳、塩見岳、悪沢岳。
千畳敷はまさに南アルプスの展望台です。
2014年03月15日 19:55撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 19:55
千畳敷はまさに南アルプスの展望台です。
振り返ると、千畳敷カールに登山者が。
2014年03月15日 19:55撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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振り返ると、千畳敷カールに登山者が。
甲斐駒ヶ岳が明るくなり、ここから日の出のようです。
2014年03月15日 19:56撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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甲斐駒ヶ岳が明るくなり、ここから日の出のようです。
御来光。よく見ると甲斐駒山頂からは雪煙が上がっており相当風が強いようです。
2014年03月15日 19:56撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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御来光。よく見ると甲斐駒山頂からは雪煙が上がっており相当風が強いようです。
御来光
2014年03月15日 19:57撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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御来光
宝剣岳がモルゲンロートに染まります。
2014年03月15日 19:57撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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宝剣岳がモルゲンロートに染まります。
サギダルの頭と極楽平方面。
雪の状態が悪く、今にも雪崩そうです。
2014年03月15日 20:18撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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サギダルの頭と極楽平方面。
雪の状態が悪く、今にも雪崩そうです。
宝剣岳にも日が当たり始めました。
2014年03月15日 19:58撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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宝剣岳にも日が当たり始めました。
それにしても凄い雪崩の跡です。
2014年03月15日 19:59撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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それにしても凄い雪崩の跡です。
デブリの先端は乗越浄土へのルートに達しています。
2014年03月15日 19:59撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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デブリの先端は乗越浄土へのルートに達しています。
千畳敷一帯が雪崩の巣と言われるのがよく分かります。乗越浄土へのルートも決して安全とは思えません。
2014年03月15日 19:59撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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千畳敷一帯が雪崩の巣と言われるのがよく分かります。乗越浄土へのルートも決して安全とは思えません。
三ノ沢岳は諦め、木曽駒ヶ岳に向けて昨日と同じコースを進みます。
2014年03月15日 19:59撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
3/15 19:59
三ノ沢岳は諦め、木曽駒ヶ岳に向けて昨日と同じコースを進みます。
下界の雲海は急速に消滅して行きました。
2014年03月15日 19:59撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 19:59
下界の雲海は急速に消滅して行きました。
デブリの先端を急いで通り過ぎます。(立ち止まって写真撮ってますが・・・)
2014年03月15日 20:00撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 20:00
デブリの先端を急いで通り過ぎます。(立ち止まって写真撮ってますが・・・)
昨晩泊まった千畳敷ホテル。ホテル(?)ですが山小屋とは比べるまでも無く超快適でした。
2014年03月15日 20:00撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 20:00
昨晩泊まった千畳敷ホテル。ホテル(?)ですが山小屋とは比べるまでも無く超快適でした。
昨日と違ってルートは明白、アイゼンの利きもよく快調に進みます。
2014年03月15日 20:00撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 20:00
昨日と違ってルートは明白、アイゼンの利きもよく快調に進みます。
昨日の半分以下50分程で乗越浄土に到着。
2014年03月15日 20:00撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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昨日の半分以下50分程で乗越浄土に到着。
乗越浄土から伊那前岳方面。
2014年03月15日 20:01撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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乗越浄土から伊那前岳方面。
乗越浄土から中岳。
2014年03月15日 20:19撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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乗越浄土から中岳。
乗越浄土から宝剣岳。
2014年03月15日 20:01撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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乗越浄土から宝剣岳。
宝剣山荘前から宝剣岳と天狗岩。
2014年03月15日 20:01撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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宝剣山荘前から宝剣岳と天狗岩。
稜線は比較的風も弱く快適そのもの。
朝早いため誰もおらず完全に貸し切り状態です。
2014年03月15日 20:01撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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稜線は比較的風も弱く快適そのもの。
朝早いため誰もおらず完全に貸し切り状態です。
八ヶ岳もバッチリ見えます。
2014年03月15日 20:02撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 20:02
八ヶ岳もバッチリ見えます。
中岳山頂。これと言った特徴の無いピークですが巻き道は危険なので冬は山頂を通ります。
2014年03月15日 20:02撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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中岳山頂。これと言った特徴の無いピークですが巻き道は危険なので冬は山頂を通ります。
中岳山頂から木曽駒ヶ岳。
2014年03月15日 20:02撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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中岳山頂から木曽駒ヶ岳。
真っ青な空に向かって進みます。
2014年03月15日 20:02撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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真っ青な空に向かって進みます。
木曽駒ヶ岳山頂が見えてきました。
誰も居ません、貸し切りです。
2014年03月15日 20:03撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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木曽駒ヶ岳山頂が見えてきました。
誰も居ません、貸し切りです。
山頂にて。
2014年03月15日 20:03撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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山頂にて。
御嶽山が間近に見えます。
2014年03月15日 20:04撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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御嶽山が間近に見えます。
乗鞍岳も立派です。
2014年03月15日 20:21撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 20:21
乗鞍岳も立派です。
そして、槍・穂高、北アルプスの秀峰達です。
2014年03月15日 20:04撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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そして、槍・穂高、北アルプスの秀峰達です。
北ア北部の山は残念ながら雲がかかっています。
2014年03月15日 20:21撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 20:21
北ア北部の山は残念ながら雲がかかっています。
八ヶ岳。今年の冬もお世話になりました。
2014年03月15日 20:04撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 20:04
八ヶ岳。今年の冬もお世話になりました。
宝剣から檜尾、空木への稜線。
この稜線を辿ったのはもう35年も前のことです。
2014年03月15日 20:04撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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宝剣から檜尾、空木への稜線。
この稜線を辿ったのはもう35年も前のことです。
駒ヶ岳山頂。
35年前もこのピッケルを持って登りました。他の装備は全て変わりましたが、こいつだけはまだまだ現役です。
2014年03月15日 20:05撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 20:05
駒ヶ岳山頂。
35年前もこのピッケルを持って登りました。他の装備は全て変わりましたが、こいつだけはまだまだ現役です。
木曽駒ヶ岳神社も完全に氷結です。
帰りに雪崩に遭わないようお願いします。
2014年03月15日 20:05撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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木曽駒ヶ岳神社も完全に氷結です。
帰りに雪崩に遭わないようお願いします。
中央アルプスの主峰達。ちょっと離れて三ノ沢岳が存在感有ります。
2014年03月15日 20:05撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 20:05
中央アルプスの主峰達。ちょっと離れて三ノ沢岳が存在感有ります。
今回逃してしまった三ノ沢岳。
2014年03月15日 20:05撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 20:05
今回逃してしまった三ノ沢岳。
檜尾、空木をアップで。
2014年03月15日 20:05撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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檜尾、空木をアップで。
宝剣岳をアップで。
2014年03月15日 20:05撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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宝剣岳をアップで。
北岳と富士山。
2014年03月15日 20:05撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 20:05
北岳と富士山。
名残惜しいですがそろそろ下山します。
結局誰も来ず山頂を独り占めでした。
2014年03月15日 20:06撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 20:06
名残惜しいですがそろそろ下山します。
結局誰も来ず山頂を独り占めでした。
もう一度、宝剣山荘前から三ノ沢岳と宝剣を。
2014年03月15日 20:06撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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もう一度、宝剣山荘前から三ノ沢岳と宝剣を。
千畳敷に下り始めると、とんでもないことに!
続々と登山者が!さっきまでの貸し切り状態が嘘のようです。
ピッケルを持たない人も居ます、滑落したらどうするのでしょうか?
2014年03月15日 20:06撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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千畳敷に下り始めると、とんでもないことに!
続々と登山者が!さっきまでの貸し切り状態が嘘のようです。
ピッケルを持たない人も居ます、滑落したらどうするのでしょうか?
美しい宝剣岳を見ながら今回の山行を締めくくります。
2014年03月15日 20:06撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 20:06
美しい宝剣岳を見ながら今回の山行を締めくくります。
千畳敷カールの雪崩跡。
今回は雪崩の危険にヒヤヒヤの山行でした。
2014年03月15日 20:07撮影 by  NIKON D5100, NIKON CORPORATION
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3/15 20:07
千畳敷カールの雪崩跡。
今回は雪崩の危険にヒヤヒヤの山行でした。
撮影機器:

感想

当初の予定ではこの週末は金峰山に行く予定でした。
ところが日曜日の都合が悪くなり、金・土で行くことになり、金曜日は金峰山小屋は休業とのこと。
急遽、ヤマレコで気になっていた中央アルプスに行くことにしました。

中央アルプスは埼玉からは意外に遠くて毎回敬遠してしまい、気がつけば最後に行ったのは35年も前の大学生の頃でした。
あの頃気になっていながら登ってなかった三ノ沢岳を今回のメインターゲットとして、主峰の木曽駒も登る欲張った計画で出発しました。
35年前はテントでしたが今回はもちろん小屋(ホテル?)泊まり、軟弱だな〜と思いながらもまあ良いかと「大人の判断」で・・・。

菅ノ台駐車場に着いてみると天気は今一。駐車場に車は私の他に1台だけ。バス・ケーブルカー共に乗客は私1人だけ、完全に貸し切り状態でした。
平日はこんなもの、誰も居ないと運休するとの話でした。
千畳敷に着き小屋で手続きでは無く、ホテルでチェックイン。なんか変な感じですが暖かい室内で冬山装備に着替え出発します。

外はあいにくのガスと小雪。全く視界ゼロ、一瞬どうしようか迷ったのですが、今日木曽駒に登らないと明日は三ノ沢岳を予定しているため主峰を逃してしまうことになります、とりあえず行けるところまで・・・、とGPSを頼りに歩き出します。
出発してすぐに単独の女性が下山してきて様子を聞くと雪の具合が悪く断念したとのこと。前途に不安を感じながら進みます。
晴れていればなんと言うことも無いコースなのでしょうが、今日は視界ゼロ、ホワイトアウトに近い状態です。GPSが無かったら私なら即中止かもしれません。

GPSを見ながら進んでも歩きやすい方に自然と向いてしまうため、何度も修正しながら標準コースタイムの2倍以上をかけて乗越浄土まで辿り着きました。
心配していた雪の状態は稜線直下でコース修正のためトラバースしたときは多少緊張しましたが、それ以外はアイゼンも良く効いてそれほど難しくは有りませんでした。

さて乗越浄土、ここからは大展望を眺めながらの稜線漫歩になるはずですが、今日は視界ゼロすぐそこの宝剣岳も見えません。
GPS頼りで行こうと思えば行けますが、ここで一気にテンションダウン↓「勇気ある撤退」として「小屋に帰ってビール」を選択しました。

稜線直下はやや急ですが後は楽勝の斜面を走るように下山、登りに付けたトレースは全くデタラメなのでGPSで時々ルート修正しながら一気に下りました。
小屋についてみるとガスが晴れ稜線が見えてきました、下りてくると晴れるのはいつものことです。


翌朝、5時過ぎに外を見ると良い天気、一気にテンションアップ↑です。
小屋の前で甲斐駒に昇るご来光を眺め、宝剣岳のモルゲンロートを眺め、さあ行くぞ!・・とここまでは良かったのですが、極楽平への斜面を見ると嫌〜な感じ、どう見ても雪崩そうです・・・。サギダルの頭方面に向かって稜線直下をトラバース・・・。これもヤバそう。
色々考えても得策は無く、一か八かで雪崩れない事を信じて進むか諦めるかしか選択肢は無い様です。
気温も比較的高く朝は何とか登ったとしても、気温が高くなる昼頃にこの斜面に入るのは自殺行為でしょう。
残念ながら三ノ沢岳はまたまた宿題になってしまいました。

気を取り直して今日は木曽駒に向かうことにします。でもこちらのコースも雪崩れない保証は有りません。昨日できた大きな雪崩のデブリを避けてそそくさと進みます。
今日は快晴、コースは最初から全て見えています。快調に進んであっという間に乗越浄土。
大展望を満喫し、今日こそは稜線漫歩で35年ぶりの木曽駒山頂に登りました。
朝早いため登山者は無し、貸し切り状態の山頂でゆっくり展望を楽しみました。

35年前もここに来たのは冬でしたその時使っていたピッケルを今日も使っています、他の装備は全て変わってしまいましたがこのピッケルだけはまだ現役で頑張ってくれています。
高校生だった頃初めての冬山に行くため、夏に必死でバイトをしてお金を貯めて買った思い出深いシモンのピッケルです。
年寄りの思い出に浸るのはこれぐらいにして、名残惜しい山頂を後に下山します。
三ノ沢岳はまた宿題になってしまいましたが、登りたい山リストに追加するのも良いものです。

乗越浄土まで下ってくるととんでもない事に、なんとおびただしい数の登山者が、、、、。
始発のロープウエーで来た人たちでした。(それでも20人足らずですが)
中にはピッケルを持たずに登っている人も、、、。滑落したらどうやって止めるのでしょう?
気温も上がり雪崩の心配も有ります、帰りは大丈夫でしょうか?
う〜ん、色々心配してしまうのは古い登山の常識なのでしょうか?

「お手軽」な中央アルプス千畳敷コース、でも決して冬山がお手軽になることは有りません。
雪崩れにおびえながら私はそそくさと下山しました。

今季の冬山はこれで完了です。次回からは明るく楽しい春山が始まります(^^)/~~~

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この記録に関連する登山ルート

積雪期ピークハント/縦走 中央アルプス [日帰り]
木曽駒ヶ岳〜乗越浄土〜千畳敷駅 積雪時ピストン
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
2/5
ハイキング 中央アルプス [日帰り]
木曽駒ヶ岳
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
2/5
ハイキング 中央アルプス [日帰り]
千畳敷駅から極楽平経由し木曽駒ケ岳
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
3/5

この記録で登った山/行った場所

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