富士山 新七合目2790m(御来光山荘)
1000leaves
体力度について
- GPS
- 06:52
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,350m
- 下り
- 1,342m
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|---|---|
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
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札幌ナンバーの新車ラッセルカー。
感想
【4月11日（金曜日）】
山行計画。
週末の天気予報が好転して山行の適日になりそう、
とりわけあす土曜日は晴れマークが綺麗に並んでいる。
今日は一日中富士山が見通せる天気だったから、
明日も同じような快晴になるかもしれない・・・
山スキーに行きたくなってきたので山先輩に相談する。
残念ながら山先輩の都合がつかなかったけれども、
「富士山麓を滑ってみては」とのアドバイスを頂き、
アプローチ方法・装備・雪質について教えてもらった。
怖いながらも行ってみたかったソロ滑走・・・
初挑戦してみることにした、目標を2700mとする。
【4月12日（土曜日）】
5:30スタートのつもりで4:03に家を出たものの、
御殿場のコンビニまで運転してから財布を忘れたことに気付く。
食料もドリンクも買えなければ山に入ることはできないので仕方なく家に戻る。
6:20スタート・・・予定よりも50分遅れてしまった。
（中略）
締まった雪の上をゲレブーツ＋アイゼンでガンガン登る。
雪渓にはスキー・スノボーの軽快なシュプールが刻まれており、
滑走への期待が高まる。
8:00雲一つない快晴の下、暑すぎる日差しを避けて左岸の木陰沿いを進む。
8:50少し雲が現れたとなぁと思っていたら15分後には全面雲に覆われた。
瞬く間に一変した空模様に不安を感じるものの、
直射日光の暑さをしのげることはありがたい。
滝に到達、右岸から急登をクリアしてさらに黙々と登る。
9:35六合目 宝永山荘2500m。
スノボーのトレースはここからスタートしているように見えた。
だいぶバテていたので昼飯用のイナリを食べる。
すっかりガスに覆われているけれども恐怖感は無かった、
というのも、除雪が進められている五合目はここから近いので、
いざというときはそちらへエスケープすれば良い。
ここで高度計を2500mにアジャストする、なぜならば
目標地点の2700mはランドマークが無いので高度計だけが頼りだ。
9:50 さあ出発しようというタイミングで一瞬ガスが薄くなり、
上方を広範囲に望むことができた。
目標まであと200m、アイゼントレースに沿って直登スタートする。
瞬く間に濃いガスに巻かれて数m先が見えなくなった、
だけれども風が無いので全く怖くない。
微かに見えるトレースと高度計を頼りに歩みを進める。
急登であることに間違いはないが、
これまで経験してきた激急登を超えるほどではない。
テカテカ光ってアイスバーンのように見える雪面だが、
気温が高いせいか踏み込んでみれば表面は柔らかい。
ピッケルがあればより安全に登れると思いつつも、
アイゼンが良く効いた雪面は歩きやすかった。
すっかり滑走のことを忘れて登山モードのスイッチが入ってしまった。
2700mまでもう少しというところでトレースを見失ったが、
一瞬のガスの切れ間から上方の岩場が見えた。
あの岩場の上部でスキーを準備しようと照準を定めるものの、
あっというまに濃いガスに包まれた。
10:21岩場を見失ったまま高度計が2700mを示す。
岩場に拘らず、ここでスキーの準備をすることにした。
さて・・・と後ろを振り向くとなかなかの急坂である・・・あたりまえだが・・・。
落し物をしようものならアッという間にガスの彼方へ消えるだろう。
確実にザックとスキーを据える平地を用意しなければならない。
ところが雪が締まっていてなかなか削れない、
ピッケルは無いのでスキーブーツで蹴り込んで
根気よく時間をかけて平地を作るしかない。
やっと出来上がった小さな平地にザックを降ろし、両足のアイゼン外し終えたとき、
一瞬ガスが切れて反射的に上方を見ると・・・なんと目の前に小屋があるではないか！
こんな急斜面で準備するよりも小屋まで行くほうが安全と思われた。
アイゼンを着け直して再び上方に視線を移すと濃霧で何も見えなくなっていた。
それでも躊躇無く再スタート・・・もちろん直登である。
見た目以上に距離があって、小屋まではなかなかたどり着かなかった。
（GPSログによれば小屋は新七合目 御来光荘だった。
目の前に見えたわりには標高差が50mもあったらしい。）
10:41 小屋の正面は雪に覆われて平地が無かったので休める場所が無い。
天井側へ回り込むと平地の具合が良くて、ザックとスキーを並べて座り込んだ。
濃霧で視界はたった数mだが、風が弱くて気温も高いので快適だった。
滑走準備を整えた状態で昼飯の海苔巻きに噛り付く、
というのも、ガスの切れ間を期待しながら時間稼ぎしていた。
しかしいつまで待ってもガスが消えないので仕方ない、
10:54 いざフォールラインへ！行くぞっ！
うすうす気付いてはいたのだが・・・
濃霧の中でフォールラインってムチャムチャ怖い！
しかも登りではそれほど感じなかったが、めちゃめちゃ急斜面じゃないか！
これはハンパ無い・・・怖くてターンできない。
仕方ないので斜滑降とズラし落としのコンビネーションで右往左往、
といっても左へ行き過ぎると宝永火口あるよ・・・
右へ行き過ぎると何があるか判らないよ・・・
いまさらながら、
滑走のことを考えずに登山モードのスイッチONしたバカさ加減に呆れ返る。
とはいえスキーを外してアイゼンで降りようという気にもならない。
というのもゲレブーツは下り歩行が苦手だから斜滑降のほうがまだましに思えた。
何も見えない真白な世界で平衡感覚を失いそうになった瞬間が2回ぐらいあった。
谷側に倒れそうになる加速度を感じで慌てて体の平衡を修正する。
滑走だろうが停滞だろうが絶対に転ぶわけにはいかない！絶対にである。
何がおこるか判らないし滑落停止のピッケルもないのだ。
ここはゲレンデではないから試すこともできない。
斜滑降ではなかなか高度を下げられなくて時間が長く感じた。
数十m先まで視界の効く瞬間が数回あったのでチャンスとばかりにターンする。
滑りを楽しみたくてターンする訳ではない、早く降りたいだけだ。
後傾ぎみになってはいけないと解っていても恐怖感から重心が後ろへ傾く。
加速の恐怖を味わいながらターンを終えるとズリズリとすべり落ちていく。
六合目小屋が近づくとだいぶ視界が良くなりなんとか連続ターン。
11:14 小屋に着いて上方を眺めると未だ濃霧につつまれていた。
下方は視界が開けているのでここ六合目が濃霧の境目ということになる。
六合目より下は滑走に適したシャバ雪になっていたが別の問題があった。
濃霧の滑走で無駄に足を踏ん張り続けたため筋中アミノ酸を使い果たしたらしい。
腿筋がバテバテで上下運動を連続できない、楽しく滑走できないのだ。
細かいコントロールも思うように出来ないからちょっと滑っては止まるを繰り返す。
雪渓や樹林帯は滑走を楽しむ絶好のコンディションだったのに、
無理して登ったためにこの日を台無しにしてしまった。
六合目から滑走を開始すれば楽しい一日だったに違いない。
もし滑り足りなければもう一度雪渓を登り返せばよかったのだ。
13:00帰着。
下山後、自分が滑った場所を見たくて水ヶ塚公園から富士山を眺めていたが、
いつまで待っても雲がなくなることはなかった。
反省点
＊ピッケルが欲しいと思うような雪質はスキーには固すぎる。（師匠より）
＊ガスったら登り終了すべし。
＊そもそも自分のスキーレベルでは七合目が厳しいのかもしれない・・・
来シーズンやり直しスキー教室に通えないだろうか？
＊山スキーは登山を越える体力が必要である、
続けたければそれに相応しい体力を獲得しなければならない。
ENEOSウイング 246御殿場下りTS
給油
走行距離 522 km
給油量 34 L
単価 157 円
支払い 5338 円
燃費 15.4 km/L
�礎渦� 10.3 円/km
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