トナシベツから1415峰
- GPS
- --:--
- 距離
- 28.2km
- 登り
- 1,062m
- 下り
- 1,062m
コースタイム
天候 | 快晴 5℃(山頂8℃) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
1415は芦別〜夕張間の無名峰。標高はひくいが、石狩平野ならどこからでも山座同定できる尖峰である。
この山に積雪期にのぼるとなれば、芦別〜夕張の縦走途中、スルーせずに取り付くのが一般的なようだが、てついでとなってしまい可愛そうなかんじだ。この山単独の訪問となれば、石狩側からも富良野側からもアプローチが遠く沢筋もふかいので、積雪期は難儀しそうである。なので、今の残雪期ならば沢の雪崩もおさまって一気に里からロングアタックが可能であろう、という目論見でキンドー氏と出発した。
金山の集落は、キンドー氏が学生時代の30年前、地質調査の為に寝泊りし、毎日のように山裾まで往復した思い出の地。十梨別沿いの林道は除雪も無く、車で2kmちょっとしか入れずにいきなり落胆したが、快晴の空の下、スキーを背負って林道のカタ雪を踏みしめながら進む。正面に吉凶岳、鉢盛山と夕張山群のマイナーな山々を眺めつつ、2hほどで桔梗川の出合へと至る。
ここから1415へのルートは、北回り(滝の沢川経由)と南回り(桔梗川経由)の選択肢がある。事前に地図とにらめっこしたところ、桔梗川の下部ゴルジュの左岸中腹沿いに古い開削の痕が見受けられたことから、興味も手伝って南回りとなった。
桔梗川は雪解けがすすんで増水気味。出合から雪伝いに遡行できる状態ではなかった。転石伝いの河原歩きから始まり、残雪伝いに左岸側へ取り付く。支沢の渡渉2回程で中腹にある開削痕(古い伐採の作業道らしかった)のテラスに乗ると、ようやくスキーがはけるようになった。途中の急崖でテラスが途切れた部分のトラバース中、キンドー氏がずり落ち、沢底まで転がり落ちてしまうかというヒヤリ場面もあったが、なんとか無事に岩峰間に挟まれた回廊のような広い沢筋へと導かれる。ブロック雪崩の危険は感じず、ぐいぐいと高度を稼いでいくと、南に真っ白な夕張岳の北面が目に飛び込んでくる。北には大きな山容でポントナの南面。シューパロの南稜はステゴザウルスの背びれのようだ。次回の為、じっくりと偵察する。次第にダケカンバの樹間から1415の異様なモッコリが姿を現わした。
モッコリの攻略は、北側の岩壁からは登攀装備がないと無理そうなので、南側のカンバ混じりの雪壁から取り付くしかない。シーデポしてつぼ足で取り付く。傾斜はきついが雪は緩んでおり、キックステップで充分往復できた。ピッケルはあったほうが良かったか。
スノーキャップとなった狭い頂上に立つと、360度の展望台だ。西の方は霞がかかりピンネ、エニワ、タルマエ止まりだったが、東はトマムからポロシリ、イドンナップまでの北日高の連なりがくっきりと見えた。雌阿寒まで見えた。ゆっくりしていると日が暮れてしまうので、名残惜しい山頂を後にする。
帰りはザラメの広い尾根から沢筋へと春の滑降を楽しみ、日没ギリギリになって十梨別へ帰着。鹿角2本ゲットした。
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