荒川三山・赤石岳・聖岳（鳥倉登山口→聖岳登山口/椹島）その�◆�3日目〜最終日
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その他1人 コースタイム
（1日目〜2日目の山行記録）
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| 過去天気図（気象庁） | 2009年08月の天気図 |
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百間平はプチ雲ノ平といった雰囲気で最高に気持ちの良い場所！こんな景色を眺めながらの縦走をずっと待っていた！百間平はもっと評価されるべき!!とまぁ、この景色を前にして大興奮でした♪
(左から聖岳・兎岳・中盛丸山・大沢岳）とこれから歩く縦走路が全て見渡せた
この直後雨が降り始め、いよいよ足に激痛が走りはじめ写真を撮る余裕は全くなくなった
感想
1日目〜2日目の感想はこちら
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＜3日目＞8月15日
3日目の朝は赤石岳山頂で迎えた。
上空は雲ひとつ無いのに、中途半端な高度に雲海が立ち込めていたので遠景はあまり臨めなかった。
それでも荒川三山と近くの小赤石岳はクッキリ見えて、徐々に紅く染まっていく空をずっと眺めていました。
そしていよいよ今回の旅、最後の縦走路へ!!
ここからは再び人も少なくなってとても気持ちのよい稜線歩きが出来た。
そして馬の背を通って百間平に差し掛かるとその景色に圧倒!!
目の前にはどっしりとした山容の聖岳が聳えていて、背後には朝日を背にした赤石岳！そしてこれから歩いていく縦走路の稜線もずらりと肩を並べていて、まさに360度ぐるりと山々に囲まれてる！
しかも足元にはお花畑が広がっていて、そこはまるで雲上の楽園といわれる雲ノ平を彷彿とさせる場所。
南アルプスにこんな場所があるとは思ってなくて、思いがけない景色と開放感溢れる雰囲気に大はしゃぎ♪つまり何が言いたいかというと、百間平はもっと評価されるべき！
いやでも、この静寂さを考えると今のままのほうが良いのかも……とにかくここは絶景の穴場スポットでした。
そしてここから先、聖岳まではひたすら厳しいアップダウンの連続。
でも百間平から見えたあの稜線上を歩いているんだと思うとその歩みもまた楽しい♪
が、中盛丸山・小兎岳・兎岳とピークを過ぎて、最後の聖岳へと向かう為に兎岳から最低鞍部へと下っている時に異変が!!
……左足がなんだか痛いかも……
幸い登る時には痛みを感じないのだが、少しの傾斜でも下り道になると膝の裏に痛みを感じるようになった。
しかしそれにしても聖岳は山が大きくて登りがいがあったなぁ〜！
ラジオラリアの赤い岩盤露出地や聖岳大崩壊地を眺めながらの登りは辛かったけど、地質の変化等に目を奪われてるうちに結構気が紛れて楽しく登れた。
そしてようやく縦走最後の山、聖岳（前聖岳）に到着！
登りで気が紛れたせいか、ここで無謀にも調子に乗って奥聖岳まで往復することにしたのが失敗だった。
ピストンして前聖に戻ってきた頃には辺りはガスガスになっていて15:00だというのに薄暗くなっていた。
これは一雨くるかも・・・と思って今日の宿泊地「聖平小屋」まで下り始めたのだが、足が痛くて思うように前に進めない！
そうして小聖岳まで下った所で、とうとう大粒の雨が、これまた結構本格的に降ってきた!!
この頃になると、痛む左足を庇って歩いていたせいで右足にも激痛が走るようになり、とうとう膝が曲がらなくなってしまっていた。
聖平にはなかなか辿りつかないし徐々に暗くなってくるし、このままではビバークかもと思って辺りを物色しながら下るが、こんな時に限ってビバーク出来そうな場所は無かった。
とまぁこんな感じでボロボロ＆ずぶ濡れになりながら17:40ごろ聖平小屋に到着。
小屋に着いてテントの受付をすると、こんなに遅くに到着したにも関わらずに「お疲れ様でした」といって小屋の方が温かい静岡のお茶とクッキーでもてなしてくれました。
南アルプスでこんな思いやりのある心遣いを受けられるなんて……と、思わず涙が出そうになった……
そして痛めた足の為に湿布を無料で分けてくれたりと本当にお世話になりました。
ここはテント場も広くて水場もトイレも快適。いつかまたゆっくりキャンプしに来たい！とそう思える場所でした。
＜4日目＞8月16日〜最終日〜
最終日の朝は、深夜2時ごろから再び降りはじめた雨音のなか、絶望的な気分で目を覚ました。
しかし幸いにもテントを撤収する頃には雨も上がり、また昨日戴いた湿布が効いたのか足の調子も幾分か良くなっている。
よっしゃぁ〜なんとかなりそうだ！
そしてまだ薄暗い4:35聖平小屋を出発。
鬱蒼とした樹林帯のなかは、夜明け前まで降っていた雨のせいかぬかるんでいてとても歩きにくい。
水溜りになってる箇所を跨ぎながら歩き、幾度か現れる橋を渡って沢沿いの道を進んでいくと、道は登りに差し掛かり岩頭展望台に到着した。
ここは見晴らしも良く滝も見えるのでちょっと休憩。雨もすっかりあがったのでここでレインウエアを脱いだ。
しかし順調なのはここまでだった……
この先からは道も険しくなり足の痛みが再発！しかも滑りやすい木の橋まで連続して出てくるので思うように進めない。
とにかく足の自由が利かないので、転んで骨折したり滑落したりだけは絶対しないようにと、遅くても1歩ずつ慎重に歩くように心がけた。
というか膝は曲がらないし、加重すると激痛が心臓まで走るわ、もう脂汗ダラダラもんで、ぶっちゃけ私はここで地獄を見た!!!
そんな訳で、聖平小屋から急傾斜の九十九折が続く聖沢吊橋まで、通常2時間30〜40分の所を4時間35分かかってようやく到着。
その後、聖沢吊橋からは山腹を巻くように少し登り気味に道が続くようになった。
膝の痛みは下りのみで登りは全然平気だったのでここからは遅れを取り戻すように順調に飛ばす。
……下りより登りのほうが嬉しいだなんてこんなの初めて……
そして出会所からはまた九十九折の下りが始まるので再び牛歩。
しかし歩き方のコツを掴み始めたのか、はたまた脳内麻酔が出て感覚が麻痺したのか、この頃になると痛みはだいぶ和らいできた。
そうして10時47分。6時間12分かけて聖岳登山口に到着!!よくやった自分!!
ここからは椹島まで約1時間の林道歩き。
下山後の林道歩きは充実感と達成感を感じつつお散歩気分で歩けるので結構好き♪
しかも途中の牛首峠からは赤石沢越しに赤石岳がきれいに見えて最高だった。
でもって11:50に椹島に到着。
実は13:00発のバスに間に合わないと帰れなくなるので焦っていたけどこれで一安心。
ここでシャワーを浴びて汗を流したり、ビールで乾杯したりして、生還の喜びを噛み締めてから帰ってきました。
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本当に大変だったんですね〜。
無事下山できて良かったですね。
聖平のテント場の写真にMyテントが写ってます♪
真ん中に小さく写っている、フライ無しの黄色のゴアライトです。
そして、最後の写真。Mｙザックが順番待ちをしてます。このとき右横の屋根のあるベンチで座ってボ〜っとしてたんです。
なんか不思議ですね。
ありがとうございます
本当に無事下山出来て良かったです
病院でレントゲンを撮ってきましたが、関節や骨に異常はないそうで、思ったよりも大丈夫そうでした
聖平のテント場でも畑薙第一ダムでも意外と近くにいたみたいですね
私も写真撮ったりした後は、例の屋根のあるベンチの所でバスのお姉さん達に呼ばれるまでずっと座ってましたよ
ただバスは3号車だったのでnoriaさんとは別だったと思いますが、それにしてもホント不思議なご縁ですね
またいつかどこかの稜線でお会いできたら面白いでしょうね
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