記録ID: 452591
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無雪期ピークハント／縦走
日光・那須・筑波
【深山園地から自転車で男鹿岳】 残雪の急斜面とゲキヤブに大苦戦
2014年05月24日(土) [日帰り]
りきまる
- GPS
- 08:36
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 2,053m
- 下り
- 2,034m
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◆往路
深山園地第一ゲート05:46→第二ゲート05:55→第三ゲート06:00→見晴台06:35→石楠花岩06:59→笹の沢07:37→観察小屋08:10→自転車デポ08:23→「板室より17.8�辧廛櫂ぅ鵐箸離團鵐�テープから尾根に取り付く08:30→ヤブ漕ぎ＆残雪の急斜面→男鹿岳を間近に望むが，ゲキ藪で尾根突破を断念09:42→林道に降りる10:00→「板室より20.3�辧徂玄�10:05→男鹿岳取付き10:10→10:52男鹿岳山頂
◆復路
男鹿岳山頂11:20→取り付きポイント戻り11:54→「板室より17.8�辧廛櫂ぅ鵐�12:34→自転車回収12:38→観察小屋12:47→笹の沢13:01→石楠花岩13:38→第三ゲート14:21→第二ゲート14:28→14:34第一ゲート
深山園地第一ゲート05:46→第二ゲート05:55→第三ゲート06:00→見晴台06:35→石楠花岩06:59→笹の沢07:37→観察小屋08:10→自転車デポ08:23→「板室より17.8�辧廛櫂ぅ鵐箸離團鵐�テープから尾根に取り付く08:30→ヤブ漕ぎ＆残雪の急斜面→男鹿岳を間近に望むが，ゲキ藪で尾根突破を断念09:42→林道に降りる10:00→「板室より20.3�辧徂玄�10:05→男鹿岳取付き10:10→10:52男鹿岳山頂
◆復路
男鹿岳山頂11:20→取り付きポイント戻り11:54→「板室より17.8�辧廛櫂ぅ鵐�12:34→自転車回収12:38→観察小屋12:47→笹の沢13:01→石楠花岩13:38→第三ゲート14:21→第二ゲート14:28→14:34第一ゲート
| 天候 | 終日晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2014年05月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
自転車
・ 塩那道路の往復には，折りたたみ自転車を利用しました。悪路ですので，乗れるところは限られますが，それでも往きは約2割くらい，帰りは約4割くらいは自転車に乗れました。 林道の雪が無くなれば，かなりの部分（特に後半部）は自転車走行可能だと思います。 往き 第一ゲートから観察小屋まで 2時間24分 帰り 観察小屋から第一ゲートまで 1時間47分 差し引き37分 自転車効果？ |
| コース状況／ 危険箇所等 |
◆ 深山園地第一ゲート〜観察小屋〜途中からヤブ漕ぎ＆残雪の急斜面歩き〜林道に下り，男鹿岳取り付きポイントへ ・ 第一ゲートから先の林道は，やや登りですが，道はしっかりしており，自転車に乗って進みました。 ・ 第二ゲートは向かって左側のスペースを通過。第三ゲートは，自転車と荷物はゲートの下から，また，自分自身はゲートの縦パイプのあいだを通過しました。 ・ 第三ゲートから先，数百�辰蓮ぐ娚阿砲眛擦浪爾蟶笋箸覆襪里如ぜ�転車に乗って通行できますが，その先から落石や路肩崩壊など，自転車を押しながら進むシーンが増えます。 ・ 観察小屋までの区間，自転車に乗れたのは，約2割くらいでしょうか。 ・ 観察小屋は，施錠されていませんので，避難小屋として使用できます。中はとてもきれいです。 ・ 観察小屋を過ぎると，道路に雪が出てきます。自転車は乗れなくなるので，途中でデポ。そこからは徒歩で進みました。 ・ 「板室より17.8�辧廚離櫂ぅ鵐箸里箸海蹐如ぜ侈民茲い量擇縫團鵐�のテープが付けられていて，斜面には踏み跡が見えます。2週間前のShaminekoさんのレコ（ http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-439338.html ） でも，この付近から道を外れて尾根に直登していることから，少々ヤブ漕ぎになっても尾根直登の方が早く着けるだろうと考え，ここから尾根に取り付きました。 ・ 20分ほどヤブ漕ぎを頑張ると，思惑どおり，ヤブが雪で覆われた残雪の斜面に到着。ここからはかなりの急斜面なので，持参した6本爪の軽アイゼンを装着。それでも雪が緩んで直登はできなかったので，ステップを刻みながらジグザグに登りました。 ・ 木の枝や笹をつかみながら，さらに12分ほど急登を頑張ると，ようやく傾斜が緩み，尾根に出ました。これで，ヤブ漕ぎ終了だ，と喜んだのですが... ・ 標高1,700メートル付近から先は，ゲキ藪でとても進むことができません。 背丈以上のヤブで戦意喪失です。これ以上は進めません。 左手を見ると，林道が60メートルほど下に続いているようなので，ゲキ藪の中，後ろ向きになりながら，木の枝や笹を掴んで斜面を急降下し，なんとか林道に降り立ちました。 ・ ここから5分ほど進むと，zenithさんのレコ（ http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-147369.html ） に記述のあった，「板室より20.3�辧廚離櫂ぅ鵐箸鯣�見。そのすぐ先に，登山道を示す，ピンクテープを見つけました。安易な判断をせず，最初から堅実に林道歩きを続けていれば，おそらく50分ほど早く，ここに到着できたはず。反省！ ◆ 男鹿岳取り付きポイント〜女鹿岳(標高1,754�奪圈璽�)〜男鹿岳〜女鹿岳〜男鹿岳取り付きポイント ・ ヤブ漕ぎや残雪の急斜面歩きで体力をかなり使ってしまい，この先の急登は時間がかかりました。 ・ 取り付きからすぐは，ヤブ漕ぎ状態の急斜面を，笹や木の枝を掴みながら，無理矢理登る感じです。 ・ でも，尾根に上がると，素晴らしい展望が開けていました。南側には，目の前に大佐飛山。右奥に奥日光の山々。さらに右手には真っ白な会津駒ヶ岳から続く稜線と，手前に七ヶ岳。 ・ 女鹿岳山頂付近で息を整えていると，ヤブの中から二人連れの登山者が現れました。聞くと，男鹿岳下山後，尾根をそのまま行こうとしたが，ヤブがひどくて引き返してきたとのこと。考えることは，皆同じですね。 ・ 女鹿岳から男鹿岳への登りは，最初,深い残雪の上を歩きますが，アイゼンは不要です。キックステップで歩けます。 ・ その先，ヤブっぽい尾根を登ると，目の前に那須連山のパノラマが広がります。奥那須の三倉山塊まで一望の下。ナイスビューです。ここが一番展望が良かったです。 ・ 男鹿岳山頂はそこからすぐ。会津側から登ってきた二人の登山者が休憩していたので，ご挨拶をして，私もここで休憩。渇いたのどに，冷たいビールがことのほか旨かったです。 ・ 休憩後は，来た道を戻りますが，相変わらず素晴らしい展望に，何回もシャッターを押してしまい，時間がかかりました。取り付きポイントには，11:54に到着。往復で1時間44分かかっています。 ◆ 男鹿岳取り付きポイント〜深山園地第一ゲート ・ この先は，塩那道路を忠実に進みました。何度か残雪が出てくるものの，歩行には支障なし。 ・ 40分ほどで，誘惑にかられて尾根へと直登してしまった「板室より17.8�辧廚離櫂ぅ鵐箸謀�着。さらに進んだところで自転車を回収し，観察小屋を12:47に通過。 ・ 観察小屋からしばらくは道が荒れているので自転車を押して進みましたが，その先は，かなりの部分，自転車に乗ることができました。おかげで，先ほど女鹿岳で会った二人の登山者を追い越し，14:34に第一ゲートに戻ることができました。 |
写真
ゲート左脇のスペースから通過。ごめんなさい。自己責任で行かせて頂きます。
このゲートは，下からくぐれます。自分は縦パイプの間から通過。太っているときついかな。
笹の沢を通過。「板室側より15.1�劼良充─廚任垢�，駐車場のある深山園地が板室側から8.1�卉賄世覆里如い海海泙任�7�勸榮阿靴燭海箸砲覆蠅泙后�
1
5/24 7:37
笹の沢を通過。「板室側より15.1�劼良充─廚任垢�，駐車場のある深山園地が板室側から8.1�卉賄世覆里如い海海泙任�7�勸榮阿靴燭海箸砲覆蠅泙后�
08:10 観察小屋に到着。先行した単独行の登山者が掃除をされていました。たいしたもんです。
中を拝見。とてもきれい。夏場は暑そうですが，施錠はされておらず，避難小屋として使えます。
このポイントの木にピンクのテープが付いていて，斜面に明確な踏み跡があります。ここから尾根に直登すれば，時間も短縮されると判断し，ヤブ漕ぎを決行！
1
5/24 8:30
このポイントの木にピンクのテープが付いていて，斜面に明確な踏み跡があります。ここから尾根に直登すれば，時間も短縮されると判断し，ヤブ漕ぎを決行！
踏み跡はすぐに消えてしまいましたが，ガーミンのGPSを確認しながら尾根に向けて20分ほどヤブ漕ぎをすると，残雪の斜面が見えてきました。
5/24 8:53
踏み跡はすぐに消えてしまいましたが，ガーミンのGPSを確認しながら尾根に向けて20分ほどヤブ漕ぎをすると，残雪の斜面が見えてきました。
08:56 雪の斜面で休憩。ここで6本爪の軽アイゼンを付けます。
しかし，かなりの傾斜。雪が緩んでいて，直登は困難でした。ステップを刻みながら，なんとかジグザグに登りましたが，本来，ピッケルで姿勢を確保しながら登るような急斜面でした。
1
5/24 9:18
しかし，かなりの傾斜。雪が緩んでいて，直登は困難でした。ステップを刻みながら，なんとかジグザグに登りましたが，本来，ピッケルで姿勢を確保しながら登るような急斜面でした。
木の枝や笹をつかみながら，さらに12分ほど急登を頑張ると，ようやく傾斜が緩み，尾根に出ました。これで，ヤブ漕ぎ終了だ，と喜んだのですが...
5/24 9:29
木の枝や笹をつかみながら，さらに12分ほど急登を頑張ると，ようやく傾斜が緩み，尾根に出ました。これで，ヤブ漕ぎ終了だ，と喜んだのですが...
標高1,700メートル付近から，男鹿岳を望む。ほんとにすぐ近くなのですが。
左手を見ると，林道が60メートルほど下に続いているようなので，ゲキ藪の中，後ろ向きになりながら，木の枝や笹を掴んで斜面を急降下。
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5/24 9:56
左手を見ると，林道が60メートルほど下に続いているようなので，ゲキ藪の中，後ろ向きになりながら，木の枝や笹を掴んで斜面を急降下。
zenithさんのレコに記載のあった，「板室より20.3�辧廚離櫂ぅ鵐箸鯣�見。
尾根に上がると，道がしっかりしてきます。標高1,754�辰僚�鹿岳を望む。
視線を右手に動かすと，鹿俣岳の右奥には，奥日光の山々や，真っ白な会津駒ヶ岳などのパノラマが広がっていました。
女鹿岳山頂付近で，二人連れの登山者とすれ違いました。男鹿岳登頂後，尾根を進もうとしたけれど，ヤブがひどくてあきらめ，林道に下るとのこと。考えることは，皆同じなんですね。
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5/24 10:33
女鹿岳山頂付近で，二人連れの登山者とすれ違いました。男鹿岳登頂後，尾根を進もうとしたけれど，ヤブがひどくてあきらめ，林道に下るとのこと。考えることは，皆同じなんですね。
尾根を登って行くと，突然展望が開け，那須連山が目の前に広がりました。
その右手には，ヤブで進めなかった尾根と，その先に大佐飛山。尾根の北側に回り込めば，残雪伝いに歩けたかも。
11:20 山頂をあとにし，林道に下る途中にて。ルートはちょっとヤブっぽいですが，はっきりしています。
11:54 取り付きポイントに戻りました。往復1時間44分かかりましたが，頂上休憩と撮影に時間をかけています。
このあたりの道はフラットです。残雪が消えれば，このあたりを自転車で走るのは問題なさそうです。
さきほど尾根に取り付いた，「板室より17.8�辧廚離櫂ぅ鵐箸謀�着。
こんな落石現場は自転車に乗れませんが，復路はかなり乗ることができました。
第二ゲートの先から左手に進むと，ミツバツツジやシロヤシオの群生地に行くことができるらしいですが，今回は，おなかいっぱい。
感想
・ 深山園地から塩那林道を自転車に乗ったり押したりしながら，男鹿岳に登ってきました。
・ この林道は，一応，公式には「通行止め」とされていますが，多くの登山者が歩いています。
・ この日も，帰り道で10人程度のテント泊装備のグループとすれ違うなど，多くの登山者が歩いていました。
・ ただし，自転車での通行は，転倒など，歩行以上に危険を伴いますので，あくまで「自己責任」です。ご注意願います。
・ 今回の登山に際しては，上に書きましたように，2011年11月のzenithさんと2014年5月のShaminekoさんのレコを参考にさせて頂きました。大変ありがとうございました。この場をお借りして，御礼申し上げます。
・ それにしても，残雪の急斜面登りとゲキヤブ漕ぎには疲れ果てました。GPSを持参していても，山を甘く見てはいけませんね。
・ なお，林道の自転車走行時の動画を撮ってみました。短いシーンですが，こんな感じで走れました。参考までに。
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こんにちは、初めまして
激ヤブ漕ぎ、お疲れ様でした。私が訪れた際にも女鹿手前は激ヤブが出ていて苦労しましたが、rikimaruさんの写真を見ると殺人的です
今年は雪が多目ですね。男鹿山塊は雪を纏っていたほうが好きです。こんな時期に残雪期の姿を見せて頂きありがとうございました。
Shaminekoさん，こんばんは。
この山域のエキスパートであるShaminekoさんからのコメント，恐れ入ります。
この登山は，２週間前にShaminekoさんが歩かれたレコをアップして頂いたおかげで，実現しました。ありがとうございました。
Shaminekoさんのレコをじっくりと読んで，雪解けが進んだはずと判断し，登山に臨みましたが，想像以上に残雪が多かったな，という印象です。
特に，林道は南側なので，ほとんど雪が消えているのではないかと期待していましたが，観察小屋以降の残雪の多さにはびっくりです。
ヤブ漕ぎはそれほど得意なほうではないのですが，ガーミンのＧＰＳを持参していましたので，何とかなるかなと軽い気持ちで林道から尾根に登ったのが，間違いのもとでした。でも，とても良い経験をしたと思っています。雪が消えると，あれほどのヤブが繁茂する，まさに原生の姿そのままの山を歩くということは，なかなか経験できるものではないですから。
実は，Shaminekoさんのレコは以前からこっそり盗み見していたのですが，実力が伴わず，このエリアの山歩きは眺めているだけでした。
実際，Shaminekoさんの３月16日の大佐飛山のレコを読んだ後，林道巻川線を辿ってみたものの，デリカの四駆でも不安があり，登山口に至らず敗退しました。
でも，その後，雪解けが進む中で，大佐飛山に登頂できたのも，Shaminekoさんの詳しいレコのおかげです。
栃木の山は，メジャールートを外れると，驚くほど静かで味わい深い山歩きが楽しめますよね。これからも，Shaminekoさんのレコを参考にしながら，栃木の山歩きを楽しんでいきたいと思いますので，今後とも，どうぞよろしくお願いします。
rikimaruさん、こんばんは。男鹿とあるので秋田県かと思いましたが、那須方面だったのですね。地に足のついた山歩きですばらしいと思います。いつもながら丁寧な記述で楽しませていただきました。次の山行も期待しています。
goroさん，こんばんは。コメントありがとうございます。
このところ，私は，今更ながらに栃木の山にはまっています。
Shaminekoさんへの返信にも書きましたが，栃木の山は，メジャールートを外れると，驚くほど静かで原生の森が残されています。
もともと人混みが得意で無いうえ，一人歩きは苦にならない性格で，山の中での一人宴会も大好きです。
そんな私の性格に，栃木の山はぴったり。地図には無い，穴場ルートを求めて，これからも山歩きを楽しみたいと思っています。
あっ，それから，もちろん，奥秩父エリアも狙っておりますので，念のため。
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