奥秩父一泊二日(道の駅〜近丸新道〜木賊山〜破風山〜雁坂嶺〜雁坂小屋〜道の駅)
- GPS
- 27:21
- 距離
- 22.9km
- 上り
- 2,082m
- 下り
- 2,084m
コースタイム
(二日目)7:25 雁坂小屋 - 7:45 雁坂峠 - 8:25 井戸の沢 - 9:18 踏切沢橋 - 10:05 道の駅みとみ
天候 | 初日:快晴 二日目:やや曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
3週間前に来た時に比べると雪はかなり解けており、ほぼ全面アイゼン無しでいける。唯一、木賊山分岐から賽の河原手前までの区間のみチェーンアイゼン装着したが無くてもなんとかなるかな?というレベル。 それ以外、特に危険箇所は無し。 雁坂峠から西沢渓谷への道沿いで鹿の死骸を6体見た。3週間前に通った人の話では強烈に死臭が漂っていたらしいが、今回はかなり白骨化が進んでおり、臭いは皆無だった。 今年の大雪のおかげで増え過ぎた鹿が多少は自然淘汰されたかな? |
写真
感想
予定の無い週末。どっか行きたいな〜、ということで発作的にまたまたやってきました奥秩父。
ナントカの一つ覚えか、と突っ込まれても平気です。好きだから。
GWは秩父側から登り秩父側へ下ったので、今回は甲州側から登って甲州側へ下るルートを選択。
一泊二日なので初日にがんばって二日目はさくっと帰宅する方向で。
というわけで車を道の駅に停め、西沢渓谷から近丸新道登山口へ。
ここを登るのは昨年7月の海の日以来。相変わらずの急登ルートだけど、森林軌道跡、沢筋、尾根道と変化があって楽しい。個人的には徳ちゃん新道よりもこっちのほうが好き。
標高1,700m付近では石楠花が咲いていた。
徳ちゃん新道分岐を過ぎると人が増えてくる。やっぱり甲武信は人気の山だ。
エンドレス感漂う急傾斜をひたすら上り詰め、ようやく尾根終点。
木賊山も甲武信ヶ岳もスルーして破風山方面へ進むと一気に人が居なくなる。
この辺から気温がジリジリ上昇し始め、破風山避難小屋に着いたらもうかなりバテバテ状態。
甲武信から雁坂へ向かうときも、雁坂から甲武信へ向かうときも、いつもこの避難小屋には疲労困憊状態で到着しているなー。なんかちょうどそういうポイントなのかも。
昔、この付近で学生が大量遭難死するという事件があったそうだが、なんとなくわかる気がする。
避難小屋前のベンチに腰掛けてしばし休憩。これから西破風山の激坂を上らないといかんのかと思うと激しく萎える。
憂鬱な気分をなんとか奮い立たせて(奮い立たないけど)出発。
朝から戸渡尾根を登り疲労困憊した体に5月とは思えない日差しがジリジリと照りつけ、バテバテ状態で這うように西破風山に到着。
ようやくヤマは越えた。あとはゆるやかなアップダウンをこなして雁坂峠。3週間前はアイゼン装着した峠から小屋までの道もすっかり雪は融けていた。
小屋に着いたら早速いつもの特等席に幕営。今日の受付担当はishisanさん。
早速ビールを買ってしばし談笑。幕営料金の年間パスポート制度を導入したらどうか?とかピンバッジの話とか、面白い話をありがとうございました。
テントに戻ってビール、ワイン、ウイスキーと飲み進み、次第に酔いが回り陶然としてくる。至福のひと時。
雨ニモ負ケル、風ニモ負ケル
アチラノ娘ガ来イトイエバ オロオロ行キ
コチラノ婆サンが来イト言エバ ヨロヨロ行キ
天気ガ良イト言ッテハ飲ミ 天気ガ悪イト言ッテモ飲ミ
毎日沢山ノオ酒ヲ飲ミ ソシテ今日モ酔ッパラッテ寝ル
君ハ コンナ人ニナッテハイケナイ
25年来、テントで泊まる時には必ず持参する野田知佑師の「日本の川を旅する」の中の一節が身に染みる。
21時前に前後不覚で就寝。
二日目。今日は西沢渓谷まで下るだけなので気楽なもんだ。
2時前から準備を始める人も居る中、のんびりと4時前に起き、明け行く空など眺めながらコーヒーを飲む。
至福のひと時。
ゆっくりと朝の時間を過ごし、7時過ぎにishisanさんに見送られて出発。お世話になりました。また近いうちに来ます。
西沢への道は新緑&花真っ盛り。あちこちで写真を撮りつつゆるゆる下り10時過ぎに道の駅到着。
途中、噂の鹿の死骸を6体ほど見る。GW頃は強烈な死臭を放っていたそうだけど、現在はかなり白骨化&ミイラ化が進み臭いは皆無。自然の力ってやっぱり凄い。
癒しの空間・奥秩父。今回も大いに癒されました。
コメント
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namifuji様
「どうも、まいど!」・・・・と店員さんなら言ってしまうでしょう。
月に2度もおいで頂き、大変ありがたい限りです。他のお客様から聞いた言葉ですが、『雁坂は遠い居酒屋』状態になりましたね。
咲き始めたサクラと、そろそろ終わりになりそうなバイカオウレンを肴に野田知佑読みつつ。
またおいで下さい。
isisan様
先日もまたお世話になりました。
すみません、文中で「ishisan」になってしまってました。H不要(?)でしたね。失礼しました。
遠い居酒屋、名言ですね。
スタッフさんとしては微妙な感じでしょうが。。
これからもちょくちょく暖簾くぐらせていただきますんで、今後ともよろしくお願いします!
ところで、バイカオウレンというのはあの白くて小さい可憐な花の名前ですか?
namifujiさん、こんにちは!
年パス・・ww
相変わらず、楽しい提案を繰り出すご様子に
高尾での帰り電車を思い出しましたよ
奥秩父は素敵ですね〜・・
あの、素朴で奥深くて、包み込まれるような森。
まさしく、癒やされにおいでと、森が話してる雰囲気です
野田知佑さん。
私も高校生の頃に知って、全部持ってましたよ〜。
野田さんの旅の空気が、思春期に心地よくて・・。
何度も読み返したし、ユーモアや感性が自分の感覚にぴったりで
いつか遠くへ行きたいと感じてました。
もしかしたら、今あるのは野田さんの本のおかげでしょうね
今あるダメダメさも
〉雨ニモ負ケル
のおかげです
私も、野田さんの本を持って山に行きたくなりました。
ありがとうございました!
miouさん
コメントありがとうございます!!
miouさんのレコからは、奥秩父が本当に好きなんだという気持ちが滲み出てますね。
私も昨年は計8回(!)も行ってしまったほど好きな場所です。
特に雁坂はオススメですよ。雰囲気も、小屋主・小屋番さんたちの人柄も。
そして、野田さんの話!
いや〜、miouさんも野田さんファンだなんて嬉しい限りです!
私も、学生時代に本屋で何気なく「日本の川を旅する」を手に取ったのが運の尽き(?)、それ以来野田さんの作品、人柄に心酔してしまい、社会人になって最初のボーナスでファルトボートを購入、その年の夏休みに四万十川を一週間かけて下ったのでした。
四万十川の河原で偶然ご本人にお会いしたこともありますよ(自慢)!そのときはまだカヌーは持っておらずバイク旅の途中でしたが。
miouさんと同じく、私の人生のエッセンスの多くの部分は野田知佑師の影響で出来ています。
静かなテントの中で読む野田さんの本。しみじみ良いですよ〜。ぜひお試しを。
あ、それをやるとつい酒量が増えてしまうのでご注意を。。。
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