今シーズン一本目 奥秩父・西ノナメ沢〜石塔尾根
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.4km
- 登り
- 1,327m
- 下り
- 1,336m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り いや終日これを繰り返していたか |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◎東沢出合〜西ノナメ沢出合 思ったほど水量なし。毎年のことではあるが、流れの位置が変わる。でも、少し荒れた感あり。ホラノ貝ゴルジュ入口までは左岸の道があるが、しばらく沢身を行った方が楽だ。 何度も来ているにもかかわらず、ゴルジュ入口まで降りる踏み跡に入ってしまう。この先、踏み跡錯綜、山の神にはなるべく高度を上げないように歩くこと。 本流はかなり河原が埋まった感あり。乙女ノ沢出合には大きな押し出し台地ができていた。 西ノナメは大きく開け右岸から落ちているため間違うことはない。 ◎西ノナメ出合〜石塔尾根 下部はスラブの連続、高巻きは樹林の沢身に近いところを登れば大ハマリはないだろう。ただ、岩盤に土と木が乗っているだけの部分もあり、確認しながら登るべき。 基本的にナメ7:小滝:3くらいの感じ。左岸の大ガレ沢を合わせると樹林内の流れとなる。 水切れはこの時期だからか1900m付近、かなり高いと思った。テープの目印あり。 水切れからは沢形の右岸尾根状を登る。藪ではなく苔むしたシラビソ林で、けもの道多く、登ってゆくと傾斜も落ち、尾根にでる。 ◎石塔尾根〜西沢遊歩道 しばらくは立ち枯れの木に赤ペンキマークあり。古い切り株も残っており、この踏み跡をたどる。踏み跡期待するも、西滑頭からの下りではけもの道が錯綜し、うまくRFをしないと西沢方面の斜面を下ってしまう。RFの手間を考えると鶏冠尾根の方が余程まし。 1750m辺りもわかりづらかった。ガスったら間違いなく不動滝すぐ上に出る尾根を下ってしまう可能性あり。 鷹見岩のコルを見つける様に歩けば何とかなるか。鷹見岩からは赤テープばっちりのはっきりした道。ものすごい急。 不動小屋跡から右岸遊歩道に渡るところは、折れた足場板一枚がかかっている。 なお、大雪で渓谷道は七ツ釜手前の木橋が崩壊していることから、一周できない。トロッコ道を利用しても通行止めのロープが川楜沢の橋にかかっているが、登山道に影響はない。 さらに情報として、釜の沢に入った人に聞いたところ、上部はほとんど雪渓歩きだったそうです。 |
写真
感想
本年一発目、涸沢にスキーかどうしようか迷っていたが、沢が見たくなり恒例のように奥チへ。大雪の影響もあり、西沢渓谷道は七ツ釜下の橋が崩壊、一周はできないという告知の看板がゲートにある。下山後のトロッコ道の橋が気になる。
30分で鶏冠谷出合。鶏冠尾根に導く小さいカラフルな看板が取り付けられていた。最近はメジャーなのか??いつも泊りで入るため、日帰り装備は体が軽いが、スキーとは足の運びが異なるため体が慣れていない。大汗かきかきホラノ貝ゴルジュ出合、きれいな看板も…ん…いつもこんなところ通ってたっけ??盲目的に歩いても山の神に着くと思っていたが、本流に降りついてしまった。再び巻き道に突入するが、山の神手前で大きく巻きすぎてしまう。前途多難。
河原に降り立つと、本流は結構埋まってしまった感じがする。前回は3年前くらいか…ここからは乙女の滝、東ノナメ等、両岸のスラブに目を奪われる景色となる。ここだけ見れば黒部・上の廊下かと思ってしまう。とても駐車場から3時間弱とは思えない。
本流は蛇行を繰り返し、周辺は空が開け、右岸に鋭角にでかいスラブが合流する。ここが西ノナメ出合、東ノナメより控えめかな。スラブ登攀をあまり得意としておらず、奥チはステルスが利きにくい(と思っている)??ことからフェルトでチャレンジするも、靴が古いのか滑る滑る。出合の30mはワイヤー沿いとあったが、とても無理である。左の草つき樹林を絡めて越えるが、岩盤に土がのっているだけなので踏ん張ると土がはがれる。これが奥チ、ビビる。
2段目30mは右から岩の割れ目をたよりに登る。全体的に逆層気味の巨大滑り台という感じ、どこで引き返そうか考えながら弱気状態で進む。沢は左に曲がり正面に2段50mが見える。例のワイヤーは思ったよりも上に端末がある。ここに来てこれを登らなければ意味がない!?と思いつつも、根性もなく当たり前のように左の樹林から巻く。はじめは大巻きすぎて上部が岩盤になってしまったので、水流に近い灌木をつなぎ滝上に出る。人気の沢ということだったが、思ったほど踏み跡ははっきりしていない。この地域は安易に巻くとスラブにぶつかり、進退窮まることが多い。ちなみに大滝は下部20mを登った後、水流中のバンドを利用してワイヤーに取り付くのだろう。
緊張の大滝の巻きを終え、3段40m(切れ目がわからない)は右、右岸から枝沢が入った後の15mは左を登る。この辺まで来るとステルスでもいいんじゃないかと思う。小滝を水流中からこなすと正面に傾斜のあまりない50mナメ、この下で休憩。対岸の鶏冠山方面が壁のように見える。いい眺めだ。
この先の滑滝は行けるところを進む。大ガレの沢が左岸から合流すると、流れは右岸の樹林の中に入ってゆく。苔むした流れの中を進むが、まだ時期も早いのか緑が鮮やかではない。でも、いわゆる奥チの雰囲気に変わってきた。流れをひたすらたどると1900m辺りで伏流となる。源頭は勢いよく水が流れ出している。キンキンに冷えておいしい水だ。
稜線までは踏み跡という感じではなく、藪でもないため沢形の右岸側の尾根状をたどる。鹿道が錯綜しどこでも歩ける感じ。ただただ上を目指すと空が開けてきて尾根上に出る。ここで迷う。反対側のアザミ沢を下るか、一度は歩いてみたいと思っていた石塔尾根を行くか…『ま、晴れているし尾根を行くか…』ここからがある意味核心だった。
鶏冠尾根風かななんて思っていたら、もっとはっきりしない。西滑頭までは一番高いところを進めばよく、三角点もあり現在地確認ができるが、ここからの下りが微妙にわかりづらい。鷹見岩のコルが見えると思っていたが、伐採跡も木が適度に大きくなり見通しもきかず、沢を下った方がRFが楽だったことに今更ながら気づく。
元々の登山道を鹿が歩いているのか、鹿道を適当に人間が歩いているのか、はたまた自分が鹿なのか、鹿が自分なのか…もうそんなことまでわからなくなってきてしまった。1800m位からの下りを南寄りに下ってしまうも、怪しい雰囲気を動物的カンが察し、樹林に目を凝らせば小ピーク状とコルを90度以上東に発見!滑る沢靴で斜面をトラバースしてゆき鷹見岩のコルに到着。疲れてはいたが2度と来ないだろうと思い、鷹見岩に登る。鶏冠尾根方面がいい眺めだ。この辺りはシャクナゲが満開で、これも目的の一部だったのでなかなか楽しめた。
下調べのとおり、ここからは踏み跡ばっちり、テープもビッチリで沢靴を履き替え下り始める。きれいな『鷹見岩』と書かれた看板も多く出てくることから、ここまでは旧不動小屋から登ってくる人もいるんだ…などと思っているのもつかの間、本流に近づくにしたがって傾斜は増し、すごい下りとなる。まぁそれでも道を探さなくていいというのは楽だ。
西沢を折れ曲がった金属製の足場板で渡り、遊歩道に飛び出す。軌道跡からも七ツ釜に向かって降りて行かれないようにロープが張ってあった。軌道跡は雪崩の影響もなくルンルンで進むが、日蔭状になる沢筋には残雪が確認できた。この標高、時期にして初めてである。
駐車場に戻ると乙女の滝で出会った単独行者も下山していた。情報交換すると釜の沢〜ナメラ沢経由で下ってきたとのこと。早い!!釜の沢上部は雪渓歩きに終始したそうだ。2月の雪はすごかったということだ。そういえば20年くらい前の大雪の時に、釜の沢にICに来ていて稜線で頭まで雪があったことがあった。
隼温泉が休みとふんで白龍閣で入浴。次回来たときはアザミ沢を下ろうと心に誓った、充実山行だった。
単独行、お疲れ様!
自分も丹沢を計画してましたが、雨で延期しました。
奥チの酔いどれ鶏冠尾根、大雪の甲武信岳を思い出しました
8月は何処へ???
いくつか候補を上げました。
明日、時間があればメールします。
でも本当に合宿やるんですか?????
燧山頂…あ、マジですか!という感じで思い出しました。
しかも同じテレマーカー…同好の士というのはいるもんですね
いつか沢かパウダーででも(酒も?)ご一緒したいですね
是非よろしくお願いします。
土産話ができるくらい、精進したいと思います。
では、失礼します。
お疲れ様です。
普通にカタバミだと思いまする。
鶏冠谷楽しかったなぁ〜(^0^)
老いたくはないが、山にはそれなりの楽しみもあるのでいいな♪
鑑定ありがとうございました。
名前を聞けば平地でも見られますね…失礼しました。
鍋倉、お疲れ様でした。楽しそうで、我々の合宿とは悲壮感が違いますねぇ
かなりのハイペースで行っておられますが、体を大事にしてください。
なんせ年一くらいしか顔を合わさないものですから
では、失礼します。
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