追憶の山・南ア(黒戸尾根・甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳)
- GPS
- 80:00
- 距離
- 31.9km
- 登り
- 3,613m
- 下り
- 2,858m
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
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コース状況/ 危険箇所等 |
4日:長坂駅-バス-竹宇駒ヶ岳神社キャンプ場・テント 5日:竹宇駒ヶ岳神社キャンプ場-笹ノ平-刃渡り-黒戸山-五合目小屋・テント 6日:五合目小屋-甲斐駒ヶ岳-駒津峰-双子山-北沢峠-北沢長衛小屋・テント 7日:北沢長衛小屋-大平山荘-馬の背-仙丈ヶ岳-小仙丈ヶ岳-北沢峠-野呂川出合-広河原-バス-甲府駅 |
予約できる山小屋 |
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感想
高三の記録・記憶は少ない。ここまで高校生生活を満喫したおかげで学業成績はクラスで下位10%。家族のイライラは頂点、山に行かせてもらえる雰囲気ではなかった。
しかし「I」と我慢できずに冬の鳳凰から眺め想いを募らせていた甲斐駒に入る。当時は竹宇駒ヶ岳神社までバスがあり尾白川ぞいのキャンプ場で一泊。
黒戸尾根は厳しいルートであったが北沢峠までのスーパー林道は未開通のころ、このルートを選ばざるをおえない。刃渡りは若干拍子抜けするほどで終わり、その後もキケンという記憶はない。信仰の山を感じながら五合小屋でテント。
夜明け前に出発、ハイマツでは雷鳥がチョロチョロしている。朝日を浴びながら登る。最高の天気のなか、あこがれの頂を目指す。頂上直下で人が突然増える。当時も北沢峠からの人は多かったのだ。頂上付近は乾いた岩・砂が印象的。仙丈ヶ岳を前に見ながら双子山方向にまっすぐ進む。北沢長衛小屋でテントを張る。
テントをそのまま残し、北沢峠を越して大平小屋へ。北沢峠からまっすぐに小仙丈ヶ岳に入らず薮沢沿いに入るのはひねくれた時期だからか。薮沢の涼しい風を受けながら馬の背へ。甲斐駒・八ヶ岳と遠くに北アも見える、すばらしい。仙丈ヶ岳からの尾根下りで「I」は「この道ずっと歩きてー」、その声をあげている彼の背中と稜線の風景が今でも思い浮かべることができる。
北沢峠からは建設車両が走るスーパー林道をひたすら下る。今みたいにバスはない。早川尾根を歩く時間もない、明日からは夏季講習だ。炎天下の広河原までの白い砂利は距離以上に体力・気力をうばう、イヤになる。
「I」と私は案の定仲良く浪人。一年後、「I」は東北の国立大、私は都内の私立大に進学。すてきな宝石のような山行の記憶。高校生最後の山行。「I」と二人で行った最後の山行。
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