崕山(1年に3日だけ 計75人しか登れない秘峰)
- GPS
- 05:23
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 549m
- 下り
- 544m
コースタイム
6/22 6:50 集合 8:05 登山口 10:40 山頂直下昼食 11:20山頂
13:30 下山 15:20 反省会 16:00 解散
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
崕山は1999年より、官民一体の自然保護活動が展開されていて、現在は毎年6月に行われるモニター登山会以外は厳重な入山制限が行われています。 (道警ヘリのパトロールまで実施) この経緯や是非の議論は他に譲るとして、ここではモニター登山会の状況と 簡単な注意点などを挙げておきます。 (1)応募方法 毎年4月末から5月始めに芦別市役所のHPで実施要項が掲載され、 希望者は往復ハガキで応募します。(2014年は6月に3回実施) (直近の倍率は2倍前後なので、3回分すべてに応募すれば, いずれかの回に当選できる確率は、そう低くありません) (2)参加条件 当選した場合は、事前に応募動機・自然保護についての意見をレポートにして 提示する事が求められます。 同時に参加費7000円を振り込んで前日の研修への参加が必須条件になります。 (関東からは、朝の飛行機+レンタカーでギリギリの到着です) 以前は、その後合宿スタイルで弁当まで支給制だった様ですが 現在は、研修後の宿泊・当日の弁当などは個人の自由です。 わずらわしいコミュニケーションなども心配無用です。 (3)装備 スパイク長靴とストックは使用禁止。 沢沿いを詰めるので、通常の長靴にシュロ縄を巻く事が推奨されていますが、 だいたい登りでスリ切れている様なので予備を持参して昼食時に交換した方が 良いかもしれません。 (個人的には自転車チューブの方がベターかと思います) 自分は、ウォータープルーフソックスのロングにトレランシューズで通しましたがインナーソックスは濡れませんでした。 渡称は2回、水量次第ですが深さはスネ下、ロープ有、川幅は3〜5歩程度です。 渡称箇所も歩き出して10分位で通過して、その後平地で休息するので、 そこで長靴またはサンダルをデポして登山靴に履替えるのが妥当だと思います。 虫や草が多いので、防虫のネットジャケットとステテコの上に直接レインパンツを履いたスタイルで快適でした。 (4)登山 老若男女混成なので、自然に集団がほどけて長い列になります。 平均年齢55歳という事と、花好きで山馴れしていない方もおられるので、 後方への枝跳ねや落石はやむを得ず、下手すると人が落ちてくる危険も感じます。花があるといきなり止まって撮影会になったりするので、足もとの覚束ない方とは距離を長めに取るのが妥当です。 また、参加に際して、血液型及び持病や常用薬の有無などはリサーチされず レスキューという面からの期待度は低めです。 コース自体の危険度は低いのですが、もらい事故を含めた転倒に十分な注意が必要です。 (5)花の様子 絶滅危惧種が30種前後という事ですが、ほとんど宝探し状態で点在しており いわゆる花畑はありません。 広大で色鮮やかな花畑を期待する方には不向きな様です。 (5)登頂 山頂は狭く、徒歩5分ほどの直下の広場で昼食を摂り、10人程度のグループで 10分以内の登頂になります。 山頂の岩峰は花の保護の為、登頂禁止になっており、方位180度の眺めをトコロテン式に流されながら味わう事になります。 予め見る方位と手順を決めておいた方が良いと思います。 ここで花を探すと、景色を見る時間は無さそうです。 その後、反省会を経て16:00に芦別を出て、一般道で18:45に新千歳に着きました。速度遵守で走行しましたが時間が危ない時は高速を使うと30~40分短縮できそうです。 行程が早めに決まる登山なので、飛行機の早割やレンタカーの特別企画を使えば関東からでも4万以内で収まります。 飛行機は変更不可便でもキャンセル・払い戻しは可能なので、天候次第で欠席になったとしても保険と思って買っておくのがベターだと思います。 |
感想
来年の課題で北海道100名山をリサーチしていて、この山の存在を知りました。
誰しも思う様に、こんなメンドクサイ山あんのかよ?というのが最初の感想です。
林道往復24キロに山道6キロなら夜中の2時に出れば9時には戻ってこれるから、捕まる事もないな・・と考えましたが、いい加減に大人げない事もやめにしようと頭をリセット。
5年掛ける覚悟で応募してみたら、偶然にも一発当選。
今年は前2回は雨と霧で視界0だったとの事で、晴天付きで改心のご褒美を授かった様です。
自分は山頂展望を愛でられない時は登った数にカウントしない・・・と決めているので、この難峰が快晴で一発クリアできたのは本当に幸いでした。
とは言え、山としての評価は高い物ではなく北海道百名山に入っている事自体が問題な気がします。
百名山はピークハンターを呼び寄せてしいますが、雨でもガスでもガンガン登って山頂標識と記念撮影したいという方は芦別岳へ行けば良いし、岩登りをしたいなら十勝周辺へ。
希少種の花をみたい人が崕山に行けば良い・・と山も棲み分けの時代が来ているのかもしれません。
自分で登っておいて何ですが、「こんな山、そっとしといてやろうよ」というのが今の本音です。
結局は山よりも花よりも、自然保護協議会の人たちの真摯な姿勢が印象に残った登山でした。
「これで正しいのか」「まだ何か方法はないか」と常に自問自答している会なので
来年以降、展開が変わる可能性もあり登頂をお考えの方は、毎年情報収集して下さい。
このレコは現時点で気が付いた参考情報と前回ガスで展望の無かった方々や当選できなかった方々に少しでも楽しんでもらえれば・・という意味も有しているので、来年以降もこの通りという意味ではない事をご理解下さい。
山で撮影した上下左右360度パノラマ写真コンテスト - 結果発表 by ヤマレコ
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