笠ヶ岳〜双六岳〜槍ヶ岳☆台風一過の雲上のトレイルへ
- GPS
- 20:50
- 距離
- 42.3km
- 登り
- 3,874m
- 下り
- 3,850m
コースタイム
- 山行
- 11:03
- 休憩
- 2:03
- 合計
- 13:06
- 山行
- 7:51
- 休憩
- 1:18
- 合計
- 9:09
天候 | 一日目;曇りのち晴れ 二日目;晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好に整備された一般登山道 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
この3連休は二泊三日での山行を考えていたが、先週末の台風に引き続き日本に襲来する台風15号のせいで金曜日は登山を諦めて家で仕事をする。しかし、台風は意外にも早く通過し、土曜日の午後には北アルプスのあたりでも晴天が見込まれる。急遽、一泊二日で北アルプスへの山行を計画する。真っ先に思いついたのは北アルプスの中で未踏の笠ヶ岳だ。
京都から新穂高温泉に向かう夜行バスは午前中のうちは空席があったが、いざ予約をしようとすると満席になっていた。名古屋からのバスを予約しようかとも思ったが、台風を懸念した方がキャンセルしたのであろうか、夕方になってもう一度検索してみると空席が生じており、座席を確保することが出来る。
今回は二通りの山行計画を考える。当初は考えたコースは午前中のうちは台風による雨雲が残っていることを懸念していたので、新穂高温泉から鏡平を経て双六小屋に至り、翌日に笠ヶ岳に登頂して笠新道を降るというものだ。しかし、歩き始めた時点で雨が上がっていれば笠ヶ岳から槍ヶ岳へと周回する計画を実行に移そうと考えていた。笠ヶ岳の山頂にたどり着く頃には稜線も晴れてくれることが期待出来るだろう。
【1日目】
夜行バスに乗り込むと、当然ともいえるのだが乗客はすべて登山客であった。驚いたのは大半が女性であることだ。このバスの乗客から判断すると登山者の中では男性は少数派という錯覚を覚える。
バスは予定より20分ほど早く新穂高温泉のロープウェイ駅に到着した。バスを降りると小雨が降っていたが、登山センターで登山届けを提出するうちにも雨は上がる。
笠ヶ岳方面への林道を歩き始めたのはほぼ6時。出発するとすぐ目の前にほぼ同じ歩調で歩かれるトレラン・スタイルの単独行の男性がおられる。テント・マットを背負っておられるのでテン泊なのだろうが、リュックはかなり軽そうだ。お伺いすると7kgとのこと。私の装備はテン泊にしては軽い方だと思うが、それでも11kg近くある。男性はTJARの選考会に参加されたとのことで、そのお話をお伺いしながら歩くうちに笠新道への分岐まではすぐに到着する。男性は双六を経て槍までご予定だそうだ。
笠新道の分岐では滾々と水が湧き出しているので、ペットボトルを水で充し、笠新道の急登に備える。早速にも九十九折りの急登が始まるが、急速に高度を稼ぐことが出来るのが有難いともいえる。ブナやトウヒの大樹が立ち並ぶ樹林に感心しながら登っていると、急登のしんどさはさほど感じない。先を歩く単独行の女性に追いつく。なんとここまで奈良から一人で車を運転して来られたらしい。足元が少し熱く感じられるので、ズボンの裾を外す。
高度1800mあたりで樹林が切れ始め低木帯になる。水分の多い雲の中だからだろう、細かい霧雨が漂う。問題は登山道の周囲に笹が現れ始めると、しとどに雨に濡れた笹が足元を濡らすので、瞬く間に靴下がびしょ濡れになった。今回はトレラン・シューズを履いているせいもあり、ゲイターは携行していないのだった。
標高2000mほどだっただろうか。早くも上から降りて来られる二人組の男性がおられる。早朝から登り始めたらしいが、一人が体調不良とのことで下山されるらしい。出発の時間を予想するとここまで来るのも大変だっただろうと思われるが、お気の毒なことである。
杓子平が近づくと空が明るくなり、雲の中に朧げに太陽の光点が見える。雲が薄くなったかと思うと、雲の中から西穂高岳の鋸歯状の稜線が幻影のように浮かび上がる。先ほどまでの霧雨もなくなり、急に空気が乾いてきたようだ。上空には急に青空が見え始めた。
杓子平で尾根を乗り越えた途端に抜戸岳が広大なカールと共に目の間に大きく広がる。なだらかなカールではすっかり秋の気配に染まったの草紅葉が何とも美しい色合いを見せてくれる。どうやら完全に雲の上に抜け出したようだ。南の方角には広大な雲海が広がっており、その彼方で雲を纏う乗鞍岳が見える。左手に見える筈の笠ヶ岳は残念ながら雲の中だが、山頂にたどり着く頃には晴れてくれることを期待しよう。
カールをトラバースしていると上から降りて来られる単独行の男性がいる。笠ヶ岳の小屋泊だったらしいが、やはり昨日は台風による風雨が相当にきつかったらしい。驚くことに早朝のうちは笠ヶ岳も晴れていたらしい。稜線で笠ヶ岳から双六を日帰りで周回するというトレランの男性に出会ったという。
分岐にリュックをデポし雲を纏う笠ヶ岳の山頂を目指す。稜線の周囲は雲が晴れているので、まるで稜線が雲の中に吸い込まれていくようだ。
ハイマツ帯の細尾根ではあるが、稜線をなだらかで歩きやすい。唐突に目の前に小さな鳥がハイマツの茂みから飛び出した。雷鳥だ。雷鳥の後を静かに追っていくと、近くの斜面にはさらに数羽の群れがいた。
先方から軽装でトレランの若い男性が稜線をこちらに戻ってくる。先ほどの男性が出会ったというトレランの人物のようだ。爽やかな笑顔を浮かべ、若かりしクラーク・ゲーブルのような好男子だ。コース取りは双六を回って日帰りで新穂高に戻るつもりらしい。
「でも明日は槍ヶ岳に行きたいんですよね。」
「それならば双六の小屋で泊まれるかどうか聞いてみればいいでしょう」
「ヘルメットを車に置いてきてしまったんですよね・・・」
槍ヶ岳に登るのにヘルメットを要するとは知らなかったが、どうやら最近はヘルメットを被って登るのが流儀らしい。私が槍ヶ岳に最後に登ったのは大学1年の18歳の時、35年前の話であるが当時はヘルメットを被っている人など見かけた覚えがない・・・そのことを男性に説明すると、少しは安心されたようだ。「後で双六小屋でお会いできれば・・・」といって男性とお別れする。
笠ヶ岳、山頂が近づくと急速に雲が晴れてゆく。振り返ると抜戸岳から歩いてきた稜線が綺麗に見えている。まさに天空の回廊といったところだ。しかし、秋の山は気温の差が激しい。空が晴れると一気に気温が上昇する。
笠ヶ岳山荘に到着すると小屋の前の温度計は15度を示していた。小屋の前に張り紙があり、クリヤ谷を達るルートは登山道の整備、草刈りがされていないために通行止めとなっていた。しばらく前からヤマレコではこのルートを通るレコが見当たらなかったので、通行止めの可能性があるのではないかと懸念していたところだった。
山荘の中を除くと越冬ワインとして小さなペットボトルが\300で売られている。ワインといってもアルコール度数の低いジュースのようなものだ。一本、購入する。越冬していないタイプのものは¥700であった。
稜線を引き返し、分岐に戻ると12時15分。なぜか行きよりも時間を要している。行動食で休憩をとると双六小屋を目指して北上する。抜戸岳の山頂に立ち寄ることにする。丁度、双六岳の方から来られた女性四人のグループが山頂に到着されたところだった。ますます雲が晴れて、周囲の山々が次々と姿を見せ、薬師岳が彼方で大きな山容を見せている。芒洋とした雲海の彼方には白山が浮かび上がっている。
しばらくはパノラマを眺めながらなだらかな稜線を北上する。やがて登山道は秩父平と呼ばれる鞍部に向かって東向きに急下降する。下るにつれて稜線には急速に雲がかかってゆく。振り返ると雲の中から時折、幻影のように見え隠れする秩父岩の上から太陽の光が差し、壮麗な景色だ。
秩父平は小さな湿原のようになっており、早くも赤く紅葉したツツジ系の低木が周辺の緑の草木と鮮やかなコントラストを見せてくれる。
大ノマと呼ばれるピークに向かって緩やかに登り返す。再び東側に展望が広がるようになると、午前中の内は雲の中に隠れていた槍ヶ岳〜穂高岳に至るまでの稜線が、雲の上に姿を見せている。一切、樹林を纏わないその荒々しい岩稜はまるで要塞のようにも見える。
大ノマ岳の手前の小ピークで、再び雷鳥が目の前に飛び出す。ここでも静かに雷鳥の後を追うと数羽の群れがいる。雷鳥は私がすぐ近くまで近づいても全く逃げる気配がない。果たしてそんなに警戒心が希薄でも大丈夫なのだろうかとこちらが心配になるほどだ。
夕方までには余裕で到着できるだろうと高を括って歩いているせいかもしれないが、前半の笠新道の登りとは対照的に全くといってもいいほどスピードが上がらず、ほぼコースタイム通りの歩行となる。
気がつくと両足の脛が陽に焼けて発赤している。火傷に近い状態に陥ったようだ。慌ててズボンの裾を取り付ける。出発しようとすると山頂でも雷鳥に出遭う。
弓折岳を過ぎると鏡平からの登山道と合流する。抜戸岳からここまで全く登山者に出会わなかったが、歩いている登山者が多くなる。
双六小屋に到着に到着し、小屋でテントの受付を済ませると、アルバイトと思しき若い男性は「トイレと水場は下の案内図に書いてある通りです」とかなりの塩対応だ。小屋の外に出ると先ほどの若いトレランの男性がジョッキで生ビールを飲んでおられる。どうやら無事、小屋に泊まることが出来たらしい。ちなみに生ビールは¥1000だ。彼は既に双六岳を往復してきたところらしいが「夕方に双六岳に夕陽を見に行きたいので、良かったら一緒に行きませんか」とお誘い頂く。こちらもそのつもりだったので、喜んでご一緒させて頂くことにする。彼はyamapユーザーのホワイトデイズ(以下WD)さんだった。
まずは明るいうちにテントを張る必要がある。テント場は予め予約しておいたのだが、広いテント場には十分に余裕がありそうだった。ワンポール・テントは軽量なのは良いが、極端に傾斜に弱いという欠点がある。双六池のすぐそばで平坦な場所を見つけることが出来た。池の彼方には歩いてきた笠ヶ岳が綺麗に見えている。自立式のテントでないのでテントを張るのに少し時間を要し、テントを貼り終えるとホワイトデイズさんと待ち合わせた17時になっていた。
薄暮の双六岳を登ってゆくと、先ほどまで雲の上に浮かんでいた槍ヶ岳から穂高岳への稜線は夕方の気温の低下により雲がなくなり、岩稜が夕陽を反射して黄金色に輝いている。北には薬師岳と三俣蓮華と裏銀座の山々、南には歩いてきた笠ヶ岳からの稜線に囲まれて、贅沢なパノラマを眺めながらの歩行となる。
山頂に到着したのは辛うじて夕陽が雲海の彼方に沈んで行こうとするまさにその瞬間だった。夕陽目当ての人達が数組おられる。山頂でしばし残照の美しい光景を堪能する。ここで私は大きな失策をする。テントを張ってから慌てて出発してきたせいか、ヘッデンを忘れてきたのだった。小屋が近づくと急速に夜の帷が降りてくるが、WDさんが後ろから足元を照らして下さるお陰で無事、戻ることが出来る。
ところで当日の飛び込みは小屋は素泊まりしか受け付けてくれなかったとのことなので、WDさんは小屋での食事にありつくことが出来なかったらしい。食糧は十分に携行していたので私の夕食を半分差し上げることにする。この日のメニューは前半はマッシュルームとトマトと鴨肉のサラダ、後半は万願寺とうがらし、白舞茸と鴨肉のソテーだ。最後は携行食のアルファ米だが、普段は一人では多すぎるので、二人で分けるのが程よい分量だ。
翌日は私は4時半ごろに槍ヶ岳に向かって出発しようと考えていたが、彼もそれくらいのタイミングが丁度いいというので翌日も槍ヶ岳まではご一緒させて頂くことにする。明朝の待ち合わせを決めて彼と別れる。夜中に目が覚めて、テントの外に起き出してみると満天の星だった。
【二日目】
早朝、4時過ぎにWDが私のテントを見にきて下さる。私は荷物を撤収し、あとはテントを畳む畳むだけの状態であった。準備を整えて二人で双六小屋を出発する。樅沢岳や双六岳に登る登山者のライトが点々と続いている。
樅沢岳までは緩い登りが続く。山頂に至ると東の空の一端がオレンジ色に染まり、鋭い鎌のような三日月が東の空に浮いていた。空には雲が全くない。東雲の空に尖塔のような槍ヶ岳のシルエットが浮かび上がる。
槍ヶ岳へと続く西鎌尾根は遠くから見た時の峻険さとは裏腹に驚くほど歩きやすい登山道が続く。硫黄乗越は尾根が広がり、二重尾根となる。登山道脇には熟した木苺が多く実っている。WDさんは木苺の実を味わうのは初めてだったようだ。美味しいと喜ばれる。少し前をテン泊装備の男性が歩かれているが、なかなか距離が縮まらない。左俣乗越を過ぎたところでようやく男性に追いつく。その先の小ピークに登ると槍ヶ岳のシルエットが笠ヶ岳の斜面に綺麗に投影されている。男性に我々二人の写真を撮って頂く。驚いたことに五泊六日の山行の予定で、新穂高から笠ヶ岳を経て、薬師岳、雲ノ平、水晶岳をピークハントしてきたという。北海道にお住まいという彼はyamapユーザーのARUさんであった。
先に進むと再び雷鳥の群れが登山道に現れる。今度は8羽の群れだ。いずれも足には個体認識標のリングがまだ付けられていない。「雷鳥は一度に3個から8個ほどの卵を産むと言いますが、今年生まれた雷鳥の兄弟がみな無事に成長したのでしょうね。雷鳥は大きくなるまで兄弟が一緒にいることが多いですね。」北海道にお住まいのARUさんはアルプスをよく歩かれておられるせいか博識だ。
私達はそれなりのハイ・スピードで歩いている筈ではあるが、重装備のARUさんは全く遅れることのなくついて来られる。槍ヶ岳が近づくにつれて斜度が増してゆくが、結局槍ヶ岳山荘まで3人で一緒に歩くことになった。槍ヶ岳の山頂の上空には綺麗な鰯雲が浮かび、すっかり秋空の気配だ。
槍ヶ岳山荘に到着すると東側に雲海の上に浮かぶ八ヶ岳、南アルプスの展望が視界に飛び込んでくる。南アルプスの左手には秀麗な富士山も見えている。山荘のあたりは流石に人が多いが、それでも槍ヶ岳の斜面を登っている人が疎に見えるのは連休としてはマシな方だろう。目を凝らして見てみると確かにほとんどの人がヘルメットを被っておられるようだ。小屋の前で一息ついている間にも続々と山頂を目指す登山者達が出発してゆく。ここでも女性の割合が非常に高い。
槍ヶ岳山荘から山頂までは呆気ないほどに短く感じられる。随所に真新しいハーケンが打ち込まれており、昔よりはるかに登りやすくなっているのだろう。山頂直下の長い鉄梯子を登ると一気に360度の好展望の山頂に飛び出した。後から登って来られる方も「これ以上ないという絶好の好天だ」と感動されておられる。
槍ヶ岳山荘に戻ると小屋の前のテーブルでお湯を沸かし、3人分のコーヒーを淹れる。アルコール燃料なのでお湯を沸かすのに時間がかかるのだが、雲海に浮かぶ山々を眺めながらの山談義はなんとも贅沢な時間だ。気がつくと10時前になっていた。WDさんとARUさんのお二人にお別れを告げて下山の途につく。
右俣谷を下降すると最初はガレ場の中の九十九折りの下降だ。正面に笠ヶ岳を大きく望み、下には草紅葉に彩られた源頭のカールを下ってゆく。展望が良いのはいいが、早くも周辺の岩場から立ち上る輻射熱が暑く感じられる。先を歩く若い女性達のパーティーからは「早く樹林帯に入りたい」という声が聞こえてくる。
灌木帯に入ると眺望は無くなるが暑さは和らぐ。次から次へと登ってくる登山者達とすれ違うが下山される方達はほとんど見かけない。前日に槍ヶ岳山荘に泊まられた人たちはもっと早い時間に下山されておられるのだろう。
広々とした槍平にはいくつものテントが張られているのは、ここから槍ヶ岳をピストン往復される方達のものだろう。槍平を過ぎると樹林帯の中に入り、樹林の中はさらに涼しく感じられる。ブナやトウヒの樹々を眺めながら、ひたすら谷を下降する。
上高地へと下る槍沢に比べると距離は短い筈なのだが、それでもかなり長く感じられる。樹林の中が少し暑く感じられるようになってきたところで、白出沢の大きな堰堤が現れ、林道終点に出る。林道は樹林の中であり、照りつける日差しがないのが有難い。
すぐ先を歩く男性が立ち止まって何かを指している。大きな蛇が林道の脇の笹藪の中に入っていくところだった。ところが、その先をみると笹藪の間に刈払いされた明瞭な道が続いている。笹藪のかき分けて道に入ると穂高荘の裏手に出た。林道を降りて来られた先ほどの男性が私がどこから現れたのかと吃驚されるので、道があったことをご説明する。
穂高荘からはさらに林道をショートカットする道に入る。再び林道に出ると前後には数組の登山者が歩いておられた。右俣林道はその後も蛇行を繰り返すが、その度にショートカットが設けられているのが有難い。
林道を抜けて新穂高温泉に出ると途端に暑さが感じられる。ロープウェイには数多くの人が訪れているようだった。高山行きの濃飛バスには登山者以外も乗客も少なくない。山の方を振り返ると既に上の方には雲がかかり初めていた。
高山から特急の乗り継ぎが悪かったので名古屋まで高速バスに乗ることにしたが、これが完全に裏目に出ることになる。名古屋の手前で事故による渋滞で1時間近くバスが遅れ、長時間を要して京都に戻ることになった。
前日の両脛の日焼けはやはり皮膚にかなりのヒリヒリとした痛みを伴うようになっていた。月曜になって皮膚の痛みは和らいだものの、問題は両脚に久しく経験したことが無いような筋肉痛に見舞われたことだ。夏の南アルプスでの山行では二泊三日で60km以上、累積標高差も6000mほどだったが、山行の後のこのような筋肉痛の覚えはない。台風のせいで二泊の山行を諦めたことが意外にも怪我の功名になったとも云える。ここしばらくの登山らしい登山をしていなかったせいだろうか、あるいは歳をとったせいなのだろうか。今後の登山の課題を考えさせられる山行であった。
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